星乙女達の夢の跡   作:護人ベリアス

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色付きになったことですし、今後は赤色のバーの平均評価8以上を目指して精進していきたい所です。



風が求むは友の支え(2)

 アスフィの団長室を退室したリュー。

 

 いつもなら血気に逸り次の行動に移るところだが、アスフィの悲痛な静止の声は簡単にはリューの脳裏からは消えず。

 

 衆目を集めないように『旅人の館』の塀を飛び越える形で抜け出したリューはその日の行動を諦めた。

 

 ただリューは行動を起こさないにしても一時的に身を隠す場所が必要だった。

 

 その意味で一番最適だったのはアスフィのいる【ヘルメス・ファミリア】の『旅人の館』だったのだろうが、アスフィが未だ協力の決断を下せなかった以上巻き込もうとは思えなかった。

 

 アスフィはリューにとって大切な友人。

 

 いくらアスフィがリューの身を案じてくれていたとしても、全面的な賛同が得られない状況で危険な事態に巻き込むことはアスフィのことをリューが案ずるからこそできなかった。

 

 …と、飛び出したはいいものの頼る当てが簡単に思い浮かぶ訳がない。

 

【アストレア・ファミリア】の本拠『星屑の庭』はギルドの監視の目がある危険性があり、戻れるはずもない。

 

 アスフィの要請とアミッドの協力のお陰で現在アストレア様を匿っているであろう【ディアンケヒト・ファミリア】の治療院はリューが事件を起こしたまさにその場所。監視の目がさらに厳しいだろう。

 

 …友人の少ないリューがあと頼れるのは【ガネーシャ・ファミリア】団長シャクティ・ヴァルマのみ。

 

 だがそのシャクティはアスフィと同じく未だ説得をし終えておらず、最初から頼るのはリューには気が進まない。

 

 もし匿ってもらうならば、シャクティに協力の要請を受け入れてもらってから。

 

 リューは元よりシャクティに協力を求めるつもりだったのだ。

 

 言うまでもなくシャクティの率いる【ガネーシャ・ファミリア】は治安維持を司り、直前にも協力して闇派閥(イヴィルス)との戦いを挑んだばかり。

 

 なので安心してリューは協力を求めに行くつもりだったが、今はリュー自身が治安を乱している状況。

 

 その上ギルドと【ガネーシャ・ファミリア】の関係の深さはリューも知るところ。

 

 …そのためリューは若干の不安を抱き、即座に協力を求めに行くのを控えた。それが行動を諦めた理由でもあり、アスフィだけのお陰…という訳ではなかったのが実際問題であった。

 

 結局リューは身を隠す場所としてギルドの管理が及ばず無法地帯に程近い貧民街である『ダイダロス通り』を選んだ。

 

『ダイダロス通り』なら素性の詮索もほとんど行われない身を隠すにはもってこいの場所であった。

 

 そうして『ダイダロス通り』で無事一夜を過ごしたリュー。

 

 リューは警戒を払いつつも『ダイダロス通り』を出る。

 

 向かったのは【ガネーシャ・ファミリア】本拠、『アイアム・ガネーシャ』であった。

 

 

 

 ⭐︎

 

 

 

「誰だっ!!」

 

「すみません。シャクティ。リオンです。このような形での訪問、大変失礼します」

 

「リッ…リオンか!?」

 

 リューとシャクティの再会は唐突に始まった。

 

 …それもシャクティがそばに立てかけた槍を手に取り、リューが両手を挙げて頭を下げるという形で。

 

 さらに言うとリューはバルコニーの手摺りの上に立っているという状況だ。リュー自身吐露したように本当に失礼極まりない訪問であった。

 

 …原因はリューが『アイアム・ガネーシャ』に同じ向かったでも忍び込む形でシャクティとの再会を果たそうとしたからであった。これではシャクティの警戒を招いても仕方がない。

 

 もちろんリューにも言い分がある。

 

 話を通すなら直接シャクティにしなければ、末端の団員では警戒されて追い返される…下手をすれば拘束する可能性がある。そうリューは踏んでいたのである。

 

 リューは大切な友人の一人であるシャクティとの信頼関係を頼りに単身シャクティの元に忍び込んできたのだ。

 

