いつかは終わるヒーローたちのアカデミア   作:Agateram

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投降が遅くなってきていて申し訳ございません。

年末までは忙しくて流石に時間がとれないので、年明けまでは週に1回程度の更新になるかと思います。

そして、騎馬戦は前後編に分かれます。

次回はできるだけ来週、あるいは今週中に上げますので、見てくださる方々、申し訳ございませんが、もう少々お待ちください。


第32話 雄英体育祭 第2種目 前編

雄英体育祭第一種目、そのトップを飾った四季に沸いた観客たちの歓声は鳴りやむことをしらないかのように更にその音量を上げた。

 

当然注目していた学年の第一競技であるということもある。トップ争いをしていた三人ではなく、一瞬でその三人を抜き去った第三者、それも開会式でトップを獲ると発言した者が有言をまずは第一種目で実行して見せた、という驚愕とエンターテインメント性もあるだろう。

そしてそれに拍車をかけたのが、大きな歓声に負けないように放たれた大声の主。

私服であろうとかくすことなき天を向く白く毛並みに覆われた長い耳、褐色の肌に腰辺りまでに延ばされた耳の白さに負けない純白の髪に鍛え上げられた筋肉と女性らしい艶やかかさが同居するという矛盾をはらんだ褐色の肌。

20代半ばでヒーロービルボードランキングのナンバーテン入りを果たしている、サイドキックを持たないことでも有名な、ラビットヒーロー ミルコ。

彼女が向けた惜しみない賞賛と自慢げに話す様子が、見事に周囲の目を彼女とトップを獲った彼岸四季に向けられた。それは会場全体に普及し、テレビカメラも新聞社の記者たちも話を耳にするや否や一斉に二人を映し出す。

 

かくして、彼岸四季は朝の時点で予想していた通り、現在のところ日本で最も有名な高校一年生として日本中の注目をさらった。

 

もちろん、今後のことを考えて目が眩みそうな頭痛と、しかし義姉の心からの賛辞にそれでもいいかという喜びと共に、四季はその衆目環視の環境を受け入れた。

 

次の種目のために、既に第一種目で得た情報を頭の中で整理しながら。まだ大会は最初の競技が終わっただけ。戦いとなるのは、これからだとわかっていたから。

 

 

そんな中、第一種目も続々とゴールする者が入ってくる。しかし、今回は例年とは違うことが一つあった。ほぼ毎年ほとんど全てのヒーロー科生徒が第一種目は余裕をもって勝ち上がるが、今回はそうではないということだ。

 

『第一種目障害物競争 1位 彼岸 四季。

第2位は緑谷 出久、3位は轟 焦凍、4位は爆豪 勝己、いずれも1-Aの武闘派トップクラスの連中だぜ!! また目立ってくれたもんだなイレイザー!』

『それより後続集団に目を向けろ。他のヒーロー科ももうすぐゴールするが、そのすぐ背後にサポート課、普通科、経営科、それぞれが全力で迫ってきている。このままいけばA組、B組の幾人かのヒーロー科は第二種目に出られずに落ちるぞ』

 

そう、上位10人程度はやはりヒーロー科は独走状態ではあった。しかし20番台、30番台となると他の科が必死にヒーロー科を超えんと、鼻息を荒くして、全力で勝ちに来ている光景が広がっていたのだ。

正に全員が全力で上を目指している光景。これも彼岸四季が用意した舞台。

ヒーローを目指す者たちに苦難を。ヒーローを諦めかけた者たちに熱意を。

そんなお題目を掲げて言い放った選手宣誓のために、皆が必死に駆けている。

だからこそ、たとえヒーロー科300倍の倍率を超えたヒーロー科の面々であっても多数の障害がある4キロの競争において、追い抜かれる者たちもいる。

 

『HAHAHA! そりゃ仕方ねえさ!それも苦難!ヒーローを目指すなら、泣き言なんざ言えねぇし聞きたくもねぇ!苦難に泣き言言うのは、ヒーローにはなれない!それを乗り越えることこそ我が高校の校訓だぜ!! 1年全員、自分がヒーローになりたいというならあらゆる理不尽はねのけて、死に物狂いで駆けあがれ!』

 

会場だけでなく、スピーカー搭載のドローンを通すまでもなく会場外を走る生徒たちにまで響くプレゼントマイクの声で、更に競争は激化し、その順位は変動していく。

 

 

そんな中、既にゴールしながらも、立ち尽くす人物は二人。

 

