これは誰かの思い出、これはあなたの物語。
これは私の記憶。

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MAMYU9というドブネズミです。
この作品はモンスターハンター4を基に作られています。
私が初めて触れたモンハン作品なだけあって思い入れがあるのでどうか楽しんでいって頂ければなと思います。


Thank “YOU”!!

 ある晴れた、ごくごく日常的な日の事。沢山の塵雲が自由奔放に青空を泳いでその下には鳥達が群れを成して同じように飛んでいった。

 そんないつも通りの日に、バルバレを、いや世界を驚愕させる一つの大スクープが大嵐を巻き起こした。

 その日の号外には大きくこう記載されていた。

 

 『我らの団ハンター、まさかの引退!?』

 

 市民に、ギルドに、世界を轟かせたこのスクープは例えどんな辺境の地にも、まるで鳥が又聞きしたのを伝えたかのように拡がっていったという。其処が火山にある村だろうが、海をさ迷った者達しか辿り着けないような孤島だろうが、空にある伝説上の村にまで行き届いたとゆうのだ。

 そのハンターの功績は輝かしもので、ギルドも認める最高峰の人材だった。ゴア・マガラを追ってシャガルマガラから世界も救った紛うことなき英雄だ。

 そして私達、取材班は本人に会うことは叶わなかったものの、近しい人物達にその一人の長い英雄譚の取材をする事に成功した。

 これは嘘偽りの無い、ある英雄の物語である。

 

 

 ───────────

 

 

 

 

 

 「そうだな…アイツとの出逢いは船の上でだったなぁ……アイツはインナーしか着てなくて正直、よくわからん奴だったな!」

 

 我々の取材に応えてくれたのは我らの団の団長。その赤い帽子と白髭がアイデンティティの方である。

 彼はハンターの話を持ち出すと高らかに笑いながら我々の質問に答えてくれた。

 

 〈どうしてその人をスカウトしたんですか?普通ならそんな人、誘いませんよね?〉

 

 「あの日、俺らが乗っていた船はかの巨大古龍、ダレン・モーランに襲われた。そしてそんな窮地から逃れられたのはアイツのお陰だった。その時、確信したんだ!我らの団には絶対にコイツが必要だ!!って思ったんだ」

 

 まるで団長は今目の前にその我々には見えない光景を見ているかのようにハイライトを輝かせながら嬉々として話している。少年のような心を持った方だと聞いてはいたがこれでは夢を抱く冒険家だ。

 団長は次第に我々が訊かなくても欲しい返事をくれるようになった。

 

 「俺らはこのアイテムの謎を追って長い旅に出ることになったんだ。小さなキッカケだったがこれがなければあんな出逢いが無かったと考えると感慨深いものがあるな!」

 

 団長は高らかに笑いながら思い出話にすっかり浸かっていて、人がこうなれば酒に酔った飲んだくれを相手にするのと等しく面倒くさい。こういった話題は研究者や酔った飲んだくれ、はたまた日常的に面倒くさい人に仕向けない事が鉄板であるが我々の業界ではこれまた一儲けの匂いがすれば何時間でも付き合うのが掟である。

 この記事が出来上がれば儲け、覇権も取れてわが社は一躍有名に、そう自己暗示を強めて我々は紙にペンを綴るスピードにギアを掛けた。

 

 「最初は肉焼きに回復薬グレートの調合から始まった。アイツは慣れない手つきでハンターナイフを振り回してはアプトノスを狩猟して肉を焼いてたんだ。信じられんだろ!アイツが肉を焼き終えるタイミングが分からなくて何度も受付嬢の説明を聞いてたんだ!」

 

 例え何時かはどんな天才になっていたとしても誰もが秀才であり、天才に成るまでに努力と新しい知識を蓄えてきた、と団長はその後話した。言葉には重みがあり誠実にも聞こえる。

 誰も彼も最初は初心者であり、決して恥ずべき事ではない。恥ずべきなのはその事に楽しさや興味を失い二度とあの頃の感触を思い出せないままでいることである。

 