 …もしシャクティがリューを拘束するなら仕方ない。そんな一種の諦観を秘めつつも、リューはその信頼関係が揺らがぬという理想に賭けた。

 

 

 そしてリューはその賭けに勝った。

 

 

「心配したぞ!?リオン!!昨日お前がどれだけの騒ぎを起こしたのか分かっているのか!?」

 

「…それほどの問題を起こした記憶は個人的にはないのですが…ええ。理解はしています。それでシャクティ?その騒ぎは未だ収束していないので?」

 

「まぁ話は座ってでもいいだろう。早く部屋に入れ。そんな所にいると、侵入者だと疑われる」

 

「侵入したことは否定できませんが…ではお言葉に甘えさせて頂きます」

 

 シャクティの入室の許しは彼女がリューに警戒心を抱いていない証拠。

 

 そう判断したリューはシャクティに招かれるままに入室し、腰を下ろしたシャクティの向かいに座った。

 

「それで私が起こした騒ぎはどうなったのです?」

 

「あぁ。テアサナーレの証言でリオンが無実であったことは衆目の事実だ。ギルドは命令の取り下げを渋っていたが、我々の要請で取り下げさせた。…お陰でギルドの権威がまた落ちた。正直困り果てている。それもテアサナーレの話では噂の一部は事実だと言うから尚更、な?リオン?」

 

「…すみません」

 

「全く…軽挙妄動は慎め。お前は【アストレア・ファミリア】の一員である以上…ファミリアの名誉を背負って立っているのだからな」

 

「ええ…肝に銘じます」

 

 シャクティの苦言にリューは身を縮ませると同時にアミッドがリューの暴走をシャクティに取りなしてくれたことが分かる。

 

 リューは安堵を覚えると共に自らがアミッドを信じたのは正しかったと再確認した。

 

 ただリューの心にはシャクティのある言葉が引っ掛かった。

 

「あの…ちなみに先ほどのギルドの権威がまた落ちたとは一体…」

 

「簡単な話だ。リオンは無実だった。にも関わらずギルドは拘束命令を出した。誤った命令で一冒険者の名誉を傷つけた。…これではどこのファミリアも命令に従わなくなる。ただでさえ『二十七階層の悪夢』以来ギルドは各ファミリアの統制が取れていないというのにこれでは…まぁそれは今更か。どちらにせよギルドの命令に即応したのは我々【ガネーシャ・ファミリア】だけだったのだがな」

 

「…」

 

「まぁそれはいい。ともかくリオンが拘束される恐れはもうない。心配は不要だ。ギルドは責任を持って私が抑える」

 

 シャクティは苦々しい表情でギルドの権威の失墜を語る。

 

 もはやギルドの権威の失墜は止まる所を知らない。

 

 ただでさえ『二十七階層の悪夢』以前からフィン・ディムナに指揮の主導権を委任し、民衆の慰撫さえまともに遂行できないにも関わらず魔石産業の維持のためにダンジョン探索は強制する存在だったのだ。

 

 それが指揮権を委任したフィン・ディムナの戦略的に正しくとも反感を買う『二十七階層の悪夢』における指揮でギルドはさらに権威を失墜させた。

 

 ギルドの命令はもはや蟷螂の斧に程近い。

 

 ギルドの命令に忠実に従うのは【ガネーシャ・ファミリア】ような神格者の率いるファミリアか利害の一致したファミリアぐらいになっていた。

 

 その悪傾向がリューの暴走によってさらに促進された、ということをシャクティは漏らしたのだ。

 

 リューにとってもその悪傾向が迷宮都市(オラリオ)の団結を妨げる要因の一つと明確に分かる。

 

 …だからいくらギルドへの不信感があろうと、リューは苦い思いを感じずにはいられない。

 

 するとシャクティは目を伏せて呟いた。

 

「…それとテアサナーレから聞いた。…ネーゼ達のこと…残念だ。だがリオン達四人が生き残ってくれたのはせめてもの救いだ。…本当に良かった。…だがそれほどのモンスターが現れたとはギルドから一切情報がなかった。…リオンがギルドに届けてくれたはずなのに…な」

 

