この中二病に爆焔を!
ジャイアント・トード10匹討伐クエスト2日目の翌日、カズマのパーティに加わった双子はまだ達成していないクエストを果たすために、ひとまずパーティリーダーであるカズマの元へと向かう。冒険者ギルドを見回していると・・・
「もっと仲間を募集しましょう!それしか方法はないわ!」
やたらと元気のあるアクアの声が聞こえてきた。何やらカズマと話をしていたようだ。
「おはよー。カズマ、アクア、朝から早いね」
「あら、遅かったじゃないアカメ、ティア。作戦会議はもうすでに始まってるわよ」
「いつから作戦会議になったんだよ」
「で、何の話をしていたのよ」
アカメの問いかけにカズマが答える。
「パーティ募集の話を急にアクアが言い出してな」
「昨日から考えてたの。確かに、アカメとティアの能力は非常に素晴らしいわ。でもね、昨日クリアできると踏んでいたのに、結果はギリギリまで持ち込んでしまったわ。この調子では、最終日の今日にクエストできなくなるかもしれないの」
「それで?」
「悩みに悩んで、私は自身の過ちに気付いたわ!私たちのパーティは、まだまだ未完成であったと!その未完成を埋めるためには、もっと強力な仲間が必要なのよ!」
「で、このバカは今日も仲間を募集するって言い張ってるんだよ」
力説するアクアにカズマがドライに補足を入れる。バカ発言が気に入らなかったアクアはカズマに突っかかる。
「ああ!!カズマ、今私のことバカって言った⁉私は崇高な存在である女神なのよ⁉人とは違う存在なの!!謝ってよ!私のことバカって言ったこと謝ってよ!!」
「ああ・・・鬱陶しい・・・」
アクアの女神云々の話は置いて、双子は仲間募集には大いに賛成している。
「アクアが女神というのはともかく、仲間募集は私も賛成かな」
「そうね。仲間がもっといれば、私の活躍の場面を、引き出せるかもしれないわ」
活躍どころか足を引っ張るかもしれないがなとカズマは思ったが、面倒事を避けるためにあえて口には出さない。
「で、どうやって仲間を集めるのよ」
「もしかして、私たちが見つけたあの張り紙をまだ使うの?」
ティアが言っているあの張り紙とは、アクアが張り付けた上級職のみ募集のあの紙だ。
「俺はあの募集を捨てて、新しいのがいいんだが・・・」
「何言ってるのよ!昨日こうしてアカメとティアがやってきたのよ!てことはまだまだ上級職がいるはずよ!昨日みたいにじーっと待っていれば、きっと私の魅力に気づいて、パーティに入れてください、て懇願してくるに違いないわ!」
「・・・とまぁ、昨日お前らが来たおかげで調子に乗ったアクアが断固として曲げなくなったんだよ」
「・・・私はいい張り紙だと思うけどな」
「そうね。スリルとロマンスがあっていいじゃない」
「2人ともわかってるじゃない!」
「え?この中で空気読めてないのって、俺だけ?俺だけが頭がおかしいのか?」
あの張り紙に好印象を持っているアカメとティアの発言を聞いて、自分は頭がおかしいんじゃないのかって疑いを持ち始めるカズマ。
「ま、こうして待っていたら、いずれ来るわよ」
「そんな簡単にいくとは俺は思えないんだが・・・」
とりあえずは仲間を待つということで話がまとまったが、カズマは絶対に来るはずがないと考えている。
「ねぇ、このパーティにどんな人が来てくれたら嬉しい?」
「そんなの決まってるわ!」
唐突にティアの発言にアクアは自信満々に答える。
「そんなの、上級職全部に決まっているじゃない!大勢いれば、私を楽させてくれそうだし!あ、でも、アークプリーストはダメよ?すでに私という、美しく優秀なアークプリーストがここにいるんですもの!」
この会話だけでアクアがどういう人物なのかすぐにわかった双子である。
「そういうティアはどんな奴が来てくれたらいいんだ?」
「私?うーん・・・やっぱり、アーチャー、かな?弓兵がいれば、私もみんなのサポートに専念することができそうだし。お姉ちゃんは?」
「当然、クルセイダーよ。肉か・・・じゃなくて、盾役の人材がいれば、安心して攻撃に専念することができるじゃない」
「今肉壁って言いかけたよな?」
「気のせいよ」
双子はそれなりの理由を持っているからこそ、できるだけ先ほど述べた職業、もしくはスキルを持った人材には来てほしいと願っているようだ。アカメが肉壁と言いかけたことをカズマは気になっていたが。
「で?カズマはどんな人材が欲しいのよ?」
「俺か?俺も最初は戦士系の職業がいいって思ってたけど、アカメの攻撃力はそれの群を抜いてたから今は戦士はいいかな。そうなってくるとやっぱり遠距離攻撃ができる、優秀な魔法使いが希望だな」
カズマたちどんな人材がパーティに入ってくれたら嬉しいかと話していると・・・
「上級職の冒険者募集を見て来たのですが、よろしいでしょうか」
このパーティに入ってくれそうな人物が声をかけてきた。声をかけてきた人物は、赤い服に黒マントに黒ローブを着込んだ、杖にトンガリ帽子を羽織った少女・・・というかロリっ子魔法使いだ。
「あなた今、優秀な魔法使いが欲しいと、そう仰いましたね?ふっふっふ・・・この邂逅は世界が選択せし定め・・・私も・・・あなた方のような人たちの出現を待ち望んでいた!」