 「そしてジャギィを狩ってケルビの角を納品しては地道にハンターとしての才能を高めていって遂にはドスジャギィまでに挑戦していた。何度もクエストを失敗したが、それでも粘り強く何度も挑戦し遂にはドスジャギィを討伐してみせた。その時は信じられんほど喜んでいたな」

 

 武器も防具も新調されて今までとは違うレアな素材も必要となり沢山のクエストをこなした日々。体感、時間はあっという間ではあったがそこには一つ一つ思い出が詰まっており何回採掘しても欲しい鉱石が手に入らなかったり、道中対象外の大型モンスターが乱入してはオトモネコの首もとを鷲掴みにして逃げ回った日々。

 団長はその一つ一つの思い出を噛み締めるかのように追憶に浸りながら我々に話してくれた。そこで話しているのはハンター本人かどうかを疑わせるほどリアルで苦労と歓喜を共に味わえた。決して悪いものではなく寧ろ極上のフルコースを楽しんでいるようだった。

 

 「それからアルセルタスの討伐を受けては満身創痍で狩って誇らしげな顔をしていたなぁ…あぁ、丁度そんときだったな。ウチのコックと出逢ったのは…いや、確かクンチュウの一件だったか?」

 

 団長は顎を擦りながら暫し思い出そうと考えていた。思い出が沢山あることは大変結構だがこうも多ければ中々思い出せない記憶の一つや二つ出てくるものだ。

 どうやらそれがこばゆいらしく団長は悩み込んだ表情に変わっていった。

 

 〈団長、そろそろ別のお話を……〉

 

 「おお悪いなぁ!ほんっとに話し出したらキリがないな!ハーハッハッハ!」

 

 笑い飛ばすと団長は我々に未知の世界をまた話してくれた。

 イタズラ猿のケチャワチャを討伐した話に船を造る為に目指したナグリ村への旅路の思い出を幼い子供のように輝かせながら語ってくれた。

 村に着くや否や、活気が無く溶岩が流れてこない事を知り直ぐに我らの団のハンターが解決に向かったこと。そこで岩を砕く大牙のテツカブラ、縞模様の巧妙な群れの長であるドスゲネポス、毒を操る怪鳥ゲリョス。そして溶岩を塞き止めていた暗闇と網目の巣に潜む大蜘蛛ネルスキュラを討伐した話を我々に聞かせてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あの人、物静かな人で…けど優しい方でしたよ。とっても」

 

 そう語ってくれたのは我らの団の受付嬢だった。物腰柔らかそうな人物で団長から紹介をされてはすんなりと我々にハンターの事を語ってくれた。

 そういう彼女はとても大きな胸部と同じ程の厚い本を持ちながら話してくれた。きっと彼女も近くであのハンターの生き様を見届けてきたのだろう。訊かれたことを嬉しそうにそれでも隠そうとしながら語った。

 

 「最初は不安でしたよ…こんな人に任せれるのかって、けど私は団長が選んだ人を信じたんです。そうしたらびっくり仰天!凄い事をやり遂げちゃったじゃないですか!」

 

 腕を上下に振る素振りを見せながら彼女は嬉々として我々にハンターの事を話してくれた。

 

 「ドスランポスにイャンクック、そして…そして!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「黒蝕竜 ゴア・マガラ…あぁ…始めてだったな…はっきり言って、恐かった。生物の枠から外れたような恐怖だけが残ったような…闇だ」

 

 話してくれたのは我らの団の鍛治屋の男。

 男はどうやら竜人のようでいるらしく常人より細長く伸びた耳に大柄な体型が特徴的であった。

 

 「ナグリ村で船を作った後…海に出たときに初めて遭遇した。嵐の中、ソイツは颯爽と現れては俺らを襲った」

 