「…ええ」

 

「…それが原因か?ギルドがリオンの拘束に執着したのは」

 

「…恐らく。あの怪物は迷宮都市(オラリオ)の脅威です。ボールスからは消滅が確認されたと報告を頂きましたが…油断はなりません。私達だけでなく【ルドラ・ファミリア】をも一瞬で壊滅に追いやった怪物です。そもそも私達は出現した原因も掴んでいないのですから…」

 

「…ボールス?それは…いいか。分かった。我々でも警戒は払うようにしよう。犠牲が拡大してからでは…遅いからな」

 

 シャクティの悔やみの言葉にリューは言葉少なげにしか返さなかった。

 

 ただ代わりにリューはシャクティにその怪物の脅威に関する警告をきちんと伝えることで大切な仲間達の死を無駄にしないように言葉を紡いだ。

 

 とは言えシャクティに沈んだ様子であの悪夢に関してを触れられると、リューも当時の光景を思い出し沈んだ気分ににならざるを得ない。

 

 そのせいで訪れてしまう沈黙をしばらく過ごした後、シャクティがその雰囲気を打開すべく口を開いた。

 

 シャクティがそうして告げたのは今のリューが沈んだ気分を打開することに繋がる内容であった。

 

「リオン… 迷宮都市(オラリオ)の団結を目指していると…テアサナーレから聞いた。テアサナーレ達【ディアンケヒト・ファミリア】は協力に決したそうだな」

 

「…ええ。正確には私の方が【戦場の聖女(デア・セイント)】の励ましのお陰で決断することができたと言うべきです。【戦場の聖女(デア・セイント)】がいなければ…私はアリーゼの元で泣き叫ぶことしかできなかったでしょう」

 

「だがリオンは立った。そうだろう?それにテアサナーレの心を動かしたのはリオンであるということは揺るがない。リオンの理想が…リオンの示した希望への道筋が…テアサナーレを動かした。違うか?」

 

「シャクティ…それは褒めすぎです。私は単に迷宮都市(オラリオ)の団結が平和のために必要だと述べただけで、何一つ辿り着くための方法を示せていません」

 

 シャクティのリューを称える言葉にリューは謙遜と言うよりは自嘲するように答えた。

 

 リューの自覚する通りリューは迷宮都市(オラリオ)を団結に導くための方法は全く思い浮かんでいない。だからリューが示したのは理想であって希望への道筋をきちんと示したとは言い難い。

 

 そのためリューはその方法を見出せなければ、アミッドの期待に応えることもアスフィを動かすこともできない。

 

 その方法を何としてでも早く見つけなれば…と、リューは心の中では逸るのだがリューの頭脳ではさっぱりと言うのが現状。

 

 …如何に知恵という意味でアリーゼと輝夜とライラを頼っていたかをリューは痛感させられる。だが彼女達には頼れない以上、他の手を考えるしかない。

 

 結局リューは全く答えに近づくことも出来ない方法を考えるよりも前にリューが動ける範囲で協力を求めようと考えたのである。

 

 今回のシャクティの元を訪問したのも同じ考えの元だ。

 

 そして今までのシャクティとの会話で確かな手応え…シャクティとやはり共に戦えるという期待を抱いたリュー。

 

 リューは全ては打ち消すことができなかった若干の不安が滲んだ伺うような視線となり、その視線と共にシャクティに慎重に尋ねていた。

 

「それでシャクティ…あなたはどうお考えで…」

 

「それは今更だろう?リオン?我々を疑っているのか?我々【ガネーシャ・ファミリア】は当然平和と秩序を取り戻すため迷宮都市(オラリオ)の団結を望む。我々は今後も【アストレア・ファミリア】との共闘を継続していく。そのようなこと聞かれるまでもないだろう?お互い厳しい状況だが…それでも共に手を携えていこう」

 

「…っ!ええ!当然です!ありがとうございます。シャクティ。…そして不必要な疑いを抱いてしまったことには心から謝罪します。申し訳ありませんでした」

 

「…なっ…あっ…あぁ。それは…致し方ないことだ。気にするな。私も気にしていない」

 

 リューの疑いを感じ取ったシャクティはその疑いを鼻で笑いつつ何の躊躇もなく即座に協力を快諾した。

 

