いつかは終わるヒーローたちのアカデミア   作:Agateram

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注意!

今回今までの話でトップクラスに鬱展開があります。

苦手な方はご注意ください。

次回こそは早めに投稿します。



第56話 緑谷 出久 オリジン②

「嘘だろ……」

 

目の前の光景が信じられずに、口が勝手に言の葉を紡いだ。

 

信じられない。信じたくもない。

 

お前は地獄を味わったはずだ。

 

救おうとした気高い意志を否定され、優しい手は屍となり、優しかった手はお前を傷つけた末に自ら色彩を失った。

 

地獄だっただろう。壊れたはずだ。お前はもう、ここにいることができないくらいに壊れ切ったはずだ。

自分の善行が為した地獄で、苦しみながらもがいて終わったはずだ。

 

何故、生きている。

何故、また立ち上がっている。

何故、まだ拳を振るっている。

 

お前の運命は既に尽きた。

自らの手でその命を終わらせる。

それが『個性』が見せたお前の終わりだ。

 

なのに、何故、お前はまだ生きているのか。

どうしてそうも輝いているのか。

 

 

わからない。わからない。

きっと他のどんなヒーローですら、わからないだろう。

 

けれど、たった一つだけわかったことがある。

 

 

目の前にあるこれは、世界を変える奇跡だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始まりは、無個性の少年が目の前で『個性』を覆す少年を見た時だった。

 

まだ緑谷出久がただの『デク』だったころの話である。

 

デクはヒーローに憧れた。オールマイトを初まりとして、数多くのヒーローに憧れた。

 

しかし、その身にヒーローたちのような才能は宿ることはなく、それでもいつか、誰かがそう言ってくれないかと、何もせずにただ祈っていたデクの棒がいた。

 

そのデクが見つめたのは『個性』を操ることなく『個性』を振るう強者を前にして怯むことなく一歩前に出て、あらゆる理不尽を体一つで叩き壊すという、当時の彼の理想の姿そのままだった。

 

それはあまりにも鮮烈な光だったから、縋った。

 

「無個性でも、ヒーローに、なれますか」

 

それはデクの叫びだった。心の奥にしまった、誰かに肯定してもらいたいと思う、緑谷出久が誰かに癒してもらいたい傷だった。

 

そうしないと、そう言ってもらえないと、デクには先ほどのように強者を、ヴィランを前にした時に一歩踏み込む勇気が、そのために今日を走り出す勇気が持てない。きっかけが、肯定が、理解が欲しかった。

 

その涙まじりに縋りつく子どもであった自分に、ヒーローのように見えた理想の少年はあらん限りの声を出して答えた。

 

「甘えるなクソガキ!」

 

震えた。

 

「俺がここで無理だと言えば、それでお前は諦めるのか!?」

 

怯え、次いで呼吸が動きを止める。

 

「俺がここでなれると言えば、それを能天気に信じられるのか!?」

 

それは、デクが持っていたあまりにも都合がいい願望を言い当てられたからだ。誰かに肯定してほしい、誰かに認められたい、そうすればきっとヒーローになれるという、あまりにも他力本願がすぎる甘い考えを。

 

「あげく、今無様に誰かに答えをもらおうとしている。

誰かに肯定してもらいたいと、そう願っている」

 

少年であった自分、デクが縋った光は、誰もが目を背け、やがてどうしようもなくなって納得するしかない現実をひたすらに突きつけてきた。

 

「ふざけるな!誰かに何かを言われた程度で諦める程度の脆弱さで助けられる者なんか何もない!」

 

吐き出される言葉はどこまでも現実的に、片腕だけで少年の体を持ち上げる膂力はどこまでも暴力的に、そしてその視線はただただ率直に出久に現実を教えていた。

 

「自分で踏み出そうとする気持ちもないヤツが、誰かに認められないと自分を認められない男が、誰かを救うなど片腹痛い!!」

 

無個性だから、と言い訳をしていた。

五体満足で動けるように産み、育ててくれた両親がいるのに、両親からもらった身体を言い訳にヒーローになれないと俯いていた。

 

