俺たちの中でも最大火力をぶつけた訳だが決め手にはまだ早かった様だ。効いてない訳じゃ無さそうだが…
「カカッ、何時ぞや見えた頃から斯様なまでに成長しおったか。サマナーも居らぬ世とはいえ良くぞ練り上げたものよ。しかし、まだ仕舞には早いわな?コッパァ‼︎」
…コッパテングは倒したところでキリがないか。こうなると厄介だな。
「親分、何時ものアレいきやすぜ!」
「タルカジャ‼︎」
「ラクカジャ‼︎」
「スクカジャ‼︎」
分散させたところですぐ勝負が着くならまとめて支援させる様に方針を変えてきたか…。確かにコッパテングだけならすぐ片付けられるが倒した所ですぐ呼び出されるだろう。
「ここからがホンバンってわけね…」
「お師匠もマジな訳だが…、リョウの字どうする?」
「どうもこうも無い、こんなシチュエーションで出来るのは基本位だ。弱点を突いて隙を生み出して纏めて攻撃。…これしか無いだろ」
都合の良いギミックなんか有るわけもない。となればやれるのはこっちも振り絞るだけ。
「はぁ…はぁ…、どんだけ居るのよあのコッパテング達‼︎」
「ピの字、何だもう泣き言か?」
「アンタだってもうヘロヘロでしょ⁉︎」
「へっ、まだまだよゆーだっての…‼︎」
「カカ、コッパ共もヒマしておったからのぉ。いくらでもおるぞ?」
「厄介だな…放っておくには鬱陶しすぎるが…」
「どうするのリョウスケちゃん?」
「俺たちの中に範囲攻撃が得意な仲魔は少ないのが辛い所だな…。減らしても湧いてくるなら本丸に絞るしかないだろう…‼︎」
「カカカカ、その意気や良し‼︎」
コッパテングをいくら倒したところですぐさま補充されるのならば呼び出す奴を倒すしか無い。ピクシーのメギドラは確かにまとめて吹っ飛ばせるがその威力の分だけ連発がきかない。
「とはいえクラマテングだって無傷って訳じゃない。押し切るぞ‼︎」
「おう!俺っちも気張っていくぜ!」
「アタシも行くわよ!」
「オイラも頑張るホー!」
しかしヨシツネの決め技は乱れ打ちタイプ。コッパテングがたくさんある分ターゲットが分散してしまい有効打にはなりにくい。ここは『からたけ割り』とピクシーの『マハジオンガ』を軸に攻め立てる。タイミングが合えばちょうど全体魔法でコッパテングを一掃出来る。…そこが攻めどきだ。
俺はピクシーとヨシツネに視線を送る。二柱とも解ってくれた様だ。そこまではフロストは回復と補助に専念させて凌ぎつつダメージを与えてもジリ貧だからな。
俺たちもそろそろガス欠になろうかというところ、現状を打開するタイミングが訪れる。
コッパテングもクラマテングも電撃魔法の痺れが出ている…‼︎
ギャンブルになるがここで全てを出し切る。十中八九仕留め切れるとは思うが足りない場合は虎の子のチャクラポットを使うか。
「今がチャンスだな、ピクシーは
「おう‼︎はぁぁぁぁ‼︎」
「行くわよ!」
「チィ、やるじゃねぇか‼︎」
ヨシツネの大技をクラマテングに集める為にも周りを蹴散らす。つまり…
「ピクシー、お見舞いしてやれ‼︎」
「ええ、いっけー‼︎『メギドラ‼︎』」
コンセントレイトによるダメージの増量とターゲットの数をものともしない中級万能属性魔法。チクチク与えていたダメージのおかげもあってかクラマテングと共に戦線に参加しているコッパテング達を一掃できた。
ここで俺が繰り出す技は…
「行くぞ、ヴィローチャナ‼︎」
『任せろ、ヌシの歩みと共にワレも歩みを進めておる。故にここはこの技を使う、アスラ族の王たるワレ、闘神の拳を受けよ‼︎』
「『ゴッドハンド‼︎』」
まさに怒れる闘神の一撃、俺の気力とヴィローチャナの魔力を乗せた攻撃は拳の形を具現化し痺れとダメージの抜けていないクラマテングに直撃した。
「ぐおおおお…、や、やる様になったじゃねぇか…。だが、俺を倒すにはまだ…」
「まだ終わっちゃいない…、ヨシツネ‼︎見せてやれよ?」
「おうとも!さぁ、お師匠、俺っちの全力受け切ってくれよ?『八艘跳び』‼︎」
ピクシーのメギドラによってコッパテング達は一掃されている。ヨシツネの八艘跳びは自身にも制御しきれない程の乱れ打ちだが…目標が単独。そしてその攻撃一つ一つにバフが乗っているともなれば…?