 その快諾にリューは頬を綻ばせ、シャクティに礼を伝えると共にシャクティに見透かされた疑いに関しては率直に謝り頭を下げた。

 

 リューのそんな以前より格段に柔軟性の増した態度にシャクティは虚をつかれつつも首を振る。

 

 シャクティは驚かずにはいられなかった。

 

 あの頑固で過ちを簡単に認めることもできなかったリューが…このように柔軟性を持って振る舞えるようになったのか…と。

 

 その要因が恐らく大切な仲間達を失ったことにあることをシャクティは察せずにはいられない。

 

 そしてこの変化がアミッドの協力快諾に繋がったのではないかという憶測に辿り着く。

 

 ただそんなリューの変化に関することよりもリューに問わなければならないことがシャクティにはあったのでリューの変化への感慨は早々に切り上げた。

 

 その問わなければならないこととはリューの疑念の要因。

 

 長らく【アストレア・ファミリア】と協力してきたはずの【ガネーシャ・ファミリア】を良くも悪くも素直であまり人を疑わなかったリューが疑った理由。

 

 

 シャクティには既に【ガネーシャ・ファミリア】と懇意であるギルドにあることが分かりきっていた。

 

 

「…やはりギルドは信じられないか?リオン?我々への疑いもギルドへの不信感が原因…違うか?」

 

「…その通りです。今の私はギルドを信じられないのが実情です」

 

「だがな… 迷宮都市(オラリオ)を管理しているのはギルドである以上、ギルドの力抜きで迷宮都市(オラリオ)の団結を果たそうなど…」

 

「分かっています。ギルドの協力は不可欠です。ですが…これまでのようなギルドの元での団結が正しいのかは私にはもう分かりません」

 

「リオン…」

 

 リューが垣間見えさせるギルドへの強い不信感と憤りにシャクティは困惑する。

 

 シャクティは今でもギルドとの協力関係を重視しようという意識がある。例え疑わしい言動があろうともギルドはあくまで迷宮都市(オラリオ)の管理機関だからである。

 

 そしてシャクティにはギルドの崩壊は迷宮都市(オラリオ)の崩壊と大差ないことを知っている。だから何があろうとも協力し続けなければならない存在…そう捉えている一面があった。

 

 一方のリューはギルドとの協力には反意を示さなかったもののシャクティと考えを共にしたとは言い難かった。

 

 リューにはギルドへの不信感と憤りでギルドを管理機関とみなすことに迷いが生じていたのである。

 

 …そのためシャクティはリューが暴走してギルドとの協力の考えさえも放棄することがないように細心の注意を払い、何とかリューを抑えなければと思い至り始める。

 

 だがリューの述べる不信感の根拠もまた正しきものであり、逆にシャクティの心を揺さぶるものでもあった。

 

「…『二十七階層の悪夢』も今回の一件もギルドからの一報が事の始まりです。無関係だとはとても思えません」

 

「しかしだなっ…」

 

「それにギルドはあの怪物の存在を隠蔽しようとしています。本来迷宮都市(オラリオ)の脅威となり得る存在であれば、多くの冒険者に周知し、対策を練るのが道理のはず。ですがギルドはそれをしなかった。…なぜです?ギルドは何を考えているのか…私には分かりません。シャクティには分かるのですか?ギルドは本当に私達の味方なのですか?」

 

「…」

 

 縋るような視線をシャクティに向けつつギルドは味方か否か尋ねるリュー。

 

 シャクティはリューの指摘に返す言葉を持てなかった。

 

 シャクティもギルドの真意を知っている訳ではない。

 

 ギルドを信じたいという思いをその視線で見え隠れさせるリューを前に憶測で半分騙すように指摘するのはシャクティには気が引けた。

 

 そのためシャクティはギルドの真意ではなくギルドの存在意義を以てリューを説得しようと考えた。

 

「…だが迷宮都市(オラリオ)をこれまで一程度団結させてきたのはギルドの力だ。確かにフィン自身の名声や求心力もある。それも『二十七階層の悪夢』で崩れたが…だがあくまでギルドがフィンに指揮権を委譲したが故の名声であり求心力でもある。ギルド抜きでは…恐らく同じことはできない」