それは健康に産み、不自由なく育ててくれた両親に対して、なんと愚かしい侮辱だろう。

 

 

「両手を合わせて、膝を地につけて祈る暇があるなら、一歩でも多く走れ。一回でも多く拳を振れ!死ぬ気で努力してから出直してこいクソガキ」

 

 

————お前は、ヒーローにはなれない。

 

 

そうして、デクはこの日に死んだ。デクの棒でしかなかった緑谷出久はその甘すぎた願望を殺された。

4歳にして無個性という絶望を知り、そして11歳にして彼の言葉によって死に、そしてようやくヒーローとしての決意を固めることができた。

 

 

 

それからは必死だった。

 

幼い体は10回の腕立て伏せもできなくて、蹴りの一つもまともに打てなければ、1キロ走っただけで息が上がった。

 

それでも少しずつ腕立ての回数が増え、振るうだけで体制を崩していた蹴りに勢いがつきはじめ、10キロ走っても疲労を感じなくなった。

 

それだけで少しはヒーローに近づけた気がした。

 

 

けれど、まだその手はあまりにも小さかった。

 

 

 

 

 

事の始まりは、あるいは終わりはあまりにも唐突だった。

 

とある冬の始まりを告げるような雪の日だった。

 

昨年より始め、もはや日課となっていたランニングは朝と夜に分けて行われていた。冬季にも変わらず暗い夜道や朝日が昇らない早朝に息を切らせながら走り続ける緑谷出久がその現場を見てしまったのは必然だったのかもしれない。

 

 

 

世界でも屈指の治安の良さを誇り、ありとあらゆるところに防犯用のカメラが存在するこの国であっても、行方不明となる人は存在する。『個性』による超常黎明期以前にも約1億人の人口に対して年間約数千人。もちろんそれは警察に届けられる人達だけであったし、後に見つかる人達を除けば本当に行方が分からなくなってしまったという人は少数だ。

しかし『個性』の登場により、世界情勢が不安定であった超常黎明期には何十倍、何百倍にも膨れ上がったという。

 

そして、それは勢いこそ右肩下がりに数を落としているものの今でも年に実に万を超える人が何らかの形で『行方不明』となっていた。

 

 

そして、その行方不明者で最も多い割合は10代やそれ未満の子どもたちが多かったため、都市伝説のように『個性』目当ての大規模な誘拐犯罪を行う組織があるという話すら囁かれていた。

 

だがそれでも他の諸国よりはずっと少ない数値であり、かの平和の象徴の膝元の国でそのような大規模な犯罪が行われていることなど、少なくとも一般市民は信じてはいなかった。

 

人生で一度も大きな事件に巻き込まれない人が大半といった、平和が保障された国に住む者だからこその安心感、あるいは危機感の無さである。

 

 

 

 

 

だが、悪意というものはどこにあっても確かに存在する。

 

その日、緑谷出久が河川敷をランニングで通った際に目にしたソレのように。

 

 

 

 

 

3人の大柄な男たちとバンボディのトラック。その車体へ荷物のようにひきずられながら運び込まれていたのは、グッタリと横倒しにされた状態で地面に転がされた少年たち。

 

 

緑谷出久が人生初めて出会う事件の現場。そして初めて目の当たりにする明確なヴィランであった。

 

 

一瞬、躊躇した。男たちはまだこちらに気が付いていない。

本来ならば、すぐにでも身を隠し、警察やヒーローに通報する必要があった。だがランニング中で携帯端末は持っていない。

すぐに連絡することは不可能だった。

 

1秒に満たない時間の間に出久は懊悩した。

 

間に合うかどうかの助けを呼ぶか、助けられるかもわからずしかし確かに間に合う自分が行くか。

 

本来は、前者が正しかった。

出久はまだ中学にもなっていない齢。出来上がってもいない年相応程度の体躯しかない。

 

それをどんな個性を持つかもわからない、大柄な男性が3人を相手に勝てるだろうか。

無理だ。どう考えても勝てるわけがない。

 

 

