メリーさんが幽香さんからクリスマスプレゼントをもらうお話です

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遅刻してしまいましたが、とりあえず完成したので投稿です


冬日の庭

 まどろみの中から浮上してきたマエリベリー・ハーンの意識が最初に捉えたのは、芳醇な花の香りだった。普段使いの白いナイトキャップに目が覆われていて、原初の感覚である嗅覚が鋭敏になっている。

“ラベンダーだわ……”

 

 彼女が地球の反対側にいたころはいつも、夏至祭りの時期から夏の盛りまで咲いているイングリッシュ・ラベンダーの(スパイク)を摘んではオリーブ油に漬けていたことが思い出されて、寝覚めの心地よさに頬がゆるんだ。

 さわやかな香気を胸に吸い込みながら顔を上げると、強い日光が眼に飛び込んできて、反射的に手で顔を覆う。

 感光した網膜に映る狂った陰影が収まってくると、いちめんの花畑が見えた。竜胆色の高坏型をしたブローディアに、淡い紅色をした薄紙のような花のゴデチアが混ざっている。紫陽花(アジサイ)は彼女の生国を思い出す陽光を浴びてその花と見紛うばかりに華やかな(がく)を広げ、あちらには生国でもほとんど見かけなくなった“妖精の花”ブルーベルが、露草色の鐘形花を鈴蘭のようにしなだらせて群生していた。

 他にも彼女には名前のわからない種々の花々が広い庭いちめんに咲き乱れ、その果ては地平で空と溶けあっていた。花のあいだを穏やかにそよぐ風は高い陽光を浴びて暖かく、現の意識に従って――今は十二月の後半、北半球は冬の深まりだす季節だ――厚い紫のファーコートを着込んだ彼女の手足に、早くも汗が浮き始めた。

 

 日陰を探そうとして、背後に建物があることに気づいた。

「まあ、素敵なお屋敷!」

 大きな洋館だった。生家の屋敷よりもなお大きな、後期ルネサンス風の豪奢な館が、花畑の君主(マスター)のごとき威容をもってそびえ立っていた。

 虫が花に誘われるように、彼女の足は館へ向いていた。歳経た樫の切株が玄関の踏み石代わりに置かれ、黒檀の扉は触れると奇妙に温かかった。これだけは燻した真鍮製のドアノッカーに手を掛けようとしたとき、低い音を響かせて扉が開いた。

 

 息をのむ彼女の眼前に立っていたのは、ひと目見て寝間着とわかる衣服を着た、長身の女性だった。白地に薄紅色の花糸で花々の絵柄を刺繍したガウンとズボンとをゆるやかに纏い、同じ紋様の長いナイトキャップからは、鮮やかな緑の髪が腰ほどまで優雅に垂れている。いかにも眠そうな半眼をした切れ長の目は髪と同じ深緑の色で、玄関口に立つマエリベリー・ハーンを不思議そうに見つめている。

 

「はじめまして――よね? お嬢さん」女性が口を開いた。よく通る深い響きを持った、どこか大型の弦楽器を思わせる声だった。

オレンジ(蜜 柑)からも'エリー(液 果)からも報告は受けていないところを見ると、夢渡りの旅人かしら。この夢幻館(むげんかん)を訪れる旅人など、にぎやかな闖入者たち以外では久しくなかったわ。どうぞ、上がってきなさい」

 

 うながされるままに玄関をくぐり、吹き抜けの広間(ホール)を通る。視界の端々に見えた調度品がどれも木製だったことが、何とはなしに目についた。

「そうね、この冬の部屋にしましょう」

 客間の重そうな扉が音もなく滑らかに開き、マホガニーの椅子に女性に招かれるまま腰を下ろした。心の一部は彼女の無鉄砲なパートナーでもあるまいに不用心だと考えているが、いま応接テーブルを挟んで座っている寝間着の女性からは直接的な害意は感じられず、そして何よりも、生来のあまりに強い、九生ある猫の生命全てを損なっても収まらないほどの好奇心が、この女性のことをもっと知りたいと思っていた。

 

「改めてはじめまして、お嬢さん」女性が言う。「幽香(ゆうか)の夢幻館へようこそ。ここに闖入者ではない客人が来るなんて、本当に久しぶりだわ。あのふたりは歓迎すべからざる客だったけど、あなたは私の歓待を受けてもらえるかしら」

 思い出を回想するような眼をしながら、その眼は同時に自分を値踏みしている、と彼女は感じた。というよりもむしろ、知らない小動物か玩具を見つけた人間のよくやる、優越性を背景にした好奇心だろうか。

“うん、どうやらこいつは私をどうこうできるような代物でないことは確かだ。じゃあ改めて、これ(、、)は何だろう?”

