かつて、荒々しくも輝かしい時代の中に、未知なる世界を拓き、未知なる
君たちは知っているか?
新しい日々の始まりと、新しい出会いだった。
君たちは聞いたことがあるか?
体感したことの無い痛みが立ちはだかったことは記憶に新しい。
君たちは知っているか?
生まれたばかりの火山島より出でし、いかなる伝承すら凌駕しかねない、絶対者を。
天をも穿たんその牙の持ち主を、大地すら食らい尽くすであろうその巨躯を。
こんなにも強い生命が世界に眠っていたことに打ちのめされた。
君たちは見たことがあるか?
そんな生命との遭遇を経ても、まだ心は踊っていた。
君たちは出会ったことがあるか?
新しい技との出会いは、狩りの進化は終わらぬと叫ぶようで。
君たちはその姿を見たことがあるか?
生命が駆け巡る新たな地は、遠い果ての新たな未来を期待させてくれる。
君たちは知っているか?
『覇者』の名を冠する生命は、ここを極致と語るようで。
君たちは知っているか?
しかし狩りの新世界は尽きぬのだと。
君たちは聞いたことがあるか?
最果てはあれど終わりはないと謳うように。
君たちはその名を知っているか?
凄烈なる衝撃は止めどなく。
君たちは聞いたことがあるか?
新しい音と光たちが導いてゆく。
君たちは彼らを見たことがあるか?
始まりを知るが故に更なる先へ進めるのだと告げるように。
君たちは恐れたことがあるだろうか?
龍たちの咆哮は時代の終わりと始まりを告げてゆく。
君たちは知っているか?
最後の幕開けに魂は吼え立てた。
君たちは知っているか?
『極み喰らう』蝕がいた。『極み吼える』霹靂がいた。『極み統べる』帝王がいた。『極み駆ける』迅風がいた。『極み襲う』爆炎がいた。『極み耀く』天光がいた。『極み灼き凍る』指揮者がいた。『極み
ある者は『暴激』を極め、ある者は『月下』を極め、ある者は『君臨』し、ある者は『疾迅』を極め、ある者は『爆煙』を極め、ある者は『紅輝』を極め、ある者は『均衡』を極め、ある者は『脅威』を極めた。
彼らに『双』つと並ぶ者は『無』く。
君たちは知っているか?
選択と挑戦の先に待つ、祖なる王を。
極み猛り狂う、未知なる黒躯の主を。
悠久の果てに、異ヲ辿リシ者たちを。
彼らと出会い、我らの『狩り』は極み続けた。
君たちは知っているか?
時に嵐の如く、時に天に届くように、そして『極』まった、狩人の技を。
その背中を預け続け、共に成長をし続けた唯一無二の相棒を。
天地を駆け回る戦棍を。遠き地より渡りし光の剣斧を。磁界を駆ける重撃の斬鎚を。
ここにしかない狩りが、ここには溢れるほど息づいていた。
「『──よってメゼポルタギルドは、その管轄区域における調査・狩猟を全うしたとみなす。そしてこれ以上の調査・狩猟という人為的介入によって、生態系の乱れを起こさぬよう半年後、ギルド職員並びに所属ハンターと関係者全て、総員の退去を行われたし』」
しかし、突然の終わりは訪れた。
「……そういう訳じゃ、皆の衆。我ら一同、この地を発つ日が定まった」
夢物語のような狩人の日々は、世界は、大老殿
より訪れたただ一つの通達をもって終焉を迎えた。まるで──泡沫の夢のように。
「つまりお主らは!!このメゼポルタが開いてわずか十二年の時をもって!!この地を知り尽くすほどの狩りを!!大長老様に示したということじゃ!!」
だがこの日々は夢物語だったろうか?一時の幻だったろうか──?
「これは即ち、四十年の歳月を掛けて謎を解き明かした新大陸調査団に勝るとも劣らぬ大名誉である!!」
──否、答えは否。ただの夢がこれほど心を踊らせようか?ただの幻がこれほど心を留め続けようか?
──答えは否だ。
「例え違う狩場でも、君なら大丈夫!」
「あなたのこの先の日々が、良きものでありますように」
「俺様の武器捌き、もっと見せたかったけどな。フン、気にするな!お前なら俺様にも負けないすげぇハンターになれるさ!!」
「やっと帰ってきたばかりだと言うのに、寂しくなるな。なに、伝えたいことは伝えたさ」
「私はあの場所でたくさんの夢を貰った……全くやり残したことがないといえば嘘だけどさ、だからこそ、進みたいの」
「俺も、まだ止まらないよ。あの場所を、メゼポルタを想うからこそな」
──数多の狩人達の軌跡は、確かにあの日あの場所に、在り続けたのだから。
「今日でお別れだなぁ」
終わり無きものはあらず。だからこそ──
「今まで、ありがとう」
メゼポルタへと、愛を込めて。
「これからも、頑張るよ」
それぞれの
「それじゃ、ひと狩りいこうぜ!!」
また出会うために、
読了ありがとうございました
はじめましての方にははじめまして。お馴染みの皆様にはおはこんばんちは。
ハーメルンにて活動しています、Gurren-双龍と申します。
今回はせと。さんの企画『モンハン愛をカタチに』に参加させていただき、筆を取りました。参加者の皆様、全て素晴らしい作品が揃っております。是非他の方々の作品もお楽しみください。
今回筆を取るにあたって、私は今なお尽きぬあの世界への愛をここに綴ることとしました
あの世界は夢か?幻か?
否、確かにあの日あの場所に、生きて産まれた想いがあったのだと、私は伝えたかった。それだけです
本企画の小説作品の最後を飾る立場でありながら、このような身勝手な一筆を取らせていただいたことを深くお詫び申し上げると共に
楽しんでいただけた方々がいましたなら、その方への感謝と、至上の喜びの意を示して終わりとさせていただきます。
じゃあ、ひと狩りいこうぜ!!