星乙女達の夢の跡   作:護人ベリアス

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狡鼠と勇者

「良かったのかい?【大和竜胆(やまとりんどう)】に同席を断ってしまって?僕としては彼女とも話をしてみたいと思ってたんだが」

 

「せっかくのあたしとの久しぶりの逢瀬に他の女を同席させようだなんて小人族(パルゥム)の誉れ高き勇者様にしては女性への配慮を欠いてるんじゃないのか?」

 

「ハッハッハ…それは失礼なことをしたね。ただ君達二人の意見を聞いてみたいと思ったのは本心からさ」

 

「ちぇ…あたしよりも輝夜の意見の方が大事だってか?」

 

「だってあの表情明らかに僕への不信感が前面に出ていたじゃないか。そんな彼女の不信感を是非この耳で受け止めておきたいと思ってね」

 

「その輝夜の丸出しの不信感が話の邪魔になると思ったからあたしが輝夜の同席を断ったのに…あたしの配慮は不要でしたか。そうですか。へーへー」

 

【ロキ・ファミリア】本拠『黄昏の館』の団長執務室で向き合って座り、軽口交じりに話し合うライラとフィン。

 

 輝夜とライラは【フレイヤ・ファミリア】との交渉の翌日に予定通り【ロキ・ファミリア】との交渉のため足を運んでいた。

 

 その交渉の求めにフィンは自ら快く応じ、今こうして二人は話し合っているという訳である。

 

 …ちなみに輝夜はライラの要請で他の部屋で待機中である。

 

 ともあれ輝夜が事実上追い出された事情は一先ず脇に置いて、話は本来輝夜が共にいる場で成されるべき事柄へと進んだ。

 

「さて…諸々の話は置いておいて先に君達には伝えておかなければならないね。…君達の無事な姿を見れて良かったと心からそう思ったと伝えておくよ。そして…仲間達のことは残念だった。【疾風】の話によると君達四人しか…」

 

「…あぁ。気遣ってくれてありがとな」

 

「そして君は…」

 

「そう。あたしは失明して冒険者としては活躍できなくなった。けどよ…だからなんだ?あたしはこうしてお前と交渉の場に臨めてる。知恵を生かす機会がある。戦いの場以外ではまだまだ活躍できるって訳だ。だから何一つ諦めてねぇ。ということであたしはお前の嫁の座も、な?」

 

「ハッハッハ。僕のお嫁さん云々はともかくとして君の言う通りだ。失明では支障はあろうとも君が知恵を生かすことを妨げることはできない。そうやって前向きに捉える君の姿勢には感服するよ。君の垣間見えさせてくれる力強い勇気には好感を抱かずにはいられないな」

 

「ま、こう捉えられてるのはあたしだけの力ではないんだけどな。…って好感を抱くならあたしのこと嫁にしても…!」

 

「ハッハッハ」

 

「笑って誤魔化すな!!」

 

 フィンが触れたのは【アストレア・ファミリア】を襲った惨劇。そしてライラ自身を襲った悲劇。

 

 ただ惨劇も悲劇もライラは不敵な笑みで吹き飛ばし、これまで通りの勢いでフィンの伴侶の座への執着を誇示した。

 

 フィンは伴侶の座に関しては軽く受け流しながらも、ライラの勇気を認め褒め称える。

 

 そしてライラがさらに食らいつき、フィンがまた受け流すという展開を経つつ。

 

 ライラは自分達を襲った惨劇と悲劇に囚われず前へと進むという姿勢をフィンの前で見せた。

 

 それはライラのフィンの前で醜態を曝したくないという意地でもあり、立ち止まらず前へ進むことをフィン・ディムナ(ライラの憧れ)の前で誓うための宣言でもあった。

 

 そんなライラの姿勢を汲み取りフィンはその言葉通り彼女の勇気に好感を抱く。…もちろんその好感は必ずしも恋愛感情には繋がっていないのだが。

 

 ともかくフィンはライラの前向きな姿勢を考慮に入れつつ話を進めていった。

 

「それで?今日はどんな用件で僕に会いに来たんだい?君達を襲ったというモンスターに関してかい?残念だが以前も【疾風】に伝えた通りギルドの要請を受けた上でじゃないと僕達は動けない。その点は【疾風】から説明は受けているかな?」

