ありふれない魔法で炎竜王   作:目指せ焼豚

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ようやく新しい学校の生活が落ち着いたので書いてみました。
時間があんまりなかったのでかなり短めです。

ぱっと書いたので誤字があったらごめんなさい。


少年迷宮探索中

 「『火竜の鉄拳』!」

 

 炎を纏った一撃が、暗闇にいるトカゲに直撃する。直撃したその一撃は、そのトカゲの胴体を貫き、中からその炎で中からトカゲを燃やす。

 

 「うわ……」

 

 「ははは……一撃かよ」

 

 竜騎は自分の一撃で中から丸焼きのようになったトカゲを見て、ハジメは竜騎のステータスの強さに思わず声が出る。

 そんな二人に背後からまた同じトカゲが暗闇の中攻撃するが、いきなりそのトカゲの視界は閃光によって白くなり、ハジメが振り返り大型のリボルバー……『ドンナー』を構え、弾丸を発砲する。

 

 ドパン!!

 

 絶大な威力の弾丸が、ハジメの狙った場所、トカゲの頭部に寸分狂わずに当たり、頭蓋骨を粉砕し中身を蹂躙する。弾丸は、そのまま貫通し奥の壁に深々と穴を空け、シューと岩肌を焼く音を立てた。

 

 電磁加速させているため、当たった場所から高温を発しているのだ。熱に強く、硬いタウル鉱石だからこその威力だろう。

 

 「俺からしたら、そんな強い武器を作るお前の方がすごいと思うけどな」

 

 「うるせえ、チートやろう」

 

 竜騎のその言葉にハジメはそう返すと、周りに他の魔物がいないか警戒しながらトカゲ……RPGで言えばバジリスクと呼ばれる魔物の肉を切り取りその場を竜騎と共に脱した。ほとんど何も見えない状況では流石にのんびり食事するわけにもいかない。ひとまず探索を進めることとした。

 

 闇の中を歩き続ける二人。既に、体感では何十時間と探索を続けていたが、階下への階段は未だ見つかっていない。道中、倒した魔物や採取した鉱石も多く、二人の針金と魔物の皮でできたリュックの中身もだいぶいっぱいになっており、持ち運びに不便になってきたので、二人は一先ず拠点を作ることにした。

 

 アイコンタクトで竜騎とハジメは会話し、竜騎は周囲の警戒、ハジメは拠点作りのための錬成を行う。

 適当な大きさの空間を作ったら中に入り、神結晶からできる神水を貯めるための容器を準備して錬成してできたくぼみに設置する。

 

 ちなみにハジメは神結晶のことを”ポーション石”、神水のことを”ポーション”と呼んでいる。

 豹変した後に、この二つのことを王宮の図書館で見たことを思い出したが、最初にこの二つをポーションと呼んでから変えるのは面倒になってそのまま呼んでいるらしい。そのことを聞いた竜騎は少し呆れていたが、確かにポーションの方が親しみやすいと思って竜騎も呼ぶようにした。

 

 

 「そろそろ飯にするか?」

 

 「そうするか」

 

 二人は先程剥ぎ取った魔物の肉をそれぞれを焼き始める。

 本日のメニューはバジリスクの焼き肉と、羽を弾丸のように飛ばすフクロウの焼き肉六本足の猫の丸焼きである。調味料はない。

 

 

 「「いただきます」」

 

 二人は調理した肉を食べ始める。

 ハジメはムグムグと食べていると体に痛みが走り始めた。つまり、体の強化が始まったということだ。だとすると、今食べている魔物はハジメが腕を食われた爪熊と同等かそれ以上の強さを持つということ。ハジメは神水を飲んで、痛みを無視して食べ続ける。

 

 一方、竜騎の方は普通の食事をするような様子で魔物の肉を食べていた。

 竜騎はハジメの予想通り、竜騎には魔物を食べたことでの崩壊現象は起きなかった。

 

 だが、崩壊現象が起きなかった代わりに、ハジメのようなステータスの急成長もなかった。せいぜい、どこかのステータスが10上がっていればいい方で、普通の食事と変わらない。

 

 「大変そうだなーハジメ」

 

 「お前な……でも、食べるだけで強化できるんだから、モブステータスだった俺からしたら一番強くなる近道だ。それを活用しない手はないだろ?」

 

 「それはそうだ」

 

 二人は会話をしながら食事を続けていく。

 そうして食事を終わらせた二人はステータスプレートを見る。

 

 二人の表情は基本的に決まっている。ハジメは嬉しそうに、竜騎は少しつまらなそうな表情だ。

 

 

 

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 南雲ハジメ 十七歳 男 レベル23

 