そしてロリっ子は突如マントをバサッと翻した。
「我が名はめぐみん!!アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法、爆裂魔法を操りし者!!」
ロリっ子魔法使い・・・めぐみんはあまりに中二くさい自己紹介にカズマとアクア、アカメは何とも言えない表情になっている。
「えっと・・・」
「ふっ・・・あまりの強大さゆえ、世界に疎まれし禁断の力を、汝は欲するか」
「は?」
「ならば、我と共に深淵を覗く覚悟をせよ。人が深淵を覗く時、深淵もまた、人を覗いているのだ」
めぐみんの中二くさい発言の連発に、カズマとアカメは冷めた顔でこう一言。
「「・・・・・・冷やかしに来たのか(かしら)?」」
「ち、違うわい!!」
どうも冷やかしに来ているわけではないようだが、めぐみんの発言は3人からすれば胡散臭いことこの上ない。すると、さっきからプルプルと震えているティアが一言・・・。
「・・・かっこいい・・・」
「「は!!?」」
「はぁ・・・」
ティアのかっこいい発言にカズマとアクアは信じられない目つきになっている。アカメは少しあきれたような顔になっている。かっこいい発言を聞いためぐみんは感極まっている。
「お・・・おおおお!!あ、あなた・・・本当に私のこの、かっこいいセリフを、本気で!!そう思ってくれてるのですか!!?」
「もちろんだよ!私も常々から、紅魔族の名乗りをずっと、ずぅーっと考えているくらいだもん!むしろ、かっこいいと思わない方が頭おかしいよ!」
「悪かったわね、私たちが頭おかしくて。後ティア、紅魔族の名乗りは恥ずかしいからやめなさい」
「おおおおおお!!今日というこの日まで生きてきましたが・・・外の世界の人間でそんな風に言ってくれる方は、あなたが初めてですよ!!我が同志よ!!」
めぐみんとティアは互いに意見が合っているのかお互いにグッドサインを送って互いを称え合っている。
「えっとアカメさん?ティアさんはいったいどういう・・・」
「見ての通りよ。ティアは今目の前にいる子並みのセンスの持ち主で、ああいう胡散臭い発言が好みなのよ」
「マジかー・・・」
カズマの問いにアカメが答える。ただでさえ腹黒さを持ったポンコツなのに中二設定が好きとか、もうダメかもしんないと思ったカズマである。
「あら?その黒い髪に紅の瞳・・・あなた紅魔族ね?」
アクアがロリっ子の特徴に気が付いたのかめぐみんにそう尋ねる。
「あっ!本当だ!紅魔族の特徴と一致してる!」
「へぇ、あんた紅魔族なのね。通りで・・・」
双子もめぐみんの特徴に気付いたのか納得した声をあげる。この中で唯一わかっていないのはカズマだけだ。
「いかにも!!我は紅魔族随一の魔法の使い手、めぐみん!我が必殺の魔法、爆裂魔法は山をも崩し、岩をも砕く!!・・・というわけで、優秀な魔法使いが今目の前にいますよ?ぜひともパーティに入れてください」
めぐみんがそこまで言うと・・・
くぅ~・・・
めぐみんのお腹からかわいらしいお腹の音が聞こえてきた。
「・・・後、ずぅずぅしいお願いだと思うのですが、何か食べさせてくれませんか?もう3日も何も食べていないのです」
「飯を奢るのはいいけどさ、その眼帯はなんだ?怪我をしているのなら、こいつに治してもらったらどうだ?こいつ、回復魔法だけは得意だから」
「だけ!!?今だけって言ったこのヒキニート!!」
「ひ、ヒキニートじゃないから!!」
カズマの発言にアクアが突っかかってきたのは置いておいて、めぐみんのつけている眼帯について話を振られると、めぐみんは不敵に笑う。
「ふっ・・・これは我が強大なる魔力を抑えるマジックアイテム。もしこれが外されることがあれば・・・その時はこの世に大いなる災厄が齎されるであろう・・・」
「さ、災厄・・・!封印的なもの・・・なの?」
「へぇ。じゃあどんな災厄が降りかかるか、見せてもらおうじゃない」
めぐみんの眼帯の説明にティアは大いにワクワクしているが、アカメはそんなのに構わず、めぐみんの眼帯を取り、大きく引っ張り上げる。
「あ!!ごめんなさい!!嘘です!!これ、単にオシャレで付けてるだけです!!だからそんなに引っ張らないでください!!や、やめ・・・やめろー!!!」
「だと思ったわ」
「嘘なのか・・・がっかり・・・」
めぐみんの眼帯はオシャレで付けているだけとわかり、アカメは予想通りといった感じ、ティアは非常にがっかりしている。
「何なんだこいつ?さっきからやたら変なことを言うし・・・」
紅魔族のことを理解していないカズマにアクアが説明に入る。
「あのね、彼女たち紅魔族は生まれつき高い魔力と知力を持ってて、たいていは魔法使いのエキスパートで、みんな変な名前を持ってるわ」
「へぇー、そうなのか。・・・それよりアカメ、そろそろ放してやったらどうだ?」
「そうね。手も疲れてきたし、あんたのお望み通り、放してあげるわ」
「お、お願いしますね?あ、でもゆっくり、ゆっくりおろして手を放してくださいね。この距離で放したらシャレにならな・・・」
バチーンッ!!!