 

 そう思うと、彼女の中に反骨心とでも言うべきものが沸々と湧いてくるのを感じる。なるほど夢で出会う人と言えば、聖人か悪魔と相場は決っている。いくら結界を視る目と、夢の中で結界の向こう側の世界へ行ける体質をもっているとはいえ、一介の学生である彼女など、眼前の女性からすれば取るに足らない定命の者にすぎないと見られているのだろう。

 客観的にはその評を妥当だと考え、しかし同時に主観的にはその評を認めたくないと思っている。実際上のところがどうであれ、せめて心だけは対等でありたいと、彼女は幽香の柳緑(りゅうりょく)色をした目を()っと見返した。幽香の瞳に自分が映っているのがはっきりと視えるようになるまで、目の(ウチ)(ソト)とを分ける水晶体の結界を凝視し、そこに隠れ潜んでいたマエリベリー・ハーンが口を開くのを、半ば他人事のように聞く。

 

「着座にて失礼いたします。幽香さん、本日は突然の訪問にもかかわらず、お時間をいただきましてまことにありがとうございます。(わたくし)は、オカルトサークル秘封倶楽部副会長、マエリベリー・ハーンと申します。どうぞ、メリーとお呼びください」

 呼吸を乱さないようにやや深く息をつき、頭を下げる。――どうということはない、自宅のホールで社交界のお歴々を相手にするときと同じだ、と自分に言い聞かせる。自分よりもはるかに力を持った存在の機嫌を損ねたら人生を終わらせられるという点で、貴族気取りのご老人方といま眼前にいる美人さんに、どれほどの違いがあるだろうか?

 

「そう。よろしくね、メリー」応えた幽香の声は静かで、メリーは精神の緊張を解いてはいけない、と思った。

「なにしろ突然のお客様だったから、何も準備ができていないの。せめてと思っていま茶を淹れさせているところだから、もう少しだけ待ってちょうだい」

 それはメリーに茶を振舞うということなのか、それともメリーを茶菓子にするということなのか、彼女には判断が付かなかった。万が一の際、竹林のときのように助けを期待するなどできそうにはない。椅子の生きているような温かささえ、急に無気味に思えてきた。

「恐れ入りますわ。でも、お約束もなしに押しかけてしまって、そんなにお手間を取らせるわけには――」

「あら、駄目よ。ここで引いたら、あなたの心の花も枯れてしまうわよ」

 

 見透かされたこと以上に、気圧されたことがメリーを赤面させた。しょせん自分は何物でもないヒトの一個体に過ぎないのだと、自分で規定してしまうところだった。マホガニーの椅子を、自分の精神(こころ)を掴もうとするように強く掴むと、それの温度が今度は温かく手に沁み、樹液が脈打って流れる鼓動が(はだ)から伝わるような心持さえ感じられた。

「死んで花実が咲くものか、とも言うわ、幽香さん。

「私には、この出逢いを記憶し、記録し、語らなくてはいけない相手がいるの。そのひとにあなたの物語を聞かせるときに、悲しいお話にしたくはないわ」

 幽香は、メリーの言葉に撃たれたかのように一瞬固まり、そして笑い声をあげた。色鮮やかな花々が咲き散るときにはこのような響きをたてるのではないかと思わせる、華美でそれでいて穏やかな声だった。

「いいわね、メリー。よく言ったわ、マエリベリー・ハーン。人間は妖怪を恐れなければならず、同時に妖怪の存在は人間に規定されている。腕力や魔力、霊力を持たない人間の戦いかたとして、物語ることはもっとも強い抵抗の形よ。それでこそ、この私の客人にふさわしいわ」

 張りつめていた空気が今度こそ緩み、客間の大きな窓からは涼やかな冬の日差しがふたりを照らしていた。

 

 その時勢(タイミング)を見計らったようにふたたび楢材の扉が開き、少女が木製のトレイを手にして入ってきた。

 メリーはこの夢幻館が人間以外の住まうところだと理解してはいたが、その少女の姿には少なからず動揺させられた。いま手慣れた所作で紅茶を白磁のカップに注いでいる彼女は、腰ほどまでもある長い金髪で、純白のブラウスと黒いロングスカートをおしゃまに着こなしたかわいらしい少女だが、背から黒い皮膜が広がって翼を形づくっている。まるで悪魔か吸血鬼だわ、とメリーは心中で独りごちた。

 

「さ、メリー。あなたもひと口お飲みなさいな。ウォルナット( く る み )の入れる茶はなかなかのものよ」

 メリーがくるみというらしい少女に目を奪われている間に、幽香はひと口めを味わっていたようだった。礼を失してしまったかと少々あわてながら、右手でカップを取ってしずかにひと口だけすする。ウバよりも濃い鮮紅色の液体は、ダージリンに似て、しかしもっと複雑な深く豊かな香りを胸中いっぱいに運び、砂糖(シュガー)牛乳(ミルク)もなしにストレートでそのまま飲み乾してしまえそうだった。味と香気への渇きを訴える口腔を強いて抑え、音をたてないようにカップを戻した。頭の片隅でぼんやりと、ここに私のパートナーが同席していなくてよかった、彼女はこんな小手先の作法(マナー)には明るくないから、などと考えているマエリベリー・ハーンに気がつき、ようやく調子が戻ってきたわとひとり安堵した。