 天職:錬成師

 筋力:450

 体力:550 

 耐性:350 

 敏捷:550 

 魔力:500 

 魔耐:500 

 技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合]・[+高速化]・魔力操作胃酸強化纏雷天歩[+空力][+縮地]・風爪夜目気配探知石化耐性・言語理解

 

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 炎王竜騎 17歳 男 レベル12

 

 天職:火竜・魔導士

 筋力:510

 体力:505

 耐性:310

 敏捷:185

 魔力:3010

 魔耐:3010

 技能:滅竜魔法(火)[+火属性魔法超耐性][+火属性吸収][+滅竜奥義『紅蓮爆炎刃』][+吸収魔法魔力変換、魔法強化][+竜の子葉(封印)][+炎性質変化『焔』]・魔力操作[+第二魔力炉《セカンドオリジン》][+高速循環][+効率上昇][+循環強化]・威圧・言語理解 

 

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 「よし!」

 

 「うーん、微妙」

 

 二人の片方は少し嬉しげに、もう片方は少し残念そうな表情に変える。

 

 「やっぱりハジメみたいに一気にステータスは強化されないか」

 

 「そればかりは仕方のないことだろ?俺は弾丸の補充に入るから自由時間だ」

 

 そう言ってハジメは消耗品を補充するために錬成を始めた。

 弾丸は一発作るのに途轍もなく集中力を使うのだ。何せ、超精密品である。ドンナーに刻まれたライフルリングが無意味にならないようにサイズを完璧に合わせる必要がある。炸薬の圧縮量もミスは許されない。一発作るのに30分近くかかるのだ。

 

 ハジメも自分で竜騎に話していたが、よく自分で作れたものだと言っていた。人間、生死が関わることになるととんでもない力を発揮すると感心したらしい。もっとも、時間がかかる分威力は文句のつけようもないし、錬成の速度も練度もどんどん上がるからなんの不満もない。

 

 御蔭で、錬成師としての技能はメキメキと上昇し、腕前は王国直属の鍛治職人と比べても筆頭レベルにある。

 ハジメは黙々と錬成を続ける。まだ一階層しか降りてないのだ。この奈落がどこまで続いているかも見当がつかない。錬成を終えたら探索にすぐに乗り出すつもりだ。少しでも早く故郷に帰る為にグズグズしていられない。

 

 竜騎も竜騎で、ハジメの錬成の邪魔をしないように自己の鍛錬を始めていた。

 ただ、竜騎の魔法は火の滅竜魔法であるから魔法を使った鍛錬はできないので、魔力操作を使った『魔力循環』の鍛錬だ。

 竜騎は、魔力を循環させることで身体能力が上がることを、迷宮に来る前の訓練から気がついていた。それから少しずつだが、使うたびに強化される度合いが大きくなることも。

 

 だから、竜騎はそこに自分の現在の課題である「ステータス上昇値の低さ」の対策をできると感じたのだ。

 現在はハジメに勝っているものが多いステータスも魔物の肉を食べるごとにどんどん強くなっているハジメにはすぐ追い越される。迷宮探索で足を引っ張る可能性がある以上、解決策を用意する必要がある。その解決策として思い浮かんだのは魔力循環での身体能力の強化だ。

 

 

 足をあぐらに組んで、深呼吸をしながら徐々に魔力を循環させていく。循環させるイメージは血管や、ハジメが魔力を操作する際に出る紅の線。自分の体の隅々まで魔力が行き渡るようにイメージすると、自分の体が奥から熱が湧き出てそれが身体中を巡っていく。だが、その熱が体を突き破り外に出ようとする感覚に汗を流す。

 

 「っ……きっちい……」

 

 普段魔法使うために魔力の循環でイメージするのは1箇所に瞬間的に膨大に魔力を集めて、それを燃料にして燃やすことをイメージしている。

 身体強化も普段は瞬間的にしか行っていないので長時間循環させるのは慣れていない竜騎にはかなりの体の負担になっている。

 

 「……はあ、だめだ〜」

 

 ものの数秒で限界が来て循環を中断してそのまま背中から地面に寝転がる。

 瞬間的な魔力循環での身体強化は迷宮に落ちる前に何度か練習をしているから多少できるが、常に循環させて戦うとなると右手で円をかいて、左手で三角をずっと描き続けるような並列作業をしていかないといけない。自在にできるまではまだまだ道が長い。

 

 「うし、もう一回!」

 

 起き上がり、少し大きな声でそう言ったあとまた竜騎は鍛錬を始める。

 そうしてその鍛錬はハジメの弾丸の補充が終わるまで地道に続けて行った。

 

 

竜騎・ハジメ側かクラスメイト側の話、どっちが先がいい?

  • 竜騎・ハジメ側
  • クラスメイト
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