 

 

『君の存在を、世間に知らしめてほしい。君が来たと。』

 

そう言われていた。平和の象徴であり、長年世間にそうあれかしと示し続けてきた偉大なる師から弟子へ言われた課題にして願い。託した個性を、思いを結果にして見せてほしいと。

 

無論即座に了承した。1年にも満たない期間ではあるが、僕らに訓練をつけてくれた、無個性でまだまだ弱い僕の意思を認めて、長く長く紡ぎ続けられてきた個性を譲渡してくれた。

 

オールマイトに信頼された、信じて、頼られたのだ。

無個性たる身に与えられたこの『個性』は、期待と信頼の証。ならばその結果をもってしてそれに応えなければ、緑谷 出久に価値はない。ワンフォーオールを受け継いだ9代目としての意味はない。

 

だが、僕はまだ、『ヒーロー』に手が届かない。

 

それどころか、この最強といえる個性をもらった上に、未だ扱いきれていない未熟。50%、それが自分に出せる最大出力。だが、それすら使えきれていない。それが種目でわかってしまった。いつもの戦闘訓練などでは数分ほどしか使わないから気づけないでいた。自分の体は50%の常時維持はまだできていないのだ。考えれば当然のこと。50%が緑谷 出久の最大出力。つまりは全力疾走しているような状態だ。それを、何故当然長時間維持したままでいられるというのか。常に全力ではなく、20~30%による長時間の個性維持とここぞという時の50%の最大出力。それすら意識してできていなかったことで、轟君たちと最後のゾーンで苦戦してしまった。何たる未熟か。まだ彼の隣に立てるだけの、彼が胸に抱えている悩みすら話してもらえない己の不甲斐なさに唇をかみしめる。

 

せめてまずは、自分が師にも届くというところを見せないと、師にも恩人にも顔を向けられない。特に、あの勝手に命を懸けているような恩人に、自分は守られているだけの存在ではないと、示さなければならない。

そのためにも、まずは一勝がほしい。少なくとも彼の底が知れるような戦いをしなければ、おそらく次の決勝ではどのような競技にせよ勝てない。

 

————ならば、なりふり構っていられない。

 

 

 

 

 

負けた。一種目目を終えて思ったのはまずそれだ。

思えば雄英に来てから負けっぱなしだ。

個性把握テストで、戦闘訓練で、この2週間の親父や緑谷たちとの訓練で、俺は負けてばかりだ。

 

ただ強くはなった。親父をぶん殴ったりもした。お互いに殴り合ったりもした。

自分を認められた。炎を使うことをためらわなくなった。氷も炎も自分だと思えるようになった。

家族を得た。いや、逃げ続けた家族を見た。見ることができた。謝ることも謝られることも少しずつだけどできるようになった。

 

けど、それは俺の力だけで為したものじゃない。

いつか四季が言っていた。頑張ったのは姉さんと母さん。勇気をもったのは夏兄、変わろうと、自分のまわりを見ようとしたのは親父だと。

 

なら、俺は、家族に安心を与えてあげたい。

そもそも家族がおかしくなったのは俺の弱さのせいだ。俺が泣き言など言わずにヒーローの道を進んでいればまだ良かった。緑谷を見ろ。無個性でも入試に受かるほどに鍛え上げあげられた技術と体を作った信念がある。俺にもせめてそのくらいの気概があればよかったのだ。母にこのくらい大丈夫だと言えばよかった。父に次の訓練は何だと強がればよかった。せめて、兄がなくなった時に二人を支えることはできずとも、鎹となれるくらいに強ければよかったのだ。だが、それは既に遅い願いだ。今は、今やれることをやるしかない。

 

いずれの夢は今この時は置いておく。今日は家族が見に来ているのだ。揃うことすらほとんどなかった俺の家族が、家族として行動してくれている。だから、せめて今日、俺は家族が安心してみていられるくらいのヒーローになりたい。家族に、俺はもう大丈夫だと。俺の目指すヒーローになるのだと示して安心させてやりたいのだ。

 

そんな『ヒーロー』になるために、これ以上、不甲斐ないところは見せられない。

何より、他人のことばかりにかまけていて自分を餌にしているような、生き急いでいるとしか思えないような友人に、ナンバー2のヒーローに死ぬ気で二度も戦いを挑むような無茶ばかりする恩人に、まずは一発、ぶち込んでやろう。お前の隣には俺がいると教え込まないといけない。

