いつかは終わるヒーローたちのアカデミア 作:Agateram
二次創作を書くのは初めてで投稿するのも初めてですが、よろしくお願いします。
クロスオーバーはありませんが、FATEやBLEACHなどが好きなので、似た設定や技が登場する場合があります。そしてオリ設定結構入ります。そして爆豪などの特定キャラのアンチが入ります。
苦手な方はご遠慮したほうがいいかもしれません。
それでも一向に構わん、という方のみご閲覧ください。
全ての始まりはたった一つのニュース。
中国にて発光する赤子の誕生という、当時は誰にも相手にされない失笑物の、後に新しい世界の始まりといわれるニュースが、歴史を、人類史そのものを変えた。
それからは激動の時代だった、らしい。
そう、らしい、だ。学校の教科書、大学の参考書もその詳細は書かれていない。精々が国のお偉方が知っているくらいだろう。
世界中の多くでその場で写真や映像を録画できる時代だ。映像メディアも山のように残っていてしかるべきなのに、多くの情報が消えている。
なのに、普通の教育で受けるのは激動の時代で、新しい法が必要だったという事実のみ。
しかし、それも仕方ないのかもしれない。とても全ての人に、特に子ども、後継たちに見せられたものではなかったのだろう。
そりゃそうだ。そうだろうとも。
人の歴史を見るといい。
悲しいことに人は肌の色、発する言葉、紡いだ歴史、信じるモノ、何か一つでも相手と違うというだけで、争いを止められなかった歴史をもつ生物だ。
その中で人と明らかに違う人が生まれた。それも一人や二人じゃない。後に第一世代と言われる世代に、大量にこの世界に生まれた。
それはもう、大混乱だっただろうさ。それこそ、大昔の人種差別、それが引きつった笑いを浮かべて逃げ去ってしまうくらいの途方もないものだったはずだ。
それほどの激震が世界に走ったのだ。法と国家という体制を崩しかねないほどの。
そうなったら、どうなるのか。人は、それを単純に受け入れられるのか。
人は臆病だ。人は狡猾だ。人は排斥的だ。人は理性を持ち、文化を持ち、言語にて理解しあえるという奇跡をもってすら、人を信じることが困難な生物だ。
ならば、どうなったか、どんなことが世界で起こったのかなんて、想像したくないくらいに想像に容易い。
故に詳細は記されず、第一世代の後の時代はその時代を暗黒期として、後世に残した。
それが限界で、けれどある意味は最適解だったのだろうさ。
『人』と『人ならざるとされたヒト』の闘争の歴史なんぞだれが好んで見たがるものか。それでも、その凄惨さ、愚かしさだけは示そうと論争と闘争と混乱が確かにあった。そしてそれ以上は残してはならないと考えたのかもしれない。
なぜなら、人ならざるとされたヒトは、その数を増していき、かつて人とされたヒトは数を減らしていくという現象が起きたからだ。
原因などわからない。それこそ現代でさえ何故、そうなってしまったのかという結論は出ていない。
だから、まだ多数派だった人は人ならざるとされたヒトを『無個性』と『個性』にわけた。
個性だ。その人が持つ性質。ただそれだけのこととして受け入れた。受け入れざるを得なかった。
変わる世界が人に変わらないことを許さなかったのだ。
だがそれはきっと英断だった。
だからこそ、今がある。
世界総人口の約八割が何らかの特異体質、通称「個性」を発現するようになった時代が今だ。
少数派であった
誰かが3メートル以上の長身があろうと、体が岩でできていようと誰も振り返りすらしない。
常識は非常識に、架空は現実に。それが当たり前になったのが今だ。
だからこそ、
「すげー!生ヒーローだ!!」
「あれ、誰だっけ!?新人!?」
「敵でけぇ!!」「ムービー取らなきゃ」
眼前に広がるのは、一歩踏み出すだけで人を踏みつぶすほど巨大な異形。
対するのは人型でありながら片腕から木を生やし、それを自在に操って自分の何倍も巨大な異形を押しとどめる人間、らしきもの。
前者は周囲に迷惑をかけるのでヴィラン、敵と呼称され、後者はそれらを取り締まる役目を果たす職業として新たに誕生したヒーロー、とされている。
個性の発現に伴い圧倒的に増加し、多様化した犯罪、それに対抗するように生まれたのがヒーローという職業だ。
笑えるだろう?
どこが笑えるのかって?
