Sapphire 〜ハリー・ポッターと宝石の少女〜   作:しらなぎ

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30 魔女として生きること

 

 トレイシーは戻って来なかった。

 クラッブとゴイルはいつものボーッとした顔で遅くに戻って来たが、「トレイシーは?」と聞いても首を捻るばかりで分かっていないようだった。

 次の日の朝も見かけず、そのまま帰ったのかもしれない。

 

 シャルルはトレイシーに「あの後家に帰ったの?突然戻って来るから驚いたわ」と様子を伺う手紙を送ることにした。一晩経ち、やっぱりトレイシーの様子がおかしかった気がしてきたのだ。

 さらにジニーから手紙の返事が返ってきた。彼女の方でも手帳は見つけられなかったらしい。随分気落ちして焦っている様子だった。

 シャルルは励ましの言葉を書いた。

 この手帳が本当に大事らしい。ジニーに対して同情するし、申し訳なく思うのに、なぜか返そうとは思えないのが自分でも不思議だった。シャルルは泥棒じゃない。高貴な品性を持っている自負があるし、ジニーは純血だ。

 

 自分の心の変化にシャルルは困惑していた。

 情報の価値は知っているが、何かに執着するたちではない。知的好奇心は旺盛だが、品位を貶めるような真似はしない。

 まるで自分の心が自分で制御できなくなったみたい。

 うっすらとしたモヤのようなものが、自分のそばに忍び寄っているような気がして、シャルルは馬鹿げた考えを振り払うように頭を振った。

 

 

「最近、よく開いてるそれは何なんだ?」

 ドラコに指摘されてシャルルは手元を見た。図書室帰りに談話室で教科書を開いている時だった。手に黒い日記帳がある。

「君がいつも読んでる黒い本とは別だろ?チラッと見えたが、中に何も書いてないし、かと言って何か書き込むわけでもないし」

「……」シャルルは少し震える声で尋ねた。「わたし、そんなにこれを開いてるかしら?」

「ああ。1日に2、3回は」

 指先がゾッと冷たくなった。

 シャルルは急に立ち上がって机に開いていた本たちを片付け始めた。「突然どうしたんた?」「ごめんなさい、部屋で休むわ」「体調が悪かったのか?医務室に……」

 首を振って寝室に駆け込んで、ベッドの上に日記帳を投げつける。パラパラとページが開いた。沈黙を保つ日記帳。やっぱりこれはおかしい。

 

 この日記帳には確実に闇の魔術が掛けられている。シャルルはようやく気づいた。ジニーの秘密を暴きたいわけじゃないのに、どうしてもこの手帳を手放したくなかった説明しがたい心の変化は、闇の魔術によるものだったのだ。

 ジニーは所有者じゃないのかもしれない。

 彼女の酷く焦った顔を思い出す。彼女は消耗していた。中を見られることへの焦りや、闇の魔術の品への焦りではなく、この異様な求心力に囚われた結果だったのかもしれない……。

 

 指先が少し震えるのを感じた。シャルルは腕を擦った。闇の魔術は恐ろしく、深淵で、魅力的だ。あからさまに効果のある呪いの品ならばこんなに薄気味悪く感じなかったかもしれない。

 理由がない上に、何も働きかけていないのに精神にジワジワと干渉してくるこの日記帳が、とても気持ち悪く恐ろしいのに、ジニーに返すことを考えると心の中の自分が抵抗しようとするのを感じる。

 

 真っ白なシーツの上で、日記帳が佇んでいる。

 シャルルは抵抗に抗い、杖を構えた。

「インセンディオ」

 一瞬日記帳が燃え上がった。シーツに炎が広がり、蛇の舌のような炎がチロチロ舌なめずりをして、黒煙が上るが、日記帳は炎の中で明確に輪郭を保って佇んでいる。

「アグアメンディ」

 火を消して日記帳を手に取っても、黒革には焦げひとつ見当たらない。手に入れた時から変わらないボロで古臭い手帳のままだ。

 レパロでベッドの焼け跡を直し、シャルルはどさりと座り込んだ。スチュアート邸に闇の魔術品はあまり置かれていない。地下深くに隠されている。だから本物を見るのはほぼ初めてだった。