 

 

————だからこそ、必ず次の種目で勝つためには

 

 

「緑谷」「轟君」

「「次の種目——————」」

 

 

 

「第一種目、終了! さぁ次の種目に進めるのは、この面々よ。掲示板を見なさい!!」

 

 

全ての生徒が第一種目を終えた後に、審判役のミッドナイトがその腕を高々と掲げ、その先にある電光掲示板に記された名前を映し出す。

 

そこに書かれた人数は、42名。つまりはやくも160余名が一時予選で敗退ということになる。

だが確かにこの第一種目の狙いはつまるところ振るい。より良い人材を、より熱い人財を、より人を助ける可能性のある仁を持つ財を選りすぐるための振るいだ。

 

それに突破できぬならそれまで。次に世間に自分を示すとしたのなら次の年、あるいは最後の三年生だけとなる。だが現実はただの一度きりなのだ。それを鑑みるならまだ機会が残されているだけ温情があるというべきだろう。

 

だが、それでも今回の結果は結果として受け入れるしかない。

 

つまりはヒーロー科A組からは 青山 優雅、葉隠 透がB組 噴出 漫我、庄田 二連撃、鱗 飛竜、鎌切 尖、小大 唯の6名が1種目目で落ち、心操人使といった普通科、発目明といったサポート課たちが予選を突破したという事実。

 

別にただ単に身体能力だけが劣っていたというわけではない。それも確かに結果に影響するだろうが、それを言うなら高校生という年齢で男女には基本的に多少なりとも身体機能の差が出る。

だが個性全盛と言われるこの社会でたかが男女の差など些細なモノだ。大事なのは自分の個性をどれだけ理解しているか、自分の短所、長所をどれだけ理解しそれを理解した上でどう鍛えてきたのかという事前の努力と研鑽の差が表れただけだ。

それに加えて、今回はどこかの誰かがここぞとばかりに煽った結果、緊張して自分の力を出し切れなかった者と奮起してベストの力以上を出せた者がいたというだけ。

 

要因はある。しかし、大事なのはいつでも結果だ。過程だけを重視して結果をおなざりにするようでは本末転倒だ。いつだって、世界は結果をこそ重視して回る。

そして結果を勝ち取った42名が電光掲示板に映し出されていた。

 

その横に、両隣に数字がかき出された状態で。

左はわかる。1から42まで順番に並んでいることから単純に順位を表しているのだろう。

だが右側には42位の発目 明の横に5の文字がその上の41位の小森希之子の横には10と5ずつ数字が加算されている。

 

その意味は何か。会場も2種目通過者も困惑する中、ビシャッとよく響く鞭の音で司会のミッドナイトに視線が集まる。そして集まった視線の中で彼女は笑みと呼ぶには煽情的な、そして好戦的な眼をして1種目目をクリアした42二名に言い放つ。

 

「予選を通過したのは上位の42名のみ!なかなか良いスタートだったわよ!けれどまだ第一種目が終わっただけ。次の種目は、騎馬戦よ!!」

 

ミッドナイトが指示した掲示板にはデカデカと数百メートル先にも見えるほどの大きさのモニターに次の競技『騎馬戦』の文字が表示されていた。

 

「2種目目の説明をします。1種目通過者42名は最低2人から最高4人のチームになり自由に騎馬を作ってもらいます。基本は普通の騎馬戦と同じルールだけどもう気づいているわよね。それぞれの通過者には順位によってポイントが割り当てられています!振り当てられるポイントは下から5ずつ増えていくシステム。しかし、当然私たちが、雄英高校が、ただ単純にポイントを割り当てるわけがないわよね!?」

 

彼女の手に持つ鞭の先が指し示すのは、1位に表示された彼岸 四季の表示の横。そこにはこの高校でなかったら間違いなく表示ミスを疑う数字が光り輝いて鎮座していた。

 

その数字、実に10,000,000。2位の緑谷 出久の隣に205と表示されていることから、その異常さは言わずともわかるというものだ。文字通り桁が違う。それも目が眩むほどに。

「トップを獲るなら、実質1000万ポイントの奪い合いになるわね。さぁそれを踏まえてどう戦うのか、誰と組むのか、どう戦うのか決めなさい。」

 

そう高らかに、実に嬉しそうに(絶対に私情が、好みが入っている)語り、それに加えて電光掲示板の表示と共に細かいルールを説明していく。

 

