異世界空手部・やわらかスマホの裏技   作:コッコリリン

22 / 58
今回、ユミナちゃんに軽いアンチ要素あり(警告)

多分私、木村ファンの人とユミナちゃんファンの人にぶち殺されるな。遺書書いてくる。


22.迫真空手部、婚姻話を進められそうになる

「先ほど、バルサ伯爵が自供したそうだ。毒を塗った実行犯はワイングラスを用意した使用人で、自分の屋敷に今回使われた毒も保管してあるとのことらしく、後日奴の屋敷に調査が入るだろう。これにて一件落着、だな」

 

「多分バカだったと思うんですけど(名推理)」

 

「当たり前だよなぁ(辛辣)」

 

「国王陛下暗殺っていう大事件の筈なのに、何だか拍子抜けですね……(呆れ)」

 

「ポチャ(同意)」

 

 30分後、応接間で王妃とユミナ王女と共に高級なソファに三浦、ポッチャマ、野獣、木村という順で並んで座って待機していた空手部三人と一匹の下に、王と公爵、シャルロッテが訪れ、上座に王と王妃が並んで座り、対面側に公爵が座って事の顛末を語ってくれた。そして国家反逆罪に該当するような大事件の筈なのに、お粗末すぎる計画で実行に移ったバルサ伯爵に対して口々に好き放題言った。

 

「ったく、何であんな方法で王様狙ったんだろうなぁ。確かに木村がいなかったら危なかったけど、あんなん捜査していったらいずれバレたってのに……三浦先輩でもそのうちわかるレベルだぜ?」

 

「あ、おい待てぇい(江戸っ子)。それどういう意味ゾ」

 

「まぁまぁ、事件は無事に解決したんですから」

 

 軽く言い争いになりかけたところを木村が窘めて止める。王様は許すだろうが、さすがにこんな場で先輩二人が子供じみた争いをしているのを見て欲しくはない。

 

 そんな彼らに、公爵が深刻な顔をして再び口を開いた。

 

「後、これも君たちに耳に入れておいて欲しいことなのだが……娘のスゥを誘拐しようとしていたのも、バルサ伯爵の仕業だったようだ」

 

「ファッ!?」

 

 これには三人もさすがに驚いた。これまで謎に包まれていたスゥシィを襲って来た連中の真の黒幕。それがバルサ伯爵であることを公爵は語った。

 

 狙いは馬車の中でも話していた通り、公爵本人ではなく国王であった。裏稼業の者たちにスゥシィを浚うよう依頼し、そしてスゥシィを人質に取ることで同盟を妨害しようと画策したという。スゥシィは王の娘ではなくとも、血の繋がった姪だ。人質としての価値は十分ある。同時に公爵家の牽制にも繋がるし、一石二鳥だと考え、実行に移した。

 

 まぁ、結果は迫真空手部一行によって悉く失敗に終わったが。ただ、依頼する際には代理に行かせていた上に偽名を使っていたため、襲撃者たちを尋問する際にバルサ伯爵の名が出て来ることが無かったが故に、今の今まで黒幕が誰なのかわからなかった。

 

「あいつがスゥシィ狙ってたのかよ!? クッソー一発ぶん殴っときゃよかった!!」

 

 今までスゥシィの身の安全を脅かしていた相手と対面していたという事実に、野獣が頭から蒸気を吹き出すような怒り方をして憤りを顕わにする。その気持ちは野獣だけではない、三浦も木村もポッチャマも、そして公爵も同じだ。この場にはいない八重もまた同じことを思うだろう。

 

「けどよかったゾ~! これでスゥちゃんも安心してお出かけできるなぁ」

 

「ポッチャー!(歓喜)」

 

 そんな中、三浦は一人嬉しそうに言ってポッチャマも同意するように鳴く。バルサ伯爵のことは許せないが、スゥシィを浚おうとしていた輩はこうして捕えられたのだ。これからは大手を振って表を歩けるものだと思うと、スゥシィも安心できるだろう。

 

「……そんな用心深いことできるんなら、なんで国王暗殺計画はあんな形になっちゃったんだろうなぁ……」

 

 と、木村はバルサ伯爵が慎重なのか迂闊なのかよくわからなくなっていた。ともかく、件の黒幕であるバルサ伯爵はもう捕まったのだ。三浦の意見には同意できる。

 

「まぁ、木村殿の言う通り、奴は詰めが甘かったのだろうな。それでもやったことは国王暗殺という反逆罪だ。本人は処刑。家は財産没収、そして取り潰しだ」

 

「当たり前だよなぁ?」

 

「やってることがやってることですからね……」

 

 公爵の口から処刑という物騒な言葉を聞いて哀れに思いはしたが、弁解する余地すらない重罪だ。処刑されても文句は言えないだろう。

 