 それは嵐の中だったと言う。黒蝕竜ゴア・.マガラ。我らの団が対峙し、満身創痍での激闘の末ゴア・マガラを撃退した。

 しかしそれは杞憂で撃退したかと思われたゴア・マガラは我らの団の隙を突いては再度猛攻を仕掛けたらしい。だが寸のところで通りかかった筆頭ハンター達の船に救われたという。

 そして話は幻の島、ぽかぽか島とチコ村に進んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「いやぁホントに一時はどうなるかと思ったたわい!此処までコツコツ繋げてきた商いがもう少しで水の泡じゃったわ!」

 

 そうやって少しだけ高い声で話してくれているご老人は我らの団の竜人商人だった。鈴の付いた黄金色の杖を意気揚々と上下に振っていた。

 これは取材している最中に気付いた事なのだがこの男、ハンターの件以外ではほぼ全て金の話しかしてこないのだ。

 金の亡者というよりは商人の血がそうさせているのだろう。貪欲なのは決して悪い事ではない。悪いのはただ自分の為に貪り喰うことである。

 金の話の中から聞いた商人の掟である。

 

 「確かあの島では…そう!モンニャン隊が大変な事になっておってのぉ…ババコンガに、ザボアザギルに襲われるわ…まぁあやつが全部討伐したんだがなぁ」

 

 彼はハンターの事を偉人等とは決して口にせず、匂わせるような発言も一切無かった。ただそんなハンターの事を評価していなかったのに我らの団の竜人商人は一つハンターについて言及した。

 我々はその言葉に耳を疑った。

 

 「皆はあやつの事を強いだとか素晴らしい人物だと評価するが…ワシはそうは思わんのぉ…ハンターの終着点は無いんじゃ。あやつだって最初はアプトノスを狩るのにも苦労しておったし心の中を覗いてみれば本当は悪い奴なのかもしれん」

 

 竜人商人はまだ言葉を続けた。

 

 「ただ……実際、強かろうが悪い奴だろうがワシらにとっちゃ本当はどうでもいいんじゃよ。本来に大事なのはワシらとアイツは切っても切りきれぬ仲間(・・)っちゅう事なんじゃよ」

 

 仲間ならどんな奴とでも助け合い、分かり合う。

 仲間ならどんな苦難も笑って乗り越える。

 仲間なら幸福を喜んで、別れを悲しみ合う。

 守銭奴と貪欲な所以外は仏だったような男は後にこんな言葉を我々に残してくれた。

 仲間とはきっと我々の思っている以上にかけがえのない存在なのだろう。些細に言動ですれ違い、釘を刺し合っては何処かで切れて別れてしまう。そんな繊細な関係を仲間と呼び、どんな困難が道を塞いでも手を取り合い乗り越え合う、空と深海を繋ぐ真っ直ぐな鋼鉄の鎖のように頑強な関係も等しく仲間と呼ぶのだ。

 ───仲間を大切に想う仏は金の話なんかよりもよっぽどハンターの話をしている方が心の底から笑えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ホントに感謝してるニャルよ。まぁアイツはきっとその何倍も私に感謝してる筈ニャル」

 

 そう話すのは中華服を着たアイルー、我らの団の料理長であった。その背丈を越える中華鍋を軽々背負った姿が特徴的であった。

 

 「最初に任せた仕事がクンチュウの駆除で…その次にアルセルタスにリオレイア後はチコ村の住民からガララアジャラとフルフルも任せられてたニャル…成長っぷりが窺えるニャルな」

 

 料理長は自分の手柄と言わんばかりにこの後に自分の棚を上げ始めた。それでもハンターには感謝してるのかちょくちょく話題に出していた。それも少し恥ずかしそうに感謝の念を我々に伝えてきた。(我々に伝えられても困るのだが…)

 

 「まぁ、これを記事にするニャルよな?なら是非とも感謝してると書いといてくれニャル」

 

