I'm alone.but I'm not alone.
Are you alone?
This story is a Vampire's sad story.
「今日は月が紅いわね」
「フフフ、褒めたってなにもでないわよ?」
「うん···········ありがとう」
会話。
二人以上の人間が様々な手段を講じて意志疎通を図る行為。
会話のキャッチボール。
二人以上が意志疎通を図っていて、会話が噛み合っている状態。
会話のドッジボール。
二人以上が意志疎通を図っていて、会話が噛み合っていない状態。
故意にしている場合が多く見られる。
なら私が今していることは何か?
わからない。
会話のキャッチボールかもしれない。
会話のドッジボールかもしれない。
もしくはその他かもしれない。
わからないのだ。
私が何れかをしている相手は十六夜咲夜。
咲夜と会話しているなら、本来ならキャッチボールだろう。
だが、問題が一つ発生する。
私の記憶が合っているなら、合っているならば、私が知る十六夜咲夜は既にこの世にはいない。
彼女は過労と老衰によって死んだ-···········はずなのだ。
だが、私は会話していた。していたんだ。
なのに既に死んでいる。
もう訳がわからない。
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【パチュリー·ノーレッジと大図書館にて】
「咲夜?彼女ならずっと前に死んでしまったじゃない」
【紅美鈴と門前にて】
「咲夜さん?あの人ならもうずっと前に亡くなったじゃないですか」
【フランドール·スカーレットと彼女の部屋にて】
「咲夜?咲夜ならずーっと昔に死んじゃったよ?」
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皆、皆口を揃えて彼女はもうこの世にはいないと言う。
なら私が話していたのは誰なんだ。
一体何者なんだ。
私は頭を悩ます。
何度月が沈み昇ったのか、それすらもわからないほどの時間考え続けた。
そして私は、気付いてしまった。
一番考えたくなかった、その事実に。
私が話していたのはそう、十六夜咲夜だ。
確かに十六夜咲夜だったんだ。
·······ただ、その十六夜咲夜は、本物で偽物だった。
私の記憶が作り出した想像の中の彼女。
それが『あの』十六夜咲夜。
何故私が気づかぬうちに彼女を作ったのか、私はもうわかっている。
きっと私は彼女を愛していたのだろう。
想っていたのだろう。
私はあとどれだけ生きるかわからない。恐らくは今まで生きた年数の何倍も生きるだろう。
ここで私は選択する。
咲夜を思いながらも、想像の中の彼女を消して、悲しみの中に生きるのか。
想像を受け入れ、既にいない、私が作る空虚な彼女と話し、現実から離れて幸せに生きるのか。
私は選択しなければならない。
私は直ぐに決めた。
迷いもなく、悩まず、迅速に、決めた。
私の答えは-
咲夜。月が綺麗ね。
はい、とてもとても綺麗な月です。
それに紅いわ。
はい、それはまるでお嬢様のように。
ねぇ、咲夜。踊りましょうか。
私でよろしければ。
じゃあ、取り敢えず言っておきましょうか。
何をですか?
それはね-
「Shall we dance?」
さぁ、踊りましょうか。
この月が綺麗な夜に。
踊る。
私は踊る。
二人で踊るダンスを一人で。
月明かりに照らされながら踊る。
きっと未来はこうなる運命なんだ。
前書きの英語絶対文法可笑しい。
阿呆な作者でごめんなさい。