「それから、伯爵に連なる親族も貴族の身分は剥奪され、国外追放となる。それだけの罪を犯したのだ、致し方あるまい。まぁ、奴の親族も全員亜人差別主義者だ。これで兄上を邪魔する者は大分減るだろうな」

 

「あ、そっかぁ」

 

「あのハゲがハゲなら親族も親族なんだよなぁ……」

 

 連帯責任として親族も軒並み同罪というのは一瞬どうかと思ったが、それがこの国の法なのだろう。野獣たちに口を挟む権利はないし、自分たちの世界でも似たようなことが無いわけではない。

 

「まぁ何にせよ、国王暗殺は防げたし、スゥを狙うハゲも捕まった。万々歳だな!」

 

「お、そうだな。公爵さんも疲れたろ?」

 

「ハハハ、そうだな。肩の荷が下りた気分だよ」

 

 娘を狙う黒幕がいなくなった……公爵の頭を悩ませていた懸念事項が解決されたことは喜ばしいことに違いなく、三浦の労いを素直に受け取った。

 

「……君たちのお陰で、余は死の淵から救われた。その上、ミスミド王国との同盟を阻む者を捕えることもでき、今後大きく前進できるだろう。本当に感謝するぞ」

 

「いや、そんなこと……僕らは公爵様のお願いを聞いたからここに来れたんです。陛下がお気になさることではありませんよ」

 

 改めて礼を言う王に、木村は委縮する。国のトップにここまで言われて悪い気がしないというよりも、ここまで言わせていいのだろうかという不安を覚えてしまう。

 

「それでも、だ。余の命の恩人であることには変わりはないからな……何か恩に報いたいと思っている。希望があれば、是非言ってくれ」

 

「そ、そんなこと」

 

「あ、じゃあ今家探してるんスけどいい感じの家が見つからないんスよね~。王様どっかにいい家知りませんかぁ?」

 

「あ、そうだ。屋上と地下室があって風呂も三人で入れるような広さのある家が欲しいゾ~」

 

「ポッチャー」

 

「すいません陛下少々お待ちくださいませスローッ!!」

 

 バキィ!(野獣と三浦の頭が天井に叩きつけられる音)

 

「あっ」

 

「オォン!?」

 

 アホなことを言ったせいで木村のスローを受けたために垂直に飛び上がった野獣と三浦は天井にドーン! そして頭にでかいタンコブを付けながらソファーに再び戻ってきた。

 

「オイゴルルァ! 相手は一国の王様だっつってんだろうがよ!? 何家探し頼んでんだよお前ら国王陛下は不動産屋じゃねーよ!!」

 

「いやホラ、希望があれば聞くって言ってくれてるしいいかなって思って……っていうか痛いですね……これは痛い……」

 

「ポッチャマ……」

 

「ポチャ」

 

「限度があんだよこのステハゲ&池沼! お前らホンットTPO分かってねぇな!?」

 

「わかってるってそれくらい。TPOのTはチ〇」

 

「スロー! スロー! スロー! スロー! スロー!」

 

「オォン!? オォン!? オォン!? オォン!? オォン!?」

 

 冗談だとしても碌でもないことを言おうとした野獣は木村の五連続スローによって天井に五回連続叩きつけられたのであった。

 

「はぁ! はぁ! はぁ! ……申し訳ありません、突然のご無礼をお許しください国王陛下」

 

「い、いや、余は気にしてはいないが……」

 

 いまだ息を荒くしたまま詫びる木村、王は木村の隣でタワーの如しタンコブを付けたまま気絶した野獣と頭の上で数匹の小さいポッチャマが舞っている三浦を見て、冷や汗を流しながら引きつった笑みを浮かべていた。

 

 木村は一度呼吸を落ち着けてから、改めて背筋を伸ばして王と目を合わせる。

 

「お心遣い、痛み入ります。しかし先にも言った通り、僕がここに来たのは公爵様が陛下を助けるために僕を連れてきたのです。なので陛下は御運がよかった……どうかその程度にお考えいただければと思います」

 

 木村なりに精一杯の敬語を使い、王の気持ちを受け取りつつ礼はいらないと伝える。公爵に世話になっている時点で大概だというのに、これ以上王族に世話になってしまうのは畏れ多すぎる。

 

「全く、木村殿は相変わらず真面目だな」

 

「……この二人がいる以上、僕が真面目にならなきゃこの場が混沌の坩堝になってしまうので」

 

 ハハハと笑う公爵だったが、先輩二人に好き放題させるわけにはいかない木村としてはある意味国王にリカバリーをかけ続けるよりも労力を費やしている気分だった。

 

「本当に不思議な方ですわね……無属性魔法のリカバリーでも十分すごいというのに、さらに同じ無属性のスローまで使えるなんて、素晴らしい才能の持ち主ですわ」

 

「い、いやぁ、ははは……使える魔法はすごくても、使う本人の魔力量が追い付いていないので、完全に使いこなせてはいないのですけれども」

 