 我々は快くその願いを聞き入れて書く筈であろう記事に記す事を約束した。

 きっとこの記事を見たハンターも我々が記すであろう内容を見てくれることだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 「俺は遂にあの竜を討伐したんだと思った──実際その通りにアイツは筆頭ハンター達がゴア・マガラの討伐に向かい、そこで返り討ちあったと聞くと最初に飛び出したのはアイツのオトモだった。その次にアイツは飛び出した」

 

 団長は重苦しい雰囲気の中、淡々と言葉を並べた。今でもゴア・マガラの事を何処かで警戒しているような険しい表情をしながら語った。

 黒蝕竜ゴア・マガラの存在はハンターズギルドからも恐れられており(詳細な理由はこの後に解明された)、その謎の大き部分から一般のハンターには決して討伐を任せなかった。

 任せられたのは筆頭ハンター達。相当な実力を持つ彼らを向かわせたが結果は撤退。一部取り残されたパーティーは駆け付けたオトモとハンターの善戦によりゴア・マガラを撃退し、逃げ切る事に成功させた。

 そして、上位の実力の持ち主達だった筆頭ハンター達が敗戦した状況を見たバルバレのギルドマスターは二度に渡りゴア・マガラを撃退したハンターに討伐を任したというのだ。

 

 

 「俺らはアイツの実力を知っている。強い事も知ってたし実際にこの目でゴア・マガラを退けた瞬間も見てきた…ただそれでもアイツが狩猟に向かった時は不安でしかなかった。神に祈るように何度も無事で帰ってくるよう願った」

 

 いくら信用していったって二度にも渡って撃退に成功していたって相手は未知数の相手、無事で済む筈がなかった。

 それでもあのハンターはやってのけた。その成功で多くの人の命が救われ、生態系が守られた。空は不気味な薄暗い混沌とした黒から解き放たれて青に戻り、よく澄んだ空を再び我々に拝ませてくれた。

 ハンターのこの功績は後世に語り継がれるであろう。

 

 

 「一言、言わせてくれ───アイツはホントに良くやったよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「私はね!ハンターさんにスッゴい感謝してるんだっ!!父ちゃんや村の皆を救ってくれたり、私を旅に連れていって…ってこれは皆のお陰か…」

 

 目の前の少女は背と同じ大きさのハンマーの柄に肘を掛けては金色の髪をなびかせていた。可憐な少女である。活発的でもあり物腰柔らかそうな印象を持てた。

 この少女は加工屋の娘。ナグリ村の村長の娘だ。

 

 

 

 「でねでね!実はあの船、イサナ船って言うんだけど、あれ私が設計してて皆が手伝ってくれて造った船なんだ!最終的には気球も付けて空も飛べるように!」

 

 加工屋の娘は我々に対して嬉しそうに話してくれた。ドスイーオスの事、グラビモスの事も話してくれた。ハンターのお陰で村がどれ程救われたかをまんべんなく教えてくれたのだ。

 

 「ホントに父ちゃんや村の皆も感謝してるんだよっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして─旅も遂に佳境に入り(くだん)のアイテムの謎も解き明かされようとしていた。辿り着いた先は天空にある竜人のみが生活する村、シナト村。そこで物語は最終局面を迎えることになる。

 

 

 

 「俺は……シナト村が実在するなんて想像もしたことはなかった…俺の祖父がそこで生まれ育ったと聞いていたが、ずっと嘘だと思っていたんだ……この目で確かめないと分からない事も多いんだな」

 

 加工屋は切れが悪いように小さい声で話した。自信がないのか、それともこの時の無いと思い込んでいた自分を恥ずかしいのか我々には分からない。

 

 「そこに着いてからは忙しかった…団長が持っているアイテムが災厄の前兆だったらしくてな…」

 

どうやらそのアイテムはシナト村にとっては災厄の兆しだったらしく、村の人々に恐れられていた。他にも村に黒い風が吹けばそれは災厄の到来の証等と云われて、(のち)に分かることなのだがこのい言い伝えの正体は近年、ゴア・マガラが引き起こしていた災厄がこういった形で残されているという説が立てられ全国の学者が究明に明け暮れている。