 

「ありがとうございます、こんなに美味しい紅茶は久しぶりにいただきました」(初めて、と言わなかったのは人間流の強がりだ)

「どういたしまして。草木の精髄(エッセンス)を水に抽出して濃縮させ、果汁に擬すなんて、人間は面白いことを考えるものよね。おかげで私たちも楽しませてもらっているわ」

 幽香の言に合わせてくるみがぺこりと頭を下げ、パタパタと部屋を出ていった。幽香の背後からは冬日の涼やかな光が差し込み、テーブルに長い影を落としている。

 

「ああ、それにしても残念なこと。あなたが先刻(さっき)膝を折ってくれていたら、その素敵な金髪(ブロンド)に免じてうちの使用人(メイド)にしてあげようと思ったのに」

「それは……その、光栄なお話ですわ……」

 たしか玄関から入った庭は夏の盛りではなかったろうかと思いながら、メリーは背筋を冷たいものが這うのを感じていた。もしここでひとり夢幻に囚われてしまっていたら、パートナーと引き離されて、おそらくは今生の別れになっていたかもしれないのだ。そのような恐ろしい陥穽を何も言わず仕掛けておいて、デートの誘いを断られたイタリア男のような軽い口調で語られると、相手がいくらヒトの形をしていて、いかにも穏やかそうなナイトガウンを羽織っていても、視座の高さがもとより違う怪異なのだと思い知らされる。

「ちょっと前に目を付けていた()に知り合いが先に手を出しちゃってね、あなたもあの娘みたいなきれいな金髪(ブロンド)だったから欲しくなっちゃったの。でも、物語の語り手という答えをあなたがぎりぎりの心の中から見せてくれたから、その光に魅せられた私の負けなのよ」

 

 愉快そうに目を細めて笑う幽香が、はたと思いついた風に「そうだ、ご褒美をあげないといけないわね」と言った。

褒美(リワード)? いったい何のかしら……」

「妖怪退治の、よ。おおよそ人間には不可能に思えるような難行を成し遂げた英雄には、相応の対価が支払われてしかるべきだわ。

 

「オレンジ! エリー! 来てちょうだい」

 館の主がどこに向けるでもなく呼ばわると、しばしの後ふたりの少女が客間に入ってきた。

 オレンジと呼ばれたとおりに(だいだい)色をした髪の、檸檬色の短いシャツと半ズボンの上からどことなく中華風な若葉色のベストを着込んだ少女と、こちらがエリーだろう、臙脂(えんじ)色のワンピースに白いキャペリンをかぶり、先のくるみやメリー自身と同じ、鮮やかな金髪をこちらは外跳ねのカールにまとめた少女が幽香の両側に並んだ。

 

「私たちに気づかれないで夢幻館まで入ってこれるなんて、この間のふたりとはまた違った人間なのね」とこぼしたのはオレンジである。「ま、やられた挙句に埋められるよりはなんでもマシだけど」

「ちゃんと門番してたのに、裏口っていうか道なき道から堂々と入ってこられたらどうしようもないわね」とはエリーの弁だ。

 

「そういう訳だから、私とこの子らの分を何か持っていくといいわ」と、配下らしいふたりに手を振りながら幽香はメリーに言う。メリーはしばし戸惑ったのち、くすくすと笑いだした。

「どうしたのかしら。勝利の笑みという風情でもないわね」

「いえ、なんだか聖ニコラウスの伝承みたいだな、って思ったの」

「それは誰かしら?」

 

「そうね……」メリーはしばし頭をひねった。「聖ニコラウスは子どもたちを飴と鞭でコントロールするための“屋根裏の妖精たち”のひとりだわ。子どもひとりひとりの善行と悪行をいちいち記録して、よい子には贈り物(プレゼント)、悪い子には石炭を賜ってくださるんですって」

 メリーはそこまで言って一息つき、まだ温かい紅茶で喉を湿らせた。幽香は目を細めてこちらを凝視していて、オレンジとエリーは彼女が話していたあいだずっと、相槌を打つように頷いていた。

 

“幽香さんは、私のことを語り部だと言ってくれたわ”と、彼女は思った。ならば、それにふさわしく、人ならざる妖怪たちをも聴き入らせるほどに語ることこそが、今の自分の、秘封倶楽部員としての役割だと自分自身を規定しなおしていた。

