無個性ヒーローは無個性ヒーローNo.1を目指す 作:超ちくわ
「…………。」
ムクッ
「あ、おはよ。萃ちゃん。」
救護室で目を覚ました。
隣にはお姉ちゃんが座ってずっと俺の頬とお腹をつついたり、ぷにぷにと触っていました。見慣れてしまった風景には驚くこともなく、無言で起き上がる俺の一言はこれだった。
「今何時なの。」
「14時半。」
「えっ…授業に出なきゃ。」
「休んでいなさい、まだ身体の回復が追いついていないのよ?」
「それでも授業に参加しなきゃ皆の背中に追いつけない…。」
(追い討ちかけたのが悪かったわね…。)
「おねーちゃんゆるさない。」
「本当にごめんってばぁ〜!」
「何か言うこと聞いてくれるなら許そうかなって考えてあげる。」
「許してくれるんじゃなくて考えるの?!」
「おれのきぶんしだい。」
「なんなのそのふわふわした発言…ジュルリ」
「捕食者の目してるよこの人…。」
お姉ちゃんが目をギラつかせながらこちらを見て舌なめずりしていた。怖い。
その後、けろっと変わるように優しく目線を合わせてくれて頭を撫で回しまくってきた。髪がボサボサになっちゃう。
「捕食はさておき…それで、萃ちゃんは私に何して欲しいの?」
「スイーツ奢って。」
「…また??」
「こ、今度は限定のスイーツな上に2人じゃないと入れないお店があるの!!」
「他の子達と行けばいいじゃないの?」
「クラスメイトだとお姉ちゃんが勘違いして大嫉妬するじゃん!!」
「可愛いわねぇ〜♪こういうの私好きよ♪」
ギュムッ
「んむっ!?!?」
「本当は私のことが大好きなんでしょぐへへ♪」
「んむぐぐぐぐぐ………ぷへぁっ!う、うるひゃいやい!」
「も〜、そんなに照れなくてもいいのに♡」
「お姉ちゃんのことが好きだからしょうがないじゃん…(ボソッ)」
「ん?何か言った??」
「言ってにゃい!!」
始めました始まりました突然のデート。
俺をいたぶった罰としてお代も出してもらうことになり、授業とか諸々終わってから出発しました。
え?クラスメイトには何を言ったのかって?言うしかないじゃん…!!
女子組視点にて─────
「あーあ、ミッナイ先生に萃ちゃん取られちゃった〜!」
「次回行く時に予約取っちゃえばいいんじゃない?」
「そーだね!無理矢理でも引きずり出して…!」
「抵抗する柴犬みたいになりそう…。」
「あの子ならスイーツで飛びつくから大丈夫だと思うわよ?」
「砂藤君の手作りケーキとかすっごく気に入ってたもんね!」
「私も誘ってみたいですわ…!艶星さんのはしゃぐ姿とかあまりお目にかかれませんから♪」
デート組に戻る────
「…ぃっくちゅんっ!」
「何そのくしゃみ可愛い!」
「ずびっ…お姉ちゃんに言われても嬉しくないや。」
「ツンデレにならなくたっていいじゃない♡」
「むぅ…ていうか、なんか視線が凄いんだけどどゆことなのこれ?」
「ねぇ、あの美女と一緒に歩いている子って…。」
「もしかして、テレビに映ってた子じゃない…?声かけてみてよ!」
「いやいい!間違えちゃったら恥ずかしいじゃん!」
「あの子の隣にいる女性って、あの人なんじゃない…?!」
「いやいや、気の所為だよw 年齢も年齢な上にもし本物だったら大吹雪待ったなしだってw」
ビキッ
「…あ゙ぁ゙??」
「お、お姉…ちゃん…??」
なんか早速お姉ちゃんが目立っていて、俺は困惑していた。
スイーツのお店に行けねぇ…。
あと言葉の引き金を引かれたからか、大暴れしそうになっていたから俺は必死にお姉ちゃんを引き止めつつめっちゃ抑えた。力強すぎませんか?
「お姉ちゃんお姉ちゃん!!暴れようとしないで!!?」
「私に可愛い
「か、彼氏ッ…!!?お、おおおお姉ちゃん!俺はまだ彼氏ににゃるにゃんてッ…!!!」
「あら、そう言っておきながら照れてるじゃない♡」
「しょ、しょーがにゃいじゃん!!」
((((何あのカップル、早よ結婚しろよ。))))
「と、とにかく早くスイーツ食べに行きたいから早く行こ!!」
「それにしても、あのチビは分かってねーよなw ミッドナイトは【自主規制】歳で男ができないことも誰もが知ってるのにw」
ビキッ
バチッ
「…あ?急に光っt」
パガアァン!!!!
「ぶべばっ!!?!?」
「か、萃ちゃん…!?」
「ちょっと黙らせただけだから。お姉ちゃんをこれ以上侮辱したらぶっ殺す。」
「やりすぎよ!!?」
「だって!お姉ちゃんのことを侮辱したんだもん!!お姉ちゃんと一緒にいる俺がいるっちゅーに、全否定されてんだもん!!こんなの全殺し確定だよ!!!」
「よくあることだから気にしなくていいのよ!?」
「俺がよくねーの!!」
((((早く結婚しないかなこの二人…。))))
今度は俺が暴れそうになった上、お姉ちゃんを貶した奴を発勁で打ち飛ばして追い討ちをかけようとしたところでお姉ちゃんに押さえ込まれて止められた。
それを見ていた通行人の方々は俺達二人を見て和やかになっていた。なんで??