 

 

 「本当に多忙だった…受付嬢がクエストを持ってきたと思えばそれはババコンガが狂竜化(・・・)になっていたりしていてな……」

 

 狂竜化。ゴア・マガラがこの世に残した災厄の一つとも言えるこの病症はゴア・マガラから放たれた狂竜ウィルスが他のモンスターの体を蝕んで自我を壊し、死に追いやる最恐のウィルスであった。未だ、明確な治療法は見つかっておらず被験体もほぼ無いことから手付かずな状況にある。

 ウィルスの影響は生態系に重大な被害を及ばせ、ババコンガですら他のモンスターの縄張りを荒らしては争いを起こして生態系の一部を危機に追いやったのだ。

 

 それでもハンターは早急にババコンガを討伐して、一時的に生態系のバランス崩壊は救われたかと思われた──しかし最悪は次々に襲い掛かったのだ。

 それはハンターが村の人々からリオレウスやジンオウガ、ゲネル・セルタスの討伐依頼を受けてこなしている最中だったという───

 

 

 

 

 

 

 

 「現れたんですよ!狂竜化したティガレックスです!!ティガレックスですよ!?ファッーー!」

 

 

 

 ~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 少し受付嬢が取り乱して会話が乱れてしまったが話の要点をまとめるとこうだった。

 遺跡平原に狂竜ウィルスを患ったと思われる絶対強者、ティガレックスが突如としてその姿を現し、被害を出していると言うのだ。

 

 

 「……こほん。ハンターさんは直ぐに討伐に向かいました…あの人は討伐を終えるとシナト村へ帰還してティガレックスの事を団長に話していました…とても傷付いた体で」

 

 ハンターの狩猟時間は短かったと聞いた。掛かった時間の半分以上は移動に割かれてほんの僅かでしかなかったと言う。ティガレックスはもう既に弱っていて瀕死の状態だったとあるが狂竜ウィルスはそのまま衰弱して死んでいく事を許さず暴虐の限りをその体で尽くさせたというのだ。

 

 我々はその話を聞いて初めてモンスターに可哀想と悲しむ念を抱いていた。

 人々が病気や流行り病、伝染病を恐れるようにモンスターにも生命を脅かす病があるのだ。かかれば苦しめられて最後は死んでいく。

 段々可哀想と思うより自分達もそうなるんじゃないかと恐がる気持ちが勝っていた。

 未だに狂竜化を発病したモンスターは各地で希にだが見られて直ぐに実力のあるハンター達が討伐に向かっている。学者達の見解ではこれから更に狂竜化モンスターの数は増えていく予想とのことで、一層狂竜化モンスターの討伐の意識が強まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そして遂に奴が禁足地に現れた───シャガルマガラ(・・・・・・・)がな」

 

 ゴア・マガラが成長した姿である天廻龍と呼ばれる古龍、大災厄のシャガルマガラがその日、禁足地に降り立った。

 光が天空山を闇で覆って自分の小さな世界を作り上げた。

 直ぐに解決しようと動き出した我らの団は準備を整えハンターは討伐に向かった。

 天空山では既に狂竜ウィルスが蔓延してジンオウガやドスイーオスが感染しては生態系を荒し始めていた。

 今にでもどうにかしなければ天空山の生態系は完全に崩れ、山を下りた狂竜化したモンスター達が他の生態系を破壊する恐れがあった。

 

 「全てをアイツに任せてしまったようですまないと思ってる……だがこの危機を救えるのはアイツ以外にいなかった。俺らが一番信用しているアイツ以外な」

 

 

 

 

 

 「私、あの人ならやってのけると信じてましたから──いつも期待を良い意味で裏切る方でしたから」

 

 

 

 

 「俺に似てアイツも口数は少ない……不安は確かにあった……だがそれ以上にアイツならやり遂げてくると信じていたからな…」

 

