白兎が精霊に愛されているのは間違っているだろうか? 作:謎の人でなしZ
タイトルのデザインからして、妖精のようなマークもありましたから、やはりリュー編でしょうか?
とても楽しみです!!
楽しみに待ちつつ、頑張っていきたいと思います
今回短めです
では、どうぞ!
ギルド本部~応接室~
「・・・もう一回言ってくれるかな?ベル君??」
「は、はい・・・先日Lv2にランクアップしました・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
ランクアップしてから数日後、僕はギルド本部に向かっていた。理由はエイナさんに報告するためだ。ギルドに着いた僕は早速エイナさんのもとに行き、ランクアップしたことを伝えた。するとエイナさんは動きを止め、僕を連れて応接室に向かった。そして現在に至る
僕の言葉を聞いたエイナさんは深いため息をつき、頭を抑えた
「・・・・ベル君が精霊と契約してるのは知ってるけど・・・いくら何でも規格外過ぎるよ~~」
「は、はは・・・」
涙目になりながら頭を抱え込んでいるエイナにベルは苦笑を返すしかない。ベルの中の精霊たちは当然とばかりにふんぞり返っていたが・・・
しばらくして少しだが回復したエイナはベルにお祝いの言葉を贈る
「・・・とりあえず、言いたいことはたくさんあるけど、ランクアップおめでとうベル君」
「あ、ありがとうございます」
ベルは少し照れながらお礼を述べる。エイナはそんなベルを微笑みながら見つめる。その後しばらく雑談をしていたが、ふとエイナがベルに質問する
「そういえばベル君、今日はランクアップのことを伝えに来たの?」
「え?あ、いや実はもう一つお話がありまして・・・」
ベルはエイナに向き直り報告する
「実は今回ロキ・ファミリアの遠征に参加することになったんです」
「―――」
エイナは笑顔で固まった。しかしベルは気づくことなく話を続ける
「それでエイナさんに許可を貰おうかとおm・・・」
「ベル君」
「!?」
ベルは言葉を止めた。目の前の女性が絶対零度の声で自分の名前を呼んだから。エイナは笑顔のままベルに話しかける
「詳しく、聞かせて、くれるよね?」
ベルはただ頷くことしかできなかった。そして地獄のような説教が始まった。ベルがホームに戻ったのは日が沈み、すっかり夜になった頃だった
ギルドを出たベルの瞳に光はなく、エルフコワイ、と何度も呟いていた
―――
ベルがエイナより説教を受けている中、ベルの主神であるヘスティアも地獄にいた
オラリオの神々は月に何度か『
命名式とは、Lv2以上の冒険者の二つ名を神々考えるというものである。例として挙げるなら、アイズの【剣姫】、オラリオ最強のLv7のオッタルの【猛者】などだ。つまりヘスティアは今日ベルの二つ名を決めに来たのだ
ではなぜ地獄なのか、それは――
「それじゃ、タケミカヅチのとこのヤマト・命ちゃんの称号は【絶†影】でええな」
『意義なし!』
「うぁあああああああああ!!!すまない!すまないミコトォオオオオオ!!!!」
「よーし、んじゃ次は~・・・」
つまりこう言う事である。神々は常に娯楽に飢えている。そんな神々のとって命名式とは最高の娯楽の一つである。つまり二つ名とは神々の間ではその殆どが悶絶するほど痛い名前なのだ
特に発言力のない新米ファミリアは神々のいいオモチャにされる事が多い。神々は冒険者に痛い二つ名をつけようとし、新米ファミリアの神々は自分の眷属たちの為に無難な二つ名を持って帰ろうとする
ヘスティアもそんな神々の一柱だ。ヘスティアは神友であるタケミカヅチの泣き叫ぶ姿を見て、これから我が身にも起こる悲劇を身近に感じてしまった
(すまないタケ・・・ボクは無力だ・・・・・・)
「次はーっと、おっ、ウチのアイズたんや!」
『おぉー!!【剣姫】来たーー!!』
「って言うかもうレベル6!?」
「くっそはえええ!!」
「階層主を一人で斬り殺したとか、相変わらずぶっ飛んでるな」
「それで二つ名はどうするんだ?」
「【剣姫】の次だから【剣聖】とか?」
「いや、それはないなぁ」
「ないない」
「やっぱアレだな」
「そそ、アレしかないだろ!」
「ああ、やっぱ」
『
「殺すぞ」
『マジですみませんでしたぁああああ!!』
ロキの一言で男神達は一斉に土下座をしていた。どうやら神々の間でも極東の最終奥義は広まっているようだ
