タイタンフォールのストーリのラストで操作ミスで、落下死したので書きました

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1話

フォールドウェポンのアークをその身をもって不安定化させ、大爆発を起こして大勢の命を救ったジャック・クーパーとBT-7274。その一人と一機は、見知らぬ森の中にいた。

 

「BT聞こえるか?」

「聞こえていますパイロット。また会いましたね」

安否確認をした声の主は、ヘルメットを被り近未来的な服装をしている。そして、パイロットと言われた人物だった。

 

「BTここはどこだ?」

「推測。特殊任務217を遂行する時に装着した、手首装着型デバイスにアークのエネルギーが反応した為だと思われます」

「手首装着型デバイス?...アンダーソン大佐のか。という事は過去に来たのか?」

「肯定。大き過ぎるエネルギーを使った為、デバイスは破壊されています」

「取り敢えずここはどこなのか探索しないとな、考えるのはそれからだ。BT付近の地形を出してくれ」

「了解。この付近の地形を映し出します。...生体反応を検知。人間が現地動物に追われているようです」

「なら、助けてここのことを聞けばいいか。BTは助けに...は行けないか」

「肯定。アークの膨大なエネルギーを当てられた為、システムに重大な損傷があります。パイロット、私のメインシステムを基地まで持っていってください」

そう言うとBTの頭が取れ、BTの記録媒体と最低限の武装が出てくる。この工程は、前に一度見ているため、パイロットは既視感を感じる。

もっとも、こんな状態のBTは見たくないが。

これで今の自分の武装はアーク突入時の時まで持っていた、グラビティスター、ファイアスター1個ずつ。タイタンにずっと乗っていたため、一発の弾丸も使っていないR-201とサブウェポンのウイングマン・エリートになった。

「了解だBT。また元に戻してやるから待ってろよ」

「期待してます。それではパイロットご武運を」

 

 

ロキ・ファミリアは逃げていた。それは、ロキ・ファミリアが弱いから逃げている訳では無い。

寧ろ、オラリオでトップレベルのファミリアだ。なのに逃げているのは、今まで見た事ない新種のモンスターが現れたからだった。その新種は、数が多く、更には武器を溶かす粘液を飛ばしたり、身にまとっている為である。

今のロキ・ファミリアには倒すことが出来ても、いずれ武器が溶かし尽くされてジリ貧になることが分かっていた。

だから、殲滅力のある魔法を使えるリヴェリアとレフィーアの所まで後退して、一気に殲滅する予定だった。

だが、その後退中に超凡夫《ハイ・ノービス》ことラウル・ノールドが新種の粘液をくらってしまい、自分一人で歩けないほどに負傷してしまったのだ。

そんな状況の中、獣人であるベート・ローガーは鼻が良い為、こちらに近づいてくる物に気がついた。

 

「(何がが燃えてる音と匂い?)...団長。なにか来るぞ!」

新種のモンスターの後ろから、手裏剣の様な形状をした物が燃えながらロキ・ファミリアとモンスターの間に投擲された。

地面に着いた瞬間、一瞬にして眩い光と共に炎の壁ができる。

モンスターの粘液と共に肉が焼ける臭いと音がする。急な熱に驚くモンスター。

炎の壁が消える瞬間、ダンジョンの壁を伝って見慣れない服装をした人がこちらに飛び込んでくる。突然の来客に驚き、警戒するロキ・ファミリアだが、その来客がモンスターに向かって先程の投擲物似た物を投げていたのを見て、自分たちを助けた存在だと分かり警戒をとく。が、団長や幹部である、ベートやフィン・ディムナはこんなダンジョンの深層まで来れる人物を考えるが、こんな服装の冒険者は思い当たらなかった。

 

「ピンチだった様だから、助けに来た。援軍だとでも思ってくれればいい」

声からして男だと判断したフィンは、この男について聞こうとするのを抑え、今の状況を打破するのを優先する。

 

「増援に感謝しよう。僕はフィン。君はなんて呼べばいい?」

「パイロットとでも呼んでくれればいい。それで?このまま逃げて勝算はあるのか?」

「ああ、この先の開けた場所に殲滅力の高い魔法を使える仲間がいる」

「(魔法ね...)」

ただ単に逃げている様には見えなかったから、どんな打開策があるのかと思いきや魔法ときた。声には出さなかったが、どんなファンタジーだと言いたくなる。しかし、そんなファンタジーの世界だとすればフィン達の服装にも納得が行く。そもそも自分がいた所は鎧なんてものは、まだ人類が宇宙へと進出するよりももっと前に使われていた装甲だと記憶している。