「ぐはぁっ⁉︎…はぁ、はぁ、はぁ。こりゃあナメてたのはコッチだったかのぉ…。ここまでやるとは流石は葛葉を冠するサマナーよ…」
「…まだまだ自称の域だよ。で…まだやるかい?」
「…いや、これ以上はどっちかが死ぬまでになる。ここでやめとこうや」
そういうとクラマテングはどかりと腰を下ろしてしまった。その様子を見て俺たちは初めて警戒を解いた。
「いいねぇ、アクマの言う事を全部信じない。それが出来る奴はいいサマナーになれる」
「そりゃどうも。しかし、現界してるアクマはやっぱり強いなぁ…倒せるとは思ってなかったけどもう少しダメージは与えられると思ってたよ」
「カカッ、これでもかれこれ1000年の死に損ない。そうやすやすとくたばりはせんよ」
流石に俺たちも疲れた。とはいえここにいつまでも滞在しておくわけにもいかない…頃合いを見て街に戻ろう。
「すっかり楽しんでしもうたな。カカッ、満足させてもろうた礼…という訳にはならんかもしれんがコッパを1柱連れて行くが良い。小器用なヤツで便利ぞ?合体の材料にするなり仲魔としてこき使うなり好きにすると良い」
「…悪魔にとって合体ってそんな感じなのか?」
「俺やウシワカ…や、ヨシツネみたいなほぼ個人を指す悪魔ですら伝承からのワケミタマだからなぁ。ま、イケニエになったところでいつのまにか縁のある所に戻ってる。そんなもんさ」
「案外軽いんだな…」
「固有だからこそ複数個体存在できねぇってだけで居なくなったらすぐワケミタマが産まれるし、そのワケミタマも記憶は本体から還元されてっから安心しろ」
「まぁリョウの字が気になるのも仕方ねぇけど俺っちたち悪魔はまた感覚がちげーからなぁ」
「たしかに分からん感覚だ。けどなぁ…」
「?どうしたんだ?」
「いや、イケニエとかの話はともかく…設備が無いんだ」
「…は?ってコトはお前さん交渉で仲魔にしてからそのままでここまでやってきてるってのか?」
「ああ…。サマナーが忘れられた様に悪魔合体の術も失われたんじゃ無いかと思う」
「そりゃあ…、厄介だな…。デビルサマナーとしての強みが半分位になっちまう」
「…葛葉ライドウはどんな手段で?」
「アイツはヴィクトルの旦那に任せてたっけな。ヴィクトルかぁ…確かにサマナーが必要とされなくなった世界からはいなくなっちまいそうなヤツだったわ」
「…その事なんだけどワタシに心当たりがあるの」
「ウズメ?」
ウズメは何か思い当たる事がある様で神妙な面持ちで声をかけてきた。
仕事が始まったりで筆が進まず申し訳ありません…。ペースは落ちますが細々続けていければなと思います。気長にお待ちいただけると幸いです…
新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します
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クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
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キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
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ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
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ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」