宇宙 ラグランジュ1 アステロイドエリア ソレスタルビーイング秘密ドッグ
時系列は少し戻りスローネの東京襲撃とほぼ同時刻...
スイールでの戦闘で受けた損傷を修復、整備の為エクシアとデュナメスはこのドッグに運び込まれていたのである。
さらにガンダムヴァーチェをフィジカルタイプへの換装作業も並行して行われていた。
ガンダムヴァーチェ フィジカル...ビーム兵器に特化した現行装備であるパーティクルに対してフィジカルは実体弾装備が主体の兵装である。
かつて行われた運用テストの結果を受けパーティクルが正式採用され本装備は不採用になったのであるが状況が変わりこのフィジカルが実戦投入されることが決定されたのである。
実際のところこのヴァーチェに装備される二種類の兵装を使い分けるというプラン自体は存在したのだが、ソレスタルビーイングと言う組織の特性上整備員の負担増及びナドレの存在露見の危険性を鑑みてパーティクル装備のみ実戦投入されることが決定されたという経緯がある。
しかしこの現状...そして既にナドレの存在が世界に露呈してしまった以上後者のデメリットを考慮する必要性が無くなったこともありフィジカルタイプの実戦投入が決定されたのであった。
この装備換装はソレスタルビーイングのメカニックであるイアン・ヴァスティがスイールの件、そして新しく出現したガンダムスローネのことを考慮してのことであった。
いや...それだけではない。むしろ不気味なのは不確定要素...
スイールやスローネの件は理由は不明なれど技術流出、漏洩と言う言葉で説明がつく事柄であるのだ。
イアン・ヴァスティは現在においても殆ど情報が入手できないユニオンに対して警戒感を高めていたのである。
ユニオンのラグランジュ1に存在するコロニーで何かが進行しているのは間違いない...しかし入手出来ている情報は例のニュータイプという概念、そして例の新素材と謎の大型MAの目撃情報のみであるのだ。
謎の大型MA...ユニオンのコロニー付近において複数回何かしらのテストを行っているのをソレスタルビーイングは掴んでいたのである。しかしそのスペックまでは謎であった。
理由は不明だがユニオンのコロニー付近で電波障害が多発しているのが確認されていたのだ...その影響もありソレスタルビーイングの彼等への偵察が思うように進んでいない要因の一つであったのだ。
スイールと同じくあのコロニーと言う藪には蛇が潜んでいるのは間違いない...いやもしかしたらそれ以上の何かが...
ふとイアンは端末を操作すると多数表示していたタブに例の新聞の記事があることを思い出した。
以前このゴシップ記事ばかりを書く新聞社のニュースが話題上がったことがあり記憶の片隅に止めていたのである。
怪奇!あの世と交信した人物現る!!彼が目撃した驚愕の真実とは!?世界の理に迫る衝撃の独占インタビュー!!
またしても本紙矢追記者がスクープ!なんとあの世と交信したとされる人物に独占取材に成功!某国諜報機関に追われる身であるというA氏は完全匿名を条件に本紙だけに取材に応じてくれたのである!彼が目撃した驚愕の世界とは...
A氏は警告する!あの世の知恵を用い某国が開発した禁忌の物質!この世に存在してはならないそれはかつて全宇宙を滅ぼしたとされる伝説の巨神の力...
イアンは記事をそこまで読むと軽い頭痛を覚えタブを消したのであった。
そして数分後、衝撃的な情報が耳に入ることになる...それはガンダムスローネが東京へ武力介入を行ったという事件...その影響もありこのオカルト記事など直ぐに記憶から消えてしまったのだ。