 

「あぁ。もちろん聞いた。お前が動かないことには若干ショックを受けたが…事情は分かってるからある程度仕方ないと思ってる。ただそのモンスターに関しては問題が解決したと聞いてる」

 

「となると、【疾風】を中心に結成したという派閥連合に関してかな?」

 

「ご明察。流石勇者様は耳が早いな」

 

「そうでもないさ。あの周囲との関わりの少ない【疾風】の主導という話には少々疑いがあったが、君達が交渉に来た時点で確信に変わった。【疾風】と言うより【アストレア・ファミリア】主導と言った所かな?これもまた【狡鼠(スライル)】の策かい?もしくは【紅の正花(スカーレット・ハーネル)】の?」

 

「いいや。リオン本人の意志で成されたのであって、あたしもアリーゼもほとんど関わってねーよ。ま、リオンがそんな動きをするわけがないっていう疑いはあたしも分かるけどよ。でも派閥連合の指導者はリオンだ」

 

 ライラとフィンが辿り着いたのはライラにとっての本題であったリューの結成した派閥連合に関して。

 

 フィンは当然のようにまさかリューが先頭に立って動いたとは考えず、ライラかアリーゼの思惑の元進んでいるのではと勘繰る。

 

 だがライラは苦笑いしつつフィンのリューが指導者として振舞えるはずがないという考えを理解せずにはいられない。だがすぐにフィンの考えを否定する。

 

 リューが主導し派閥連合の指導者として振舞っているのは揺るがぬ事実であり、同時にライラをも把握していないアリーゼの裏での活動は伏せる必要があったからである。

 

 要はライラは派閥連合がリューを中心に動いていることを強調しながら話を進めていく必要があると言う訳だった。

 

 なぜなら相手のフィンは『二十七階層の悪夢』以前の派閥連合の指導者として活躍していた。

 

 そのフィンの立場に対して無配慮…という形では交渉もうまくいかないからである。

 

 そしてライラのリューの立場の強調の意味を理解するためか顎に手を当てて思案顔になりつつフィンは続けた。

 

「ふむ…あの【疾風】がね…ということは君は【疾風】の要望で僕達【ロキ・ファミリア】に派閥連合に加入するように求めてきた。そういうことかな?」

 

「あぁ。まさかリオンが指導者なら従えないとか言わないよな?」

 

「ふっ…僕は確かに体面にはそれなりに気を遣うけど、そこまで狭量ではないね。君達の派閥連合の目標が僕達と一致するか否か。そして活躍の場をきちんと与えてもらえるか否か。それらが僕の懸念することかな?」

 

 ライラの挑発的な笑みにフィンは肩をすくめて応じる。

 

 ライラの問いは実利を重んじるフィンにとって愚問でしかなかった。

 

「なら話は早い。知ってるだろうけど、派閥連合の連中はリオン含めてお前や【ロキ・ファミリア】の幹部の実力を知らない訳がねぇ。リオンもいくらは今は指導者だからってそこら辺は弁えるさ。ま、念のため話は通しとくけどな」

 

「その点はどうやら問題はないようだね。となると目標が一致するか否か」

 

 フィンの指揮官としての実力が迷宮都市(オラリオ)随一であることは迷宮都市(オラリオ)においては誰もが知っている事実。

 

 ライラの思考の中では確かに【ロキ・ファミリア】の都市二大派閥の大戦力に期待する所も当然あったが、フィンの指揮官としての才覚を信じ頼る思いが強かった。

 

 実は一方の指導者たるリュ―の中では【ロキ・ファミリア】は迷宮都市(オラリオ)の団結の一要素に過ぎず、フィンの立場云々は一切考慮に入れていないという裏事情があったのだが。

 

 そしてリューの細部への無思慮をライラ自身薄々察しているため、話をリューに通すとフィンに明言したのであった。

 

 そうしてフィン達【ロキ・ファミリア】の立場の保証がある程度済めば、次の話題は事実上の本題である派閥連合の目標に関して。

 

「御託並べるのも面倒だからリオンの考えをそのまま借りて話すぜ。リオンが派閥連合の結成を目指す理由は『大抗争』の頃のような派閥連合を復活することで迷宮都市(オラリオ)の団結を実現すること」