 

「そしてギルドを引き入れても権威が失墜しているため命令は行き届かずどちらにせよ不可能…そういうことですか?」

 

「私の目では…そう見える」

 

 だがシャクティの伝えたギルドの存在意義はどちらぬせよ今となれば価値はない。

 

 その価値を取り戻すには短いとは全く言えない時間が必要になるであろう。

 

 

 それを待っていては遅い。

 

 

 その考えはリューには当然存在し、シャクティの中にも存在している考えであった。

 

 となれば二人の考えが一致するのは自明であった。

 

「だから現在のギルドに代わる人々を動かす力が必要…そうなるのですか?」

 

「…そうなるのだろう。これ以上悪戯に犠牲を増やさないようにするためにもそれは必要だ。何か案はあるか…?」

 

「…考えます。ですが…あまり期待はしないでください」

 

「…あぁ」

 

 

 現在のギルドに代わる人々を動かす力の創出。

 

 

 必然的にリューもシャクティも同じ考えに至る。

 

 とは言えそんな力はこの迷宮都市(オラリオ)に一度たりとも存在したことはない。

 

【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】が君臨していた時代でさえギルドは迷宮都市(オラリオ)を管理してきた。

 

 ギルドの存在はあまりに重い。

 

 そしてそのギルドの権威が失墜しているというのは文字通り最悪な状況であった。

 

 最悪の状況を打開する力などそう簡単に思い浮かぶはずもなく…

 

 リューとシャクティは思考の沼に沈み始め、静寂が訪れようとする。

 

 だがその静寂は時を待たずして崩された。

 

 

 扉をノックする音が響いたのである。

 

 

 シャクティは即座に思考の沼から脱却し、ノックの音に応じていた。

 

「どうした?何事だ?」

 

「はっ!団長!報告があります。入室しても宜しいですか?」

 

 部屋の外から響く男性団員の声。

 

 シャクティはリューに一瞬目配せして入室しても良いかの許可を求める。リューはそれに頷いて応じると、シャクティは視線を戻して許可を即座に飛ばした。

 

「構わん。入れ」

 

 シャクティの許可で入室する団員。

 

 彼は一瞬リューの姿を認めて、ギョッとするもすぐに自らの団長へと視線を移し早々に報告を始めた。

 

 

「実は先程三名の方が個別に団長に面会を求めに来られました。団長。お会いになりますか?」




今回はリューさんとシャクティさんの協力関係再確認回でした。
ま、シャクティさんが協力しない訳がないですね。(むしろ原作の時期は何をやってたんだ…)

そしてシャクティさんの頭の中から消し去れないであろうことは、ギルドとの関係。
【ガネーシャ・ファミリア】とギルド(ガネーシャとウラノスとも言える)はかなり懇意ですからね。リューさんに協力するからとそう簡単には崩せない。
シャクティさんが完全に協力するためにはギルドとの関係性の決着が必要不可欠でしょう。これもまたテーマの一つです。
そもそもギルドが何を考えているか自体今作では不鮮明なんですけど!それもここから描写するつもりです。

ちなみに言うとリューさんが復讐には知らなかったことは良くも悪くも歴史に影響を与えてます。リューさんによる迅速な闇派閥(イヴィルス)の殲滅が行われなかったため、迷宮都市(オラリオ)の混迷期は原作以上に長く続きます。
お陰でこの五年前前後に創始されるはずだった怪物祭(モンスター・フィリア)は創始されません。メタな話この混迷の状態に異端児まで加えたらカオスですよ。()
その上敵の存在で団結できるという意味で12巻の団結が成ったと考えると、異端児の存在は団結をかなり狂わせる存在。何せ12巻時点でも異端児を全ファミリアが認知して共闘した訳では当然ないんですからね。

何より作者の立場は人間同士も碌に協調できないのに人間とモンスターの共存は後回しだろ…という立ち位置ですので。咥えて今作は人間同士の相互不信を重点に置くので触れる予定は多分ありません。

そして『アイ・アム・ガネーシャ』に来訪した三名の人物。
一体誰なんですかね?(すっとぼけ)

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