異世界空手部・やわらかスマホの裏技   作:コッコリリン

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この小説における空手部の設定

・野獣(田所)
ご存知、皆大好き野獣先輩。空手部と水泳部を掛け持ちしている男。神様からやわらかスマホを異世界でも使用できるようにお願いする。言動は時たま人間の屑だが、困っている人や友人は決して見捨てない人間の鑑

・三浦
三人の中で一番年上。天然な上にどこかズレた発言をするが、ここぞという時には大先輩として後輩二人を導く。神様にポッチャマを相棒にすることを願う。3人の中で1番の聖人。特技は便乗「そうだよ」

・木村
空手部の中では最年少。少し気弱だが真面目な性格で、怒ると恐い。神様に魔法を使えるように願った。たまに計算高いところはあるけど一重に先輩たちのためという後輩の鑑


なお淫夢本編ではキャラが違いスギィ! な模様。けどニコニコの淫夢劇場動画でもいろんな先輩たちがいるし、ま多少はね?

あと空手部における野獣先輩の本当の名前は鈴木です。田所にしてる理由? 田所の名前が好きだったんだよ!(大胆な告白は作者の特権)


第一章
2.迫真空手部、始まりの一歩を踏み出す


「クゥ~ン……」

 

 そよ風が吹く。とても心地よい、草の香りを運んでくれる爽やかな風だ。あまりの気持ちよさから変な声が出た野獣は、目覚めかけたというのに再び襲い掛かる睡魔に身を委ねて風の香りに包まりながら眠りにつこうとした。

 

「先輩、先輩! 起きてください、野獣先輩!」

 

「ヌッ(覚醒)」

 

 が、それは聞き慣れた後輩の声によって阻害され、強制的に覚醒されることで不可能になった。野獣は素っ頓狂な声を上げながら起き上がる。

 

「おいおい木村ぁ! いきなり耳元で叫ぶなよ、びっくりしちゃっただルルォ!?」

 

「そんなこと言ってる場合じゃないですよ、ほら見てください!」

 

 耳元で叫ばれてはたまらないと怒りの声を上げる野獣だが、木村の尋常ではない様子を前にして渋々言われた通り、指し示された方を見る。そこは、

 

「ファッ!? こ、クォクォは……」

 

 どこまでも広がる青い空に浮かぶ小さな白い雲、海原のような大草原、遠くに見える山々。自然豊かな田舎の光景のようだが、その光景の中でとりわけ目立つ陽光を浴びて青く光る水晶のような大きな山がここが単なる田舎ではないということを示している。野獣が眠っていたのは、草原の中に立つ一本の木の根元だったようだ。

 

「はい……僕も目覚めたらこの景色に驚いたんですけど……」

 

「あ、あれって夢じゃなかったのか……ワンチャン夢オチだと思ってたのに」

 

 黒塗りの高級車にぶつかって死んで、神様に出会って、そして生き返って……改めて頬を抓ってみても痛覚はあるし、眠りから覚めることもない。何より遠くから聞こえる小鳥の囀りと身体に吹き付ける風が、これが現実だと突きつけている。

 

「……あれ? 三浦先輩は?」

 

「あぁ……先輩ならあそこに」

 

 言って、木村が野獣の背後を指さす。その方へ顔を向けようと振り返った野獣。

 

「オォン!?」

 

 視界一杯に飛び込んでくる青い体毛とつぶらな瞳、ぬいぐるみのような生物の嘴が、振り返った拍子に野獣の眉間にグサリ。野獣は悶絶しながらのたうち回った。

 

「おぉ、野獣。目が覚めたのかゾ~?」

 

 野獣の奇行とも言うような光景を前にして、いつもののんびりとした口調で三浦が歩み寄る。そしてぬいぐるみのような生物を抱え上げた。

 

「あ、あの、三浦先輩……その生物って」

 

 木村が三浦が手にしている生物を指さす。三浦は嬉々として木村に答えた。

 

「そうだゾ~。神様にお願いして来てくれた、俺のポッチャマだゾ~。可愛いだルルォ?」

 

「ポチャ!(挨拶)」

 

 ぬいぐるみことペンギンポケモン『ポッチャマ』が、三浦の手の中で嬉しそうに短い手足をパタパタさせる。その鳴き声がまるで自己紹介しているようだった。

 

「テメェ池沼ぁ! アンタのペットなんだからちゃんと躾しとけよ! めっちゃ刺さっちまったじゃねーか!」

 

 眉間から血をドバーッと流しながら、いつになく強い目つきで三浦を怒る。血が出る程の怪我を負ったのならば怒るのも無理はないと、三浦は「あ」と言って、しょぼんと頭を下げた。

 

「すまんゾ野獣。ポッチャマも生まれたばっかりだから、野獣のことが気になったんだゾ。ちゃんと教えとくから許してくれ」

 