 

「随分と漠然とした目標だね。その団結を成した暁にはその得た力を何に使うんだい?」

 

「もちろん闇派閥(イヴィルス)の撃滅だろう?」

 

「だと思ったよ。その目標に関しては僕達も賛同できる。だが目標として掲げる迷宮都市(オラリオ)の団結をどう成すつもりなんだい?団結の範囲は?」

 

「【ロキ・ファミリア】や【フレイヤ・ファミリア】、ギルド、商会等々…迷宮都市(オラリオ)にいる全ての人々の団結」

 

「…正気かい?【疾風】は?」

 

「それが正気なんだよなーうちのリオンはよ」

 

 ライラの粉飾ないリューの理想の説明にフィンは目を細め正気かと尋ねる。

 

 そんな疑いを示すフィンの問いにライラは肩をすくめつつも頷く。

 

 そう。迷宮都市(オラリオ)にいる全ての人々の団結など『大抗争』の頃の迷宮都市(オラリオ)でさえ実現したことがない夢とも言える事柄。その上現状の迷宮都市(オラリオ)を考えれば夢のまた夢であるのは誰の目からも明白。

 

 それを真剣に唱えるリューの神経を疑うのはある意味当然と言えたかもしれない。

 

 だがそんな夢を実現しようと動く者達がいるのもまた迷宮都市(オラリオ)の現状であり、フィンもまた一定の理解は示す精神的余裕はあった。

 

「…となると僕達との接触は【フレイヤ・ファミリア】との和解に関しても含まれているという理解でいいかな?」

 

「もちろんだ。【ロキ・ファミリア】との交渉を任されてるあたしと輝夜にとっての最優先事項だ」

 

 ライラの説明にフィンは悩むように腕を組んで考え込む。

 

 フィンにとっても【フレイヤ・ファミリア】との関係は非常に難題だったからである。

 

 そうしてしばらくの間を置いた後、フィンは呟いた。

 

「…まず【フレイヤ・ファミリア】関係のことで言うと、君達も知っているだろうけど、不用意に刺激して抗争に至らないように団員達を抑えるので手一杯なのが僕達の現状だ」

 

「あぁ知ってる」

 

「そういう意味で君達の派閥連合との提携は【フレイヤ・ファミリア】との勢力均衡を崩しかねず非常に危険だ。だから派閥連合への加入に関しては元々【フレイヤ・ファミリア】との関係改善の糸口を掴んでからと条件を付けるつもりだった」

 

「だろうな。目標は共有できても事情が事情で簡単には動けねぇのはあたしも分かってる。だから今回の交渉だけで話がまとまるだなんて虫のいいことは最初から考えてねぇよ」

 

「それはありがたいな。ただそれでも交渉に動いたということは時間を以て対立をゆっくりと収めていくという形以外で解決する方法を模索しようということかい?」

 

 フィンの言うように現状の【ロキ・ファミリア】が【フレイヤ・ファミリア】との対立関係への対処法として採用しているのは行動を慎み時間が解決してくれるのを待つという方針であった。

 

 抗争寸前まで対立関係が悪化してしまった以上交渉を試みるだけでも火に油を注ぐ可能性がある。もし交渉が決裂しでもすれば、【フレイヤ・ファミリア】が抗争へと傾く危険も【ロキ・ファミリア】の団員達が抗争を望む危険もある。

 

 その危険を回避するための時間に解決を任せるというのがフィンの判断。

 

 だがそんな【ロキ・ファミリア】とフィンの判断を察しても尚ライラと輝夜が交渉に動いたということは何かしらの考えがあるのだろうとフィンは読み、そう尋ねたのであった。

 

 そしてライラはフィンの問いに不敵な笑みを以て応じる。

 

「そうだ。お前にしてはらしくない消極的な判断だからこのあたしがお前の尻を蹴り上げてやろうっていう訳だ。少しは感謝して欲しいもんだぜ」

 

