星乙女達の夢の跡   作:護人ベリアス

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タイトルからお察しですが、第二章の『迷える風に女神の激励を』とつながりの深い一話となります。
ということで女神=アストレア様ですね。

アストレア様はリューさんには判断をこれまで下してきたアリーゼさんがいない状況下で自らの判断に従い行動するようにとリューさんの背中を押しました。
ではアリーゼさんには…?


迷える正花に女神の加護を

 アリーゼが目覚めてから丸一日が経った。

 

 ベッドの上で正座をして目を閉じるアリーゼは微動だにもしない。

 

 アリーゼは丸一日ほぼずっと瞑想を続けた。

 

 そんなアリーゼを気遣うようにアミッドは食事を届けに来る時以外はアリーゼのいる書斎に立ち入ることはなく。

 

 アミッドの配慮のお陰でアリーゼは何物にも邪魔されることなく、届けられた食事の存在をも気に掛けずひたすら瞑想に耽った。

 

 そこまでの集中力をアリーゼが発揮したのは、希望を再び見つけ出すため。

 

 輝夜のための希望。

 

 ライラのための希望。

 

 リオンのための希望。

 

 必死に必死に考えて…

 

 いつものアリーゼならば、パッと思い浮かんだ閃きを実行に移そうと動き始めるのだ。

 

 だがその閃きさえもアリーゼには生まれなかった。

 

 いや、生まれてはいる。

 

 だが自らにその閃きのもたらす未来を自問自答せずにはいられなくなり…気付けば雲散霧消している。

 

 その結果が一日に及ぶ瞑想。

 

 アリーゼにとっても初めてであった。

 

 これほど悩み、これほどまでに自らで答えを出せずにいるという事態が発生したことは。

 

 初めてだと認識したアリーゼは、自らが如何に深い絶望に飲み込まれているのか再実感する。

 

 だがリューは一人必死に希望を掴もうと動いている。

 

 だがリューは一人必死に絶望に立ち向かっている。

 

 そう思うと、アリーゼの中には焦燥感と憧れが生まれる。

 

 焦燥感はリューを今すぐにでも助けたいという思いを招き寄せる。

 

 その思いがアリーゼにリューを助けるための過激な行動を追い求め始め、冷静さを何とか保っている自分と衝突する。

 

 憧れはこんな状況でも必死に前へ進もうとしているリューを羨ましくアリーゼに思わせる。

 

 同時にそんな風に行動できるようになったリューには自分は必要ないのではないかというアリーゼに諦めを呼び起こす。

 

 リューの事に考えが至る度にアリーゼの思考は面白いくらいに搔き乱された。

 

 答えが出ない。

 

 希望を見出せない。

 

 アリーゼは一日瞑想を続けたにも関わらずほとんど成果を得ることはなかった。

 

 得た成果と言えば、アリーゼ自身の思考が真っ二つに割れているということ。

 

 一方の思考は絶望に押し負けたとかリューには自分が不要なのではという諦めとか理由は色々あるが、再び希望を取り戻す必要はないという結論を導き出そうとする思考。

 

 もう一方の思考は絶望などに負けたくないという意地とかリューを一人で戦わせたくないという心配とか理由は色々あるが、何が何でも希望を取り戻すべきだという結論を導き出そうとする思考。

 

 双方の思考は正反対の結論を導き出そうとするため、容易に妥協して一つの結論を出すに至れない。

 

 言うなればアリーゼ一人で瞑想して考え込んでも答えはいつまで経っても見つけ出せないという状況に陥っていたのだ。

 

 そしてその状況を覆すのは他者の介入で。

 

 その介入はアリーゼの慕うアストレアによってもたらされることになった。

 

 

 

 ☆

 

 

 

「失礼します。おはようございま…す。ローヴェルさん。…まさか一晩中その体勢のままで…?」

 

「…あら。もう朝なのね?おはよう。アミッド…っていたっ!ちょっとなんでこんなに身体中痛いのよ!」

 