「あああああああ!!!!いったい目がーーー!!!!」
眼帯を放そうする際、めぐみんが注意を入れていたにも関わらず、アカメは引っ張った状態のままで眼帯を放した。当然その際に勢いがつくため、眼帯がめぐみんの目に直撃し、非常に痛がるめぐみん。
「えっと、めぐみんって言ったか?悪かったな。俺はてっきりからかってるだけかと思ってた。わけわからないこと言うし、変な名前だし」
「いたたた・・・変な名前とは失礼な。私から言わせてみれば、街の人たちの方が変な名前をしていると思うのです」
「うんうんそうだよね。特にアカメなんて、変な名前だよね」
「言っておくけど、ティアって名前も紅魔族から見れば変な名前よ」
「は?」
「あ?」
紅魔族と似た感性を持つティアはアカメを罵声するように助長している。そしてアカメもティアと同じやり方で仕返しする。それによって双子は睨みあっている。
「まぁ、こいつらは置いといて・・・ちなみに両親の名前は?」
「母はゆいゆい!!父はひょいざぶろー!!」
めぐみんの両親の名前を聞いて、ティアはゾクゾクと気持ちが高ぶり、カズマ、アクア、アカメは何とも言えない表情になっている。
「・・・この子の種族は、いい魔法使いが多いんだよな?」
「・・・ま、こいつらは魔法のエキスパートだしね」
「お、おいそこの3人!!私の両親の名前について言いたいことがあるなら聞こうじゃないか!!」
ーひょいざぶろーーーーーー!!!!-
ひとまずめぐみんをパーティに入れるかどうかを判断するために、4人はひとまずめぐみんの冒険者カードを確認する。めぐみんはあまりの空腹によって机に突っ伏している。
「冒険者カードは偽造できないから、めぐみんは上級魔法が使える上級職、アークウィザードで間違いないよ」
「確かにこの子の最大魔力値、高いな・・・。この子、仲間にしても問題ないか?」
元よりめぐみんに好印象なティアはともかく、カズマはめぐみんを仲間にしていいかアクアとアカメに尋ねてみる。
「いーんじゃない?彼女のステータスを見れば、かなり期待できると思うわ。それに、彼女が本当に爆裂魔法が使えるならすごいことよ?爆裂魔法は習得が極めて難しいと言われる爆発系の最上級クラスの魔法だもの!」
「ま、こいつを入れるのは賛成よ。私も興味はあるわ。あの爆裂魔法がどれほどのものか、この目で見られる機会なんて、滅多にないし」
「おい・・・同志はともかく、この子とか彼女とかこいつとかではなく、ちゃんと名前で呼んでほしいんですが・・・」
アクアとアカメが賛成を示しているのはいいのだが、3人がちゃんと名前で呼んでくれていないことにめぐみんは不服そうにしている。
「まぁ腹が減ってるんだろ?とりあえずなんか頼めよ。俺がカズマ。こいつがアクアで、こいつらがアカメとティアの双子だ。よろしくな、アークウィザード」
カズマがメニュー表を渡し、めぐみんは何か言いたげだが空腹の方が回っているのか何も言わずにメニューを受け取り、食べたい料理を注文するのだった。
ーこのすば!-
『討伐クエスト!!
3日以内にジャイアント・トードを10匹倒せ!!
