Twitterで票の多かったBanG Dream!の二次です。

 今回はつぐみを主人公に置いて書いてみました。

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回はガルパの単発ですが僕にとってもコレジャナイ感がありますが、それでも良ければどうぞご覧下さい。

 それではどうぞ!


普通少女と彼

「つぐみ〜これを運んでおいてくれ」

「分かりましたー」

 

 私はお父さんの指示でケーキをお客さんの所へ運んでいきます。

 そう、今日はお店の手伝いをしています。

 いつも店の手伝いはしていますが、今日は特別にバンドの練習が無くなったのでいつもより多く働いています。

 私はAfter glowというバンドに所属しており、その中でキーボードを担当しています。

 幼なじみで組んだバンドでみんな仲良しです。ですが、今日はみんな用事があるということで、休みになりました。

 

 みんなとバンドの練習を出来なくなるのは寂しいけどもすこし嬉しく思ってしまう自分もいます。なぜなら、この時間にしか来ないお客さんがいるからです。

 

 からんころんと音を鳴らしながら扉を開けて入ってくる一人の男性。彼はこの時間にしか来ないようです。

 なんでも会社勤めをしていて、その休憩時間に来てくださっているようです。しかし、その会社からは少し離れているのでここに通うのはなかなか骨が折れると思いますが、来てくださっているということはこの店を気に入ってくれているのでしょう。

 

「いらっしゃいませ」

 

 私が挨拶をすると彼はニコッと笑ってくれました。

 

「お好きな席へどうぞ」

 

 一応社交辞令でそういうものの、彼の席は決まっている。私たちが決めた訳じゃないが、彼がどうにもその席を気に入っているようで毎回その席に座るので分かっている。

 彼がいつもの席に座ったのを確認したら私はお水を持っていく。

 そこでいつものように注文を取るのですが、彼の頼むものと言うのは毎回決まっています。

 

「いちごショートとコーヒーで」

「いちごショートとコーヒーですね」

 

 どうやら彼はいちごショートが好きなようで、それと共にコーヒーを飲む。これが彼のいつもの注文です。

 お父さんも彼が入ってきたのを確認したら絶対にいちごショートを作り始めます。これはかなり前から同じだったので、これからも同じくいちごショートを食べていくのでしょう。

 

 お父さんからいちごショートとコーヒーを受け取って彼の元へ運びます。

 この時間は彼は資料のようなものを読んでいます。なんの資料かはわかりませんが、今日の彼は少し難しい表情をしています。何かあったのでしょうか。

 

「ご注文のいちごショートとコーヒーです。ごゆっくりどうぞ」

「はい、ありがとう」

 

 彼は注文の品を受け取るとコーヒーを片手に資料を読み始めた。

 その姿はとてもかっこよく見えてドキドキします。って、何を考えているの!

 確かにかっこいいけどドキドキって……それじゃまるで私が彼のことが好きみたいな……。

 

 でも、この前の彼はかっこよかったです。

 

 買い物しに出かけていると大きい男の人たちに囲まれてしまいまして、ナンパのようなものをされました。

 もちろん断ったのですが、男の人たちはみんなしつこく迫ってきて、終いには私を強引に連れていこうとしだしたのです。

 そこに強引に入ってきた作業着姿の男性がいました。その男性が彼だったんです。

 彼は男の人たちを睨みつけると男の人たちは青ざめて一目散に逃げていきました。

 

 私は彼に助けられたんです。でも、こんなことは他の人には話しません。私だけの思い出にしておきます。

 特にひまりちゃんには絶対に言えません。ひまりちゃんに言ったら絶対にからかわれます。

 

 そういえばあの後、彼は直ぐにその場を去ってしまったのでお礼を言えていないことに気がつきました。言うならこのタイミングしかありません。

 

「そういえば先日はありがとうございました」

「ん? 先日?」

「あの、ナンパから守ってくれましたよね」

「あぁ、その事か。それならいいよ、いつもお世話になっているしね」

 

 彼はそう言うと私に笑顔を向けてくれました。その笑顔を見ると急に胸が締め付けられてドキドキしてきます。

 ――って、どうしてドキドキしているんですか。もしかして本当に私は彼に……。

 そう思うと急に恥ずかしくなってきました。なので逃げるようにその場を去ります。

 

 彼はそんな私の姿を見て不思議そうにしていました。

 

 彼は私のことをどう思っているのでしょう。気になって彼の方を見てしまいます。

 すると私はあることに気がつきました。

 窓の奥の方にある茂みに桃色の髪が見えてきていました。その事であることを勘づいた私はその場所へと早歩きで向かいます。

 

 すると私が来たことに気がついたのかそっと逃げようとする四つの影が見えましたがその逃げ道を塞ぐように私は立ちました。

 

「みんなー?」

「「「「あ、あはは」」」」

 

 そこに居たのはAfter growのみんなでした。

 みんなはあの茂みに隠れて店の中を見ていたのです。

 

 今日はみんな予定があると聞いていました。ですが、なぜこんな所にいるのでしょう。

 

「こんな所で何をしているの?」

「えっとね、最近つぐの様子がおかしかったからさ」

 

 ひまりちゃんが答えました。私の様子がおかしかったようですが、私はなんのことかよく分かりません。

 

「難しい顔をしたり、かと思えばニヤニヤしたり凄かったよ」

「え、そんなに!?」

「そうそう、最近のつぐみの様子がおかしいからひまりが監視してみようって」

「えー私ばかり悪者にしないでよ〜」

「あたしは反対したんだよ? でもみんながどうしてもって」

「でもともちんも心配だからって結局着いてきたじゃん」

「モカ!」

 

 どうやらみんなに私は心配されてしまっていたようです。

 確かに最近は考え事をしていたかもしれません。

 

「でも、今見ていてわかっちゃったよ〜。つぐったらそういう事だったんだね」

「そういうことって?」

「恋していたんでしょー」

「え、えぇっ!?」

「つぐのさっきの様子を見ていたら分かるよ〜」

 

 そ、そんなに分かりやすかったかな。私だってそのことに気がついたのはついさっきだったのに。

 でも、ひまりちゃんに言われたことでハッキリとそのことを認識してしまって顔が熱くなっていく。

 

「あーつぐ、顔が赤くなった〜」

「も、モカちゃん!」

 

 私がモカちゃんに抗議していると蘭ちゃんが近づいてきました。

 

「つぐみ、どうするの?」

「どうするって……」

「質問を変える。どうしたいの?」

「私は……」

 

 私がどうしたいか。そう聞かれたらあれしかない。

 

「私、行ってくる!」

 

 蘭ちゃんは鋭い目で私の心を見透かしているようだ。だから私は走ってその場をあとにした。

 恐らく蘭ちゃんなりの後押しなんだろう。そのおかげで私は一歩踏み出そうと決意できた。

 そして彼の前まで来た私は彼に声をかけます。

 

「あ、あの!」

「ん、どうしたの?」

「仕事終わったあと、時間を取ってくれませんか?」

「まぁ、いいけど」

「それじゃお願いします! それではここに来てください」

「わかったよ」

 

 彼は快く承諾してくれました。

 その事に私はほっとして接客に戻っていきます。

 

 この後、私と彼がどうなったのかはまた別のお話です。


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