異世界空手部・やわらかスマホの裏技   作:コッコリリン

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かなり際どいクロスオーバーなので初投稿です。

ニコ動で名作淫夢劇場見てたのと酔いに任せて書きました。第一話書いてから「え、何これは?(困惑)」と呟いたのは今となってはいい思い出。私ってば動画編集技術とかからっきしなので、こうやって文章起こして書くしかできません。けどBBに寄せて書いてくつもりなので、まぁ多少はね?(妥協)

注意書きとしてはあらすじにある程度書いてありますのでそちらを参照にしてください。見とけよ見とけよ~?(強制)

そもそも作者はホモではないので展開的にそういう描写は至難の業なのでご了承願います(懇願)

っていうかホモビデオと有名ラノベをクロスさせるとか、もう許さねえからな~? という方は申し訳ありません。けどプラウザバックする前にちょっと読んでみてくれよな~頼むよ~。


プロローグ
1.迫真空手部、神様と出会う


「とゆーわけで、君たち死んじゃったんだよね。ごめんごめん!」

 

「ファッ!?」

 

「えぇ……」

 

「ポッチャマ」

 

 黄金色に輝く神々しい太陽。その光に照らされたどこまでも広がる雲海もまた、同色に光を放つ。そしてその太陽を背にして浮かんでいるのは、この神秘の光景に似つかわしくない今時の軽そうな、所謂チャラ男というべき男だった。日焼けした浅黒い肌を白TシャツにGパンという現代の服装で身を包んだ男は、目の前で同じように浮かぶ三人の男に対してあっさりと宣言、ついでとばかりに軽く謝罪。そして飛び出す驚愕、困惑、絶望の声。

 

「な……なんだよそれ!? 死んじゃったってどういう……!?」

 

 驚愕していたのは、目の前のチャラ男よりもより黒い肌をした短い髪の男。三人の中で一番筋肉質な身体の彼は、少し高い声でチャラ男に疑問を投げかける。

 

「その……それも気になるんですが、ここって一体……もしかして天国?」

 

 困惑していたのは、三人の中でも一番青さが目立つ青年。細い身体と上に向かって生えた髪型が特徴だった。いまだ困惑から抜け出せず、周りの景色を見て戸惑っている。

 

「……そう言われると、さっきまでの記憶が蘇って来たゾ」

 

 そしてどこか納得していた様子の坊主頭の男は、この中で一番落ち着いており、顔を手で覆って嘆くように言った。

 

「まま、そう焦んないで。順を追って説明してくからさ。えーと?」

 

 そんな三人の様子などどこ吹く風。笑いながらこれまた軽くチャラ男が言う。そして三人をじっと見つめて考え込む素振りをし、それの意図を察した彼らは名を名乗る。

 

「俺は三浦って言うんだゾ。よろしくな~」

 

 坊主頭改め三浦が、のんびりとした口調で己の名を名乗る。

 

「ナオキです。木村ナオキ」

 

 青年、木村も自己紹介をする。

 

「俺は田所。けど皆からは野獣って呼ばれてるから、そっちも野獣って呼んでくれよな~頼むよ~」

 

 男は自らを田所、改め野獣と名乗る。これで三人の名を知ることができたチャラ男は、うんうんと頷いた。

 

「はい、よろしくぅ! はい。とりあえず、俺も自己紹介しとくね。俺はGO。まぁ、君たちで言うところの神様って奴なんだよね。で、ここは天国とかよりも遥か上にある世界、言うなれば神界ってとこかな」

 

「「「はっ?(困惑)」」」

 

 三人の声がハモった。

 

 当然である。三人の共通している神様像は、もっと神々しい、白い服を纏った老人のような人物。或いは美術館で飾られているような絵画に描かれている見た目麗しい女神だと思っていたのだから。

 

 しかし、このGOと名乗る男はどっからどう見ても渋谷とか歩いているような、或いはホモビデオに出てくるような、そんな見た目の男だ。その男からここは天国の上の世界とも言われ、困惑しない方がどうかしている。

 

「まぁ、信じるかどうかは重要じゃないから、巻きで行くよ、巻きで」

 

 巻いていいのか。そう考えた三人だが、深くツッコむのはやめておこうと考えた。

 

「で、さ。掻い摘んで説明すると、君たちがさっきまでいた空手部の部室。あそこの近くでさ、どこかのサッカー部員たちの車が不幸にも黒塗りの高級車に追突しちゃってね。そのはずみで高級車が部室に突っ込んじゃって、君たちは巻き込まれちゃったってわけ」

