がっこうぐらし! 男キャラで全員生存ルート RTA風実況   作:fruit侍

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前回初投稿って書き忘れたので初投稿です。

かなり遅くなり申し訳ありません。創作意欲が湧かなさすぎるあまり、書けるわけがないR-18版を書いてみてこれ黒歴史になるわ(確信)と思って消す始末。

今回の展開に基づき、第一話を編集しました。編集したと言っても誰も覚えてないとある一文を消しただけです。


トラウマ発覚

「あああア"ア"ア"ア"ッーーーーーーーーー!!!!!!」

 

突然、呑谷君がいつもなら絶対あげないであろう叫び声をあげる。

 

「何!? どうしたの呑谷君!」

 

呑谷君に何が起こったのか確認しようと、私達は湯を沸かしている途中であるお風呂の方へ向かった。

 

そこで私達が目にしたのは、出来るわけないのに屋上の柵を頭を打ち付けて潜り抜けようとしている呑谷君だった。いつもの冷静な様子は一切感じられず、何かから逃げているようにも見える。

 

私達は急いで呑谷君を柵から引き剥がす。もちろん呑谷君は抵抗してきた。少しでも気を抜けば、こちらが突き飛ばされてしまうぐらいの力だ。

 

「あ"あ"あ"ッ"!! が"あ"あ"ッ"!! ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ"!!!!」

 

柵から引き剥がしても叫び続ける呑谷君。ここまで取り乱すなんて一体何があったというの……?

 

「ッ! そうか……!」

 

何かに気づいたらしい恵飛須沢さんが、彼女の得物であるスコップを呑谷君の首に押し当てる。気絶させる気だろう。

 

「……くっ! なんて馬鹿力だよっ!」

 

しかし彼女の力をもってしても、彼を押さえつけることができそうにない。

 

「誰でもいい! こいつの手足を押さえてくれ!」

 

恵飛須沢さんが私達に向かって叫んだ。私達は大急ぎで加勢し、呑谷君の四肢を押さえる。私が押さえているのは腕一本、しかも体重もかけているのに、今にも退かされそうだ。

 

「っ……」

 

しかし遂に力尽きたようで、呑谷君は糸が切れた人形のように動かなくなった。先程柵に何度も打ち付けていたためか、頭から血が垂れている。

 

「一体……どうしたというの……?」

 

私は傷だらけの呑谷君の顔を見る。この傷は、先程の抵抗で呑谷君が狂ったように、自分の顔を引っ掻いた時にできたものだ。まるで顔についた虫を落とすように、執拗に自身の火傷痕を引っ掻いた時に。

 

「考えれば……分かったことじゃないか……何で今まで……」

 

恵飛須沢さんは何か言いながら、呑谷君を悲しい目で見ている。

 

「皆……一回集まってくれ……少し話がある」

 

恵飛須沢さんは突然、私達を呑谷君から離れた場所に集めた。

 

「どうしてけーくんはあんなことになっちゃったの?」

 

丈槍さんが恵飛須沢さんに聞いた。恵飛須沢さんは少し躊躇う素振りを見せて、話し出した。

 

「そのな……めぐねえは知らないと思うけど、りーさんが呑谷についての自分の推測を、話したときがあっただろ?」

 

私がいない時にそんなことがあっていたとは、知らなかった。

 

「あの時のりーさんの推測、多分あってるんだ。呑谷の家……火事になったかもしれないっていうの。多分それのせいで、呑谷は火がトラウマなんだ」

 

……やっぱり、そうだったんだ。

 

何故か焦げ跡が付いた家族写真、目の周りの酷い火傷痕。私も薄々気づいてはいた。

 

「でもそうだったら、何で呑谷は自分から火の様子を見に行ったんだ? さっき私が見た感じだと、呑谷は自分から見に行ってた気がするぞ?」

 

「それは……」

 

「そこからは……俺が説明する……」

 

その声に、私達は一斉に声がした方向へ目を向ける。そこには、先程気絶したはずの呑谷君が上体を起こしていた。

 

「あの短時間で目を覚ましたっていうのか……!?」

 

気絶させた本人である恵飛須沢さんも驚いていた。

 

「さっき……全部思い出した……」

 

「呑谷君……」

 

若狭さんが心配そうに呑谷君を見る。

 

「まず最初に……俺はそもそも呑谷という名前ではない……俺の本当の名前は……(あかつき)啓次郎と言うんだ……」

 

その言葉を聞いた瞬間、私は全てを理解した。

 