「無理は禁物よ?アリーゼ?アミッドさんから聞いたけど、碌に食事にも手をつけてないそうじゃない?」

 

「それにっ…アストレア様!?どうしてここにっ!?いたたたた!!ちょ…すみません!アストレア様!ちょっと時間ください!」

 

 身体中がほぼ一日硬直していたことによる激痛にベットの上を転げ回るアリーゼ。

 

 どうやら瞑想を続けることに集中していたために痛みを感じることさえ忘れていたらしい。

 

 だがそれをアミッドに声を掛けられたことで集中力を欠き始め…

 

 その上ここに現れることを全く想定していなかった自らの主神であるアストレアの姿を認めてしまったために完全に集中力を失い、結果激痛に今更のようにのたうち回る羽目になったのである。

 

 転げ回るアリーゼにアミッドは困惑した表情を浮かべ、アストレアは穏やかな様子で微笑む。

 

 そうしてアリーゼがようやく痛みに慣れてきた頃にはアミッドは静かに退室しており、アストレアが湯気の漂う粥の乗せられたお盆を手にアリーゼのベットの近くに腰掛けて待ってくれていた。

 

「大丈夫かしら?ならまず体力を取り戻すためにご飯を食べないとね?」

 

「アストレア…様…」

 

「そうね。アミッドさんが言うにはアリーゼの怪我は完治しても、一応は入院する病人。何なら私が食べさせてあげても…」

 

「アストレア様!!」

 

 アリーゼはアストレアの名を叫び、アストレアがこれ以上話を続けようとするのを止めた。

 

 アストレアが無理して振舞っているように思えたから。

 

【深層】での出来事からもう既に一週間が経っている。

 

 仮に本当にリューがアストレアに会っていないとしても、噂なり何なりでアストレアの耳にも何が起きたから入っているはず。

 

 それでいてアストレアは冗談めかしく微笑みまで交えて振舞った。

 

 恐らくはアリーゼがいつ通り振舞い続けやすいようにするための…アリーゼが責任に押し潰されないようにするための心遣い。

 

 アストレアだって今の状況が辛いに決まってるのにアリーゼのことを思ってこのように振舞ってくれた。

 

 自らの慕う主神が自分のことを気遣ってくれるのは素直にアリーゼにとっても嬉しい。

 

 だが今のアリーゼにはそんな気遣いを汲み取っていつも通り振舞う余裕もないし、責任を感じずにいるという甘えを甘受することもできなかった。

 

「…すみません。アストレア様。私今…一杯一杯で…その…」

 

「…いいえ。謝らないで。アリーゼ。誰にだってそういう時はあるわ。神にだって、ね。今回のことは何も話さなくていい。私は知れる限りのことは知っている。だから今は前へ進むための話をしましょう?ね?アリーゼ?」

 

 目を伏せたまま謝るアリーゼの様子をアストレアは深く追及しなかった。

 

 アストレアはアリーゼの視界に映らずとも優しく微笑み、アリーゼを見守る。

 

 アストレアは神だ。だからアリーゼの心境は既に見抜いていたのだろう。

 

 それでいてアストレアはあえてこのように振舞った。

 

 アストレアの行動の意味を察せぬアリーゼではないが、今回ばかりはアストレアの言葉に従うことにした。

 

 アストレアの意に反し、自らを責め立てる言葉を並び立てた所で前へは進めない。それはアリーゼの中でも明白だったからである。

 

「…アストレア様?アストレア様はどれだけの情報を把握してますか?外のことや輝夜、ライラ…そしてリオンのこと」

 

「…アリーゼよりは少し多めに…くらいね。ロキとフレイヤの所はともかく…ギルドの動きがおかしいわ」

 

「私達の戦ったあの怪物が原因ですか?あれだけの脅威…情報を伏せたくもなりますよね」

 

「恐らく。アミッドさんのお陰で何事も起きてないけど…油断は禁物。そしてそれ以上に輝夜とライラのことはアミッドさんから聞いてる。リューのことは噂で知るだけでまだ会えてないわ。」

 