 黄ばんだページを最初から捲り、表紙の「T・M・リドル」の文字をなぞる。

 

 手帳をベッドに投げ捨てて、シャルルは立ち上がった。

 先ほどから奇妙な寒気がして、鳥肌が立っている。自分が恐怖と畏怖を感じていることを恥じた。悔しい。自分がまだたった12歳であり、相応の精神力しか持っていないことが悔しい。

 タオルを持ってシャワールームに向かう。

 温かいお湯を浴びて、怯えを拭い去りたかった。

 

*

 

「きゃっ!」

 シャワールームの扉を開くと、下着しか身に纏っていないターニャ・レイジーの姿が飛び込んできた。シャルルは慌てて扉を閉めようと思ったが、レイジーの裸体を見て目が離せなくなった。

 彼女は全身から血を抜いたように、サーッ……と音が出るほど青ざめ、呻き声を上げて震えている。

「スチュアートさん……あの、こ、これは……」

 

 シャルルは呆然としたまま扉を閉め、怯えと罪悪感のようなものを浮かべるレイジーの元に近づいていった。ギクリと彼女が後ずさる。

 レイジーの裸を初めて見た。

 棒切れのような今にも折れそうな手足、肋が浮き出しそうなほど不健康に痩せた身体、身体中に残る無数の傷痕。中でも酷いのは背中だった。抉れるような小さな無数の丸い火傷の痕や、まるで熱湯をかけられたような広範囲の火傷が広がり、黒紫や赤紫色に変色していた。切り傷のようなものや、色んなところに青紫色の痣もある。

 彼女に触れようとしたが、あまりにも彼女の全身は痛々しく触れるのを躊躇った。まだ痛むかもしれない。

 

「これ……どうしたの?」

 レイジーは震えながら俯いていた。彼女は怯えている。シャルルはしゃがみこんで、彼女の細すぎる肩にそっと手を置いた。

「一体誰にやられたの?グリフィンドール?まさか、あなたを蔑視するスリザリンの誰かとか?」

 

 胸の中に怒りの業火がグワッと燃え広がっていた。激しい怒りが襲ってきて、抑えるのが困難だった。ターニャ・レイジーはシャルルとパンジーが認めた子分だ。シャルルのメイドに誰かが陰でこんなに陰惨な仕打ちをしただなんて到底許せない。絶対に許せない。

 シャルルが激怒していることにレイジーはますます怯え、泣きそうな声で「申し訳ありません」と呟いた。

 あわてて優しく宥めるような声を出す。

 シャルルはレイジーに怒っているわけではないし、レイジーが謝る必要もこれっぽっちもない。悪いのはレイジーに手を出した人間だ。

 

「謝らないでいいのよ。あなたは何も悪くないわ。あなたはこんな仕打ちをした人間の名を明かしたくないのね?」

「……」

「分かったわ。無理に明かさせるつもりはないから安心して。じゃあ、とりあえず医務室に行きましょう……マダム・ポンフリーは事情に踏み込まないで治してくれる人よ」

 おそらく、加害者に脅されているのだろう。眼球の裏が焼け付くような気がしたが、シャルルは抑えた。

「いえ、医務室は……」

 か細い声でレイジーが答えた。

「行きたくない?でも痛むでしょう。こんな……酷い……。でもこの傷もマダムなら綺麗に消してくれるはずよ」

「消えないんです」

 惨めさに満ちた声だった。

「魔法でも消せないんです……もう古くなって、治りきってしまった傷なので……」

 

 驚いて、シャルルはレイジーの傷をまじまじと見た。たしかに傷痕には血が滲んでいるところもなく、古くなって治った後にまた傷つけられて治り、そんなふうに何度も痛みと自然治癒が繰り返されてきた傷だった。