 王の傍に立っていた宮廷魔術師のシャルロッテが木村に微笑みかけながら語る。改めて見ると、シャルロッテは相当な美人だ。目を合わそうにも照れ臭くなって直視できず、曖昧に笑って木村は誤魔化すしかなかった。

 

「そ、その、できればもう少しリカバリー等の魔法についてお話したいのですけれど、よろしいでしょうか? あ、お時間は取らせませんので何卒」

 

「い、いやあの、ちょっと?」

 

 やや身を乗り出して早口に木村を誘うシャルロッテ。内容は色っぽくないが、その眼は強い好奇心でギラついている。木村はさっきとは別の意味でシャルロッテから視線を外した。

 

「おいおい、俺らの後輩困らせないでくれよな~頼むよ~」

 

「そうだよ」

 

「ポチャ」

 

「うぉ、復活早。ま、まぁシャルロッテもその辺にしておけ」

 

 いつの間にか復活していた野獣と三浦に思わず王がらしくない口調で驚くも、すぐに言い直してシャルロッテを窘めた。

 

「う……も、申し訳ございません」

 

 さすがに王の前ということもあって、少ししょんぼりしながらシャルロッテは後ろへ下がった。

 

「……あ、けど僕以上に魔法の扱いに長けている人なら知ってますよ? その人紹介しましょうか?」

 

 それを見て哀れに思ったのか、木村がある人物を思い出し、そう提案してみる。

 

「ん? 誰だゾその人?」

 

「冬夜くんですよ。彼、僕以上に魔法使いこなしてますし、うってつけだと思うんですよね」

 

「なるほど道理でねぇ。あいつならリカバリー以外にも色んな無属性魔法使えるし、しかも魔法名と使い方さえわかれば使えるって言ってるし、ちょうどいいんじゃね?」

 

「色んな無属性魔法を!? ほ、本当ですか!?」

 

 さっきよりもズイっと身を乗り出してきたシャルロッテに、やや圧倒された一行は「あ、はい」と同時に言って頷いた。

 

「それは……とても、いえかなり興味深い方ですね! いつ頃会えますか?」

 

「えっと、本人に都合が付ければまたそちらに手紙出しますよ」

 

「ええ、是非とも! お願いします!」

 

 嬉々として木村と約束したシャルロッテ。後日、冬夜がシャルロッテの拘束(まほうだんぎ)によって寝不足に陥った挙句に朝帰りということで双子に問い詰められて精神的大打撃を与えることになるなどとは知る由もない。

 

「いや手紙とかそれ面倒臭くね? ゲート使えば一発じゃん」

 

「お城ですよ? それだと不法侵入になりますから絶対しません」

 

「木村は本当に真面目でいい奴だゾ~」

 

「真面目すぎんのもあれだけどなぁ。しょうがねぇな~(妥協)」

 

「ポッチャ」

 

「いやアンタらが不真面目すぎんですよ反省してください」

 

 シャルロッテに聞こえないようにひそひそと小声で話す三人。木村がゲートも使える上に魔法名が判別さえできれば使えるということをシャルロッテが知ったら、絶対に面倒なことになるということがわかったためだ。

 

「フフフ、他にも木村さん並に無属性魔法が使える人がいるなんて……もしかすればあの文字も……!」

 

「あらあら、この子ったらすっかりまだ見ぬ殿方に夢中になって……」

 

「ハハハ、その言い方では聞きようによっては誤解を招くな。全く、魔法のこととなるとすぐこれだからなぁシャルロッテは」

 

 幸い、三人の内緒話は聞こえていなかったらしく、今は自分の世界に入ってしまっている。それを王妃と王が微笑ましそうに見ていた。

 

 とりあえず一息つくために、木村は紅茶を一杯。さすがは王城で出されるだけあって、冷めていても公爵家で飲んだ紅茶に勝るとも劣らない味だった。先ほどまで野獣がテンションを上げて飲んでいただけはある。まぁ王妃と王女の手前、すぐに止めたが。

 

 じー……。

 

 じーー……。

 

 じーーー……。

 

(……やっぱり見られてるんだよなぁ)

 

 が、その紅茶の味を心から楽しむ余裕は木村にはなかった。理由は、ちょうど木村の隣に座るユミナ王女からの視線があったためだ。

 

 王が床に伏せていた部屋で感じていたものと同様の熱い視線が木村へ送り続けられている。王が応接間へ来るまでの間でも、ユミナ王女は三人に質問したりと色々と話し込んでいたが、終始視線は木村へ釘付けだった。思えば大食堂でも見つめられていたし、そして現在進行形で王と対話している間もその視線は変わらず。目だけ横へ向ければ、やはり頬を赤くしているのがわかる。

 

(ぼ、僕何か失礼なことでもしたっけ……?)