3日目
クエストの現在の達成率、10分の6』
食事を済ませたカズマパーティご一行は腹を満たしためぐみんを連れてあの忌まわしき存在、ジャイアント・トードの討伐のため、再び平原に訪れた。今日こそは確実にクエストを達成するために。
「爆裂魔法は最強魔法。その分、魔法を使うのに準備時間がかかります。準備が整うまで、あのカエルの足止めをお願いします」
めぐみんの杖が指す方向にはまだこちらに気付いていないジャイアント・トードの姿があった。
「わかった!やってやる!」
「カエルなんて一撃で仕留めてやるわ」
「お姉ちゃん、カズマ、援護するよ」
「!カズマ、あっちにも!あそこにもいたわ!」
カズマが片手剣、アカメが短剣を構えると、アクアが他のジャイアント・トードを2匹発見する。2匹ともこちらに近づいてきている。
「3匹同時か・・・。めぐみん、遠い方のカエルを魔法の標的にしてくれ」
「わかりました」
「俺たちは近づいてくる方をどうにかするぞ!」
「わかったわ」
「任せてよ」
「やってやろうじゃない!今度こそ、あんたたちに女神の本当の力というものを見せてやるわ!」
アクアの放った女神発言にやっぱりめぐみんも首を傾げている。
「女神?」
「と自称しているかわいそうな子だよ。たまにこういうことを口走るけど、そっとしておいてほしい・・・」
「かわいそうに・・・」
「スキルはすごいのにね・・・」
「哀れだわ」
カズマはともかく、この場の全員アクアを女神と信じていないことに、アクアは涙を溢れさせている。
「うぅ・・・な、何よ!打撃系が利きづらいカエルだけど・・・今度こそ!!」
アクアは女神と信じてもらおうと、1人で先走ってジャイアント・トードに向かって走っていく。
「見てなさいあなたたち!!三度目の正直!!本物の女神の力を見せてやるわ!!」
アクアの放った三度目の正直と聞いて、双子は首を傾げる。
「さ、さん・・・?え、何?」
「アクアの奴、何わけわからないこと言ってるのよ?」
「あれはな、俺の故郷に伝わる言葉で、1度と2度の失敗を糧にして、3度目の成功を確実にさせる言葉だよ」
「へぇー・・・カズマって物知りなんだね」
自分たちの知らない言葉をカズマから聞き、カズマの知識に感心する双子。その間にもアクアは行動に移す。
「震えながら眠るがいい!!ゴッドレクイエム!!!」
アクアは杖を振るい、強力なエネルギーを杖に収束させる。
「ゴッドレクイエムとは!!女神の愛と悲しみの鎮魂歌!!相手は死ぬ!!!!」
アクアはエネルギーを纏った杖をジャイアント・トードに突き刺そうとしたが・・・
パクッ
当たる前にアクアはジャイアント・トードに食われてしまい、技は不発に終わってしまった。
「・・・二度あることは三度ある・・・さすが女神、身を挺した時間稼ぎだ・・・」
またも自分たちのわからない言葉をしゃべるカズマに双子は首を傾げる。
「また変なのを・・・」
「それはどう言う意味なの?」
「これも俺の故郷に伝わる言葉で、2度目の失敗は3度目もあるって意味がある」
「はぇー・・・カズマの故郷って奥深いんだね・・・」
意外にもカズマを博識と思えてしまう双子はその知識に感心を抱く。
「と・・・感心してる場合じゃなさそうね」
「そうだよ!もう1匹近づいてるんだった!」
もう1匹近づいてくるジャイアント・トードにカズマたちは武器を構え直す。
「まずは2人の武器を強くするよ!パラライズエンチャント!」
ティアはシーフのスキルを使用し、カズマとアカメの武器に細工を施した。ティアが2人に向かって手をかざした瞬間、2人の武器からバチバチと音が聞こえる。
「おお!なんだこれ!俺の剣に電気が!」
「状態異常属性を付与するスキルだよ!これならどんな武器でも、強力な武器へと生まれ変わるよ!」
「戦闘能力がカスで地味なあんたからすれば、効率がいい作戦でしょうね」
「あっ!!今、地味って言った⁉カスって言った⁉」
(あ・・・なんか嫌な予感・・・)
アカメの言葉に反応してティアは憤慨する。それを見てカズマは嫌な予感がひしひしと伝わってくる。それは現実になるだろう。
「そうでしょうよ。自分はバインドで、私たちに麻痺効果の武器を使って敵を封じるなんて、地味以外のなんだというのよ?」
「その私のバインドを利用して、ちまちまと敵に攻撃を仕掛けているのはどこの誰ですかー?」
「さあ、誰でしょうね?ま、それでも、自分ではまともにモンスターを倒すことができない誰かよりはずっとマシでしょうけど」
「う、うううううぅぅ!!」
今回はティアが押し負けているようで、アカメに何も言い返せない。
「悔しかったら1匹くらい、討伐してみせたらどう?モンスターもろくに倒せない人間は、さぞ悔しいでしょうねぇ」
そしてこの発言がトリガーとなって、ティアは自分の持っている短剣を取り出す。
「いいよ!やってやろうじゃん!!カエルくらい何さ!あんな雑魚モンスター・・・私にだって!!」
「あ!おいちょっとティアーーーー!!!」
ティアはそのままジャイアント・トードに向かって突進していく。
「攻撃スキルがなくなったって!このスキルさえあれば!ポイズンエンチャント!」
ティアは自分の短剣に毒属性の能力を付与させて、その短剣でジャイアント・トードを・・・
パクッ
仕留める前にティアは食われてしまった。食われてしまった際に短剣を落としてしまい、ジャイアント・トードには当たらず、毒は回らない。結局ティアはモンスターを倒すことはできなかった。
「バカね。見栄を張るからそうなるのよ」
バシンッ!