「…どうしてまだリオンに会ってないんですか…?今のリオンは一人で戦っていて…だから!」

 

 アストレアと情報を共有する中で辿り着いたリューの話。

 

 まだリューに会っていないとアストレアは言う。

 

 ただ一人絶望に立ち向かい戦い続けるリューに。

 

 今一番助けが必要だとアリーゼが思うリューに。

 

 本当に理想を本物の希望に変えてしまうかもしれないアリーゼも知らない成長したリューに。

 

 アリーゼの脳裏にあの最悪な未来が呼び起こされる。

 

 

 アストレアさえもリューを支えない未来が。

 

 

 アストレアがリューに未だ会っていないという事実がその未来への道を開いているようにアリーゼには聞こえた。

 

 だから衝動のままにアリーゼはアストレアに尋ねた…いや、咎めた。

 

 どうして今すぐリューを助けようとしないのか、と。

 

 そんなアリーゼの咎めをアストレアは粛々と受け止めた。

 

「アリーゼの意見を先に聞きたいと思ったから。アリーゼがどうしたいか次第で…リュ―の行動は大きく変わってしまうかもしれない。だからリューよりも先にアリーゼに会おうと思ったの」

 

「…っ!!」

 

 アストレアの言葉にアリーゼは何も返答できない。

 

 なぜならアストレアの求める意見をアリーゼは何一つ出せないから。

 

 アリーゼがこれからどうしたいのかの答えがないから。

 

 つまりは咎めたアリーゼ自身がリューを助けるための行動を起こしていなかったから。

 

 アリーゼにはアストレアを咎める資格など全くなかったのだ。

 

 そしてアストレアの言うように『かつてのリュー』ならアリーゼの判断次第でリューの行動が大きく変わるという点には納得したから。

 

 アリーゼはアストレアの判断が状況に変化がなければ全面的に正しかったと理解した。

 

 リューの成長という状況の変化がなければ。

 

 ただその状況の変化をアストレアは知らないし、アリーゼ自身も変化と捉えるのが正しいのかどこまで変化するのか全く捉えられない。

 

 だからアリーゼは根拠を欠く内容を言葉にするのを控えた。

 

 結果アリーゼは返答をできず二人の間に沈黙だけが残る。

 

 するとアストレアは話題を変えるように言った。

 

「…せっかくね。ステイタス…更新しましょうか?」

 

「…はい」

 

 アストレアの唐突な提案。

 

 気まずい沈黙を保つよりはマシ…という考えだけではなかった。

 

 アストレアはアミッドの話とアリーゼの様子から何かを察したのであろう。

 

 だからこのような唐突な提案をした。それを理解したアリーゼは戸惑うことなくその提案に従い、自らの羽織っていた病衣を脱いだ。

 

 そうして粛々とアストレアはアリーゼの背を前にステイタス更新の作業を進めていき…

 

 アストレアがステイタスの写しを作成した所でアストレアはボソリと呟いた。

 

「…偉業を成したのね。アリーゼ」

 

「…はい。せめて仇だけは…取ってきました」

 

「…ランクアップおめでとうと言えることでは…ないわよね」

 

「…そうです。祝われるべき事柄など…何一つ今はありません」

 

 二人の間で短く交わされた会話。

 

 偉業。

 

 仇。

 

 それはアリーゼの大切な仲間達の命を奪ったあの怪物…『ジャガーノート』をアリーゼ自らが討ち果たしたということ。

 

 アストレアがアリーゼの元を訪れる少し前にボールス達リヴィラの冒険者が発見しアストレアに伝えた大量の灰の山はアリーゼが『ジャガーノート』を討ち果たすことによって生み出したものだったのだ。

 

 その経緯を察していたアストレアはアリーゼから話を切り出させる前に先手を打つようにステイタス更新を提案していたのだ。

 

 

 そして『ジャガーノート』の単独討伐は偉業に他ならなかった。

 

 

 偉業を成した結果アリーゼはランクアップし、Lv.4からLv.5へと昇格を果たしたのである。

 