けれど、そこまで考えた時に、目が、合ってしまった。

 

怯えた瞳が緑谷出久を覗いていた。

背に蝙蝠と鳥の中間のような、大人の背丈よりも大きそうな異形の翼を持つ少年が、偶然にも視界に入る出久に気づいていた。

 

それは見覚えのある顔と個性だった。昔よくかっちゃんと一緒に出久をイジメていた少年だった。親しくはない。むしろ嫌悪すらあっただろう。

 

それでも、それは縋るような瞳だった。助けを求める瞳をしていた。

 

そこで、緑谷出久の命運は決まった。

 

目の前の助けを求める目を、声を、見逃すのか。

それとも今からどこにいるかもわからないヒーローを探しに走るのか。警察に連絡をして助けを求めるのか。

それで間に合うはずもないというのに、どこかの誰かに期待して、自分はただ泣き叫んで祈って、頼って、縋りついて、それだけしかできなくて、それでいいのか。

 

それが自分がなると決めたヒーローなのか?違うだろう!?

 

ならば、覚悟を決めろ。今だ、今なんだ。今この瞬間から、子どもが描くヒーロー像など捨て去れ。緑谷出久が思い描くヒーローに今成れ!

 

叫んだって助けが来るとは限らない。

 

祈っても救いが降ってくる奇跡は起きない。

 

だから、自分がなるのだ。彼等の助けに。彼等の救いに。

 

決めたときには、既に走り出していた。

叫びはいらない。相手に気づかれる無意味な行為だ。叫ぶくらいなら息を止めて走り抜けたほうが速い。

 

速攻する。

敵足り得る相手に最も有効な手段は、何もさせないが一番だと知っているから。

 

相手は三人。まだ気が付かれていない。そして近づいた分だけ相手の容姿をよく見ることができたおかげで一人の個性がわかった。なぜなら肘から先が紫色に膨れ上がり、手首があるはずの場所からホースのような突起が出ていた。そこからわずかに漏れ出ている紫色のガス。おそらくは少年たちを昏倒させたであろうそれは闇夜にあっても怪しく光り、少年たちが倒れている地面へと延びていた。たぶん吸ったものを昏倒させる煙を生成する個性持ち。

正面からでは勝てるはずもない。そして、だからこそ一番最初に狙う。成功すればその後でこの身がどうなろうとも、彼等だけは逃がすことができる可能性があるかもしれない。

 

もちろんこちらがそれらを視認できるほどに近づけば、たとえ叫ぼうが叫ぶまいが走ってくる足音に気づかないほどに相手も間抜けじゃない。だけど、相手の迎撃態勢が整うよりも前にこちらが既に振りかぶっていた。

もちろん素手なんて馬鹿な真似はしない。そんなことでは届かない。たかが12歳の子どもの拳なんて大人からしたらケガにすらできはしない。だから、打つのではなく、打ち付けた。

手に持ったのは拳大の石。それを全力で、全速力で、全体重を乗せて相手に叩きつける。

 

倫理?それでこの状況が変わるか?

常識?それは非常時にどれほどの意味がある?

正義?無策で悪に負けることが正義なら、そんなものはただの自己満足だ。

 

結果が残せなければ、人を救えなければ、正義に意味はない。

 

 

いつだって負け続けたデクに意味などなかったように。

強者に認めてもらいたかった1年前の自身のように。

 

負けたら意味を為さないのが、世界の常識であった。

 

 

だから、行った。

 

そこから先は、緑谷出久はよく覚えていない。

 

必死に打ち付け、何度も打ち払われ、片目の瞼が腫れあがり視界を奪い、鼻血で呼吸が苦しくなり、左手が半ばから折れて使い物にならなくなった頃、唐突に相手の抵抗が止んだ。

 

眼前に横たわるのは3人の大男。そして翼を持つ少年とそれより小柄な少年……いやもう一人は男子かと思ったが自分より少し小さい程度の短髪の女子であったが、二人はその先でぐったりしながらも意識があるのか、大きく目を開かせて視線を投げていた。

 