「ポッチャ!(愛嬌)」

 

「ったくぅ、頼むよ~」

 

 謝罪する三浦と元気なポッチャマ。反省してくれるならいいかと、野獣はジト目のまま眉間の血を拭う。すぐに止まった。

 

「……けど、三浦先輩も神様に願った力があるってことは……これもやっぱり、神様からかなぁ」

 

 と、木村は手に持っていた赤い本を見る。ちょっとした電話帳程の厚さのある本で、表紙には金色の蔦のような装飾が施されており、タイトルはない。

 

「あれ? 木村そんな本持ってたっけ?」

 

「いえ、目覚めたらすぐ横にこの本が置いてあったんです。中身を読んでみたんですけど」

 

 野獣の質問に、木村が答えながら本を広げて見せる。ザラついた感触のする紙には、日本語だがいずれも聞き慣れない言葉が羅列されていた。

 

「何なに? 『火よ来たれ』? 『ファイアショット』? 何じゃこりゃ?」

 

「多分、魔法の本ですよこれ。ここに書かれてるのは恐らく魔法を使うための呪文か何かだと……ちょっと見ててください」

 

 言って、木村は虚空へ向けて手を翳しつつ左手に広げた本に目を落とす。

 

「え~っと、『火よ来たれ、赤き玉、ファイアショット』」

 

 瞬間、木村の掲げた右手が燃えたように見えたかと思うと、

 

「うぉ!?」

 

「お~!」

 

「ポッチャ!」

 

 拳大の火の玉が、空へ向かって弾丸のように飛んでいった。驚愕の声を上げる二人と一匹がそれを目で追いかけ、やがて火の玉は遥か上空で霧散し、消滅する。

 

「……すごい、本当に魔法が使えた!」

 

「FOO! やりますねぇ!」

 

「すごいゾ~木村! あ、そうだ。他にはないのか?」

 

 歓喜する木村、拍手しながら称賛する野獣と三浦。そして三浦に聞かれ、木村はページをいくつか捲っていく。

 

「えっと、水とか風とか土とか、色んな魔法がありますね。他にも光とか闇とか……無属性? とかいうのもありますね。あ、けど途中のページから真っ白だな、何でだろ……とりあえず今記されているのが使える魔法みたいです」

 

「いいねぇ! 30歳になっても童貞とかだったら魔法使いになれるとかいう話があるけど、30歳になるまでに魔法使いになれたじゃん! おめでとう木村!」

 

「やめてくれよ……」

 

 野獣の余計なコメントにテンションが一気に下がった木村。

 

「……けど、これではっきりしましたね」

 

「お、そうだな」

 

「ホント、驚きだよなぁ」

 

 言って、三人は同じ方へ向く。目の前に広がる大自然。そして夢と思わしき空間でやりとりしたGOと名乗る神からもらった本物の力。

 

 これが現実だというのはすでにわかっていたが、改めて突きつけられた今なら確信して言える。今こうして三人が立っている場所、否、世界こそが、

 

 

 

「ここが異世界だって、はっきりわかんだね(確信)」

 

 

 

 三人にとって、新たな人生を歩むこととなる世界であるということを。

 

 

 

「……で、これからどうするんですか?」

 

 さて、ここが改めて異世界であることを再認識した上で、木村は二人に問う。右も左もわからない現状、どう動けばいいのかという質問だった。

 

 元よりここは未知の土地、そして自分たちはこの世界にとっては異邦人ならぬ異世界人。地図が無い今、どこへ行こうがある意味自由だ。しかし、それでも衣食住は確保しなければ、待つのは今度こそ確実な死。神もさすがに見捨てるだろう。

 

「とりあえず、道なりに進んでいけばいいんじゃないか?」

 

 そう言う三浦の視線の先には、遥か向こうまで続く道がある。草原の真ん中を横断するようなあぜ道だ。その道に沿って二本の長い溝のような跡があるが、何かの乗り物……GOの言葉の通りなら、ここの文明は中世レベル。つまり馬車の跡なのかもしれない。

 

「なるほど、この道に沿って行けば人がいる場所へ出られるってわけだ。いいねぇ」

 

 三浦の案に賛成した野獣。元より行き先もわからない以上、三浦の提案以上の案などありはしない。

 

 とりあえず、最初の一歩を……三人が道へと足を踏み入れようとした瞬間だった。

 

『レザマリィ!♪ レザマリィ!♪ 朝まーで踊ろう♪』

 

 突如、野獣の懐から着信メロディが流れ出す。野獣にとって聞き慣れたそれを耳にした時、無意識に懐に手を入れ、はたと気付く。

 

「え、電話?」

 