まとめると

・基本騎馬は2名~4名チームとする。

・1種目の順位によってそれぞれの選手に持ちポイントがあり、騎手は騎馬を含めた合計のポイントのハチマキを首から上に巻く。そして、通常の騎馬戦同様にそのハチマキを奪いあうことが基本。ただし、当然それぞれの個性は使用可。

 

ここまでは個性を考えなければ一般の騎馬戦とそう違わない。ただルールは更に続く。

 

・ハチマキを奪われる、あるいは騎馬を崩されても失格にはならない。

 

つまりは退場にはならず、起死回生の機会は最後まである。言い換えれば最後の一瞬までトップであっても気を抜けないということ。

そしてもう一つは

 

・悪質な崩しは一発退場。

 

これは随分と曖昧なルールと言える。ある種審判と観客の印象にゆだねられると言っていい。だが、それの意味するところはあくまでヒーローはヴィランを殺すのではなく倒して罪は司法の下で裁かせるという意味を踏襲したものだろう。そうでなくてはヒーローはただの法の下に何でもありの暴力装置、或いはそれ以上の凄惨となってしまう。

そのような考えに向かわせないための保険。それがこのルールなのだろう。故にあえての曖昧さ、客観的にどう見えるのか、どの程度が最善かを考えて行動しろという言外のメッセージだ。

 

 

以上を含めて、現在トップたる1000万ポイントをもつ彼岸 四季は冷や汗が止まらなかった。

 

——やばい。想像の上を軽く飛び越えてきやがった。1000万ポイントのリスクを飲んでチームアップしてくれて、かつ、勝てるだけの人物を確保できるかのか?

 

如何に過去の雄英体育祭の情報収集をしようが、四季の個性は未来視とは異なる。故にこそ、このベッタベタなクイズ番組でもやらないような一人だけの特別扱いを当然とやることを予測していなかった。

 

流石は自由が校風の雄英高校。ほかの1年生よりも年上とはいえ18そこらの小僧ではその考えを全て見通すことは敵わず、その表情は先までの笑みとは別の意味で頬が引きつっていた。

 

無論、その意味はあるのだろう。1位というポジションの重圧は、誰かの命をかけて活動するヒーローが日常で味わう重圧に比べれば極めて軽い。それをあえて重くすることで重圧に慣れさせる、または全員にチャンスを、頑張ればトップを獲れるという意欲を出させる材料にしているのだろう。

だが、何事もやりすぎはいけない。過ぎたるは猶及ばざるが如しという諺を知らないのかと四季は内心呟くが、今更変えられるものではない。

 

「チームアップの時間は今から15分!さあ、交渉の時間スタートよ!!」

 

15分でチームを決めて、個性を話し合って作戦を決めろってことか!?と1位の四季はもちろん、その場にいた最難関の国立高校入学を果たした頭脳明晰な42名はその時間の短さを理解した瞬間に一斉に動き出した。

 

 

 

 

「マジでヤバいな。流石にこのポイントは予想外だ。八百万、障子にも断れるとはな。響香が残ってくれてホントに良かった。ありがとう。いやありがとうございます」

「ま、まぁ流石にここで一人は可哀そうだしね。それに1千万ポイント、つまり実質現状1位なんだし。守り通せば勝ちなんだから、分が悪いってわけでもないでしょ」

 

長い耳たぶを人差し指でクルクルと弄びながら、そっぽを向いて返事をする女子生徒の前で、最敬礼する異性のクラスメイト。時と場所さえ変えれば告白の場面に見えなくもないが、状況は全く別で早く残りのメンバーを決めて作戦を考えなくてはならない。時間はない。そして、その焦りがあったからこそその二人に颯爽と近づく影に二人は気づけなかった。

 

「正直それでも後二人はほしい。まずは「一位の人!!私と組みましょう!!」っは!?」

 

だからこそ、他人に対して距離をとる彼岸四季が女子生徒に腕を抱え込まれるように抱き着かれたのも無理からぬことであった。強引だが三人目のチームメイト獲得である。

なお、その生徒はもちろんその気はなかったが、耳郎響香にはあまりないモノが同年代と比べても大きなモノであり、それが四季の腕を挟むようにして抱きしめていたため、彼女が原因不明の不機嫌に陥って、チームアップするまでにより時間を費やしてしまったことは余談である。

 

 

 