 

「ファッ!?」

 

「……やっぱりあれ夢じゃなかったのかゾ」

 

 再び驚愕する野獣と三浦。それに構わずGOは続ける。

 

「まぁ聞くだけなら単なる不幸な事故なんだけどね。けど、本来ならあそこは違う展開になってたんだ」

 

「違う展開、ですか?」

 

「そ。本当なら黒塗りの高級車の主の暴力団員が追突してきた車に乗ってたサッカー部員たちを脅すって流れだったんだけど、そこで俺がちょいとばかしミスっちゃってね。運命操作を誤っちゃったばっかりに、うっかり車が急発進しちゃってさ。それが今回の結果に繋がっちゃったんだよね」

 

「ちょっと待ってくださいよ!? あの事故はあんたが引き起こしたってことか!?」

 

「だから言ったっしょ? んでこうして俺が謝ることになったってわけ」

 

 野獣の愕然とした叫びに対し、理解した? とばかりに言うGO。当然、それで納得できる彼らではなく。

 

「ふざけんな!(声だけ迫真) いきなりこんな訳のわかんないところに連れて来られた挙句、アンタのせいで俺らが死んだ!? 頭にきますよ!(憤慨)」

 

「ぼ、僕だって納得できるわけないですけど……ただ、まだ状況が理解できなくって……これって、夢ですか?」

 

 プンプンと擬音が付きそうな憤りを覚える野獣と、まだ困惑から抜け出せない木村。自分たちを殺したというのもあるが、それ以上に謝罪する態度ではないだろうという思いが怒りの炎に油を注ぐ。しかし、彼ら二人の後ろからかかる声は、落ち着きを払っていた。

 

「二人とも、落ち着くんだゾ。信じられないのは無理もないけれど、これは紛れもない現実だ」

 

「み、三浦先輩……」

 

 三浦は半ばパニックに陥っている二人とは違う、努めて冷静に言う。

 

「あの人が言っていたように、俺の記憶には車が部室の壁を突き破って真正面から突っ込んでくる光景が浮かんだんだ。そして気付けばここにいた……夢にしてもここに来るまでがリアリティがありすぎる。これは現実であって、そして俺たちは確かに死んでしまったんだゾ」

 

「な、何で三浦先輩はそんな落ち着いてるんスか! 仮にこれが現実だとして、先輩は簡単に受け入れられるのかよ!?」

 

 冷静な三浦に、この現実がいまだ受け入れられない野獣が激昂した。

 

「……正直、俺だって受け入れたくないゾ。これが夢であって欲しいって思ってる」

 

 が、三浦は顔を手で覆う。先ほどまでの冷静な声はどこへやら、泣きそうな声色へと変わった。

 

「いきなり死んだとか言われて、簡単に受け入れられる程、俺だって池沼じゃないゾ。トッチャマやカッチャマ、妹にだってきちんとお別れを言ってないのに、いきなりこんなことになるなんて……あんまりだゾ」

 

「「……」」

 

 いつも抜けているが、いざという時には頼りになる先輩、という人物であるはずの三浦の、弱々しい本音。それを聞いていた二人は、熱くなっていた頭を徐々に冷やしていく。

 

「けど、だからと言ってあの人を責めたところで結果は変わらないゾ。俺だって怒りたいけど、俺は二人の先輩だから、冷静でいなきゃって思ったんだゾ」

 

「先輩……」

 

「怒るなとは言わないけれど、二人とも今は一旦落ち着いて欲しいゾ……」

 

 三浦の心からの言葉。それを聞いて、木村と野獣は怒りを鎮めた。

 

「オォン……アォン……」

 

「うぅ……父さん……う、う……!」

 

 やがて改めて状況を受け入れていった二人は、しばらくの間静かに泣く。GOはそれを黙って見つめていた。

 

 数十分も経った頃だろうか。ようやく泣き止んだ野獣は、暗い顔をしながら言う。

 

「……はぁ……俺、ホントに死んじまったのかぁ……ようやく遠野を自宅デートに誘おうと決心したところだったのに……そのために睡眠薬と媚薬も揃えたってのに……」

 

「いやアンタは何をしようとしてたんですか」

 

「相変わらず野獣は一途だな~。俺も見習いたいゾ~」

 

「これが一途にカテゴライズされるなら日本はどんだけ治安悪いんですかね」

 

 しんみりしたムードを払拭したかったからなのか、落ち込む野獣の犯罪臭漂う発言と三浦のズレた発言に木村がジト目でツッコんだ。

 