 

 シャルルは拳をブルブルと握りしめた。

「なんて惨いことを……!いつからこんな風に痛めつけられてるの?入学してすぐから?」

 怪我をしてすぐ医務室に駆け込めば、綺麗になったかもしれないのに、レイジーは一人で耐えて治るまで抱え込んでいたんだろう。そしてまた痛みを受けたのだ。

 残酷で醜悪な仕打ち。

 加害者に同じことをやり返してやらないととても気が済まない。それでも足りないくらいだ。

 入学してすぐに、レイジーはシャルルとパンジーの子分としての地位を確立していたし、シャルルが宣言したことによって表立って口さがない悪口をぶつける人は聞かなかった。レイジーはマグル育ちのハーフマグルだから、そりゃあ陰では色々言われているだろうし、好いている人もいないだろうが、こんなことをしてくる人がいるだなんて思いもしなかった。

 これはスチュアートへの敵対行動だ。

 レイジーだけの問題ではなく、シャルルの問題でもある。

 

 しかし彼女は、かつてないほど怒りの波動を発しているシャルルに怯えながらも、口を閉ざしたままだった。これも言いたくないらしい。

 もどかしくて仕方ないが、肉体的のみならず、精神的にも傷ついているレイジーに詰問するなんてありえない。

 

「そう、無理に聞いてごめんなさいね」

 シャルルの謝罪にレイジーは顔を跳ね上げた。卑屈な瞳が丸くなっている。あまりにも憐れで、痛々しいレイジーにシャルルは急激に同情心と労りと愛おしさが湧いてきて、ほんの少し鼻の奥がツンとした。

 

「可哀想に……ターニャ……辛かったわね……」

 

 シャルルは感情に導かれるまま、ターニャの頭を抱え込んだ。肩に顎を乗せて、できるだけ傷に触れないように手を回し、髪を撫でた。くすんだ赤毛はガサガサに傷んでいて、抱き締めた身体は枯れ枝のようだった。

「ヒッ……」

 身体を硬直させていたターニャが、引き攣るような音を立てたかと思うと、急にワッと泣き出した。息も上手く出来ずに、痰と鼻水の絡む、汚い泣き方だった。下手くそな泣き方。

 シャルルはますます力を込めた。

 釣られて涙が滲んできた。

 

「これからはこんなことさせないわ。どこへ行くときもわたしから離れないで。何かされたなら、わたしが守るから……こんな風に1人で痛みを受けないで。あなたはわたしが認めたスリザリンなのよ」

「ヒグッ、うっ、グジュッ……なんで……」

 ターニャは自分の腕をどうしたら良いか分からず、自分の髪を握りしめていた。

「なんでわたしなんかに……っ」

「あなたはこれまでわたしに忠実だったでしょう」

「ううっ、でもわた、わたしは……本当はそんな純粋な気持ちで……」

「分かってるわ。わたし達を利用していたつもりだったんでしょう?そんなスリザリンらしいところもわたしは気に入っていたのよ。気付いてた?」

 シャルルのレイジーの両頬に手のひらを添えて、目を合わせた。充血した褐色の瞳が揺れ動いている。

 シャルルは月明かりのように微笑んだ。

 いつの間にか、自分がレイジーをパンジーのものではなく、自分のものとして所有している気になっていたことに気付いた。

「全部分かっていて許したの。あなたはわたしに誠実だったわ。よく尽くしてくれた。だからあなたを守るのは当然のことよ。ターニャ、あなたはわたしのものなんだから」

 

 レイジーはギュッと目を閉じて、大きく喘ぎながら泣いた。

 シャルルは、この子を守らなければ、と強く思った。

 わたしにこんなに尽くしてくれる子が、ひとりぼっちで痛みを受けるようなことが、もう起きないようにしなければいけない。

 

*

 

 