 

 木村は不安に陥り、冷や汗を流す。少なくとも先輩二人と違って大きな失態をした覚えはない。

 

 ……まぁぶっちゃけると木村も王の目の前で先輩二人を口汚く怒鳴ったりスローでぶっ飛ばしたりと大概なことをしているが。自覚が無いというのも厄介なものである。

 

 とりあえず、少しでも落ち着くためにも紅茶で喉を潤しておく。香しい匂いが鼻腔をくすぐり、幾分か気持ちもリラックスできた。

 

 と、そんな時にふと隣で動きがあった。ユミナ王女がゆっくりと、ソファから立ち上がっていた。

 

「お父様、お母様……私、決めました」

 

「ん? 何をだね、ユミナ?」

 

「……?」

 

 ユミナ王女は顔を真っ赤にしながら、しかし大きな決意をしたと感じさせる眼で王と王妃を真っ直ぐ見る。何を決めたのかわからない木村は、まぁ王族関係だろうなと思いながら紅茶を一啜り。

 

 

 

「私ユミナは、こちらの木村ナオキ様と、け、結婚させていただきたく思います!!」

 

「ブーーーーーーーーーーーーーッ!!」

 

「ンアッーーーーーーーーーーーー!?」

 

 

 

 王族関係は王族関係でも木村と全く無関係じゃなかった爆弾発言を前に木村は顔を背けながら紅茶を噴射、至近距離でモロに紅茶を浴びてとばっちりを受けた野獣は悲鳴を上げた。

 

「ゲホッゴホッ……な、な、なん……!?」

 

「目が、目がぁぁぁぁぁッ!!(MSK)」

 

「あっ、野獣大丈夫かゾ?」

 

「ポッチャー?(気遣い)」

 

 紅茶が目に入って絨毯の上をのたうち回る野獣に謝罪することすら忘れ、木村は咽ながら脳内で先ほどの発言を反芻する。

 

 今確実に彼女は結婚すると宣言した。その相手は誰だ。気のせいでなければ彼女は自分と結婚すると言ったと思うが、どういうことか? 何が理由で? きっかけは? そもそも会って数時間しか経ってないのに何がどうしてそこまで飛躍するのか? 

 

 戸惑い、混乱する木村は思考によって頭の中がぐちゃぐちゃになっていく錯覚を覚えていた。

 

「……すまんが、もう一度言ってくれるか? ユミナ」

 

 さすがの王も驚き、聞き返す。隣の王妃も驚き目を見開きながら「あらあら」と言っていた。公爵も困惑している様子で、目をパチクリさせている。

 

「ですから、こちらの木村ナオキ様と結婚させていただきたく思います!」

 

 そして再び同じことを宣言したユミナ王女。木村も聞き間違いであってくれと願っていたが、願い空しく。しかも顔からしてマジだ。

 

「ふむ……どうしてそう思うようになったか、理由を聞かせてくれはしないか?」

 

 王が温和な表情を崩さず、それでいて真剣な眼差しで娘を見つめる。それをしっかりと受け止めながら、ユミナ王女は答えた。

 

「はい。お父様を救っていただいた、ということももちろんあります。けれど、木村様はアルフレッド叔父様やシャルロッテ様、周りの人たちを笑顔にしてくれます」

 

「いや、あの、僕だけの力じゃないんですけど……」

 

「それに、聡明で謙虚な上、優しいお人柄も好ましく……私は、この方と人生を共に歩みたいと思えたのです」

 

「いやどの辺がだよ。紅茶吹きかけるし人を投げ飛ばすような奴だぞこいつ」

 

「紅茶の件はすいませんでした。けど後者はアンタらが悪いだろいい加減にしろ」

 

 合間合間に木村と野獣が小声でツッコむも、当然聞こえていない。

 

 しかし、木村は正直ユミナ王女が結婚に踏み切った理由が浅いと考える。そもそも自分とは会ったばかり。確かに王の毒を治したし、公爵とも仲がよいのは否定しない。ただ、初対面の少女がそんな簡単に人柄がわかるものかどうか、甚だ疑問である。木村は自分は悪人だとは思いたくはないが、人柄がいいかと言われたらそこの辺りもどうかと自分でも考えてしまう。そもそも人柄は、長く付き合っていってようやくわかるものだ。一目惚れ、という奴なのだろう。

 

 おそらく彼女は、世間の荒波に揉まれていない、所謂箱入り娘だ。王と王妃が、蝶よ花よと育ててきた娘。だからこそ、目の前で自分の父を救ってくれて事件を解決すれば、憧憬の念は抱くかもしれない……だがそこからプロポーズにまで飛躍するとなると話は別になる。

 

 木村には彼女に対する恋愛感情なんて無いし、そもそも結婚願望なんて今のところない。第一、彼女の人柄なんて禄に知らないというのに……そんな相手に、お人好しとは言えど父親たる王は決して首を縦に振らないだろう。しかもそれ以前に彼女は王族。単なる一般人に過ぎない木村と結婚して王家以外の血を入れるなど言語道断に違いない。