痛みはあった。

惨状といっていい有様だった。

けれど、それでもここはこう言わなければいけないと、そう思ったから。

 

「もう、大丈夫。僕が、来た」

 

 

そうして誘拐しようとしていた3人は、その後すぐに連絡した警察によって捕まった。

誘拐されそうだった二人の親たちからは感謝され、警察からは長いお説教を受け、自分の母からは涙交じりの声を聞いた。

それでも、助けられた人達がいた。なくなるかもしれなかった笑顔を見ることができた。それは間違いなく出久が勝ち取った戦果だった。

 

緑谷出久が人生初めてのヴィランとの相対し、そして人生初めてのヒーローとして勝利した事件だった。

 

 

 

だけど、この時はまだ知らなかったのだ。

 

人の悪意とは、人の憎悪とは、どれほどに恐ろしいモノであるのか、理解するには緑谷出久はあまりにも小さかった。

 

 

 

他人を救った。

傷を負い、命を危険に晒して、その命運尽きることも厭わずに、人を救った。

 

それは賞賛すべき行為なのかもしれない。

 

それは尊い行動かもれしない。

 

だが、それが為した未来に待っていたのは、形容しがたい地獄の窯だった。

 

 

全ては緑谷出久がその場面に遭遇し、助けるために行動してしまった瞬間に決まっていた運命。

 

その後の出来事において、余人は語る術を持たない。

 

 

その数日で起こった事実のみを列挙するならば、

 

緑谷出久は目の前の偶然目にした悲劇を変えようと手を伸ばし、悲劇を覆した。

母から心配され、しかし己の手で救えた命に安堵し小さく確かな満足を得た。

 

だが、緑谷出久が起こしたおよそ善行といえるだろう行為の代償として、代わりに流された血があった。

 

緑谷出久は初めてヴィランに勝利したその3日後に、自宅で□がバラバラにされた姿を見た。仲間を捕まえられたヴィランの報復の結果だった。

 

その2日後に、単身赴任していた■から「お前のせいだ」と人生で初めて殴り倒された。

■は間違いなく伴侶を愛していた。だからおかしくなってしまったのだろう。だからその行動に対して出久が出来たことはただその拳を受けることだけであった。

 

その翌日の朝に、首から上だけになった□を自身に縛り付けたまま首をつって絶命している■の亡骸を見た。

 

それが、緑谷出久が初めて関わった事件の顛末。

小さな子どもにはあまりにも重い、世界の悪意に関わった結果だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その一連の事件の凄惨な話は瞬く間にその区内、市内へと広がり、かつてデクと呼ばれた少年にヒーローになれないと断じた彼岸四季の耳にも入った。

 

噂を聞いた日の夕暮れに四季は、デクと呼ばれた子どもの家に来ていた。

場所はわかっていた。彼の身元を引き取ったヒーローがかの事件の担当となったため比較的簡単にその場所がわかったからだ。

 

当時、彼岸四季は高校生になった時よりも遥かに人の終わりが視えていた。

 

家族、親類縁者、全てを亡くした結果として、彼は多くの者の終わりを見ていた。

 

 

だからこの終わりも視えていた。

 

優しい□は息子の身を案じて流された涙を赤に染めて終えた。

優しかった■は息子の無事に安堵した笑顔を朱に染めて終えた。

そしてきっとあのデクと呼ばれた少年は善意を悲しみによって蹂躙されて、黒い狂気と憎悪と絶望の果てに自ら終わりを選ぶことになったのだろう。

 

推論だ。

いつ、どこで、どんな背景があったのかなんてわからない。

それほどに万能な能力ではない。ただ彼の『個性』は淡々と隣人の終わりを教えるだけだ。

けれど事件の噂を聞き、少年の名前を聞いた時点で今がそうなのだと確信を得た。

 

だから、こうしてわざわざ何回かしか見たことがないような少年の家に来た。

 

事件が起こった日から数日学校に通えていない。ならば既に、少年の命はないだろう。

別に親しいわけでもない。組も年齢も違う、何度か言葉を交わしただけの同級生の家に来たのはせめて通報と供養くらいはしてやろうと、ただそれだけの理由だった。

 