「お前何やってんだーーーー!!!」
アカメがティアを哀れんでいると、カズマがアカメの頭をはたいた。
「お前バカか!!?ティアに戦闘能力がないって知ってるくせにモンスターに突っ込ませるように唆すとか、お前は悪魔か何かか!!?そのせいで、妹食われたんだぞ!!?残ったお前1人でこの後の討伐ができるのか!!?」
「・・・あ」
「おい、お前完全に忘れてただろ」
双子の欠点は2人揃ってないと全能力を発揮できないこと・・・そしてティアがジャイアント・トードに食われたということは、もうアカメは戦力として使えなくなったということだ。
「ま、まぁ・・・足止めできたってことで・・・」
「おい、目を逸らすな」
目を逸らしながら言い放つアカメにカズマは冷ややかな目を送る。と、その時、空気中の大気が震えている。その中心地となっているのはめぐみんからだ。
「黒より黒く、闇より暗き漆黒に、我が真紅の混交を望みたもう・・・覚醒の時来たれり・・・無謬の境界に落ちし理・・・無響の理となりて現出せよ!踊れ・・・踊れ・・・踊れ・・・!我が力の奔流が望むは崩壊なり・・・並ぶことなき崩壊なり!万象等しく灰燼と化し、深淵より来れ!」
めぐみんは長い詠唱を唱えながら、その狙いをジャイアント・トードへと定める。ジャイアント・トードの周りからも、大気が震えているのが誰が見てもよくわかる。
「これが、人類最大威力の攻撃手段・・・これこそが、究極の攻撃魔法!!」
詠唱を唱え終えためぐみんはジャイアント・トードに杖先を突き付けた。そして同時に、杖先が光を放った。
「エクスプロージョン!!!!!」
ドオオオオオオオオオオン!!!!!
めぐみんが魔法を発動した瞬間、ジャイアント・トードがいた場所からとんでもない威力の大爆発を引き起こし、平原に1つの炎の柱が出来上がる。炎が晴れると、その場にはジャイアント・トードの姿はなく、残ったのは爆発による辺りの焼け野原と、煙のみ。
「すげぇ・・・これが魔法か・・・」
「爆裂魔法の存在は知っていたけど・・・これほどとはね・・・」
カズマとアカメがめぐみんの爆裂魔法に関心を抱いていると・・・
ボコッ、ボコォ・・・
昨日と全く同じで爆音によって目覚めたジャイアント・トードが地中より現れた。
「ちっ・・・またカエルが目覚めたわよ」
「まずいな・・・このままじゃ全滅しちまう!めぐみん!いったん離れて・・・」
カズマはいち早くめぐみんに指示を出そうとしたが、当のめぐみんはなぜだか地面に伸び切って倒れている。その様子にカズマは頭に?を浮かべる。
「・・・ふっ・・・我が最強の奥義である爆裂魔法は、その絶大な威力ゆえ、消費魔力もまた絶大・・・」
「簡単に言えば、限界を越えた魔力を使ったから、全く身動きが取れないんでしょ?爆裂魔法って、そういう魔法だから」
「そういうことです・・・はい・・・あ、さっきの爆裂・・・気持ちよかったです・・・」
「おまっ!!?知ってるならそういうことはもっと早く言え!!!」
「いや、常識でしょ」
「俺は知らなかったから言ってるの!!」
カズマがうだうだ言っている間にもジャイアント・トード2匹がカズマたちを食べようと近づいてきている。
「ちょ・・・近くにカエルが湧きだすとか予想外なのですが・・・。やばいです・・・食われます・・・すいません、ちょっとたす・・・」
パクッ
いい終える前にめぐみんは身動きも取れずにジャイアント・トードに食われてしまった。
「ああ・・・もう・・・本当に・・・なんで俺の周りはこんな奴らばっか・・・」
自分のパーティのあまりのポンコツぶりにカズマは嘆いている。そうしている間にも、もう1匹のジャイアント・トードが近づいてくる。
「嘆いている場合じゃないわよ。もう1匹近づいてくるわ。私が・・・露払いをしてくるわ!!」
「おい待て!!お前1人じゃ・・・!!」
アカメはティアを突っ込ませた責任として、そのままジャイアント・トードに突っ込んでいく。倒せるはずがないと思っているカズマはアカメを止めるがもう遅い。
「ティアから受け取ったこのコンビ技を、食らいなさい!」
アカメは麻痺属性が入った短剣を構えて、それをジャイアント・トードに振るった。
「トリプルアタック・パラライズ!!!」
アカメは麻痺の短剣を振るい、ジャイアント・トードに斬撃を放つ。技を放った後、わずかながらの沈黙・・・そして・・・
「・・・ふふ・・・カズマ・・・後は任せ・・・」
パクッ
アカメはジャイアント・トードに食われた。攻撃はジャイアント・トードに当たったが、どういう原理か全くダメージが入っていない。不思議な現象が起こったものだ。
「お・・・おーまーえーらあああああああ!!!!食われてんじゃねえええええええええ!!!!」
結局カズマが仲間を食べているジャイアント・トードを倒し、仲間を救出・・・ついでにこれでジャイアント・トードの討伐数を達した。
『討伐クエスト!!