 

 

 

 「勿論。私の飯を食っていったニャルからな………敗北は許されていなかったニャルよ」

 

 

 

 

 

 「あんな所で死ぬようなヤツじゃないんじゃよ!アイツは!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ハンターさんは絶対帰ってくるって信じてたからっ!!私達は知ってるんだから!!」

 

 

 

 

 

 「「「「「「絶対に帰ってくるって」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─────紛い物の光は晴れた。

 

 

  闇がその目を覚ますなら

 彼方に光が生まれ来て

 大地に若葉が伸びるなら

  此方に影が生まれ来る

 すべてを照らすは光なれ

  あまたの影は地に還り

 いずこに光が帰る時

  新たな影がうまれけん

 やがては影が地に還り

  新たな命の息吹待つ

 共に回れや光と影よ

  常世に廻れや光と影よ

 そしてひとつの唄となれ

 天を廻りて戻り来よ

  時を廻りて戻り来よ

 

  御魂がその目を醒ますなら

 彼方に命が生まれ来て

 心がその目を醒ますなら

  此方に想いが生まれ来る

 すべてを包むは御魂なれ

  あまたの想いは力に変わり

 命が御魂に帰る時

  新たな想いが生まれけん

 消えぬ想いは御魂に帰り

  新たな命の息吹待つ

 共に回れや 命と心

  常世に廻れや 命と心

 そしてひとつの唄となれ

 共に歩みて戻り来よ

  共に歌いて戻り来よ

 

 

 

 

 

 

 

 これはシナト村に伝わっている詩である───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 晴れた世界は我々を照らし続けていてくれた。当たり前の日常をこうやって記せるようになったのはあのハンターのお陰なのだろう。 

 団長達は最後に一つ我々に言葉を一つ残した。それをここに記す。

 

 

 

 

 『信頼なる我らのハンターに一つ伝えたいことがある。お前は全人類の希望であり、我らの団のかけがえのない大切な仲間である!今何処で何をしているのかは分からないがお前が居るところには必ず意味がある!!っと思う…。だから何処か遠くで頑張っているお前を俺らは全力で応援している!!俺達はこれから各々別の村に立ち寄る予定だ!俺と受付嬢はベルナ村に立ち寄る予定なんだ!!』

 

 言葉をまだ続いていた。

 

 

 『今はバラバラになってしまった……だが!いつかまた!皆で!!いつかまたつ集おう、此処で!!』

 

 

 

 

 

 

 

 どうかこれを見たハンターよ。いつかまた、彼らに会いにこのバルバレへ訪れてほしい。忘れないでほしい───仲間を、友人を──君が知る世界を────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここはモンスター蔓延る広大な大地──

 出会いだけでなく別れもあるそんな世界。

 誰もが英雄になるために武器を持ってドアを開けた。

 冒険を続けよう。

 回復薬は持ったかい?砥石は?ガンナーなら弾丸を忘れちゃいけない。

 星のように無限大に数多くある出会いを求めて今日もあなたは青空の下に足を踏み出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読了本当にありがとうございます。
MAMYU9と申します。
この度は本当に色んな方に感謝してます。この企画の方々や読者の皆様と感謝しきれません。
この物語を何を思って書いたと聞かれると「一心不乱に書きたいこと書き続けた作品」と言うしか他ございません。
私も連載物を書いているのですが…そんなしょうもない物を読むよりこの界隈にはもっと沢山の面白い作品があるのでこんな駄作でも興味を持ってくれたらな、と思います。
モンスターハンターも数ヶ月後にはRIZEも発売されてもっと人口が増えていくことでしょう…是非、近しい人やネットで沢山の人と遊んでみて下さい。私は友達と遊びます。
意外と世間は狭いらしいのでもしかしたら何処かで私の名前を見掛けるかもしれないのでその時はフル無視していただいて構いません。
ではまた、何処かでお会いしましょう。
 皆様方に導きの青い星が輝かんことを……

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