とある村に伝わる昔話です。

子供の読み聞かせの定番のイメージです。

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とある村に住んでいる子供たちと子アイルー達におばあさんと老アイルーが読み聞かせを行なっています。


ハンターさんとアイルー

昔々沼地に1匹のアイルーが住んでいました。

お父さん、お母さん、2人の兄弟と仲良く暮らしています。

お母さんは森丘へ洗濯に向かいました。

お父さんは古代林にキノコを取りに行きました。

兄弟達は孤島に魚を取りに行きました。

アイルーはお留守番です。

彼は非力で頭も良くないためいつもお留守番なので慣れっこでした。

いつものようにまんまるドングリを撫で昼寝をしました。

やがて目を覚ますとアイルーは女のハンターさんを見つけました。

「はーんたーさん、はんたーさん。お腰につけたマタタビを一つ私に下さいな!」

「わぁ、アイルーさんだ。可愛いぃぃ。」ハンターさんは根っからのアイルー好きでした。

ハンターさんはアイルーを撫でまわすとマタタビを一つくれました。

「ありがとにゃ。」

「またね、アイルーさん。」

ハンターさんは腰に差したハンターナイフをガチャガチャ鳴らしながら走って行きました。

「かぞくのみんなは知らないけどぼくはニンゲンの言葉が話せるのにゃ!」アイルーはご機嫌な様子でマタタビを眺めています。

「そうにゃ!ニンゲンのお手伝いをするにゃ!」何を思ったのかアイルーは人間の手伝いをする事にしたようです。

そこへちょうどいいタイミングで竜車に乗った商人達が歩いてきました。

「商人さん、道案内は要りますかにゃ?」

「歩き慣れてるから大丈夫だよ。子猫さん。」アイルーはまだ子猫です。商人はモンスターと会う危険を考え断りました。

「そうですかにゃ。報酬はいらないから勝手についてくにゃ。」

商人は呆れながらもアイルーの同行を許しました。

竜車に揺られながらアイルーは沢山の光景を目にしました。

ケルビを追い詰めるランポスや、群れで飛ぶブナハブラ。遥か上空を飛ぶ火竜夫婦。気持ちよさそうに眠るライゼクス。そして遠くで戦うハンターの集団を。

しばらく竜車で進むと突然あたりを霧が覆い始めました。

そしてアイルー達に見えない何かが襲いかかってきました。

護衛らしきハンターさんが戦いますが相手が見えないのだから意味がありません。次々とやられてしまいます。

商人さんとアイルーを残して人影は無くなりました。

霧が少し晴れるとそこにはオオナズチがいました。

「よくも我の縄張りを犯したな!」オオナズチは商人を食べてしまいました。アイルーは積荷にあったボーンネコピックを振るいます。

「我の体に傷をつけるとは!」なんとか傷をつけてもすぐに治ってしまいます。オオナズチは舌を伸ばしアイルーの武器を奪いました。

「さらばだ小さな獣人よ。」オオナズチがアイルーを食べようとしたその時でした。見覚えのある影がオオナズチの舌を切り落としました。

さっきの女ハンターさんです。

「なんとか間に合ったわね!」アイルーに回復薬を手渡すとオオナズチに向かって行きました。

ですがハンターナイフで倒せる相手ではありません。

オオナズチは毒を吐き、ハンターさんを引っ掻きました。

その度にハンターさんは弱って行きます。

そしてハンターさんはアイルーを突然斬りつけました。

「ごめんね、でも君を助けるには…」ハンターさんは泣きながらアイルーを蹴り、茂みへと隠しました。

そしてハンターさんはオオナズチに倒されてしまいました。

「あの獣人は狩人に討たれただろう。哀れな人間だ。」オオナズチは去りました。

傷だらけになったアイルーはハンターさんを恨みました。

亡骸から兜を奪いました。

そしてハンターをやっつけようと旅に出ました。家族には

「つよくなりたいにゃ」

とだけ手紙を残して。

アイルーは色々な所へ行き沢山の人と交流しました。

沢山の武勇伝を聞き、自分の過去を話しました。

そしてある事に気付いたのです。

【あのハンターさんは自分の事をオオナズチに既に死んでいると思わせ救うために斬りつけてきたのである】

アイルーは泣きました。あの兜でハンターさんが死んでしまった場所にお墓をつくりました。

「1匹のアイルーを守るために死した英雄が此処に眠る」

頼りない字でしたが彼の意思は固まりました。

「彼女の家族にこの事を伝えたいにゃ!ハンターさんみたいに強く誇り高くなりたいにゃ!」

そしてアイルーはあるハンターと行動を共にし

初代オトモアイルー

と呼ばれるようになりました。

そして彼にある奇跡が起きたのです。

街を歩いていたら他のものより鋭く美しいハンターナイフを持った兜をつけていない女性を見つけたのです。

「生きていたにゃ!嬉しいにゃ!マタタビを一つくださいにゃ!」

「生きていたのね!ごめんね。そうするしか無かったの。」

「わかっているにゃ。会えて嬉しいにゃ。」

アイルーはその後死ぬまで彼女のオトモアイルーとして活動しました。そして沼地にある小さなお墓は散っていったハンター達の想いを残す物としてこの地へ伝えられて行きましたとさ。

めでたし、めでたし。




実は生きていた系が嫌いな人ごめんなさい。

モンハン昔話シリーズ

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