 そうして、どうにかいつもの気力を取り戻した三人が和気藹々としたやり取りを繰り広げようとしていたところ、

 

「あー、いいかな? まだ話は終わってないんだけど」

 

「あ、はい。すいません」

 

 律儀にも待ってくれていたGOが話の続きをするため、三人の意識をこちらへ向けさせた。

 

「それでさ、まぁ言っちゃなんだけど、人の生き死にとかは俺ら神にとっては些末事でしかないわけなんだよね。だから君たちが死のうが、俺にとっちゃ本来であればどうでもいい話で、君らの魂は別の神様によって輪廻転生に乗せて生まれ変わってもらう……筈なんだけど」

 

「それで、俺たちがここに呼ばれた理由があるのか?」

 

「お、君意外と目敏いね。つまりはそういうこと」

 

 三浦の指摘に、GOは笑顔でパチリと指を鳴らした。

 

「そう、本来であれば君らは生まれ変わってもらうんだけど、君らの魂が召されるのはもっともっと先だったんだよ、予定では。それが俺のミスで前倒しになっちゃったわけで。けどまぁ、輪廻転生にもさ、順序ってのがあるんだよね? つまり君らが輪廻転生の輪に乗ることは、他の魂の順番を滅茶苦茶にしてしまうってことで、世の理のバランスが崩れて大変なことになっちゃうんだ。まぁわかりやすく言えば人気ラーメン店の長蛇の列の一番前に無理矢理割り込んで場の空気を悪くしちゃうって感じかな」

 

「壮大な話から一気に庶民的になりましたね……」

 

 この世の仕組みに関わる話にラーメン店を引き出すというあんまりな例えに木村が呆れ気味に言った。

 

「まま、そういうことなんで、君らは輪廻転生に乗せるわけにいかないんだよね。かと言って天国か或るいは地獄へ行ってそこで輪廻転生するまで待ってもらうっていうのも順番があってこれも無理……っということで、君らには提案があるんだ」

 

「提案?」

 

 にこやかに、GOは告げる。

 

「君らには生き返ってもらって、そして第二の人生を歩んでもらおうか」

 

「第二の、人生?」

 

「俺ら生き返ることができるんスか?」

 

 野獣の問いかけに、GOは頷く。が、すぐに申し訳なさそうな顔になる。

 

「けど、君らがいた世界では生き返ることはできないんだよ。悪いけど、そういうルールなんだよね」

 

「あ、そっかぁ……」

 

「ルールとか知らないけど、しょうがないね……」

 

 少し希望を抱いたがすぐに砕かれ、凹む三浦と野獣。それに構わずGOは続ける。

 

「君らが行く場所は、君らがいた世界とは違う世界。君らも馴染みない? ネット小説とかにある、剣と魔法のファンタジー。地理的には君らの世界に近い感じはするけど、文明の発達具合はかなり遅れてるね。文明レベル的に言うと、中世かな?」

 

「ファッ!? 典型的な異世界ファンタジーじゃないスか!!」

 

「そういうこと。けどまぁ、その世界はさっきも言った通り剣と魔法のファンタジー世界。治安も君らの住んでいた場所よりも悪いところが多いんだよね。魔物とかもいるし」

 

 魔物……つまり人に害を為す存在が当然のようにいるというわけだ。それを聞いて三人は一気に不安に陥る。彼ら三人は『迫真空手部』という部活に所属して鍛えられてきたおかげで、そこらの一般人よりも強いという自覚はある。が、それでも平和な日本で育ってきた彼らが命のやり取りをするには、彼らはまだまだ未熟だ。

 

 そんな三人の不安を払拭するように、GOが続ける。

 

「大丈夫だって安心しろよ。そこで、君らが欲しいと思った力や物を転生した際に付与してあげるよ。ついでに身体能力も向上させてあげるから、車の衝突くらいで死なない程度にしてやるよ」

 

 言い方こそ軽いものの、神なりに責任を感じているのかもしれない。GOの至れり尽くせりと言わんばかりの提案に三人はホッとし、木村が礼を言う。

 

「ありがとうございます」

 

「いいのいいの、気にしないで。人の死は俺らにとっちゃ些末事だって言いはしたけど、やっぱこっちのミスで死なせちゃったっていうのも一応悪いとは思ってるし、新しい世界でまた死なれても困るしね。じゃどんな力か物が欲しい? 可能な限りに叶えてやるよ」

 