決まっている。一歩で人を踏みつぶせる存在が暴れていて、それを止められる自身と同じくらいの大きさの人型が戦っているんだぞ?仮に、後者が負けたり前者がこちらに飛んでこようものなら、周囲に群がっている人々は死ぬだけだ。それを、その危険性を誰もわかっていない。警察が包囲網を設けてはくれているが、その線を飛び越えんばかりにぐるりと取り囲んだ野次馬の群れ。
かつては架空の存在であり、子どもたちが熱狂したテレビの中の英雄は、ただの職業となり、しかしそれを見つめる『周囲の人々』は命がけで戦うヴィランを、ヒーローをまるでテレビの中のそれを見るのと同じように、見ている。
現実を通して架空を見ているのだ。
わからんでもないさ。カッコいいよなヒーローは。まるで漫画やアニメ、あるいはハリウッドの超ド級のアクション物の英雄のように、わかりやすい敵を倒す。それを目の前で見られるんだ。今日はラッキーだ。くらいに思う人だっているだろう。
だが、この中であの戦いの危険性に気付いているものが何人いる?
俺は0だと言ってやろう。理由はもう言った。
この馬鹿げた戦いを観戦しているんだ。ヒーローが負けるかもしれないなんて思いもしないで。自分がその次の瞬間に死ぬかもしれないなんて思いもしないで。
それだけヒーローは身近になり、絶対に勝つものだ、なんて思っているのだろうか。
俺にはわからない。だって俺は現実を、すぐそこにある死を架空のように見られないから。
一秒先の死が身近にあるこの世界で、よくもまぁあんなにはしゃいで殺し合いを見ていられるものだ。
そんなことを考えている最中、その連中の中に見覚えるのある『色彩』を見つけた。
俺はため息一つ吐いて、その連中の中に入っていった。
自分も馬鹿になろうとしたわけでなく、もちろん避難を促すためでもない。
何せ自分は警察でもヒーローでも、英雄でもないのだから。
ただ、少なくとも命が危険な場所で野次馬している奴らの中に、友人がいるのなら、せめて命の危険がない場所までひっぱっていくくらいはするだろう。
「何を、ブツブツ書いてんだ馬鹿イズク。観察するならせめてもうちょい離れてやれ」
「えっ?うわっ!?ちょ……四季さ、四季!?」
最前列まで無理やり割り込んで自分より頭一つ、二つ背の低い昔馴染みの襟をつかんで、来た道を再度歩いていく。ボサボサ頭が何か言っていたが知らん。
すまないが、ちょっと通してほしい。ああ、悪いな見知らぬ少年に少女におっさん、おばさん方。あんたらが死のうが知ったことではないが、知っている誰かが死ぬのは胸糞悪いんだ。
だから、ちょっと通してくれ。ここは、
危ないから。
ああ、ありがとう。通してくれて。すまない。俺の友人は危険から遠ざけられたから、引き続き命を危険にさらしながら観戦でもしてどうぞ。
もうわかってもらえたと思うが、俺の正義感なんてその程度だ。
隣人には警告くらいしよう。友人なら助けるくらいしよう。
ただ赤の他人のために命をかけるなどまっぴら御免被る。
人として、それほどに常識離れした価値観ではないとは思う。
だが、ヒーローとしては適さないだろう。少なくとも今この手に握って引きずられながらも敵とヒーローの分析を止めず、体を鍛えようと血反吐吐きながら自分や道場の連中に向かっていくような、赤の他人だろうと嫌いな奴だろうといざという時は助けようと動いてしまうような優しく強いヒーローの卵とは比較するのもおこがましいだろう。
そう、おこがましいのだ。自分がヒーローなんてのは。
だから、この時の俺は考えてもいなかったんだ。
全国の学校等に『ヒーロー科』といった子どもたちをヒーローへと育成するという新しい学科、そのヒーロー科の中でも最難関とされ、また最も人気がある『雄英高校』と呼ばれる高校。
そんなところに自分が在籍することになるとは。
本当に、思ってもいなかったんだ。
ああそれと、これだけは最初に言っておかねばならないだろう。
これは一つの終わりへと疾走した、馬鹿たちが織り成す悲劇と喜劇の物語だ。
チラシ裏から引っ越してきました。よろしくお願いします。
オリ主紹介
彼岸 四季(男性 16歳)
本編のオリジナル主人公。身長180cm、体重82キロ
個性のない時代なら大柄なマッチョというイメージだが、異形あふれる時代ではさほど目立たない。鋭い目つき、表情が基本無表情、一部以外には不愛想な態度。一見で受ける印象はあまり良くない。性格は臆病かつ平和主義者(自己申告)。そして、おそらくここまで読んでくださった皆さんはお気づきでしょうが、ヒーロー、及びそれを取り巻く環境に対して、いろいろとこじらせています。ちなみに年齢に関しては中学3年時点のものですが、間違いではありません。
個性『春夏秋冬』
春は安らぎを
夏は滾りを
秋は実りを
冬はもうすぐそこに。
個性の説明になってませんね。
詳細は本編が進んだら順次公開していきます。
ちなみに、処女作のため右往左往しながら作ってますので、更新は遅いです。そして内容の進みもかなり遅いです。
申し訳ございません。