 

「そうか……お前がそこまで言うのならば反対はしない。ユミナよ、幸せにおなり」

 

「はい!!」

 

「ちょ、すいません! すいません! ちょっと止めてもらっていいスか!?(必死)」

 

 お人好し、ここに極まれり。首縦に振りやがったよこの国王陛下。

 

「ん? どうかしたかね、木村殿?」

 

「いえいえどうかしたかね、じゃないですよ陛下! あなた父親でしょう!? 王族でしょう!? 可愛い娘がどこの馬の骨とも知れない男に求婚してるんですよ!? 止めてくださいよホントに!」

 

「ハッハッハ、馬の骨などと謙遜することないだろう。娘が選んだのだ、間違いはないだろう。我が王家は君を快く迎え入れよう」

 

「なんで迎え入れる必要なんかあるんですか!?(半ギレ)」

 

 思わず国王であることを忘れてしまいそうになりながらも、木村は反論する。だが王はどこ吹く風。相変わらず人のいい笑顔だった。相手が野獣ならば鉄拳叩き込んでるレベルだ。

 

「それに、何も根拠なく君を信頼したわけじゃない。ユミナにはそういう『質』がわかるんだよ」

 

「質……?」

 

 王の言葉にどういう意味かと疑問を投げかけると、王の隣に座る王妃が答えた。

 

「ユミナは『魔眼』持ちなのです。人の性質を見抜く力があります。直感、に似たような力ではありますが、この子の場合、それが外れたことはありません」

 

「お~魔眼とかかっちょいいゾ~これ! そういう力欲しいな~俺もな~」

 

「あれっスよね? 直死の奴とか『お前は死ね!(直球)』とか言って命令させる奴。アニメで見たことありますあります」

 

「すいません今それどころじゃないんですよ黙っててくださいバカども」

 

 木村の心境など知ったこっちゃねぇやとばかりに呑気な二人に毒を吐きながら、木村は実際に頭を抱えた。王女がオッドアイなのはその魔眼とやらが原因なのかと理解はした。

 

 理解はしたが……質って何だ質って。そんなことで木村の人柄がわかったと言えるのだろうか? その魔眼の力は本物なのかもしれないが、それであっさりプロポーズを受け入れられるのかと聞かれれば、NOとしか言えない。

 

「……つかぬことをお聞きしますが、王女様はおいくつなので?」

 

「12歳です」

 

(育ち盛りってレベルじゃねーぞ)

 

 あっさり答えたユミナ王女に、木村は眩暈がした。これで結婚したら犯罪者だろ、と。

 

「……すいません、しばしお待ちください……二人とも、ちょっと」

 

「ん? どうしたゾ?」

 

「お、どうしたどうした?」

 

「ポチャ?」

 

 二人と一匹を連れて、部屋の隅へ。ユミナ王女は首を傾げ、王たちも木村たちの行動に疑問符を浮かべていた。

 

「どうしましょう。このままだと僕、本当に結婚することになりそうです」

 

「何だよ結婚すりゃいいんじゃねぇの? 逆玉だぜ逆玉!」

 

「アンタ他人事だと思って言ってるでしょ。こっちは真剣なんですよ! 下手すれば次期国王候補ですよ!? 政治介入とか冗談じゃありませんよ!」

 

「まぁ確かに12歳の子と結婚するってのはな~。この世界の法律どうなってるのか知らないけど、あんま気持ちよくはないゾ」

 

 妹がいる三浦としては、ユミナ程の年齢の子と所帯を持つというのはあまりいいイメージは無い。

 

「そうなんですよね……郷に入れば郷に従えとは言いますけど、さすがにそこらへんの常識は捨てられませんね……」

 

「けど木村はどうなんだゾ? 王族とか法とかそんなの抜きにして、あの子のことは嫌いなのか?」

 

「それは……好きか嫌いか、なんてまだわかりませんよ。少なくとも外見は可愛い、とは、思いますけど……」

 

「お前ノンケかよぉ!? ホモ設定どこやったんだよお前よぉ!?」

 

「今そこツッコむとこじゃないでしょう!? あと設定言うな!!」

 

 おふざけ半分の野獣に、もう一回スローかけてやろうかこのステハゲ、と木村はマジで思った。

 

「ま、ふざけるのもここまでにして……じゃあさ、とりあえずお前の正直な気持ちで答えてやれよ」

 

「だからそれが出来れば苦労は……」

 

「けどさ、あの子はあの子なりに真剣に考えてお前にプロポーズしたんだろ? あんな顔真っ赤にしてさ。だったらお前も真剣に考えて答えてやれよ。それが最大限の礼儀だって、それ一番言われてるから」

 