3日以内にジャイアント・トードを10匹倒せ!!
クエスト達成!!』
ーこのすばぁ!!-
クエストを達成したカズマたちパーティは達成報告をして、報酬を受け取るために冒険者ギルドへと向かっているのだった。
「うぐぅ・・・ひぐぅ・・・もう・・・カエルは嫌ぁ・・・もう飲まれるのは嫌ぁ・・・」
「・・・殺す・・・」
「・・・消してやる・・・」
「・・・カエルって・・・生臭いですけど、いい感じに温いんですね・・・おかげで温まりました」
「知りたくもない、そんな知識」
アクアは3度飲み込まれて(正確には4度)ジャイアント・トードにたいして深いトラウマを植え付けてしまった。双子は相も変わらずいがみ合っている。物騒な単語を出している辺り余計に拗れている。めぐみんはジャイアント・トードに飲まれた感想をカズマにおんぶされながら述べている。
「今後、爆裂魔法は緊急時の時以外禁止な。これからは他の魔法で頑張ってくれよな」
「使えません」
「は?何が使えないって?」
「私は爆裂魔法以外使えないんです。他には一切、魔法は使えません」
「・・・マジで?」
「マジです」
めぐみんが爆裂魔法しか使えないと聞いて、カズマたちは沈黙した。双子も喧嘩をやめるほどのことなのだから。
「・・・は?あんた、アークウィザードよね?」
「はい、アークウィザードです」
「え?だったら爆裂魔法だけじゃなくて、他の魔法だって使えるはずじゃないの?」
「そうよ。私なんか、宴会芸スキルを習得してからアークプリーストの魔法を習得したし」
「宴会芸スキルって何に使うんだよ」
アクアの宴会芸スキルはともかく、爆裂魔法しか使えないめぐみんは急に語り始めた。
「私は爆裂魔法をこよなく愛するアークウィザード。爆発系統の魔法が好きなんじゃないんです・・・爆裂魔法だけが好きなんです!!もちろん、他の魔法を覚えれば楽に冒険ができるでしょう。でも、ダメなのです!!!私は、爆裂魔法しか愛せない!!!1日1発が限度でも、魔法を使った後に倒れるとしても!!!それでも私は!!!爆裂魔法しか愛せない!!!!なぜなら私は、爆裂魔法を使うためだけにアークウィザードの道を選んだのですから!!!!!」
めぐみんの沈黙にカズマたちは再び沈黙した。そして、その沈黙を破ったのは、ティアだった。
「すごい・・・すごいよめぐみん!私、すっごく感動したよ!!非効率ながらもロマンを求めるその姿!!めぐみんこそ、紅魔族の中の紅魔族だよ!!」
「お・・・おおお・・・わかってくれますか・・・同志ティアよ!!」
「もちろん!!ね、アクアもそう思うでしょ!」
「もちろんよ!そのロマンを求めて突き進んでいく者を誰が咎めようものですか!」
めぐみんの力説にかなりノリノリのご様子のティアとアクア。一方、めぐみんの思想を全く理解できないが、カズマとアカメ。
「・・・カズマ、こいつダメだわ。捨てましょう」
「!!??」
アカメは辛辣的にめぐみんをパーティ入りをするべきでないと発言すると、めぐみんは焦りを生じ始める。
「ああ・・・俺も同じことを思った。よりにもよってアクアが同調してるのがその証拠だ。アクアは、全く役立たずとわかったからなおさらだ」
「「!!!??」」
アクアが役立たずと聞いて、びくりとなっている。めぐみんもアカメの発言に同調しているからさらに焦りが強くなる。
「と、いうわけだ。クエストの報酬くらいは渡してやる。ただでさえ問題児3人を抱えてるんだ。これ以上ぐええええ!!?」
カズマがめぐみんを下ろそうとすると、めぐみんは強くカズマを抱きしめて、降ろさせまいと奮闘する。
「ふっ・・・我が望みは爆裂魔法を撃つことのみ・・・何なら、無報酬でもいいと考えています。そう・・・アークウィザードの強力な力が今なら食費と雑費だけで・・・これはもう、長期契約を交わすほかないだろうか」
「ええい離せ!!1日1発しか使えない魔法使いとかマジいらねぇから!!だいたい、ダンジョンに潜った中では爆裂魔法なんて狭くて使えないし、いよいよ役立たずだろうが!!」
「お、お願いですから捨てようとしないでください!!もうどこのパーティでも拾ってくれないのです!!荷物持ちでも何でもしますからその手を離そうとしないでください!!」
「お前もそういう口かよ!!だったらなおさら連れていけるかぁ!!!もう頼むからこれ以上厄介ごとを増やさないでくれぇ!!!この3人だけでもいっぱいいっぱいなんだよぉ!!!」
カズマはめぐみんをパーティに入れまいと、めぐみんはパーティに残ろうと奮闘している。すると昨日の街の人がカズマを見て引いたような顔をしている。