「そんじゃアイズたんは【剣姫】継続でええな?」
「・・・・ほんま調子のいい連中やな。んで次で最後やな」
そしていよいよベルの番になる。ヘスティアは緊張しながらもベルのためにも身を引き締める
「えーと、最後は・・・・・ドチビんとこやないか!?」
ロキが驚きを顕わにする。そして神々がベルの似顔絵や冒険者の情報が書かれた紙に目を通し、一律に驚愕の表情をする
「え!マジ!?」
「冒険者になって三週間半でランクアップ!?」
「アイズちゃんの記録を塗り替えただけじゃねぇぞ!?」
「やべぇよコイツ!?」
「しかもこんな顔して男!?」
「ハァ、ハァ、ヤバい・・・・マジ好み・・・・」
ほとんどの神々は同じことを思っていた。一部とんでもないことを言っている者もいたが・・・
そして神々の視線がヘスティアに集中する
「どういうことだよヘスティア!!」
「三週間ちょっとでランクアップとかチート過ぎんぞ!!」
「ヘスティア!彼とはどこで会ったの!?」
「説明しろ!!いや、それよりも――」
『この子超欲しいぃいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!』
神々の叫びが一つになる
「やるわけないだろう!!!!ベル君はボクのだぁぁぁぁああああああ!!!!!!」
そんな神々にヘスティアは絶叫する。しばらくそんなやり取りが続いたが、司会進行のロキが手をたたき話を進める
「そこまでや。そないな事より、さっさと二つ名を考えよか」
ロキのその言葉に、ヘスティアはもちろん、周りの神々も絶句した。あのロキがヘスティアを庇うような真似をしたのだ。普段から二人の仲の悪さを知っている者からすれば、恐怖さえ覚えることだろう
(ロキの奴・・・いったい何を考えているんだ?)
ヘスティアはロキの行動を理解できず、困惑している。現在神々の混乱を引き起こしているロキはというと・・・
(ふざけんなや!ただでさえこの間の件で精神的に死にそうやのに、これ以上の問題はホンマに死んでまうわ!!!)
内心そんなことを思っていた。実はロキ、この前のベルの発言により精霊のことが若干トラウマになっており、胃薬のお世話になっている。それは、フィンとリヴェリアもなのだが・・・
「それで、誰か何かないんか?」
そう促すロキに神々はようやくノリを取り戻す
「そ、そうだよな!じゃあオレからいくぜ!【
「負けるか!【ぴょん吉】!」
「いやそれ中古。ヘファイストスんとこの鍛冶師がもう使ってる」
「神の先をいく、だと!?」
「うーん、可愛い顔をしてるから・・・【
「ハァ、ハァ・・・もう我慢できない!【
と、そんなおぞましい名前ばかりが出てくる。てか最後の奴出てこい。ぶっ飛ばす。ヘスティアはそんな状況に絶望しかけ、何とかこの流れを変えようと口を開こうとした瞬間
「私も、いいかしら?」
一人の女神が声を上げる。そちらに目を向けると、そこには普段は参加する姿勢を見せない美の女神フレイヤが片手を軽く挙げていた。ヘスティアがまたも混乱する中、ロキがフレイヤに話しかける
「なんやフレイヤ、自分が参加するんは珍しいな?」
「ふふ、よして頂戴ロキ。私だって女神なのよ?」
そしてフレイヤは、神をも魅了する微笑みで言葉を続ける
「――【
「却下だ―――!!!ベル君はボクのだって言ってるだろう!!!????」
まさかの二つ名にヘスティアは全力で拒否する。残念ね、と呟きながらフレイヤは静観の姿勢をとる。ヘスティアは肩で息をしながら自分の席に座る。この際、もう誰でもいい。どうかベル君に無難な二つ名を!
その願いが通じたのか、通じなかったのか今度はロキが手を挙げた
「ウチからも一つあるんやけど」
「!?」
そんなロキをヘスティアは驚きながら見ているが、すぐに真剣な顔に変わる。おそらくここでロキがまともな二つ名を出さないと、きっとろくでもない二つ名になるだろう。これからのベルの冒険者人生の善し悪しは、いままさにロキに委ねられた
ヘスティアが必死になって祈っていると、ロキが口を開いた
「んじゃ、発表するで~ウチが考えた二つ名はな・・・・・」
それから、全ての冒険者の命名が終わり、神会は終わった
いかがでしたか?
次回遠征始まります!
ベルの二つ名も明らかになりますよ?
出来るだけ早めに更新したいと思います