〜虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会部室〜
果林「ふぁ……。」ペラ…
ーーはぁい、朝香果林よ♪今日は同好会の練習はお休みだから、エマを誘って遊びに行こうとしたんだけどーー
〜ちょっと前〜
エマ「あ!果林ちゃん♪今日は彼方ちゃんとテスト勉強するんだけど、果林ちゃんも一緒にやる?」
果林「へ!?き、今日はモデルの仕事があるから失礼するわ!?」
ピュー…
彼方「エマちゃん?最初から勉強って言っちゃったら、果林ちゃんは来てくれないよ〜。」
エマ「あはは……。」
〜現在〜
果林(勢いで逃げたはいいけど……暇ねぇ。部室ならかすみちゃん辺りが来てるかと思ったんだけど……。)
ペラ…
果林(最近1年生のみんな仲良いし、どこかに遊びに行ってるのかしら?)
ペラ…
果林(……それにしても、暇ねぇ。誰か来ないかしら……?できればエマと彼方以外で。)
ドア「ガチャ……」ガチャ…
???「お邪魔しま
果林「待っていたわ!!」キラキラ
???「……へ?」
果林「あ……///」
???果林「・・・・・・。」
果林「えっと、綾小路さん?」
姫乃「ひゃい!?」
果林「今日はどのようなご用で来てくれたのかしら?(な、なんとか軌道修正を……!)」キリッ
姫乃「あ、えっと!虹ヶ咲の皆さんの練習を見学できたら、と思いまして。(ふわぁぁあ///果林さんのキメ顔……カッコいいよぉぉ///)」
果林「ごめんなさい。今日は同好会の練習はお休みなのよ。(クールに、クールに……)」キリッ
姫乃「そうですか……。では、果林さんは何でこちらに?(なんだかすっごく見られてる……!?)」ドキドキ
果林「へぁ!?(ど、どうしよう……。テスト勉強が嫌で逃げてきたとか言ったら、クールでセクシーでエレガントな私のイメージが……!)」
姫乃「……?」キョトン
果林「そ、それは……。(考えろ!考えるのよ、私!なんとかこの場を、クールでセクシーでエレガントに乗り切る方法を……!)」
姫乃「あれ?その本……。」
果林「この本?これはエマに……、!(そうだ、この本はスクールアイドル雑誌!練習が休みの日には自主的に情報収集していることにすれば、クールでセクシーでエレガントな印象を保ちつつ、『努力家』な一面も見せられるじゃない!?)」
姫乃「エマさんがどうかなさいましたか……?」
果林「そう!今度エマにも教えてあげようと思って、密かに他校のスクールアイドルの研究をしていたのよ!」ドヤ!
姫乃「……///(かかか、果林さんの『ドヤ顔』!?なんで今してるのかわからないけど……カッコ可愛い///、そうだ何か言わないと……!)ど、努力家なんですね!?」
果林「努力家なんてとんでもないわ。スクールアイドルが好きなあの子に喜んで貰いたいだけよ?」ナガシメ
姫乃「……//////(流し目、頂きました〜///)」ポ~
果林「……。(よっし!エrrrレガンッット!!決まった……!)」
姫乃「はっ!?……すみません、少し呆けてしまいました!?(変な子だと思われてないよね!?)」
果林「いえ、こちらこそ。お客様にいつまでも立たせてしまってごめんなさいね?練習を見せてあげることはできないけど、お茶くらいなら出せるから。どうぞ座って?」
姫乃「は、はい///(息をする様な相手へのフォローからの流れるようなお茶のコンボ……流石、流石すぎますぅぅ///)」
果林「〜♪(暇つぶし相手ゲットね♪)」
姫乃(果林さんが読んでた本……。)
ペラ…
姫乃(!?こ、これ『私が表紙の本』だ!?)