 GOに聞かれ、誰が最初に行くのかと三人は互いに顔を見合わせた。

 

「俺はちょっと考えるから、三浦先輩か木村、先に決めちゃっていいぜ」

 

「なら、俺も木村に先手を譲るゾ」

 

「え、いいんですか?」

 

「いいゾ~。けど決まってないなら別に後でもいいゾ?」

 

「いえ、もう決めてあります。お言葉に甘えて先に伝えますね」

 

 先輩の気遣いに感謝しつつ、木村が進み出る。

 

「これから行く世界には魔法があるんですよね? じゃあ、僕は魔法が使えるようになりたいです」

 

「魔法か〜。確かに使えたらかっこいいよな〜」

 

「ええ、小さい頃に憧れてた魔法が使えると聞いたら、この願いが浮かんじゃいまして」

 

 三浦に言われて少し恥ずかしそうにはにかむ木村。GOは木村の願いを聞いてうんうん頷いた。

 

「シンプルでいい願いしてんねぇ! ホントに。じゃあ魔法を使える本と魔法の才能を与えてやるよ。修行すりゃ大魔法使いも夢じゃないぜ?」

 

「あ、ありがとうございます」

 

 至れり尽くせりすぎて逆に不安になりかけたが、まぁ、自衛の手段が多いに越したことはないと深く考えないようにした。

 

「じゃあ次は俺だな。俺はポッチャマが欲しいゾ~」

 

「ポ、ポッチャマ? 三浦先輩、ポッチャマってあのポケモンのポッチャマ?」

 

「そうだゾ~。前々から欲しいと思ってたんだよな~」

 

 にこやかに無邪気に野獣の質問に答える三浦。まぁ、彼のポッチャマ好きはそこらのポケモンファンと比べると異様とも言えるレベルであるため、それを願うことに違和感はない。しかしポッチャマは架空のキャラクター。そんな存在しないキャラクターを願ったところで叶う訳が……。

 

「お、いいねぇ。俺もポケモンの中ではポッチャマは結構好きなんだよねぇ、最初に選んだポケモンもポッチャマだし。オッケー、叶えてやるよ」

 

「やった~! ありがとうだゾ、神様~」

 

「いいんだ……ていうか神様もやってるんだポケモン」

 

 まさかの架空のキャラクターOKということと、神様もポケモンやってるという事実に野獣と木村は愕然とした。

 

「で、最後は君だけど、決まった?」

 

 二人が決まり、いまだ悩んでいた野獣にGOが問う。

 

「そうですねぇ……やっぱり僕は、王道を征く……」

 

 顎に手を添えて少し間を空けた野獣は、うんと一つ頷いて顔を上げた。そして懐を探り、ある物を取り出す。

 

「これを向こうの世界で使えるようにしてしてくれよな~頼むよ~」

 

「それは?」

 

 野獣の手にあるのは、ホワイトカラーの板状の端末、所謂スマートフォン。一見するとごく普通のスマートフォンだったが、野獣はこれに深い思い入れがあった。

 

「あ、それって最新機種の『Ahhh! Ndroid810』じゃないですか? 確かいろんな機能が付いてて、中でも特徴的なのが……」

 

「そう、これこれ!」

 

 木村に応えるように、野獣がスマートフォンを操作する。するとスマートフォンは何の原理か一瞬で薄くなり、まるでハンカチのようなヒラヒラした布状へと変化を遂げた。

 

「こうやって折り畳んで収納できたり、ハンカチみたいに使えるから、別名『やわらかスマホ』って呼ばれてるんだよな~」

 

「いいな~それ。欲しいんだけどな〜俺もな〜。けどそれ確か114514円もしたんじゃなかったか? よく買えたな」

 

「必死こいてバイト代貯めて買ったんスよ~。それだけに愛着もあるし、見たい動画とかもありますしね〜」

 

(……どんな仕組みであんなヒラヒラになるんだろうなぁ)

 

 自慢する野獣と羨ましがる三浦を見つつ、木村は至極真っ当な疑問を抱いていた。

 

「ふ~ん、それを向こうで使えるようにして欲しいわけ?」

 

「そうです。できます?」

 

「いいぜ。まぁ向こうは充電器とか使えないから、魔力で充電できるようにしてやるよ。それからいくつか規制はかけさせてもらうぜ? インターネットは利用できるけど、こっちからの干渉、つまり書き込みや通話、メールはできないからな。あ、でも俺には連絡できるようにしてやるよ。後は追加の機能もいくつか付けてやろうか? 今すぐには無理だから、追々アプデしていくっつー形で」