 野獣が手に取った物、それは野獣にとって当たり前の物だが、今この場においては異質な存在でしかない、野獣愛用のスマートフォン(やわらか形態)だ。電波など届く筈がないこの場所において、一体誰から……そう思った野獣だったが、おもむろにやわらか形態から通常のスマホ形態に戻してから通話ボタンを押し、耳に当てる。

 

「もしもし?」

 

『こんちゃーす。お、着いたみたいだね』

 

「ファッ!? 神様!?」

 

 声の主は、野獣たちをこの世界へ送り込んだ張本人、神様ことGOだった。思わず口癖のように飛び出す野獣の奇声。

 

『何驚いてるんだ? 俺との通話はできるようにしてるって言ったろ?』

 

「あ、ああ、そういえば、そうだったな……」

 

 転生する前にGOにスマホを使えるようにして欲しいと頼む際、そう説明されたのを野獣は今思い出した。そもそも基地局もないのにどうやって電波を飛ばせるんだろうと疑問に思いもしたが、そこは神様という立場で全て説明が事足りる。便利なものだと野獣は思ったが、今はそれは置いておこう。

 

『でさ、早速だけど君のスマホに便利な機能を一つ送っておいたぜ。そのスマホに表示される地図はこの世界の地理が表示されるようにしておいたから、迷うことはないようにしたから、活用してくれ』

 

「やりますねぇ! これでこの世界で迷わずにすむぜ!」

 

 まさに渡りに船。右も左もわからなかった現状を打開する機能を聞いて、野獣は喜色の声を上げた。

 

『あとついでに、君が身内だと認めた人間を登録しておけば追跡できるような機能も追加しておいてやったぜ。君たち風に言うならGPSって奴だな。それでお友達とはぐれてもヘーキヘーキ』

 

「いろいろサンキュー、神様!」

 

『いいっていいって。じゃ、また何かあれば連絡してくれよな。よろしくぅ、はい』

 

 GOからの通話が切れる。そしておもむろにディスプレイを見てみると、そこに表示されていた通話相手の名前は非通知ではなく、『GO神』とあった。

 

「神は付けるんだ……」

 

 何のこだわりかは知らないが、何にせよ地図を入手した野獣は二人にそれを伝える。

 

「じゃあその地図を頼りに人がいる場所を目指しましょうか」

 

 木村の言葉を聞きながら、野獣はスマホの地図アプリを起動する。地図にはいつもの下北沢の町ではなく、見慣れない地形が表示される。そして縮尺を変えていくと「お?」と言って、西にある町らしき場所を表示する。おあつらえ向きに町の名前まで表示された。

 

「この道の先にぃ、リフレットって町があるみたいですよ。行きませんか?」

 

「あ、そっかぁ。行きてえなぁ」

 

「じゃけん今から行きましょうね」

 

「お、そうだな」

 

 こうして、三人が目指す場所は道なりに進んだ先にある町『リフレット』となり、意気揚々と足を踏み出す。いよいよこの世界での冒険が始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

~1145141919810分後~

 

 

 

 

 

「ぬわぁぁぁぁぁぁん疲れたもぉぉぉぉぉぉん」

 

「チカレタ……」

 

 これぞ古き良きファンタジー世界であると言わんばかりの石造りの町に辿り着いて早々、野獣がそんな叫びを上げ、三浦が消え入りそうな声で呟いた。無論、道行く人々は驚き振り返り、または奇異の目を向けた。

 

 ここに来るまで歩き続けほぼ半日、町に辿り着く前からすでに彼らは挫折しそうになっていた。歩き出して30分、流れゆく景色を眺めながらの旅では、景色を楽しんだり、三人ではしゃぎながら歩いていたが、1時間もすれば行けども行けども同じ景色。そんなのが続けばさすがに飽きる。しかも足元もアスファルトと違って舗装されていないあぜ道ゆえに、余計スタミナを食ってしまう。そのせいか、3時間も歩けば体力自慢の三人はもうバテバテのヘロヘロだった。本当に地図が合っているのか不安になったり、イライラして少し喧嘩になったりもしたが、途中で休憩を挟みつつ、ようやく町の全貌が見えた瞬間、三人は思わず歓声を上げた。

 

「いくら何でもキツすぎぃ! 死にたくなりますよ~!」

 

「すげぇ遠かったゾ~……」

 

「ポッチャァ……」

 

「もう、僕なんて足が棒ですよ……これ以上歩けそうにないです……」

 

 三浦も蹲るように倒れ込み、その傍でポッチャマが三浦を気遣うように短い手もとい羽で三浦の頭をなでなでする。木村も倒れ込みはしなかったものの、顔には疲労の色が強く出ていた。

 

「ったくよ~、何で乗り物の一つも通ってねぇんだよここ~!? あんだけ道に跡あるんだったら一台くらい通れよな~車~!」

 

「この世界に自動車なんてあるわけないじゃないですか……神様曰くここの文明レベル中世くらいらしいですし……」

 