「そうだよ。結婚は人生最大レベルのイベントだゾ? 木村のためにもあの子のためにも、嘘偽りのない気持ちで答えてあげなきゃいけないゾ」

 

「ポチャ(男は辛いぜ)」

 

「…………」

 

 真面目な顔をして言う二人。その言葉には強い説得力があった。

 

 そして成程、と思う。ここで木村がうじうじ悩んで返事を先延ばしにすること。それこそが真剣な彼女に対する失礼なのだ。自分が王になってしまうなんて話は、どうでもよくはないが少なくとも今はどうでもいい。

 

 木村は大きく息を吸い、吐く……そして覚悟を決めた。

 

 再びユミナ王女の下へ戻る木村。胸の中で荒れ狂う鼓動が部屋全体に響いているのではないかと錯覚する程に緊張する中、改めて彼女と向き直った。

 

「すみません、お待たせしました」

 

「は、はい」

 

 真剣な面持ちの木村に、ユミナ王女はドキリとする。そして木村は、そんな彼女に自分の言葉を告げるべく、

 

 

 

「ごめんなさい!!」

 

 

 

 大声で言って、頭を下げた。

 

「……え?」

 

 突然の謝罪にユミナだけでなく、部屋の中にいる空手部以外の人間は全員硬直した。その中でも、木村は続ける。

 

「僕は……あなたと結婚することはできません」

 

「そんな……!?」

 

 はっきりと、ユミナ王女との結婚を拒否した木村に、ユミナはショックを受ける。泣きそうな声を聞いて、木村の胸が痛むが、それでも自分を律して耐え忍ぶ。

 

「誤解しないでいただきたいのですが、王妃様のおっしゃったあなたの魔眼の力を、僕は疑っているつもりはありません。僕の質を見て、尚結婚したいと思われたこと。それ自体はとても嬉しく思います」

 

「なら……どうして……私のことが、お嫌いなのですか……?」

 

 声を震わし、宝石のような瞳から涙が一筋流れ落ちる。それを見た木村は、より一層胸が激しく痛んだ。

 

(た、耐えろ、耐えろナオキ! ここで耐えないとお前意見をコロコロ変える人間の屑だぞ! 耐えろ! 耐えるんだ! 僕はナオキ! 僕はナオキ! 僕はナオキ! ぼ く は ナ オ キ ! !)

 

 木村の脳内イメージは、断崖絶壁ギリギリの位置に立って大声で太陽に向かって叫んでいる自分の姿。そうして己を強く持って、木村は自分の思いを伝えた。

 

「いいえ、それは違いますユミナ様。好きとか嫌い以前に、僕はあなたのことを、あなたは僕のことを知らないからです」

 

「それは……どういう……?」

 

「……他人の人柄というものは、魔眼という力で見る物でも、ましてや一言二言会話して見通せる物ではありません。僕は、ユミナ様の思うような素晴らしい人柄かどうかはわかりませんが、けれども本当の僕自身がわかったわけではないでしょう?」

 

「本当の木村様……?」

 

「例えば、僕の好物は何か、或いは何をして楽しいと思えるかとか……それはわかりますか?」

 

 質問し、ユミナを見る木村。ユミナは潤む瞳のまま、力なく頭を振った。

 

「そうなんです。僕の質はわかっても、本当の僕のことはわからない。逆に僕もまたあなたのことがわからない……本当の人柄というものは、その人とずっと共にいて、好きなことをして、楽しんだりして、一緒に泣いたりして、仲違いをして、仲直りして……その繰り返しの中で初めて見られる物なんです」

 

 かつての木村がそうであったように。何となしに迫真空手部に入部して、野獣と三浦と初めて会った時は、何て身勝手でバカで人間の屑のような奴らなんだと、最初の印象で思った。こんな部、すぐにやめてやるとさえ思ったことだってある。

 

 しかし、共に迫真空手の厳しい練習を乗り越えていくうち、共に笑い合うようになっていった。時に喧嘩もしても、いつの間にか仲直りしてその日にはラーメン屋の屋台に繰り出したりした。そんな毎日を繰り返し、野獣の屑な言動や横柄な態度の裏に隠れた他者への気遣いや、三浦のすっとぼけた性格とは裏腹に後輩を大事に思う優しさを知ることができた。

 

 一日二日では決して得られない、かけがえのない絆を得て初めてその人たちの人柄を知ることができることを、木村は知っていた。

 

「だからこそ、ユミナ様……あなたには、そんな人と人生を共に歩んで欲しいんです。優しいだけの人でもなく、強いだけの人でもない、一緒に長い時間を過ごして、初めて本当に好きになった人と」

 

 そんな楽しい日々があることを、彼女に知ってもらいたい……その一心で、木村はユミナに、自分の思いを話した。

 

「木村様……」

 

「あなたは確かに王族ではありますが、それでもまだ12歳……きっと、僕以上に素敵な人と出会える筈です」

 