 少し落ち着いてきたターニャに服を着せて寝室のソファに座らせる。

 ハーブティーの準備をしていると、彼女があわてて「わたしが……」と立ち上がりかけたが、それを制して準備を進めた。自分で淹れるのは久しぶりだった。入学してからはいつもターニャがしてくれていたから。

 

 レモンバームティーを飲んで、一息ついたターニャの隣にシャルルも寄り添い、鼻や目の赤くなっている彼女を見つめる。

 シャルルにこんなに優しい眼差しを受けたことの無いレイジーはたじろいだ。

 いつもシャルルは、ターニャにあまり興味が無いような振る舞いをしていた。毒にも薬にもならないターニャが傍にいることを、ただ許しているだけで、ハーフマグルであるターニャ自身に興味はなかったように思う。

 

 嬉しかったけれど、落ち着かないし気まずくて、ターニャは俯いていた。

「あの、ありがとうございます……スチュアートさん……」

「シャルルよ」

 彼女が口を挟んだ。シャルルであることは知っている。戸惑うターニャにさらに続けた。

「シャルルでいいわ」

「えっ……」

 ターニャは驚愕した。シャルルは穏やかに微笑んだ。

「言ったでしょう?守るって」

 また涙腺が緩み出した。カップの中の水面に波が立って、ターニャの陰鬱なくらい顔がぐにゃぐにゃ揺れていた。

「言いたくないなら聞かないわ。でもわたしは、わたしの身内を守る。もう呼び出されても決して行かないで」

 

 ターニャは溢れ出た涙を拭った。

 彼女は誤解している。深く深呼吸しようとしたが、喉が震えた。シャルルの手のひらが肩から腕を慰めるように撫でた。それに励まされ、ターニャはポツポツと語り始めた。

 

*

 

「シャルル……さん……」

 言いづらそうにターニャが呟く。シャルルは無言で、視線だけで続きを促した。

「この傷は…………」

 何かを言いかけてターニャは口を噤んだ。急かさずに、ターニャを撫でて言葉を待つ。

「この傷は……学校の人じゃないんです……。だから、ご心配いただくようなことじゃ……」

 

 ターニャはシャルルが優しくなったのは、同情と、所有物への怒りだと思った。自分のものに手を出されると人は怒る。スチュアート家が軽んじられているような気がしたんだろう。

 だから、ホグワーツでの傷じゃないと分かれば、シャルルは今まで通りの態度に戻るだろうと思ったが、ターニャはそれでも良かった。

 何年も誰かに抱きしめられたり、慈しまれたことがない。だからもう、それだけで良かった。

 

「学校の人じゃない……ってどういうこと?」

「えっ……と……。ホグワーツの前に出来た傷なんです」

「そうだったの……。だから古くなってたのね」

 心が痛む。でも、ホグワーツで誰かに意図的につけられた傷ではないとわかり、シャルルは少し安堵した。

「不躾だったらごめんなさいね。かなり酷い火傷だったけれど、火事や事故にあったの?」

 なんと言えば分からず、ターニャは「いえ」と小さく首を振った。その苦々しい表情にシャルルはピンと来た。火傷だけじゃなく、切り傷も、打撲跡も、裂傷もあった。

 

「もしかしてマグルが……?」

 声が震える。

「マグルは野蛮で攻撃的でしょう?魔女狩りなんて醜悪な歴史もあるわ。もしかして、魔法力を制御出来ずに、マグルに魔女狩りを受けたの?」

 ターニャは呆気に取られ、「魔女狩り……?い、いえ、」と小さく吹き出した。シャルルは一気に力が抜けた。ターニャの口元にはまだ小さく笑みが浮かんでいる。優越感の滲まない彼女の笑顔を見るのは初めてだった。

 いや、ターニャの顔をこんなに近くできちんと見つめること自体が初めてだった。

 

「魔女狩りはもうマグル界ではそんなにないと思います。犯罪ですし……」

「そうなの?」

 ターニャが頷く。「じゃあその傷は?誰かから受けたものなんでしょう?」

 ターニャの顔がサッと曇った。僅かな笑みは消え去り、陰鬱な影がずんと顔に浮かぶ。

 

「これは母が……」

 ──母?