「んな揚げ足取りいらねぇんだよ! っていうか木村ぁ! お前魔法使えるんだったら移動魔法とかそんなんねぇのかよ!?」

 

「いや、使いたいのは山々だったんですが……あのファイアショット使った後からどうも身体が本調子じゃないっていうか。今は大分楽になりましたけど、あの時はしんどいのを隠すのに精一杯だったと言いますか……」

 

「あ、そっかぁ……だから木村ちょっと辛そうだったんだなぁ。気付かなくって悪かったゾ」

 

「いえ、そんな……けど、あれ初期魔法っぽいのに、一回使ったくらいでヘトヘトになってるようじゃ、自由に使えないですね」

 

 能力の弊害を知ってしまい、気落ちする木村。野獣もこれ以上責めるのはさすがにお門違いだと思い、気を取り直す。

 

「まぁ、いいや。とりあえずどっか宿取ろうぜ~。三浦先輩、腹減りませんか?」

 

「腹減ったなぁ」

 

「本当ですよねぇ……あ」

 

 そんなやり取りをしている時、木村がふと気付く。

 

「ん? どうした木村?」

 

「いえ、あの……僕、今大事なことに気付いたんですけど」

 

「大事なこと? 何ゾ?」

 

 恐る恐る、木村は二人に聞く。

 

「お金って、どうしましょう?」

 

「「…………」」

 

 野獣と三浦は、無言のまま財布を取り出し、中身を確認する。

 

「……俺、931円しかねぇ」

 

「俺、基本カードだし、しかもこないだポッチャマフェアでお金使い過ぎてもう364円しかないゾ……」

 

「いや今言うべきことじゃないんですけど二人共いい年して何ですかその金額。いざって時のためにお金くらい下ろしといてくださいよ……じゃなくてですね」

 

 二人の寒スギィな財布事情に愕然としたが、咳払いを一つして話を続ける。

 

「僕たちは今異世界にいるわけですよね」

 

「は?」

 

「当たり前だよなぁ?」

 

 何を今更とばかりの二人。しかし木村は続ける。

 

「僕らが持ってるお金って、僕らの世界のお金ですよね」

 

「さっきから何だよ木村? 遠回しに言わないで早く言えよな~」

 

「……今の話の流れで察して欲しいって思ったんですが……」

 

 はぁ、とため息。

 

「……僕らの世界の通貨がこの世界の通貨として使えるかどうかって話ですよ」

 

「「あ」」

 

 完全盲点。野獣と三浦が唖然とし、木村ががくりと肩を落とす。

 

「あ、じゃないですよ……けど、僕も今気付いたからとやかく言えないんですけど」

 

「やべぇよやべぇよ……おい、どうする?」

 

「どうすっかなぁ俺もな~……」

 

「どうするもこうするも……この世界のお金を持っていない以上、僕らは一文無しですよ」

 

 一文無し……それすなわち、何も買えないし何もできない。宿泊施設すら利用することすら不可能だ。

 

「おい木村ぁ、魔法で何かこう、パパパっとやって終わり! みたいなことできないのかゾ?」

 

「(そんな魔法は)ないです。しかもあったとしてもそれすると通貨偽造ですよ」

 

「ふざけんな! 今しなくていつするんだよ! この際偽札でも何でもいいから頑張れよホラホラホラホラホラ!」

 

「うるせぇ! 無いもんは無理だって言ってるし、そもそもそんな犯罪できるわけないじゃないですかいい加減にしろ!」

 

「生きるか死ぬかの瀬戸際なんだからこの際細かいこと気にしてんじゃねぇよ! そのための魔法、そのための能力だろうが! やらなきゃ撃つぞゴラァ!」

 

「何を撃つんですか何を! 他人事だと思って好き放題言いやがって、もう許さねぇからな~!?」

 

「あ、おい待てぇい(江戸っ子)、こんな町の中で喧嘩はよくないゾ!」

 

「ポチャ」

 

 町の中でギャーギャー騒ぐ三人。道行く人々はなんだなんだと集まりだしたのに気付き、三人はそそくさとその場を去る。ただでさえ歩き続けで疲れ切った上に無駄に言い争い、さらには泊るための金すら持っていないという三人は、結局野宿せざるをえず、疲れを癒すどころの騒ぎではなくなってしまう。

 

 そんな感じで、三人の異世界生活一日目は、クソミソな結果に終わってしまったのであった。

 

 

 




次回、空手部と原作ヒロインが出会ったぁ(ウルルン滞在記)

今後の活動についてではなくお気楽アンケート開催。アニメ異世界スマホのEDでスマホ太郎がヒロインたちに手を差し出すシーン、差し替えるとしたら誰がいい?

  • スマホ太郎(アニメ主人公)
  • 望月冬夜(原作主人公)
  • 野獣先輩
  • 三浦
  • 木村
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