白兎が精霊に愛されているのは間違っているだろうか? 作:謎の人でなしZ
本当にありがとうございます!!これからも皆さんが楽しめるように頑張りたいです!
そして遠征三話目です
今回はネタ回なのでそこまで進みません
ではどうぞ!
「さて、ベル。説明してくれるかな?」
ここは、18階層【
モンスターがあまり出現しない
水晶と大自然に満たされた地下世界で、天井も全て
そんな18階層にロキ・ファミリアは野営地を設置し、団長や副団長、幹部たちが使う他よりも大きなテントに、僕ベル・クラネルはいた。目の前には困った顔のフィンさん、顔に手を当ててため息を零すリヴェリアさんと大笑いしているガレスさんがいた
ゴライアスを討伐した後、先に18階層に到達していたフィンさんは、ゴライアスの雄たけびが聞こえ、団員たちに指示を出すと、幹部の皆さんと数人の団員たちを連れ、急いで17階層に向かった。しかしそこに広がっていたのは、ゴライアスのものと思われる巨大な魔石とハウルで気を失ったのであろう団員たち。そして、遠くからでも分かる程に顔を紅潮させている僕と、そんな僕を見つめながら頬を染めているティオナさんの姿だった
状況を理解できていないフィンさんたちは、全員首を傾げながらも倒れている団員たちを連れて18階層に向かった。その道中で、一体何があったのかを聞かれた。ずっと僕の左腕に抱き着いていたティオナさんの説明も含めて
その時の僕は色々と限界だったので、後から説明させてほしい、と頼んだ。フィンさんは何かを察した様子で同情の視線を送りながら了承してくれた。18階層に着いた後は、気絶していた団員たちの治療が行われたが、ケガ人は一人もおらず、すぐに目を覚ますとのことだった
その診察結果を聞いた僕は、休憩を貰い、割り当てられたテントで眠りについた。しばらくしてガレスさんが僕を起こしに来て、フィンさんたちがいるテントまで案内されたのだ
現在僕はフィンさんたちに事情を説明し終わったところだ。17階層の
僕の話を聞き、フィンさんは乾いた笑みを浮かべた
「ハハハ……ベル、君とは仲良くなれそうだ。それよりも、団員たちを救ってくれたこと、ファミリアの団長として感謝する。本当にありがとう」
「私からも礼を言うぞ、ベル。君には助けられてばかりだな」
「いえ、そんな大したことはしていませんよ。それに参加させて貰っている身ではありますが、仲間を助けるのは当然じゃないですか。だから気にしないでください。その方が僕も気が楽なので」
僕の言葉にフィンさんとリヴェリアさんは笑顔になり、ガレスさんは大声で笑いだした
「ガハハハ!お主のその姿勢をウチの若い連中にも学んで欲しいわい」
「それには同感だ」
「ああ、私もだ」
三人の会話を僕は少し照れながら聞いていたが、ふと、疑問に思ったことを聞いてみることにした
「あの、フィンさん」
「ん?どうしたんだい、ベル」
「ティオナさんの話をしたとき、なぜか同情の視線を感じたんですが……」
「………………」
その言葉にフィンさんは固まった。周りの二人は後ろを向き肩を震わせている。どうやら笑いをこらえているようだ。僕は訳が分からず混乱していると、フィンさんはため息をつく
「フ~……僕には何のことか分からないな」
「いや、さっきのため息は絶対何かあ……!も、もしかして、ティオネさんが……」
「………僕は何も言わないよ」
否定しないということは、そういうことなんだろう。するとフィンさんが満面の笑みで僕の肩に手を置いた
「ただ、一つだけ言えることは、恋に落ちたアマゾネスは、大変だよ。それこそ僕でもどうにも出来ないくらいに、ね」
君も覚悟しておくといい、そう言ったフィンの顔はまるで僕のことを歓迎している悪魔のようだった。僕は冷や汗をかきながら、ゴクリ、と唾を飲み込んだ。一体これから僕はどうなるのか、そう考えると身体が震えだした
その後は、すぐに解散となり僕はテントに戻った。明日への莫大な不安を感じながら、僕は静かに目を閉じた
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「……ではこれより、精霊裁判を始める。被告人は前に」
ナニコレ?