 

「いいんスかぁ!?」

 

「いいよいいよ、これもお詫びってことで」

 

「いいねぇ!」

 

「ホント至れり尽くせりですね……ありがたいですけど」

 

 野獣の願いを聞き、GOは改めて三人と向き合う。

 

「さて、願い事はこれでいいか? 変更するなら今のうちだぞ?」

 

「(変更するつもりは)ないです」

 

「僕もOKです」

 

「早くポッチャマに会いたいゾ~」

 

 意気揚々とした返事を聞いたGOは、人差し指を宙へ向けて指す。すると、指先が淡く輝き出した。

 

「じゃあ、これから君ら三人を異世界へ送るぜ。準備はいいか?」

 

「オッスお願いしまーす!」

 

 野獣の返事を聞き、GOは指先の光を野獣たちへ向ける。

 

「じゃあな。新しい世界で精一杯生きろよ」

 

 言ったその瞬間、野獣たち三人の身体が光に包まれたかと思うと、次の瞬間には一瞬強く輝き、三人の姿は跡形もなく消えていた。

 

「よし、転生完了っと……しっかし、まさか俺が人間相手にここまでやることになるとはねぇ」

 

 一息つき、GOはそう一人ごちる。人間に肩入れするつもりは無かったが、さすがに自分のミスのせいで元の世界における残りの人生を失ってしまった彼らに対して多少の罪悪感は抱いている。今回の異世界転生も、そのお詫びの一環だ。もっとも、三人に説明したように輪廻転生の輪に乗せるわけにはいかないからという理由の方が大きく、こうして自ら出向いてまで彼らを優遇するような形となってしまったが。

 

 まぁ、理由はもう一つあるが……これについては、今は考えるのはやめておこう。

 

「けど、後始末を頼んだマジメくんには悪いことしちゃったなぁ……とりあえず電話するかぁ」

 

 自分の不祥事の後始末をする羽目になった部下兼友人に、改めて謝罪と労いの言葉を送るため、ついでに飲みに誘うために、GOはおもむろに携帯電話を取り出す。そして部下の電話番号を押そうとした瞬間、手に持つ携帯電話が突如として震え出した。

 

「っとと、電話か。相手は……」

 

 着信の報せに一瞬驚くも、携帯のディスプレイに映し出された名前を見て「お」と意外そうに声を上げる。そして通話ボタンを押し、耳に当てた。

 

「もしもーし。どうもどうも、こんちゃーす。お疲れ様です。そちらから連絡してくるなんて珍しいですね。何かあったんですか? ……はい……はい……え? 地上に神雷を落としたら? そこに偶然人が立ってて? ……あちゃ~……あぁ、ヘーキヘーキ、ヘーキだから。俺も似たようなことさっきしでかしちゃいましてね~。とりあえずお詫びの印に別の世界に転生って形を取ってもらって、能力あげて、パパパっとやって、終わりっ! だからそちらもそうすればいいと思いますよ? ……いやいや、そんな自分を責めなくていいでしょ。お爺さんこれまでこんなミスしたことなかったから仕方ないですよ、えぇ。まぁ、最近お互い忙しいし、今度また気晴らしに飲みに行きましょうよ。いい店知ってるんですよ俺。えぇ、また何かあれば。ハイ、よろしくぅ! ハイ!」

 

 ピッと通話を切ったGOは、茶髪を揺らしながらため息を一つ。

 

「……人間をうっかり殺しちゃうのって、意外と流行ってんのか?」

 

 ボソリ、そう呟いたGOは、同僚にして神生(じんせい)の先輩である神もまたうっかりで人を殺めてしまったという事実を前に、(またマジメ君に苦労させることになっちゃうなぁ)と自分の部下に心の中で謝罪するのだった。

 

 

 

 




淫夢語録が豊富な方々にツッコまれそうです。

まだ導入ですが、今後の展開が気になる方は次回もまた見とけよ見とけよ~。

一つ懸念事項があるとすれば、こんなん書いて削除要請通り越してアカウント停止とかされたらやばいやばい……(恐怖)

今後の活動についてではなくお気楽アンケート開催。アニメ異世界スマホのEDでスマホ太郎がヒロインたちに手を差し出すシーン、差し替えるとしたら誰がいい?

  • スマホ太郎(アニメ主人公)
  • 望月冬夜(原作主人公)
  • 野獣先輩
  • 三浦
  • 木村
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