「うわ・・・あの男、今度は幼気な子供まで捨てようとしているわ・・・!」
「しかも見て!あの子も、妹のあの2人もまたヌルヌルしているわ・・・!」
「本当に救いがたい変態ね!!そんなにヌルヌルしたプレイが好きなのかしら!!深く関わりたくないわ・・・!!」
「ち、ちがあああああああう!!!!!」
またもあらぬ風評被害を受けているカズマは思わず声を張り上げてそれを否定する。そしてそれを聞いためぐみんは、思いついたかのように、カズマに向かってあらぬことを言いだそうとする。
「どんなプレイでも大丈夫ですからーーー!!!先ほどのカエルを使ったヌルヌルプレイだって・・・」
「あああああああああ!!!!わかったーーー!!!パーティに残っていいからこれ以上はやめろおおおおおお!!!!」
「ちょっ!!?」
カズマがめぐみんをパーティ入りを認めた際にはアカメは信じられないような顔つきになっている。
「あんた!!もう少し頑張りなさいよ!!あんたが変態という名誉を受け入れれば、この子を外すことが・・・」
「うるさあああああああい!!!そもそもこの風評被害を作った原因はお前らにあるんだよ!!!これ以上、この街の評判を悪くしてたまるかああああああ!!!これは決定事項だあああああああ!!」
カズマはあくまでも自分の評判を悪くしないためにも、しぶしぶめぐみんをパーティ入りを認めるのだった。カズマの強い決定ということもあり、アカメも強く言うことができず、仕方なく決定に従うのだった。
ーこのすば!-
冒険者ギルドに戻った後、女性陣は皆、ギルドにある大浴場で身体に纏った粘液を洗い落とすのだった。その中でもアカメは早風呂派なので最低限汚れを洗い落としたらすぐに大浴場から出た。大浴場から出たアカメはカズマを探す。キョロキョロ見回すと、カズマが1人、今回の報酬を確認している。
「で?どうだったのよカズマ、今回の報酬は」
「あれ?アカメ、風呂に入ってたんじゃなかったのか?」
「私は早風呂派なのよ。で?どのくらいの金額が入ったのよ?」
アカメが報酬の話をすると、カズマはずんと暗くなる。
「・・・今回の報酬、15万5千エリス・・・5人で山分けすると、ざっと3万千エリスってところだ・・・」
「まぁ、初めてにしては割といい報酬じゃない」
「パッと見ればな・・・。でもな、よく考えてみろ・・・命を懸けてまでやって、1人3万千だぜ?割に合わなすぎだろ・・・」
「そう思うならもっと高い報酬のクエストを選べばいいじゃない」
「そう思って他のを見たんだけど・・・無理・・・体がぶっ飛びそうな危険な仕事しかなかったわ・・・」
「あんたってやっぱ貧弱冒険者ね・・・」
今回の報酬の件、さらに自分ではまともにこなせないクエストばかりでカズマは泣きそうになっている。アカメはそんなカズマに呆れている。
「はぁ・・・生まれ故郷に帰りたい・・・」
「ホームシックにはまだ早いわ。あんたもここに来たばっかなんでしょ?もう少し頑張りなさいよ」
「でもな・・・お前みたいに問題児が4人もいたんじゃあなぁ・・・」
「その顔面かち割ってあげてもいいのよ?」
カズマがアカメと2人で話し合っていると・・・
「募集の張り紙、見させてもらった。まだパーティメンバーの募集はしているだろうか?」
突如として白い鎧を着こんだポニーテールの金髪の美人女騎士がカズマたちに話しかけてきた。歳は恐らく、カズマたちよりも年上だろう。女騎士の容姿を見て、カズマは内心ドキドキしている。
「あ・・・えっと・・・募集はしてますよ?といっても、あまりお勧めはしないですけど・・・」
「あんた・・・何ドキドキしてんのよ、気持ち悪い」
「ど、ドキドキしてねーし!!?」
募集していると聞いて、女騎士は安堵している。
「そうか・・・よかった・・・。あなたのようなものを、私は待ち望んでいた」
そして・・・なぜだか女騎士は微かながらに何か興奮しているように息を荒げている。その様子を見て、アカメはどことなく、自分の琴線に触れる何かを感じた。
「私の名はダクネス。クルセイダーを生業としている者だ。ぜひ私を・・・私を・・・ぱ、ぱぱぱ、パーティに加えてもらえないだろうか?」
「いいわ。あなたを歓迎するわよ、クルセイダー」
「ちょおおっと待てい!!!」
女騎士、ダクネスのパーティ入りの懇願にアカメは即答でOKを出したがカズマはそれを許さない。
「お前何OK出してんの!!?バカなの!!?死ぬの!!?こんな無茶苦茶パーティにこの人を加えられるか!!?」
「カズマ・・・あんたには感じないのかしら?私の・・・琴線に触れる何かが・・・あの女には、ビンビンと感じるのよ」
