白兎が精霊に愛されているのは間違っているだろうか? 作:謎の人でなしZ
ベル「皆さん、この度は更新が遅くなってしまい本当にすいませんでした。遅れた理由は……え、え~と(紙を見る)『ダンまちのゲームでコラボをやっていてそっちに本気を出していた。反省はしているが後悔はしていない』とのことです
……え?作者はどうしたのか、ですか?それなら―――」
後ろを振り向くベル。そこには……
作者「熱ッ熱い!し、死ぬー!焼け死ぬーー!!」
十字架に磔にされ、足元で火を焚かれている作者と
リディヤ「リンネ~もっと薪もってきて~~」
リンネ「了解です、リディヤさん」
ユキ「リディヤ、火の強さってこれくらい?」
リディヤ「そーそーそれくらい」
作者の足元で焚火というなの火おこしをしているユキ達の姿があった
作者「ちょっとすいません皆さん!!確かに更新が遅くなったことは悪いとは思いますけど、ここまでしなくてもいいんじゃないでしょうか!!??」
リディヤ「ねぇ作者。アンタ更新が遅れたのは、げいむがどうのこうの言ってたわね?」
作者「そ、そうだけど……だってコラボしたのがあんな大人気アニメなんて思わないじゃん!!」
リディヤ「本当にそれだけかしら?」
作者「へ?」
作者はリディヤの言葉に間の抜けた声を出す
リンネ「2021年4月4日00:30……この数字になにか身に覚えはありませんか?」
作者「?………!?ま、まさか!!??」
リディヤ「そう、アンタが私たちの作品以外の作品を初投稿した日よ」
リンネ「あれから一回でも更新しましたか?」
作者「い、いや、その……(汗)」
ユキ「……でも、そんなことはどうでもいい」
作者「え、いいの?」
リディヤ「そう、そんなことどうでもいいのよ。アンタがどんだけ新作のSSの原作のアニメにはまろうが、漫画を一から購入して読もうがね」
作者「ちょっと待ってなんで知ってんの?」
リンネ「ではなぜ、わたくし達がこのようなことをしているかお分かりですか?」
作者は首を傾げる。てっきり新作の投稿が遅れてるってことでも怒られると思っていたからだ
リンネ「ではお答えしましょう。その理由は――」
『今回私たちの出番がないから(よ、です)!!』
作者「理不尽じゃね!?」
ユキ「……シャラップ。言い訳は聞かない。久々の投稿で私たちを出さない……判決ギルティ」
リンネ「ティナ、ルナ!!」
ティナ「はーい!!!」
ルナ「薪いーっぱい持ってきたよ!!!」
作者「ちょっ!?待って待ってください!!あの量は普通に死ねるって!!!」
ユキ「……慈悲はない」
作者「だ、誰か助け……アッーーーーーーーーーーー!!??」
ベル「え、えーと、では本編スタートです。この度は作者の茶番にご付き合いいただきありがとうございました。どうぞお楽しみください」
その後、作者は何とかベルに助けられ事なきを得たのであった
めでたしめでたし?
50階層―ロキファミリア野営地
あれから負傷者もなく全員無事50階層に辿り着くことができた……のだが一部の者を除きその表情は死んでいた。まるで自分の中の何かが崩れ落ちるようなことを体験したかのようである
そしてここは幹部が使用するテント。そこにフィン、リヴェリア、ガレスの三人はいた。しかし雰囲気は外の団員と同じである。いやそれよりひどいかもしれない。三人はそれぞれ道中に何があったのかを報告するために集まったのだが、そのどれもが聞くのを後悔するようなものばかりだったのだ
長い沈黙を破ったのはフィンだった。心なしか顔がやつれているように見える
「……ガレス、君の所も大変だったみたいだね」
「何を言うとるフィン。お主も所も大概じゃろう。Lv2でグリーンドラゴンを素手で倒すなんぞ聞いたこともないわい」
「僕も自分の目を疑ったよ。それに僕としてはベルの持っていたアイテムボックスはぜひとも欲しいね」
「見た目に反して大量に収納できる袋じゃったか?確かにそれがあれば大分楽になるのう」
「後はベルとの交渉次第だろうが、今の所期待は薄いかな?それよりも……」
フィンとガレスは同時に振り向く。そこには……
「――――――」
椅子に座ったまま気絶したリヴェリアの姿があった。報告しあう中でベルやユキ達のあまりにも常識外なやらかしに思考が停止したのだ。いつもなら悪態をつくガレスでさえ同情の視線を送っている
「……大丈夫なのか?アレは」
「……少なくとも、ショックを受けていのは間違いないね」
「あやつ、最近気絶することが多い気がするんじゃが……」
「仕方ないよ。君だってリヴェリアの魔法への探求心は知ってるだろ?」
現在オラリオ最強の魔導士は誰かと聞かれたら全員がリヴェリアと答えるだろう
リヴェリアの二つ名は『九魔姫』。攻撃・防御・回復の3種類の魔法に加え、それぞれ3段階の階位を含めた魔法を詠唱連結によって計9つの魔法を使いこなすことができる
これがリヴェリアがオラリオ最強の魔導士と呼ばれる所以である。しかしそれはオラリオで最も魔法について博識なのはリヴェリアともいえるのだ
そんなリヴェリアの前にベルが現れた。それもエルフの中でも神聖視されている精霊の契約者である。それだけでも驚くべきことなのだが、ベルが契約している精霊が五人もいてその全員が精霊を統べる大精霊ときた