「確かに君の言う通り僕らしからぬ消極的過ぎる判断だろう。ただ万が一【フレイヤ・ファミリア】との抗争に発展すればどうなるかを考えれば、万が一は絶対に避けなければならないと僕達は判断していた。それこそ都市二大派閥の抗争がもたらす被害は想像がつかないからね。そしてどんな些細な行動が抗争に繋がるか判断もできない以上僕達は身動きが取れない」

 

「それくらいあたしも分かってるよ。下手しなくても闇派閥(イヴィルス)のもたらす被害を軽く凌駕する上に迷宮都市(オラリオ)の戦力はどちらが勝とうと大きく低下する。闇派閥(イヴィルス)を放置してでも抗争を回避しようと行動を控える【ロキ・ファミリア】の判断は間違ってない。それでもあたしは…いや、あたし達は活路を見出すつもりだ」

 

「なら君はどうやって活路を見出そうというだい?」

 

 フィンは興味ありげにライラに手づまりとも言える【ロキ・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】の対立関係に活路を見出すか尋ねる。

 

 フィンでも思い浮かばない活路をどうライラが見出したのかという関心と挑戦的な意味を込めて、だ。

 

 するとライラは笑みを崩さぬままフィンの挑戦に応じた。

 

「簡単な話だよ。お前達が直接交渉の場を設けられないって言うなら、あたし達が仲介に入ってお前達の対立関係が解消できるようにしてやる」

 

「それが君達には可能なのかい?」

 

「既に【猛者】とは一度交渉済みだ。フレイヤ様フレイヤ様と言われて正直対応に困ったが、それでもお前達とは違って交渉の場は設けてもらえている。これで十分か?」

 

「あぁ。君の言う通り交渉の場さえ設けられなかった僕達からすれば非常に助かる申し出だ」

 

「後はお前達【ロキ・ファミリア】に【フレイヤ・ファミリア】との和解の意志があるか否かってとこだな」

 

 ライラは最後にそう言って判断の賽をフィンに投げ渡す。

 

 ライラと輝夜が先に【フレイヤ・ファミリア】との交渉に赴いたのにはこのような狙いがあったのだ。

 

【フレイヤ・ファミリア】との交渉の場という材料を持ち込んでフィンの積極的な協力を引き出そうと目論んでいたのである。

 

 そして二人の意図通りフィンは交渉に前向きな姿勢を見せ、しばらく再び考え込む様子を見せるとライラの渡した賽への答えを口にした。

 

「…実は先日ガレスから【フレイヤ・ファミリア】との関係に関して再考しないかと提案があってね。僕達の方でも【フレイヤ・ファミリア】との関係を見直すために話し合うことにしていたんだよ」

 

「これまた【重傑(エルガルム)】がどうして?…っていうのはいい。ということは?交渉にお前達も応じてくれるということか?」

 

「あぁ。君達の協力があるなら、交渉も進めることが可能そうだ。正直僕達としても【フレイヤ・ファミリア】との対立関係の継続はあまり望んでいないからね。君達の協力を是非仰ぎたい。頼む」

 

「一族の勇者様に頭下げさせちゃったよ…これあたし小人族(パルゥム)の同胞に殺されはしねーか?」

 

 フィンの頭まで下げた丁寧な頼みに逆にライラの方が若干慄く様子を見せる。

 

 ただ慄く以上にフィンに頭を下げさせたという事実がライラに若干の優越感を与え、その優越感のままライラはフィンの頼みに応じた。

 

「頭を上げろよ。お前に頭下げられるのはなんか気に入らねぇ。ただ…これは貸し一つってことにしとくぜ?フィン?これだけフィンの力になってやるんだから、嫁の有力候補にくらいしてくれてもいいんじゃないのか?」

 

「ハハハ。…僕のお嫁さんの話はそろそろ脇に置かないか?【狡鼠(スライル)】?」

 

「ほんと頑固だよなぁ。お前も大概だ。どちらにせよ交渉を成功させたら嫌でもあたしの力を認めざるを得なくなる。だからその時お前が『僕をライラさんの婿にしてください。お願いします』と言う日を心待ちにしてるよ」

 

「…交渉の成功は僕的には望ましいんだが、それはちょっと遠慮しておきたいかな?」

 

 ライラの冗談か本気か分からぬ言葉にフィンは頬を引きつらせる。

 

 とは言え話は大筋でまとまった。

 