 だが二人にとって祝うべき事柄とできないのは仕方がなかった。

 

 二人とも大切な眷族と仲間を失ったばかり。

 

 アリーゼからすればあの怪物の討伐に成功するならあのタイミングではなく仲間達が命を落とす前に果たすべき事柄であった。

 

 機を逃した後に果たした討伐など偉業とはアリーゼ自身が認められない。

 

 そしてアストレアにはアストレアの事情があり、その事情は言葉も添えられずに後方からアリーゼへと差し出されたステイタスの写しが示していた。

 

「…何…ですか?これは…私は…何を発現したんですか?」

 

 アリーゼは一通りステイタスの写しに目を通した末に声を震わせる。

 

 その一枚の写しはアリーゼに写しを取り落とさせるほどの戦慄を与えた。

 

 

 

 

 アリーゼ・ローヴェル Lv.5

 

 力 :I 0

 

 耐久:I 0

 

 器用:I 0

 

 敏捷:I 0

 

 魔力:I 0

 

 

《魔法》

 

【アガリス・アルヴェシンス】

 ・付加魔法(エンチャント)

 ・炎属性。

 

【ポテンティアーレ・エグゼーセス】

 ・分身魔法。

 

《スキル》

 

正華紅咲(ルブルード・べギア)

 

 

 

「分身魔法…アリーゼの迷いを体現するかの如く発現した…のだと思う。今のアリーゼの心は分身魔法で分裂したのかのように相反する考えに真っ二つに引き裂かれている」

 

「…一日悩んでも答えが出ないくらいですもんね…こんな魔法が発現しても仕方ない…そういうことですか」

 

 アストレアの説明にアリーゼは自嘲するような声で答える。

 

 そしてその流れのままアストレアに背を向けたままアリーゼは自らの心境を吐露し始めた。

 

「アストレア様…私怖いんです。別にこんな魔法が発現したこととか…そういう私自身のことはどうでもいいんです。私は生きてます。それだけで私はどれだけ恵まれているか。私にはどれだけの可能性が与えられているか。私はそういう意味では絶望を感じてはいません」

 

「…」

 

「でもっ…私はどの可能性を選び取ればいいのか…どの希望を選べばいいのか分かりません…考えても考えても分からないんです!」

 

「…」

 

 アリーゼの悲痛な吐露をアストレアは受け止めるだけで何も言わない。

 

 アリーゼの表情を伺うこともアリーゼを慰めるように触れることもしない。

 

 ただただアリーゼの吐露を受け止めるだけ。

 

 その意味がアリーゼ自身が判断しなければならないと暗に告げているのはアリーゼも薄々分かっている。

 

 だとしてもアリーゼはアストレアに知ってもらいたいと思った。

 

 だからアリーゼは叫び続ける。

 

「リオンは今必死に希望を掴み取ろうと戦っている!なら私もリオンと共に戦わなきゃいけない!でも今の私にはリオンと同じ希望を見れない!リオンに新しい希望を示すこともできない!」

 

「…」

 

「それにリオンは…今変わってるんです…ライラに触れられるようになったんです。お姫様抱っこまでできるようになったんです…それだけでなくボールス達リヴィラの冒険者達の力まで借りられた…凄くないですか?リオンがそんなに成長してくれたと思うと嬉しくて…今のリオンはもう私やアストレア様の知るリオンではありません」

 

 アリーゼはリューの変化をまるで自らのことを誇るように嬉しそうに語る。

 

 だがその変化がアリーゼにもたらしたのは当然嬉しさと誇らしさだけではなくて。

 

「でもその変化を強いたのは私の判断と押しつけがましい偽善です…だから私がリオンのそばに戻っていいのか分からないんです!私がリオンのそばにいない方がリオンはより羽ばたけるのかもしれない!なら…私はいない方がいい」

 

「…」

 

「…アストレア様?私はリオンのために何をすべきなのか…それだけが知りたいんです。こんな私はリオンのそばにいることが許されるのでしょうか?こんな私はリオンのためにいなくなった方がいいのでしょうか?その答えを出せずリオンのために行動することができていない私自身に…私は一番絶望しています」