「それに、聖ニコラウスは北方の馴鹿(トナカイ)に荷物を満載して家々を回ることになっていたけれど、いく頭もの馴鹿の中には一人だけ、赤鼻だったか赤毛だったか、とにかく赤いのがいて、そいつが夜道の先触れになるんですって。そんなところも、なんだか似てるなって思ったの。」

 オレンジが「えっ、私が?」と驚いたような嬉しいような表情に顔をほころばせた。メリー自身は知らないことだったが、口承のカタリとは聴衆に合わせて変幻自在に流動していくものでもあった。

 

「それに、幽香さんのそのお服も、赤くしたらまるで、昔むかしの大衆芸術(ポップアート)に描かれたニコラウスさんの正装そっくりに見えるだろうな、って思ったの。そして最後に私のこと。私の現実(うつつ)か、それともこの私の見る夢かでは、ちょうど今日が聖ニコラウスが子供たちの一年に審判を下す、冬至祭りの日に当たるのよ。とっても素敵な巡り合わせだわ!」

 

 マエリベリー・ハーンの境界を幻視する黄金(きん)の瞳には、オレンジを先頭に夜の京都を行進するエリーとくるみ、そして幽香の華やかな百鬼夜行絵巻の想像図(ビジョン)が、はっきりと視えていた。いや、メリーだけではなくその部屋の全員が――茶器を片付けに来ていたくるみも――それぞれの精神の中に同じビジョンを共有していた。

「ありがとう、メリー」しばしの沈黙のあと、幽香が妖怪たちを代表して口を開いた。

「久しくなかった客人による、久しくなかったいいモノ語りだったわ。あなたの口と手は、きっとこれからいくつもの消えゆく幻想を、記憶の中に留めおくことができるでしょう。その前途のために、私はこれを差し上げるわ」

 幽香は立ち上がり、手ずからひとつの箱を持ち出してメリーに手渡した。

「あ、ありがとうございます。蓮子――私の大切なパートナーにも、きっとみなさんのことを語らせてもらいますわ」

 贈り物の返礼としてかしこまって一礼すると、四人の妖怪たちは声をたてて笑った。

 

   §

 

「――それで、これが夢の中でもらったクリスマスプレゼントなの。せっかくだし、倶楽部活動の報酬ってことでふたりで分けましょ」

「メリーはまた、夢の証拠品を提出してくるのね。たしかにそのへんのお店で買ってきたものには見えないけど、どうやって相対性理論を誤魔化してるのかしら。」

 構内のカフェテラスでサテライトアイスティーを傾けながら、宇佐見蓮子はマエリベリー・ハーンの持ち込んだ小箱を眇めている。

「もう、何度も言ってるでしょ、夢と(うつつ)は同じものなんだって。だからこのプレゼントも、きっと素敵な――あら?」

 メリーが開けた箱の中には、大きな黒い硬質の塊が入っていた。蓮子が指先で触れてみると、見事に真っ黒になった。どう見ても石炭だ。

「えっ、……何これ! メリー、冗談にしてはタチが悪いわよ」

「まあまあ蓮子、私たち不良サークルには、よい子へのプレゼントなんて似合わないってことじゃない?」

 メリーはそう言うが、蓮子だってクリスマスプレゼントという言葉にはそれなりの“幻想”を抱いている。おまけに今日は二人のサークル『秘封倶楽部』を結成して最初のクリスマスだ。月面旅行こそ計画倒れに終わってしまったものの、何かしらロマンチックな雰囲気をパートナーと楽しみたいと思っていたのだが、開けて悔しき玉手箱ではムードも何もあったものではない。蓮子の心まで煤けてしまいそうだ。

 さてどうしたものかと思案していると、突然メリーが素っ頓狂な声を上げた。

「待って――蓮子、この石炭から、結界が視えるわ!」

「えっ!? それ、本当!?」

 メリーは魔術師が水晶玉を覗き込むように、箱から取り出した石炭を凝視している。――手が煤だらけになっていたので、蓮子はお冷やの残りで濡らしたハンカチで拭いてやった。

「うん、これは――ジャングル? この石炭になった樹が生きていたころの記憶かしら――いえ、違う、あれは!?」

「どうしたのよ、メリー、私にも教えて――」

 興奮のあまりハンカチを取り落したとき、素肌で触れあった手と手からメリーの視界が飛び込んできた。緑の楽園を闊歩する不可思議な生態系と、森林の奥に見え隠れする宇宙の(やみ)深淵(わだ)、そしてそびえ立つ2本の柱とそれを渡る木――。

「メリー、これって!」

「ええ――もしかして、夢が時空を超えて、私たちの行先を示してくれたんだわ!」

「これは私たちにとって、最高のクリスマスプレゼントだったのね。疑って悪いことをしちゃったかしら」

 興奮のあまりカフェテラスで抱き合い踊りだす二人を、宵の明星がかすかに照らし出していた。

 




メリークリスマス!

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