「え!!?マジで!!?だったらなおさら入れられるか!!お前の琴線なんて、絶対になんかあるに決まってるだろ!!」
アカメの琴線に触れると聞いただけでカズマはこのダクネスからアクアたちと似たようなものがあると感じ始めた。するとダクネスは興奮して食い入るようにカズマにぐいぐいと来ている。
「そこの女性はあのドロドロの3人の仲間だろう?そしてこの女性もまた、ドロドロに・・・!いったい何をしたらあんな目になれるんだ!!?」
「あー・・・いや・・・あのー・・・」
「なんてことないわ。ジャイアント・トードに食われただけだから」
ダクネスの問いにカズマは渋々しているが、アカメは包み隠さずに話した。それを聞いたダクネスはさらに興奮状態になる。
「なっ・・・なん・・・だと・・・!!?くうぅぅ・・・想像以上だ!!」
「羨ましいかしら?」
「なっ!!ち、違う!!あんな年端もない少女がそんな目にあるだなんて・・・騎士として見過ごせない!!」
アカメの発言に必死に否定するダクネスだが、そんなダクネスの気持ちを助長をするマネをするアカメ。
「我慢しなくてもいいのよ?本当は羨ましいのよねぇ・・・?ほら・・・我慢せず・・・解放しても・・・いいのよ?ほら・・・ほら・・・ほらぁ!!」
「く・・・くうふうううぅぅぅん!!」
「お前は話がややこしくなるからやめろ!!!」
「むぐっ!!」
嬉々とした表情でダクネスをいじるアカメ。そしてそのいじりにまた、興奮した様子を見せるダクネス。さすがにこれ以上はと思ったカズマはアカメの口を閉じさせていじりをやめさせる。
「ああ!!・・・いい言葉攻めだったのに・・・」
「は、話を戻しますよ?パーティ入りですけど、本当にお勧めしないですよ?1人は何の役に立つのかよくわからないし、もう1人は1発しか魔法が打てないし、こいつには妹がいるんですけど、そいつと息が揃ってないと戦力外だし、俺は最弱職、他のパーティをお勧めします」
「ならなおさら都合がいい!!」
カズマは何とかダクネスをパーティ入りを見送らせようと試みるが、なぜかダクネスには好感触のようだ。
「いや・・・実は・・・言いづらかったのだが・・・私は力や耐久力には自信があるのだが、不器用で・・・その・・・攻撃が全く当たらないのだ・・・」
「ちょっと何言ってるかわからないです」
「というわけで!!盾代わりにガンガン前に出るので、ぜひともこき使ってほしい!!」
ダクネスは興奮した状態でカズマに顔を近づける。それによってカズマの心はもうドキドキで心臓バクバクだ。
「ねぇカズマ。こいつがこう言ってるんだし、仲間にしたらどうよ?」
「お前めぐみんとの温度差が激しいな!!!」
ティアの場合はめぐみんを推していたが、アカメの場合はダクネスを押しているのに対して、カズマは叫ばずにいられなかった。
「当然よ。何せこいつはクルセイダー。必要な時には盾代わりに・・・」
「望むところだ!!」
「万が一にはこいつを身代わりにして粘液塗れに・・・」
「むしろ望むところだ!!!」
「うるさい、ちょっと黙ってなさいこの変態が」
「変・・・!!くうぅ・・・いいぞ・・・お前のその容赦のない罵声・・・お前とはうまくやっていけそうだ・・・はぁ・・・はぁ・・・///」
アカメとダクネスのこのやり取りを聞いて、カズマは察した。ダクネスの何がダメなのか・・・そしてアカメの琴線の正体を。
まずアカメは・・・相手をいじることや辱めるが大好きな存在・・・つまりドSであることを。そしてダクネスは・・・いじられたり辱めらることが大好きな存在・・・つまりドMであることを。埒が明かないと思ったカズマはとりあえず飲みすぎたと言ってその場を離れて、やり過ごすのであった。
次回予告的なもの
拝啓、お父さんお母さん、カズマです。
僕は異世界の生活にすっかり慣れて、頼もしい仲間たちと毎日忙しい日々を送っています。
仕事も順調でまれにみるスピード出世だともてはやされています。
あまりのリア充っぷりに疲れや寂しさも憤りも感じる間もありませんですよ。
本当です、本当ですよ?
仲間の会話
アカメ「あんた・・・嘘書いてて恥ずかしいと思わないのかしら・・・」
ティア「我が名はティア!アクセルの街の・・・」
めぐみん「違います違います!同志のポーズにはまだかっこよさが足りません!!いいですか・・・こうです!!」
アクア「ねー、なんか喉乾いたんですけどー。シュワシュワ買ってきてほしいんですけどー」
カズマ「お前にだけは言われたくねぇよ!!?後お前ら、うるさい。もう少し静かにできんのか」
次回、この右手に