リヴェリアはエルフの中でも王族であるハイエルフという種族なのだが、そんなリヴェリアでも大精霊はおろか精霊さえ出会ったことはない。それはそうだろう。現代において精霊はほとんど存在していないにも等しいのだから。どんな経緯であれ大精霊6人と契約しているベルが異常なのである
話はズレてしまったが、つまり何が言いたいかというと、リヴェリアはベル達により自分の魔法に関する常識を粉々にされたのだ。今までの自分の努力は何だったのかとすら思えるほど、ベル達の魔法は凄まじかった。それこそ立場など捨て去り教えを請いたい程に
フィンはリヴェリアの心中を察し、団員を呼んで彼女を休息用のテントまで運んでもらい、その後は解散となった。本当は自分も今すぐに休みたいのだが、団長としての仕事が残っているので休むわけにはいかず、フィンは大きなため息を吐いた
~~~
そしてベル達の被害者はここにも居る
「まったくあの
「落ち着きなさいレフィーヤ。でもそこには私も同意するけどね」
「ベル、凄かった」
「いーなーアイズは。ベルと一緒に居れて。羨ましい!!」
女性団員が使っているテントの一つに被害者もといアイズ、ティオナ、ティオネ、レフィーヤの四人(アイズとティオナは別だ)が集まっていた。理由はもちろんベルのことである
「大体何ですか!魔法を詠唱なしであの威力!!なんで精神枯渇にならないんですか!!!????」
「だから落ち着きなさい……ったく、あのリヴェリアも大分参ってたみたいだけど、何があったのよ」
「『巨蒼の滝』を飛び降りたと思ったら魔法で道連れにされ、たった三人で『闘技場』を半壊させました」
「…………」
「初見のはずのモンスターも難なく対処するし、魔法も既に私を超えていて、あれ?私ここにいる意味あるのかなって思いましてアハハハハ!!」
「…………………」
光を喪った目で壊れた機械のように語るレフィーヤを見て、ティオネは顔をそらした。自分とは違いレフィーヤは魔法職。Lv3でありリヴェリアを師に持つ彼女はそれなりに魔法には自信があったはずだ。だがそれをベル達によって粉々に砕かれたといっても過言ではない
未だにブツブツと呪詛のように呟いているレフィーヤ。ティオネはこれ以上は不味いと思い、気を紛らわせようと、アイズと楽し気に話している自分の妹であるティオナに話しかけた
「……アンタも大変なのに惚れたわね………」
「ベルのこと?」
「……っ」
~~~
私はベルの名前が出たとき僅かに肩を揺らした。そんな私に気づかずティオナは首を傾げながら答える
「まさか戦闘狂で恋なんて全く興味なさそうなアンタがねー」
「なにさ!あたしだってアマゾネスなんだよ!!」
「はいはい。それでベルのどこが好きなのよ?」
「ん~まず強いでしょ、優しいでしょ、声も綺麗だし性格もよくて……」
「長い。一言にまとめなさい」
「ベルの全部が好き!!」
「まとめ過ぎよ!!」
ギャーギャ―と姉妹で口喧嘩を繰り広げる中、私は自分の胸に手を当てうつむいていた
(まただ。またこの痛み……)
自身の胸を襲う謎の痛みに困惑した。だってその痛みを私は知らないから
(モンスターと戦った時だってこんなことは無かった。じゃあこれは何?)
心当たりがあるとすれば、痛みはティオネ達がベルの話を始めたときから……
「そんなこと言うなら私なんてベルとキスしたもんね!!」
「――えっ?」
ティオネのそんな言葉に私の頭の中は真っ白になる。それと同時に胸が今まで以上に締め付けられる
「ッ!……ッ!!」
私は胸を手で押さえる。しかし痛みはなくならず、寧ろだんだん強くなってきている
(どうして?なんでこんなに痛いの?)
「……ん?アイズ、どうしたのよ?」
「…はっ!大丈夫ですかアイズさん!?」
「あ、レフィーヤ戻った」
そんな私に気が付いたのかティオナ達が心配の声をかけてくれる
「……だい、じょう、ぶ……なんでも、ないか、ら………」
「そんなわけないじゃないですか!どうしたんですか!?お腹が痛いんですか?なにか変なものでも食べたんですか?直ぐに吐き出してください!?」
「そんなわけないでしょ」
「いたっ」
目をぐるぐる回しながら詰め寄るレフィーヤの頭にティオネが軽く拳骨を落とす
「でもアイズ、明日は未到達階層を目指すのよ?体調が悪いならもう休みなさい」
「そうそう、明日からが本番なんだからさ。無理せず休んだ方がいいよー」
「……うん、そうする」
そういって私は心配そうにこちらを見ているレフィーヤに「大丈夫」と笑いかけた
「じゃあ、皆おやすみ……」
「えぇ、おやすみなさい」
「おやすみー」
「お、おやすみなさい!」
三人に挨拶をして私は自分用のテントに向かった
~~~
アイズ用テント
テントの中に用意されたベッドの中で私は横になっていた。しかし未だに頭の中では先程のティオナの言葉、そしてベルのことで埋め尽くされていた
(……ベルとティオナ、キス、したんだ)
キスというのは、あのキスだろう。自分でもキスがどういうものかは知っている。もちろんその意味も
(……ベル、ティオナが、好き、なのかな?)