果林「お待たせ♪」
姫乃「あ、あの……!」
果林「何かしら?」
姫乃「えっと……お買い上げ、ありがとうございます///」スッ…
雑誌 [姫乃&小雪]
果林「 」
姫乃果林「・・・・・・。」
姫乃(うわぁぁあ//////、間違えた……絶対間違えた///、なに!?『お買い上げありがとうございます』って!?もっと良い言葉あったはずなのに〜//////)
果林(ぜ、全然気づかなかった!?偶然来た人が、何気なしに部屋から持ってきてた本の表紙飾ってましたって、そんなことある!?これじゃあ私が熱狂的なファンみたいじゃない///)
姫乃「……あの!!」
果林「ひゃい!?」
姫乃「私、私……嬉しいです!こうして大切に持っていてくれる方がいて。私も、果林さんが載っている雑誌、大切に持っているから……同じ気持ちでいてくれて、とっても嬉しいです!」
果林「いや、そんな気を遣ってくれなくてもいいのよ!?」
姫乃「そう、ですよね……。そんなわけ……ありませんよね?ごめんなさい……私、とんだ勘違いを……。」ポロポロ
果林「へ!?あ、いや!そんなつもりじゃ……!?」オロオロ
姫乃「ごめ、なさ……すぐ止めますから……。」ポロポロ
果林「…………ごめんなさい。『姫乃ちゃん』にそんなに想っていて貰えたことが嬉しくて、つい照れ隠ししちゃったわ。」
姫乃「……へ?」ポロ…
果林「……スクールアイドルの情報収集なんて嘘。本当は……姫乃ちゃんのこと考えてて、気がついたらあなたの記事ばかり目で追ってた。」
姫乃「……嘘。果林さん、優しいから……。」ポロ…
果林「だから、姫乃ちゃんが来た時、思わず『待っていた』なんて言葉が出ちゃった♪」
姫乃「へ?……//////」
果林「姫乃ちゃんが私の雑誌を持っていてくれてるって言ってくれて、嬉しかったわ。」
姫乃「果林……さん///」
果林「一つ、わがままをいっても良いかしら?」
姫乃「わが……まま?」
果林「そう。……姫乃ちゃんの笑顔が見たいな。」
姫乃「へ?………え〜!?///」
果林「だって、せっかくこうしてあなたに直接会えたんだもの。1番素敵な顔を見せて欲しいって思うのは、ファンなら当然考えることよね?」
姫乃「ふぁ、ふぁ……ファン//////」
果林「前に会った時言わなかったかしら?私、あなたのこと尊敬してるって。」
姫乃「…………あの、果林さん。」
果林「……なに?」
姫乃「私も一つだけ、わがままを言っても良いですか?」
果林「ええ、もちろんよ。……それであなたが笑えるなら。」
姫乃「……もう一度だけ、私のこと名前で読んでくれますか?」
果林「嫌よ。」
姫乃「……。」ポロ…
果林「何度だって呼びたいもの。」
姫乃「……へ?」ポロ…
果林「だから……これからも名前で呼ばせてくれるかしら?『姫乃ちゃん』♪」
姫乃「///…………はい♪」ニコ
果林「……///」ドキ…
姫乃果林「フフ♪」
???「うむ、甘いですな。」ズズ…
???「お砂糖入れてないのに、甘いねぇ〜。」ズズ…
姫乃果林「えっ!?」クルッ
彼方「このままでは、果林ちゃんのせいで糖尿病コースですな。」ズズ…
エマ「豆苗病?」ズズ…
彼方「『み』じゃなくて『に』だよ?甘いものを取りすぎると体に良くないのだよ。」ズズ…
エマ「日本語って難しいねぇ。」ズズ…
果林「彼方!?エマ!?」
姫乃「御二方、いつのまにいらしてたんですか!?」
彼方「いえいえお気になさらず、続けてくれたまえ。」クッキーアルヨ
エマ「『待っていたわ』の辺りかな?」ボーノ♪
果林「そ、それじゃあ最初から……//////」プルプル
姫乃「全部……//////」プルプル
彼方「入ってきたのは、果林ちゃんが姫乃ちゃん呼びした辺りだけどね。」サクサク
エマ「果林ちゃんの行きそうな場所は、寮かカフェテリアかここくらいだもん。すぐに追いついちゃったよ♪」ズズ…
果林姫乃「 」
彼方「さあさあ、我々の事は気にせず姫乃ちゃんの研究をしてくれたまえ。」
エマ「頑張ってスクールアイドルが好きなあの子を喜ばせてあげてね♪私たちは勉強してるから。」
姫乃「へ、あ、あの……///」
彼方「それじゃあエマちゃん、リピートアフターミー。『女たらし』」
エマ「『女たらし』♪」
果林「彼方!?」
彼方「『すけこまし』」
エマ「『すけこまし』♪」
果林「エマもわかってて言ってるでしょ!?」
エマ「日本語って難しいね。ねぇねぇ彼方ちゃん?今の言葉はどんな意味なの?」
彼方「う〜ん、果林ちゃんみたいな人って意味ですな。」
エマ「オゥ、女の敵!」
彼方「いぐざくとりー!」
姫乃「……//////」
果林「もう勘弁して〜〜//////」
〜FIN〜