 ユミナ王女は、いまだ流す涙を拭わずに木村を見つめる。星屑のように煌めく左右色違いの瞳の奥、そこにどんな思いがあるのか、木村にはわからない。それでも木村は、自分が思っていることを全て彼女に伝えることができた。

 

 そうして、今度は王と王妃へと向き、深く頭を下げた。

 

「国王陛下、王妃様。お二方の大事な御息女の婚姻の話を断ったこと、申し訳ありません。いかなる罰も受けます」

 

「ちょっと待てオイ! それは聞き捨てならねぇぜ木村ぁ! 木村が罰を受けるんなら俺だって受ける権利あるよなぁ?」

 

「そうだよ。先輩である俺らも連帯責任だゾ!」

 

「ポチャポチャ!」

 

 我先にと木村を庇う野獣と三浦、そしてポッチャマ。しかし王はそれを見て、優しさを込めて言葉を放つ。

 

「木村殿、頭を上げてくれ……いや、余こそすまないことをした。君の気持ちを聞かずに進めたことを謝らせてくれ」

 

「いや、そんなこと……けれど、ありがとうございます」

 

 王からの許しの言葉を聞いて、木村はもう一度頭を下げる。そして野獣と三浦はホッとした様子で、額の汗を拭う仕草をした。

 

「やれやれ……一国の王女の結婚話を断る、か……君もなかなかの人間だな、木村殿」

 

 公爵が呆れたような、それでいてどこか納得がいったような顔で、木村に笑いかけた。

 

「そりゃ俺らの後輩だからなぁ。自分の気持ちをしっかり伝えるようにって教えてるから、ま多少はね?」

 

「木村は自分よりも相手のことを優先しがちだからなぁ。けどそこが木村のいいところなんだゾ~!」

 

「ポチャ(誉めてつかわす)」

 

「野獣先輩、アンタからそういうの教えてもらったことはないんですけど」

 

「ファッ!?」

 

 シリアスなモードからいつもの三人に戻り、また騒ぎ出す。やいやい言い合う彼らの姿……もとい苦笑する木村の姿を、ユミナ王女はじっと見つめていた。

 

 

 

 

 

 

~114514分後~

 

 

 

 

 

 

「「「お姫様のプロポーズを断ったぁっ!!?」」」

 

 日も沈み、場所は野獣たちが寝泊まりしている宿屋の部屋。バァン!(大破)とテーブルを叩きつけながら立ち上がったエルゼ、リンゼ、八重の三人。その対面に座るのは野獣、三浦、木村の三人。冬夜はポッチャマを抱えて少し離れた椅子に避難するようにして座っていた。

 

「え、ええ、はい。断りました」

 

 女性陣の意識は全て、目の前に座る真面目そうな男、木村へと向けられている。当の木村は、あの場にいなかった彼女たちに今まで何があったのかを説明した際、今のような反応が返ってきて、なんだか居た堪れない風に頭をポリポリ掻いた。

 

「あ、アンタたち……それ、マジな話なの?」

 

「マジもマジ、大マジだぜ? 突然立ち上がったと思ったら『結婚させていただきたく思います!』って言うもんだから俺も焦ったな~。まぁ焦る以前に目に紅茶入ったんだけど」

 

「当たり前だよなぁ? 結婚なんて人生最大イベント、そう簡単に決められないゾ」

 

 エルゼが顔を引きつらせながら聞くと、野獣と三浦が答えた。

 

「けど、王女様の婚姻の話ですよね? それでお断りする男性の方が珍しいというより、いないと思いますけど……」

 

「なんで会って間もない人と結婚する必要があるんですか(正論)。それに彼女は12歳ですよ? これからの人生、早々に結婚相手を決めて人生の選択肢狭めるなんて可哀想でしょう? それに僕、王になるつもりもありませんし」

 

「……何だか、木村殿らしいでござるなぁ……」

 

 リンゼがおずおずと聞いてそれに平然と答える木村。八重はそんな木村を呆れながらも妙な説得力を感じながら呟いた。尚、八重の頭にはタンコブ二つが重なって付いているが、余談なので触れないでおく。

 

「いや、というよりよく断れたわよね? 王族との婚姻でしょ? 普通断ったら王女を侮辱したってことにならないの?」

 

「大丈夫だって安心しろよ~。王様だって『こっちこそ勝手に話進めちゃってごめんごめん!』って謝ってくれたしさ~」

 

「王様がそんな軽い性格な訳ないでしょうが。いい加減なこと言ってんじゃないわよ」

 

「あ、言葉遣いは違いますけど結構気さくな方でしたよ。少なくとも野獣先輩と三浦先輩が王様にいい家が無いか聞いても怒らない程度には」

 

「二人とも今すぐそこに直りなさい。その根性叩きなおしてやるわ」

 

