毛布、それはとても心地いい、体温によって程良い温度へと温められた空間は、毛布の肌触りとともに人を虜にしてしまう。
時間が経つごとにその気持ちよさは何倍にも膨れ上がる。そしてそれは、目覚めた瞬間にも言えることである。いや、むしろ目覚めの瞬間の方が大きいのだろう、事実この少年は、起きなければならないにも関わらず、起きられないでいた。
そして、それはつまり──
「後五分……」
そう、二度寝である。
日の光の眩しさによって目覚めた少年、山本友樹 は、毛布に潜り日の光を妨げることで二度寝しようとする。日の光によって温められた外の空間と、少年の体温によって温められた中の空間。
この閉鎖された空間全てが、少年にとって最高の空間を与えてしまっている。そんな空間に少年が歯向かう事などできるはずもなく、少年は再度、夢の世界へと旅立とうとしていた。
瞳を閉じ、柔らかい毛布に身を任せた事で、少年はもう、手遅れとなってしまう。
少年はもう、後戻りできない。
ここから抜け出すことはできない。
抜け出そうとも思わない、思えない……
そうして少年は、深い、深い眠りへと、落ちていく。
しかし、この平穏は待ち構える現実によって、呆気なく崩れ去ろうとしていた。
時間が経つごとにその気持ちよさは何倍にも膨れ上がる。そしてそれは、目覚めた瞬間にも言えることである。いや、むしろ目覚めの瞬間の方が大きいのだろう、事実この少年は、起きなければならないにも関わらず、起きられないでいた。
そして、それはつまり──
「後五分……」
そう、二度寝である。
日の光の眩しさによって目覚めた少年、山本
この閉鎖された空間全てが、少年にとって最高の空間を与えてしまっている。そんな空間に少年が歯向かう事などできるはずもなく、少年は再度、夢の世界へと旅立とうとしていた。
瞳を閉じ、柔らかい毛布に身を任せた事で、少年はもう、手遅れとなってしまう。
少年はもう、後戻りできない。
ここから抜け出すことはできない。
抜け出そうとも思わない、思えない……
そうして少年は、深い、深い眠りへと、落ちていく。
しかし、この平穏は待ち構える現実によって、呆気なく崩れ去ろうとしていた。