「なんかもう疲れた…(›´ω`‹ )」
「私のことを想ってくれてたのね♡」
「ち、違うもん!俺が気に食わなかっただけ!」
「素直になりなさいよ可愛いわね〜♡」
「ちょっ…だ、抱きつかにゃいで…!」
「ちゅーしちゃおっかなぁ〜♡」
「それだけはやめろォー!!!」
最早完全にカップル。
一方的にやられまくりながらもお店に到着した。
お姉ちゃんに抱きつかれすぎて頭がおかしくなりそうなくらいにフラフラになってました。はい。
「いらっしゃいませ〜!えーっと…2名様で…よろしいでしょうか…???」
「予約をしていた艶星で、2名でお願いしにゃしゅ…。お姉ちゃんもう着いたからキスしようとしないでえぇ!!」
「やーだ!あと1回だけー!」
(うわぁ…すっごい光景…。)
「お店の人見てるからあとにしてよー!!」
「むぅ〜!しょうがないわねぇ…。」
「あ、あのぉ…大丈夫ですか?」
「あぅっ、お見苦しいところを見せてしまってすみません…。とりあえず席のご案内をお願いして頂いて大丈夫です。」
「あっ、ご案内致します!(キスされた跡がめちゃめちゃ付いてる…。)」
席に座ったのは良いものの、対面で座ろうとしたのにお姉ちゃんが隣に座ってきた。対面にしたくない理由がまさかの抱きつけないからという。
どうしてここまでくっつくのか不思議なくらいに俺は困惑した。
「お、お姉ちゃん…くっつきすぎだって…!」
「いいじゃないの♡萃ちゃんのことが大好きなんだから♡」
「やっぱりさっきの発言撤回しようかにゃ。」
「わー!!それはやめてー!私泣いちゃう!!」
(賑やかだなぁ、このカップル…。)
「あっ、店員さんすみません!おしぼり下さいまし!」
「かしこまりました〜!」
「あっ!もしかして拭こうとしてるの!?私の愛の証を!!」
「恥ずかしいから消すに決まってるでしょ!?」
「それだったら一生消えないようにしてやるわぐへへ♡」
「やめてえええええ!!!」
「ねぇ、さっきからあの席のカップルが賑やかなんだけど?」
「ああいうの良いわよねぇ…あたしもあんなイチャイチャがしてみたいわよ♪流石18禁ヒーローを落とした唯一の無個性ヒーローね♪」
「えっ…あの可愛らしいのってラビットシップなんですか!?」
めーちゃめちゃに好き放題やられて注文に時間がかかった。
せっかく楽しみにしていたスイーツがお姉ちゃんの好き放題に時間を取られて俺はゲッソリとしていた。
「お待たせ致しましたぁ〜♪爆盛り
「うっわデッカ!!」
「来ちゃあぁ!作るのにかなり時間を費やす上に予約限定だからめっちゃ食べたかったの!!お姉ちゃんも食べる?」
「私は抹茶ブラウニーにしたから大丈夫よ♪(スイーツになるともっと可愛いわねこの子…。)」
「そっか…んじゃ、いただきまー…」
ガシャアアァァン!!!!
「敵だあああ!!」
「…………。」
「せっかく萃ちゃんとのデートなのに丸潰れじゃないの!!萃ちゃんは待機してt」
「(#^ω^)ビキビキ」
「あっ(察し)」
バヒュンッ!!!!
「やっぱりこうなったかぁ〜!」
タイミングが良すぎるレベルの敵襲が来た。
せっかくの限定スイーツとお姉ちゃんの抹茶ブラウニーがぐちゃぐちゃになってしまい、俺は無言のブチ切れをかまして爆速で敵の場所へと向かった。それ即ち、食べ物の恨みは最恐を誇る。
「はっはああぁぁ!!俺様の力に怯えろおぉ!!金目のものは頂いていくぜええええ!!」
「標的確認、車両破壊。大和型戦艦壱番艦大和 46cm三連装砲!!!」
メゴギッ!!!!
「…チッ。モード変更、ビースト。」
「雑魚が一匹来ようが無駄無駄ァ!!大掃射・スクラップミニガン!!!」
「
ベゴォッ!!!!
「俺様の装甲車がああああ!!!?」
次いでに強盗もいたので八つ当たりで装甲車をぶん殴りで破壊しようとしたけれど、凹む程度だった。故障くらいまでいかなかった。
食べ物の恨みが強すぎる影響か、知らない間に技まで習得。
「よくも俺様の車をぉ…!!スクラップ・バz」
「うっせぇザコ。」
メコッ
「おごっ…!」
バタッ
「はい、掃除おしまい。他にヤられてェ奴ァいるか?」
「ぐっ…リーダーがやられた…!?いや、たかが一匹だ!リーダーがやられても俺達がいるんだ!かかれえええええ!!!」
「ははっ…ウケる。お姉ちゃんと俺のスイーツの恨み…分からせてやらァな…!!」
なんでいつも巻き込まれるんでしょうかね…。
俺はずっとそう思いながら八つ当たりしていくのであった。
ミッナイ先生が大好きすぎてようつべを開く度に公式のショートにミッナイ先生が出てきて毎回死にかけてます。
ドSとかそれ以前に可愛すぎませんか?髪をモフりたいですฅ( ̳• ·̫ • ̳ฅ)