まあ、本当はティオナがベルの不意を突いてキスをしたのだが、アイズはそれを知らない。モヤモヤする心を紛らわせるために毛布を顔まで被る
(なんで?なんでこんなにモヤモヤするの!)
――それはね、私がベルのことを好きだからだよ
(!?……なにを、言ってるの?)
――そんなこと言って、私も気づいてるんでしょ?
アイズに語りかけてきたのは自身の中の
(き、気づくって……何に?)
ねぇ、私はティオナがベルとキスしたって聞いたとき、どう思った?
(わ、私は、よく分からないけど、胸がすごく痛くなって……)
うん。それはね、私が二人に……いやティオナに嫉妬したからだよ
(し、嫉妬?)
そう。私はティオナの話を聞いて羨ましいなーって思ったの。そしてベルにキスしたことに怒ってる
(べ、別に、怒ってなんか……)
ううん。怒ってる。それは私がいちばん分かってるはずだよ
(……で、でも、そうだとしても、なんで私は怒って嫉妬してる、の?)
それはね、私はベルのことが大好きで――
ベルが、私の『英雄』だから
(………………………………………え?)
一瞬
(ベルが……私の、英、雄………?)
うん。そうだよ
(………そんなわけ、ない)
どうして?
(だって……だって!あの時、私に英雄はいなかった!!私を助けてなんてくれなかった!!誰も私に寄り添ってなんかくれなかった!!)
…………
(だから……だから私は剣をとったの!私に英雄なんていない。私の英雄なんて現れるはずがない!!)
……私もそう。ううん、
ねぇ、私はさ、昔お父さんに言われたこと……覚えてる?
(……昔?)
そう。お父さんとお母さんがキスしてた時、私もってお父さんに言われた言葉
(………)
そう言われてアイズは思い返す。自分が幸せだった、あの頃の記憶を
―――私はお前の英雄になることは出来ないよ。もうお前の
―――いつか、お前だけの英雄にめぐり逢えるといいな
(ッ!)
……思い出した?私だけの英雄……それが、ベルなんだよ
(……ありえない……私に、英雄、なんて……)
ねぇ私。私は昔の……お父さんとお母さんとの思い出を覚えてる?
(そんなの覚えてるに決まっ………え?)
思い出せる?自分が持つ【
アイズは混乱する。しかしあることに気づき、アイズは驚愕し、自身の胸に手を当てる
(黒い炎が……消えてる?)
そう。常に自分の心のなかで燃え盛っていた黒い炎が綺麗さっぱり消えていたのだ。今の自分の心には父と母と暮らしていた頃の白い炎だけが残っている
(ど、どうして……)
ベルのおかげだよ
(え?)
私がベルと出会って……そんなに長くはないけど、ベルに触れて、ベルと話して、ベルと戦って、ベルの顔を見て……どんな些細なことでもベルと一緒にいたとき、私の黒い炎は消えていった。ベルのおかげで、私はお父さんやお母さんとの思い出を思い出すことができた
(じゃ、じゃあ……ほ、ほんとうに……)
うん。ベルは『英雄』だよ。この世界にたった一人の、私だけの英雄
(ベルが……私の……)
アイズは幼い
その時見た夢は、在りし日の父と母と過ごした嬉しくて幸せな夢だった
~~~
ダンジョン24階層―大樹の迷宮―
「……………ここは、どこですか?」
ケモ耳をピコピコ揺らし、鎖をジャラジャラ鳴らせながら、淡い桜色の長髪の少女は辺りを見渡しながら歩いていた
「……おかしいです。確かに
スンスンと鼻を鳴らしながら少女は首を傾げる
「……すれ違いになったんですかね?間違いなく
そう言って少女は目を閉じる。そしてすぐに目を開けた
「……やはりおかしいです。隈なく探したはずなのに
少女はため息をつく
「……あの子達の仕業ですね?全くヤンチャなところは変わってないんですから」
少女はそう零し再び歩き出した。その顔は無表情ながらも少しだけ、ほんの少しだけ楽しそうに見えた
まるで子の成長を見守る母親のように
「……やはり少々面倒ですね。階層ごとぶち抜いてしまいましょうか」
そんな発言に反応する者もツッコむ者も、ここには一人もいない
いかがでしたか?
次回もお楽しみにお待ちください
精霊達(オリキャラ)の設定資料集を作る?
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優先して作る
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そんなことより本編かけ
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本編の後のあとがきに一人ずつ書く