 シャルルは理解に数瞬を要した。ターニャは気付かずに、カップの中を見つめたままポツポツと喋った。

「父が魔法族だったらしいんですが……母は捨てられて……わたしが魔法の力を持って生まれたものですから、父への憎しみをわたしに重ねて、小さな頃からずっと……」

 そこで、ターニャの顔が歪んだ。泣き出してしまうのかと思ったけれど、違う。怒り、憤り、苦悩。そして激しい憎悪。

 

 シャルルは混乱してハーブティーを一口飲み、繰り返した。

「身体の傷を……母親がつけたの?」

「……はい。化け物だと呼ばれて……」

「化け物?」

 シャルルの腹の中にグワッと熱が広がる。

「自分の娘を化け物と呼び、こんなにも痛め付けたの?な、殴ったり……焼いたり……刃物で切りつけたり……」

「餓死寸前まで食事を抜かれたり、暗い棚の中に閉じ込められたり、熱湯を浴びせられたり、バスタブのお湯に顔をつけて溺死させられそうになったり……」

 ターニャは諦めたような声音で続けた。口元が笑っていた。

 

 シャルルは信じられなかった。まだ飲み込めなくて、目が白黒する。

 親が娘を、死ぬ寸前まで痛めつける……。

 想像が出来なくて、でも、先程見たターニャの痛々しくグロテスクな背中の傷や、老人のように痩せ細った身体は、母親が意図してつけたものだと思うと、急激に吐き気がした。

「おぞましい……!」

 シャルルは吐き捨てた。

「マグルってなんておぞましくて醜悪なの?化け物ですって?あなたは誇り高い魔女なのに」

 怒りのあまり言葉尻が震え、目の前が滲む。

 シャルルはターニャを抱き締めた。

「ありえない!自分が産んだくせに、殺しもせず、ただ痛め付けるだけ痛め付けて、こんな……」

 ターニャの腕も背中に回った。

 

「……わたしを魔女だと認めてくれるんですか?」

「当たり前よ……あなたは魔女よ!わたし達は魔女よ」

「グスッ……小さな頃から……この力のことを憎んできました……」

「ターニャ……」

「この力がなければ、普通の子のように愛されたかもしれないって……。でも違うって分かったんです。あの女は、力があってもなくても、わたしを疎んだ……」

「……」

「この力のせいで学校にも馴染めなくて……。ホグワーツから手紙をもらって嬉しかったんです……ようやく居場所が出来るかもしれない。でも違った。わたしはハーフマグルだから……」

 

 吐き出すような苦しみに満ちた声に、シャルルも締め付けられた。

「わたしは魔法界で生きていいんでしょうか……?どこにも居場所は無いけど、マグルには戻りたくないんです……」

「もちろんよ!あなたは魔女だもの!あなたのいるべき場所はここよ」

 腕の中でターニャが頷いた。

「わたしは魔女……わたしは化け物じゃなくて魔女なんです!あんな母親の血が、身体からぜんぶ流れ落ちてしまえばいいのに……」

 

 シャルルの心臓が強く痛んだ。

 可哀想に。可哀想なターニャ。

 彼女は好きでマグルの血が混じって生まれたわけじゃないのに、こんなにも魔女として生きたがっているのに。

 

 マグルのおぞましさと、ターニャへの同情で、シャルルの体内を巡る純血の血が熱く煮えたぎっていた。魔法族が魔法族として生きることも、マグル生まれの子には難しいのだ。

 あまりにも残酷な現実に、シャルルは理由の分からない苦しみが襲ってきて、気付かないうちにシャルルの芯がゆっくりと形を変えだしていた。

 

 

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