気がついたらここにいたんだけど、僕って寝てたよね?それにユキさん?何ですかその黒いスーツは?リディヤにリンネも。ティナ、ルナ、なんか目の光が無いよ~……って裁判!?
「え!?どういうこと!??」
「…静粛に」
僕の言葉はユキによって妨げられた。な、なんでこんなことに……
「……じゃあ、リンネ。説明よろ」
「分かりました。ではベル様、説明させていただきます。ここにお呼びした理由はただ一つ。あのティオナとかいう女のことです」
「ティオナさん?それがどうs……!?」
リンネの言葉に僕は動揺する。ま、まさか!?
「もう分かりますよね?ベル様があの女とキスをしたことです!!」
「ま、まった!!あれはいきなりのことで僕も反応できなくて……ていうか、これ僕が悪いの!?」
むしろ被害者じゃない!!?
「黙りなさい。反応できなかったにしても、その後もずっとキスし続けたのはどうしてかしら?振り払うこともできたわよね?」
「うぐっ!?そ、それは……」
くっ!言い返せない
「ネエ、オニイチャン?ナンデキスシタノ?ワタシニハシテクレナイノ二」
「モシカシテ、アノオンナガスキナノ?ドウシテ?ワタシ、ベルニィノタメナラナンデモスルヨ?」
「お、落ち着いてティナ、ルナ!正気に戻って!!」
ヤバい、これは本当にヤバい。ティナとルナからドス黒いなオーラが溢れてるし、それにルナなんて呼び方が昔に戻ってるし!!
「……これは、大罪。よってベルには重い罰を与える」
「ば、罰!?そんな、どうかお考え直しを!!」
「……ここでは私がルール」
「理不尽過ぎる!!?」
そういってユキたちは僕を取り囲む。え、ちょっと待って。僕何されるの?
「あ、あの~僕って一体何をされるんでしょうか?」
『………………』
ダメだ。誰も答えてくれない!!それに何故か僕を飢えた獣の目つきで見てない!?
……このままでは不味い。ここは逃走を!!!!
そして僕は逃走を試みたが――
「ダメダヨ、ベルニィ」
「!?」
ルナの創った鎖で手足を拘束された。し、しまった!!しかもこれ僕でも中々解けないやつじゃん!!!
僕が必死に脱出しようともがくなか、ユキたちはゆっくりと僕の方に歩み寄ってきた
「ヒィ~!!ま、待って皆!まずは話あって……」
「……待たない。兎処すべし、慈悲はない」
「大丈夫よ、ベル。少し地獄を見るだけだから」
「フフフフフフ、ベル様たっぷりと可愛がって差し上げます」
「オニイチャンオニイチャンオニイチャンオニイチャン」
「ベルニィベルニィベルニィベルニィ」
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!???????!??!??!???」
空間内に絶叫が響き渡った
その後僕がどうなったかは、僕自身の名誉のために黙秘させて欲しい。思い出すだけで震えが止まらなくなるから
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数時間後、僕は汗でびっしょりになっており、なぜか横にはユキたちが眠っていた。僕はユキたちに一瞬ビクっと身体が震えるも汗を流すため、テントを出た。もちろんユキたちを起こさないように細心の注意を払って
そして僕は水浴びのための道具一式を持って昨日教えてもらった泉に向かった
朝方だったので水は冷たかったが、誰もいなかったので魔法で温め、温泉にした。そんなちょっとした贅沢をしながらも、しっかりと汗を流した
さっぱりした所で、着替えてテントに戻ろうとしたが、まだ辺りは仄かに暗い。まだ起きる者もいないだろう。そう考えた僕は、せっかくだから18階層の散策を行うことにした。昨日なんだかんだあってできなかったし……ユキたちには悪いけど、先に行かせてもらおう
そう決めた僕は、テントとは逆の方角に身体を向け、好奇心に身を委ねながらまだほの暗い森の中に向かった
いかがでしたか?
次が18階層になり、その次から遠征再開、という形になると思います
話の展開が遅くてごめんなさい
出来るだけ早めに更新したいと思います