凄惨な事件があったはずの2階建ての一軒家の呼び鈴を鳴らしても誰も出てこない。それに不思議はなかった。ただ鍵すらかけられていなかったのが少しだけ意外ではあった。

誰の返事もない家の中に入る。本来であればテーブルなど鎮座しているであろうリビングは不思議なほどに物がなかった。おそらくはそこでどちらかが亡くなったため、物を処分したのだろう。人が死んだ跡にその場にあった物など、目を覆いたくなるような惨状になってしまうのは想像に難くないからだ。

 

そんな、あるはずの物がほとんど存在しないリビングの片隅に予想通りに、未来視通りに、彼はいる、はずだった。

緑谷出久は自ら死を選ぶ———選ぶ、はずだった。

少なくとも、あらゆる生命の終焉を視た彼岸四季の瞳には、父母の跡を追うように懺悔しながら死に果てる小さな体躯がずっと前から映っていた。

 

 

だが、その日の夕刻に見つけた緑谷出久は、リビングにはおらず、リビングの先、ベランダから出た庭先でひたすらに拳を振るっていた。

 

 

涙は枯れることなく、

心は絶えず悲鳴を上げていたとしても、

体は一刻も早くその苦しみから逃げ出したいともがいているはずであるのに、

 

それでもその絶望の果てに、緑谷出久は英雄として生きていこうと足掻いて、絶えることなくそこに在った。

 

 

信じられないモノの眼に映した彼岸四季は、思わず膝を折った。

 

死んでいるはずの少年が、死なずに立っている。

折れるはずであった魂が、震えながらも傷つきながらもまだだと叫んでいる。

絶対であるはずの運命が、軋みを上げてたった一人の意思に敗北を喫していた。

 

 

絶対に覆すことは能わないと信じていた『運命の終わり』を覆した奇跡が、其処にあった。

 

 

気づいた時には朝を迎えていた。

 

膝をつき、涙を流す己に、今にも崩れ落ちそうでけれど崩れることだけは決してない、少年はあろうことか声をかけてきた。

 

「あの、大丈夫ですか?」

 

 

こちらの台詞だと、常の己なら言っていたであろう言葉は口から出ることはなかった。

膝をついた少年は、泣きながらでも膝をついても這いつくばってでも前へ進もうとした少年の手をとり、また泣いた。

 

 

余人は知ることがない。

この日、全てを救えと願われた少年は、全てを救うしか未来がなかった少年は、生まれて初めて、救われる側になったのだ。

 

 

手を差し伸べた今にも崩れ落ちそうな少年が、当の昔に崩れ落ちてしまっていた少年を救い上げた。

 

 

これが、世界を変える奇跡の初まりの一歩。

 

 

緑谷出久の原点(オリジン)

 

 

二つの運命の歯車が噛み合い、ありえないはずの音色を奏でる始まりの音。

 

 

運命の輪はこの日、初めて崩壊の兆しを見せた。そして、舞台は現在へ。

死柄木弔と緑谷出久の二人が再び出会う、後に保栖市強襲事件と呼ばれる事件へと移り行く。

 

 

いくつもの運命は互いの意志によってぶつかり合い、干渉し合い、そして小さな綻びが大きな歪みになっていく。

 

 

中心にいるのは無個性の少年たち。

OFAとAFO

そして人型をした何者か。

 

 

死を視る神ごときモノも、人の悪意の塊であるかのような異形の魔王も、平和と正義の象徴も、何も知らない世界全てを巻き込む事件へと発展するまで、あと1年。

 

 




次回よりステイン編です。


作者は別に曇らせ要素が好きなわけではありません。
気づいたら好きなキャラが曇っているだけです。

好きなキャラがもがき苦しみ、それでもまだだと虚勢をはってもなお前に出る姿が美しいのです。

つまり、
王道少年漫画展開大好き隻腕
それが作者です。

だからこの物語も最後だけはハッピーエンド。
最後だけは。
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