 

 アリーゼの頭の中にあくまで中心を占めるはリューのこと。

 

 そしてリューのために何をすべきか見出した先にアリーゼの欲する全てのことの答えがあると考えていた。

 

 輝夜のこともライラのことも迷宮都市(オラリオ)のことも。

 

 皆リューのために何をすべきかアリーゼが決めた先に道が見えてくる。

 

 だからその判断ができないアリーゼ自身がアリーゼは憎かった。

 

 アリーゼに絶望をもたらすのは自らの置かれた苦しい状況ではなく迷い続ける自分自身だった。

 

 アリーゼは自らの絶望の抱く絶望を語るとこれ以上吐露すべき事柄を失ったためそのまま口を閉ざす。

 

 アストレアはアリーゼの吐露が終わってからも何も言わない。

 

 アストレアは決して答えを示してくれることはない。それをアリーゼは理解している。

 

 アリーゼが吐露したのもアストレアにありのままの自らの考えを知ってもらい、その上でアリーゼ自らの今出せる最大限の答えを示すため。

 

 そのアリーゼの考えをアストレアは見抜いているからこそ何も言わないというのもまた事実であった。

 

 そんなアストレアの配慮をアリーゼは察しつつ…アストレアに呟いた。

 

「…私にはまだ答えが出せません。希望を示せません。だから…私は迷い続けなくてはならないのだと思います。答えを…希望を見つけ出すために。そしてその私が迷い続けている間私がリオンの歩む道の邪魔になってはならないとも思います」

 

「…私はどうすればあなたの力になれる?」

 

「私の意識が戻ったことはリオンに伝えないでください。…取り乱した私の姿をリオンに見られたくありませんし、恐らく今の私がリオンに会ってもリオンの覚悟を乱すだけです」

 

「…いいのかしら?アリーゼは本当にそれで」

 

「もうリオンには数えきれないほどの罪を犯しました。私はもはや後には退けません。リオンの邪魔にならないためになら…リオンを騙すという罪も重ねましょう」

 

「あとは何かある?」

 

「希望を掴み取ろうとするリオンの背中を支えてあげて欲しいです。…今の私ではリオンの支えにはなれないので。今の私は自らの道を突き進むリオンを心の中で応援することしかできません。だから…せめてアストレア様はリオンのそばに」

 

「分かったわ。私のできることをする。アリーゼもリューのために輝夜のためにライラのために…そしてアリーゼ自身のために懸命に悩みなさい」

 

「はい。アストレア様」

 

 アリーゼの下した今出せる最大限の答えをアストレアは何も反論せず受け入れた。

 

 ある意味それが唯一無二の答えだとアリーゼもアストレアも理解していたからである。

 

 

 迷い続ける。

 

 

 言葉にすれば短いが、途方もない苦難が伴う行い。

 

 いつの日か彼女達【アストレア・ファミリア】の司る正義の本質をアリーゼもリューもそう捉えていた。

 

 そしてその迷い続けた先には絶対的ではなくとも辿り着くことができる答えが存在する。

 

 リューはほとんどその答えへと至る道を見出し、歩き始める準備を始めている。

 

 アリーゼはその道を探し続ける最中。

 

 アリーゼとリュ―の道が重なるか否か…そもそもアリーゼがその道を見出すことができるか否かが分かるのはまだ先の話である。




アリーゼさんの発現した分身魔法【ポテンティアーレ・エグゼーセス】…
魔法の名前を考えるだけで尋常ではないほどの時間を浪費しましたね…!(白目)
作者的にはアリーゼさんの迷いが魔法として発現させたいという考えがあっただけなのに!
…まぁ色々容易に察せますが、独自色はばっちり出していくので。

あと今回でなぜ二章があのような流れになったかの裏事情が説明できましたね。
要はリューさんはある意味周囲の思い通りにある程度踊らされてた訳です。
リューさんの深読みができない残念具合は相変わらず…ということで。

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