「お供するでござるエルゼ殿」

 

「ファッ!? 暴れんなよ……暴れんなよ……!」

 

「エルゼちゃんと八重ちゃんがなんだか怖いゾ……」

 

「ポチャァ……(恐怖)」

 

「ふ、二人とも落ち着いて。ここ宿屋だからさ」

 

 拳をゴキゴキ鳴らしながら青筋浮かべるエルゼと八重に恐怖する野獣と三浦。冬夜はそんな彼女たちをどうどうと馬みたくなだめた。

 

「……はぁ。もう三人が何しようと拙者は慣れたから何も言うことはないにしても、拙者がいないところでとんでもないことをするのはやめて欲しいでござるよ……」

 

「いやいや今回は不可抗力だって。何せ未遂とはいえど国王暗殺事件だぜ? 木村がいなかったら今頃この国大混乱だったと思うんですけど(確信)」

 

「そうだよ。けど、その流れでスゥちゃんを危険な目に合わせた黒幕は捕まったし、それだけでも本当によかったゾ~これ!」

 

「それは……ええ、確かに。スゥ殿の身の安全を守れてよかったでござるよ」

 

 スゥシィを狙っていたバルサ伯爵が捕えられたことで、八重もまた抱いていた不安が無くなり、自然と笑みがこぼれた。やはり、考えていたことは一緒だった。

 

「よし! じゃ今度公爵んとこと一緒にどっか遊びに行こうぜ! リフレットのパレントとかどうよ?」

 

「いやいやいやいや待ちなさいよアンタ! 公爵家がパレントなんて行ったらアエルさん卒倒するわ!」

 

「あの、ただでさえ野獣さんと八重さんがロールケーキ食べ過ぎたせいでアエルさんがちょっと泣いてたのに、これ以上精神的負担をかけるのは……」

 

「それなら僕がなんかいいところ調べようか? スマホを使えばある程度場所は絞れると思うし」

 

「お、いいゾ〜それ!」

 

「いいねぇ! 頼むぜ~冬夜~!」

 

「ありがとうございます」

 

「いや公爵家を誘ってどっか出かけるっていう発想自体に疑問持ちなさいよ冬夜ぁ!」

 

「今更でござる(達観)」

 

「ポチャ(同意)」

 

 彼らが宿泊する部屋の周りは、現在空き室。故に彼らが大声で話したりしても、誰も咎める者はいない。それをわかっているからこそ、彼らは遠慮なく騒いでいた。

 

 そんな時だった。

 

―――コンコン

 

「ん? 誰が来たゾ?」

 

 三浦の耳に硬質な音が届く。音の発生源は、部屋の出入り口である扉からだった。

 

「もしかして、宿の主人が訪ねて来たのでござろうか?」

 

「あ、もしかして騒ぎ過ぎたかしら……迷惑かけちゃったかもねぇ」

 

「そうだよ」

 

「アンタら筆頭でしょうが。あたしが先導した風に言うな」

 

「ポッチャマ」

 

 三浦の頭をペチンと叩くエルゼ。そんな彼らの声を聞きながら、対応すべく木村が扉へ。

 

「やっぱり苦情かな。マスターだったら謝らないとなぁ」

 

 それか他に泊っている人が文句を言いに来たのだろうか。そう考えながら、木村は扉を開けた。

 

 

 

「こんばんは、木村様」

 

 

 

 バタン。扉を閉めた。

 

「…………………」

 

「おい木村ぁ。何で閉めたゾ?」

 

「やっぱ苦情かぁ?」

 

 三浦と野獣がいきなり扉を閉めた木村を怪訝な面持ちで見ながら聞く。木村はそれに答えず、眉間に皺を寄せながらそこを指で抑える。

 

「…………………」

 

 沈黙のまま、さっきの光景を脳内で否定する。そして気を取り直して、もう一度扉を開く。

 

 

 

「こんばんは、木村様」

 

 

 

「……なんでここにいるんですか(至極真っ当な疑問)」

 

 さっきと変わらない光景。黒いローブを身に纏ったプラチナブロンドの髪の少女、ユミナ王女がにっこりと木村に微笑みかけていた。

 




ユミナちゃん仲間フラグ建ちました。あと木村にフラグも建ちました。原作だとホモなのに。これがホントの『原作レ〇プ! 設定無視した作者』ってか!

(木村ノンケ設定に否定的な方)許して……許して……。

というかユミナちゃんキャラわからなスギィ! だって原作でもアニメでも基本望月兄貴ヨイショっ娘だもんあの子!

今後の活動についてではなくお気楽アンケート開催。アニメ異世界スマホのEDでスマホ太郎がヒロインたちに手を差し出すシーン、差し替えるとしたら誰がいい?

  • スマホ太郎(アニメ主人公)
  • 望月冬夜(原作主人公)
  • 野獣先輩
  • 三浦
  • 木村
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。