「暁って、5年前の……!」

 

恵飛須沢さんも気づいたようだ。

 

五年前、巡ヶ丘市内で火災が起こった。結果は全焼、家に住む二人が死亡、一人が重傷を負ったというもので、原因は放火とのことだった。犯人は未だに捕まっておらず、その頃に小中学生が集団登下校していた様子は私も鮮明に覚えている。

 

……そしてその火災で亡くなられた二人の名字が、『暁』だったことも。

 

「ああそうだ……この火傷も……全て五年前のものだ……」

 

「それじゃああの時の、亡くなった二人ってのは……」

 

もう皆分かっている。分かっているが、言い出せない。

 

「俺の……両親だ……」

 

重苦しい空気が私達にのしかかる。

 

誰も言葉を発せそうにない。

 

「俺の家は剣術道場兼忍術道場を営んでいてな……この剣術も……家から家まで飛び移れる程の身体能力も……全てそこで幼少期から叩き込まれたものだ……」

 

……そうだったんだ。

 

だから木刀一本で、あそこまでやれてたし、若狭さんの妹さんを、助けることもできたんだ。

 

「どうして、剣を辞めたんだ?」

 

恵飛須沢さんが聞く。確か呑谷君……いや、暁君は、剣道部に入っていなかった。道場が無くなってしまって、続ける理由を失ってしまったからだろうか?

 

「……それは……すまないが俺にも分からない……家が火事になって……身体のあちこちに……火傷を負ったのは覚えているんだが……その後の記憶がないんだ……まるで……固く蓋をされたように……」

 

固く蓋をされた……つまり呑谷君……いや、暁君の脳が、その記憶を意図的に封じ込めているということだろうか。

 

おそらく、その記憶が彼を壊し兼ねないほどの危険を秘めたものだから。

 

「何で自分から、火を見るような真似したんだよ」

 

柚村さんが聞く。

 

「火を見るまでは……特に火に対して何も思うところはなかった……だが火を見た瞬間……全てが甦って来たんだ……肌を焼かれる痛みが……家を焼かれる苦しみが……」

 

 

パチッ

 

 

その時、お風呂の方の火から音が鳴った。燃料の中の水分が火で熱せられた結果、水蒸気爆発を起こして鳴る音だ。

 

「ひっ……!! 熱いのは嫌だ……熱いのは嫌だ……!」

 

その音を聞いた暁君が短く悲鳴をあげ、お風呂から距離を取り、ガタガタと震えながら踞る。

 

私達には、その光景が信じられなかった。

 

今まで、冷静沈着で何事にも怖じ気づかなかった彼が、雷に怯える子供のように踞っている。

 

しかし、彼をこのままのんびり見ておくわけにはいかない。

 

私は彼に近づき、そっと抱き締めた。そして背中をさすりながら、言葉をかけてやる。

 

「大丈夫よ」

 

今の私には、それしかかけてやれる言葉がなかった。

 

そのせいか、暁君の震えが治まることは、最後までなかった。




トラウマ
ランダムキャラで何名かが持っているもの。トラウマを思い出させるものを見たり聞いたりすると、一時的に正気度が0になり、錯乱状態となって操作不可能となってしまう。ステータスが高いキャラは、錯乱状態の時に他人を殺してしまうことがある。メニューなどに表示されないため、トラウマを持っているのか、何がトラウマなのかは実際にキャラを使ってみないと分からない。克服すると覚醒する。

初期の段階では、料理してる時にうっかりコンロの火を見ちゃって……っていう案だったんですけど流石に無理があるかな……と思ってどうしようか本当に迷ってたんですよね。そこでとある方の感想でお風呂という案をいただきまして、電流が走りました。本当に助かりました。ありがとうございます。

なお自分、主人公が苦しむ展開が結構好きでして。ノンケ君の苦しみはまだまだ続きますよ(鬼畜)

紙を燃やすと、若干ですが音は鳴ります。流石に今回のような大きな音は鳴りませんが。

KRM姉貴の力をもってしても押さえつけれない……普通にエグくね?

忍術道場でここまでの身体能力は身に付かない? 先駆者兄貴の中には、道路標識振り回すような奴もいるし、ま、多少はね?(先駆者兄貴リスペクト)

ストーリーの鍵を握るキャラは?

  • ゆきちゃん
  • くるみちゃん
  • りーさん
  • めぐねえ
  • みーくん
  • けーちゃん
  • るーちゃん
  • たかえさん(チョーカー姉貴)
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