『おおっとこいつはなかなか、いやかなり面白い組み合わせが揃ったんだじゃねぇか?』

『どれどれ……ほぉ、轟を騎手にして機動力の緑谷、万能性の八百万、遠近両方の防御にB組の塩崎か。合理的に面子をそろえてガチでトップを獲りに来たな。ほかに珍しいのはA組の爆豪と飯田がB組の拳藤、角取と同じ組か。ここは意外な組み合わせだな。互いのコンビネーションにはやや不安が残るが、此処の能力で見れば面白い組だ。他はほぼA組、B組だけで組んだだけのようだが…いや…違うな。』

『ん?違うってのはどういうことだよイレイザー?』

 

合理性を重んじる相澤だからこそ、気づいた。

あまりにも、それぞれの組の相性が良すぎる。

これは15分で考えられたわけではない。そしてそう考えた時にそれができた理由にも思い至った。

 

『ここ2週間、彼岸が体育館や演習場の許可をどこかしらとっていて、A組を中心に時にはB組も参加して訓練を行っていた。この体育祭に向けた訓練をな。俺も監督役として同行したことがあるが、アイツ等はただ自分の個性や戦い方をそれぞれでやっていたわけじゃない。お互いに手合わせしたり、あるいは集団戦のようなこともやっていた。

過去の体育祭の資料を集めてその傾向をまとめたものを緑谷、八百万あたりが皆に配ったりもしていたな。だからこの展開、つまりは緊急のチームアップを要する競技もある可能性に気づいていたものもいただろうし、互いの個性を使って切磋琢磨していれば、自分の力量だけでなく互いの個性や性格への理解度も上がる。自ずと自分と相性が良い相手、悪い相手、集団戦が得意な相手、不得手な相手がわかっているんだ。だから迅速にチームを組めたってところだろう』

 

———だが、それなら爆豪と飯田が組んでいるのは何故だ?あの二人は戦闘訓練の初回でこそチームを組んだが基本的に性格が合わないはず。それにB組の拳藤たちが組んでいるのもわからん。余った、わけではないな。爆豪は性格に難があるから個性の汎用性があっても、他に2週間訓練を共にした奴らの方が連携がとれると判断して組むのを避けた可能性がないではないが、飯田は機動力が豊富で体格もいい。騎馬にうってつけだ。拳藤はB組のクラス委員長で人望も厚いと聞いている。………何かあったのかあの組。

 

『なるほどなるほど。今年の1年は勤勉だなオイ。つまり各チーム油断ならないってわけだ。そして肝心のトップ、一千万ポイントオーバーの彼岸は…んん?ヒーロー科の耳郎、普通科の心操にサポート課の発目、ってより集めみたいなもんじゃねぇか?さすがに1千万ポイントには皆恐れを為したかぁ?』 

 

 

「言われているな」

「目立っていますねぇ。」

「アンタらのその余裕なんなわけ?」

「おいおい、大丈夫かよ」

 

上からA組彼岸 四季、H組(サポート科)発目 明、A組耳郎 響香、そしてC組(普通科)心操人使が騎馬を組む。バラバラに見えるのは仕方あるまい。一見何の繋がりもないように見える組だ。実際連携も他の組より劣っているだろう。

 

それでも、

 

「ヒーローに、諦めるなんて選択肢はない。そうだろう心操?」

「……ああ、やってやるよ。」

 

負けないという一点においては、繋がっている。

 

「ええ!私の可愛い作品、ベイビーたちを世間に、企業に、ドンと見せつけてやりましょう!!」

「いい感じで引き締めたかっただけどブレないな発目ぇぇぇ!」

 

繋がっている、はずである。

 

 

各組、それぞれの思惑が交錯する中、第2種目が始まる!

 

 

 




騎馬戦の組合わせとポイントとその後の構想を練っていたら、時間が全く足りませんでした。

そして集団戦って書くの難しいですね。皆さんの作品はスマートにまとめているのに、私は文章のみが長くなってしまって、読みにくいです。

こんな作品ですが、まだ書きたいことが1割もかけてませんので、これからも頑張っていきます。
読んでくださった方々、誠にありがとうございます。今後もよろしくお願いします。

緑谷出久にヒロインは必要でしょうか?あるいは必要なら誰がいいと思いますか?

  • 必要なし。あるいは主人公がヒロインだろ?
  • 原作ヒロイン麗日お茶子
  • ケロケロな蛙吹梅雨
  • B組もいいかも。
  • 壊理ちゃんでもええやん
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