 

「(これは別世界、いや別次元に来たと思った方がよさそうだな)」

もしここが元の世界と同じなら、パイロットと言えばどんなものか知っていることだろう。しかし、フィンは分からなかった。つまりここは、過去か別次元に飛ばされた推測できる。しかし、魔法というキーワードにより、過去という選択肢は消えた。つまりここは、別次元。

そうこう考えているうちに、開けた場所に出る。フィンが団員に素早く指示を出し陣形が整えられる。そして、固められた陣形の奥から凛とした女性の声で詠唱が聞こえる。恐らく彼女が魔法を使うのだろう。

パイロットは陣形のその連携の完成度から、邪魔にならないように陣営の後ろ側に着いていた。

 

【間もなく、焔は放たれる。】

 

凛とした声で詠まれる詠唱を聞いていると、急に陣形が崩れた。金髪の少女が急にモンスターに向かって飛び込んでいったからだ。その事にフィン達団員は驚いていたが、詠唱が中盤に差し掛かったのに気づき、少女を呼び戻そうと叫んでいる。

 

「アイズ!なにやってるの!?」

「アイズさん!?」

だが、今動かせる人材は無い。フィンが直ぐにスピードがトップレベルのベートに連れ戻せと指示しょうとした時、後ろからワイヤーの様なものがアイズに向かって射出された。それはアイズの腕に巻き付き、ロキ・ファミリアの方へ戻ってくる。そして、アイズが戻って来た直後、詠唱が終わる。

 

【焼きつくせ、スルトの剣――我が名はアールヴ】

 

【レア・ラーヴァテイン 】

 

 

詠唱が終わると同時に、高い熱量を持った炎がモンスターに襲いかかる。炎は粘液すらも蒸発させ、ぶよぶよした皮膚さえも爛れさせる。魔石すらも燃やし尽くす業火が留まってから、フィンがこちらに話しかけてくる。

 

「アイズの件は助かったよ」

「アイズ?ああ、あの少女のことか」

「それでね、助けて貰った礼をしたいんだ。所属ファミリアを教えてくれないかな?」

フィンはこの正体不明の男の事を知る為に訪ねた。

 

「ファミリア?所属団体のことか?それなら前までは入っていたが、今は入っていない」

これは本当の事だ。実際クーパーはミリシア軍のSRS部隊のバンガード級タイタンのパイロットとなっている。だが、別の次元に飛ばされた為にSRS部隊に所属していたなどと言っても混乱を招くだけだと判断し、このような事を言った。

 

「ファミリアに所属していない!?本当なのか?」

「事実だ。こんな時に嘘をつく意味も無いしな」

 

フィン達が自分の言ったことに頭を抱えている間にクーパーはこれからの行動をどうしようか考えていた。

まず最初に思いつくのが情報の確保だ。この世界がどんなとこかを理解するためにも情報がいる。そもそもここが地球なのかどうかすらも怪しいのだ。

 

「フィン提案だ。こちらの事を教える代わりにこちらの質問に答えて欲しい」

突然の提案にフィンは一考した後に快諾する。

「そうだね。それじゃあまず何が聞きたいのかな?」

「まず、ここは何処だ?」

「ここはオラリオにあるダンジョンの50階層だよ。自分で言うのもなんだけどここまで来れる人は極一部しか居ないんだ。そんな所にいる君は何者なのかな?」

「そうだな、まず名前から言おう。名前はジャック・クーパー。君達の言うファミリアの様なものに所属していたが、今自分との繋がりは無い。そして次の質問だ、今人間が作れる最高峰の技術はなんだ?」

 

クーパーは願わくばタイタンの修復ができるレベルの技術力がある事を信じて。それも、フィン達の格好を見ればその可能性は低いことを知っていたとしても、聞かざるを得なかった。

 

「最高峰か、それなら魔石を動力とした上下リフトだったり、鍛冶技術かな。次の質問だ、君の目的はなんだい?」

「今は特に目的といったものは無いな。君達を害する気持ちも無い。そして次の質問ではなく頼みなんだが、地上まで連れてってくれないか?」

「それに至っては構わないよ。寧ろ戦力が増えるのは好ましいことだしね。質疑応答は移動中にでも構わないかい?」

「ああ、構わない。感謝する」

 

 

 

 

 

 

 

 


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