※誤字脱字あるかもしれません。ご指摘是非。
クリスマスの日、士郎はストーブの修理を終えて蔵で眠っていた。
風と共に寒さが士郎を襲う。
士郎(寒い、今日晴れるんじゃなかったのか?)
寝返り打つ士郎、するとクッションを叩くような鈍い音が聞こえてくる。
桜「先輩!!」
士郎「うわぁ!!」
一気に起き上がった士郎は少し怒り気味の彼女を見つめる。
士郎「桜、ごめん。眠ってたみたいだ」
桜「もう、夕方3時まで寝てるなんて、それに今雪降ってるんですよ」
士郎「え!!雪降ってるって!!」
士郎は蔵を出ると外は一面真っ白だった。
状況を理解した士郎はふと思い出す。
士郎「3時って事は……」
桜「皆が集まるまであと4時間ですね」
士郎「それならまだ間に合うな、手伝ってくれ」
桜「はい、頑張りましょう」
士郎はいつものジャージに着替えて商店街に向かって行った。
1時間後
士郎「ただいま」
ランサー「よう、間桐の嬢ちゃん」
桜「え?」
士郎「飛び入り参加してきたんだよ……」
ランサー「バイトしてる肉屋に来てたからな、話聞いてやってきたわけよ!!」バシッ!!
士郎「ぐッ!!」
士郎の肩を思いっきり叩きつつランサーは笑う。
ランサー「まあ、美味い料理期待してるぜ!!」
士郎「お、おう……」
桜「どうぞ、ごゆっくり」
茶の間で缶ビールを飲みながら料理に勤しむ二人を見るランサー。
彼は何かと桜を気に掛ける士郎を見ながら考え込む。
ランサー(今ならわかる、嬢ちゃんにとっての幸せってのはあの坊主との時間。坊主をよく知る嬢ちゃんだからこそ、あんなにも笑顔なんだな)
ランサー「坊主!!」
士郎「ん?」
ランサー「嬢ちゃんとキスはしたか?」
士郎「ちょ、な、何言って、熱ッ!!」
桜「せ、先輩、大丈夫ですか!!」
ランサーはその様子を微笑ましく見ながらビールの缶を開けた。
すると、家の扉が開く音と共に足音が聞こえてくる。
セイバー「お待たせしました、呼んできましたよ」
大河「ご馳走食べるわよ~!!あれ?ランサーさん!!」
ランサー「邪魔してるぜ、まあ、まずは一杯」
凛「お邪魔するわよ」
イリヤ「いい匂いがする~」
士郎「後は皿に盛りつけるだけだから、ジュースでも飲んで待っててくれ」
士郎はジュースとグラスを用意する。
すると、後ろから……
アーチャー「遅れて済まない、ケーキが今出来上がった」
士郎「ありがとう、頼んでよかったよ」
アーチャー「お前でも、同じだろう?」
士郎「断れない、だよな」
そして桜と士郎は料理を並べ、ジュースの注がれたグラスを手に持った。
士郎「それじゃあ、メリークリスマス!!」
全員「メリークリスマス!!」
共に笑い、食事を共にする中、桜の笑顔を見つめながら士郎は顔を赤くする。
ランサー「やっぱり、あの嬢ちゃんが好きか?」
士郎「ランサー、もう、俺達は付き合ってるんだ」
ランサー「へえ、さっきのリアクション図星か」
士郎は言い返せないのか、少し困った顔をする。
ランサー「男がそういう顔するなよ、守るって決めたんだろ。だったら守り続けろ」
士郎「ランサー」
ランサーは焼酎を飲み干すと士郎の肩を叩く。
ランサー「好きならその想いを貫け、俺は信じるぜ。お前の根性」
士郎「ありがとう」
その様子を一人、アーチャーがオレンジカクテルのグラスを傾けながら笑う。
凛「アーチャー?」
アーチャー「いや、何でもない」
イリヤ「みんなー、そろそろケーキ食べようよ~」
大河「甘味行きましょー!!」
セイバー「大河、少し休みましょう」
大河・イリア「甘い物~!!」
凛「アーチャー、どうする?」
アーチャー「少々早いが、頂くとしよう」
PM9:00
あの活気に沸いた、パーティーも皆が帰った頃には静まり返っていた。
大河は当然酔い潰れてセイバーの手によって布団へと運ばれた。
その間食器を一通り洗い終わった士郎は自室に戻る。
だがそこには……
桜「せ、先輩!!」
士郎「桜!!」
士郎の自室には大河には見せられない本、所謂成人雑誌が桜の周りに散らばっていた。
士郎「桜、違うんだ、これは……」
桜は成人雑誌を見つめながら士郎に聞く。
桜「先輩は、私じゃダメですか……」
士郎「ダメって、何が……」
すると桜は来ていた服を脱ぎ、下着を晒すと士郎に抱き着く。
士郎「桜」
桜「私は先輩に身体を捧げたいんです、本よりもきっと先輩を……」
士郎は強く身体を抱きしめる桜の想いを理解する。
士郎「本当に、いいのか?」
桜「はい、先輩、私を気持ち良くしてください」
士郎は桜に応えるべく、本能のままに身体を激しく重ねた。
甘い吐息と快感が二人を刺激しながら心を満たしていく。
日の光が差し、気が付けばお互い肌に触れながら朝を迎えた。
桜「先輩、気持ち良かったですか?」
士郎「まさか、朝までやるとは思わなかった」
桜「でも、嬉しかったです」
士郎と桜は布団の中で唇を重ね、桜の頬を撫でる。
桜「先輩、大好きです」
士郎「俺もだよ、桜」
だが、迂闊だった。
この一部始終を偶然見てしまった人がいる事を。
セイバー「シロウが、まさか……」
何も見なかった事にしたセイバーだった。