「まぁこの際お前の要望通り嫁の話は置いておくとして。あたし達が【フレイヤ・ファミリア】との仲介役を果たす代わりに対立関係の解消に成功した暁には派閥連合に合流し、闇派閥(イヴィルス)を一緒にぶっ潰すために協力する。ざっくり言うとそういうことでいいな?」

 

「あぁ。ファミリアで話し合いが必要だから即答は難しいが、より良い回答を君達に伝えられるように善処しよう」

 

「良し!フィンが善処すると言うからには間違いないな。期待して待ってるぜ」

 

 ライラはフィンから現状で得られる最良の回答を受け取ることができ、その事実に満足そうに笑みを溢す。

 

 一方のフィンも自身や【ロキ・ファミリア】にとって一切損がないどころか自分達の閉塞を打ち破り得る可能性を見出せたことで表情を綻ばせる。

 

 そうして交渉が現状進められる交渉を全て完了させたことを受けてライラは最後にフィンに言った。

 

「言うまでもないだろうけどよ。一応言わせてもらうぜ?」

 

「ん?なんだい?」

 

「色々困難はあるだろうけど、お前は迷宮都市(オラリオ)で『勇者』を名乗る者として責任果たせよ?お前が示す希望を待ち望んでる連中も当然いるんだからよ」

 

「…その連中に君は入ってるのかい?」

 

「さぁ?それはお前次第じゃないのか?」

 

「ハッハッハ。ここに来てそんな釣れない反応をするのかい君は。もちろん分かってるさ。君の期待…いや、迷宮都市(オラリオ)の期待に沿えるように力を当然尽くすつもりさ。場合によっては今まで以上に、ね」

 

「その言葉を聞けて安心したぜ。一族の勇者様?」

 

 ライラが言葉にしたのはある意味で激励でありある意味では釘差し。

 

 フィンには二つ名である『勇者』として迷宮都市(オラリオ)に希望をもたらして欲しいというライラの一つの本心を伝えた激励。

 

 そしてこれまで事情があるとしても行動を起こさず【フレイヤ・ファミリア】との関係改善と闇派閥(イヴィルス)対策を結果的に怠ったという事実を改めてフィンに突き付ける釘差し。

 

 その両方の意味をフィンが汲み取れない訳もなく。

 

 フィンは最初は軽口を交えつつも冗談はそこそこに真剣な表情で頷いてライラの言葉に応える意志を示す。

 

 そんなフィンの覚悟を決めた様子にフィン・ディムナ(ライラの憧れ)が戻ってきたと嬉しさを覚えるライラ。

 

 こうして【ロキ・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】の対立状態を解消する交渉を始めるための素地は何とか整った…そう言える状況に辿り着くことができたのであった。




ライラさんとフィンさんの回でした。(輝夜さんは一人待ちぼうけを食らい今頃苛立ちで部屋の中を歩き回っている模様)

まぁ正直言ってフィンさんが行動を起こさなかった理由は抗争回避のための一点に尽きます。作中でも触れた通り都市二大派閥の抗争による被害は尋常ではないですからね。回避のためには闇派閥の放置も致し方なしという判断も決して間違ってはいない。
そしてどうしてもっと早くに交渉を始めなかったという質問には原作最新刊でも和解に至っていないという状況でしか答えられないというのが本音。
少なくともフィンさんや【ロキ・ファミリア】側には和解の意志があるものの、無理に問題を起こしてまでして解決しなくても支障はないという意識なのでは?と解釈しています。緊急時以外は協力も碌にする気がないようですし、連携に至っては緊急時にもやる気がない。
最初から双方は割り切った関係なのでしょうね。

ただ正義とは選ぶのではなく掴み取るものならば。
都市二大派閥の協力と連携の可能性を掴み取るために動くのはある意味当然でしょう。

その交渉がフィンさんの同意の元事実上これから開始される訳です。

ちなみに言うとライラさんはこっそりと狡猾さを発揮してます。
それは【フレイヤ・ファミリア】との交渉の場を設けることには成功しても交渉の意志が相手にあるか否かは話が別と言う点。オッタルに若干等閑に追い返されたという事実は隠蔽してます。
まぁここら辺も交渉術のうちでしょう、ということで。

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