問題児たちと正義の味方が異世界から来るそうですよ?   作:ベアッガイ

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ぶっちゃけ、区切る所を間違えた。
おかけでかなり短い&タイトルがてきとうです。


和装ロリでは鑑定は出来ないみたいですよ?

結論から言えば、ゲームは春日部耀の勝利となった。

彼女はグリフォンの背に跨り、湖畔を舞うどころか、グリフォンのやってきた山脈を大きく迂回しながらもその背にしがみつき続けた。

だが、最後の最後で力尽き、落下すると誰もが思ったのだが。

 

彼女は風を纏い、落下もせずに浮いていた。

とはいえ、その動きは不慣れと言うべきか、頼りなさげだ。

 

「やっぱりな。お前のギフトって、他の生き物の特性を手に入れる類のものだったんだな」

 

十六夜は春日部耀に近づきながら、そう言った。

ということは、最後に彼女が空を飛んでいたのは、グリフォンの特性を手に入れたからということか。

 

「……違う。これは友達になった証。けど、いつから知ってたの?」

「ただの推測。お前、黒ウサギと出会った時に“風上に立たれたら分かる”とか言ってただろ?そんな芸当は人間には出来ない。だから春日部のギフトは他種とコミュニケーションを取るんじゃなくて、他種のギフトを何らかの形で手に入れるためにコミュニケーションも取れるんじゃないか………と推察したんだが、それだけじゃなさそうだな。あの速度で耐えられる生き物は地球上には居ないだろ?」

 

さしずめ、手に入れたギフトを組み合わせる事が出来、それを用いてあの速度に耐えたのだろうか。

 

「にゃー」

「うん、大丈夫。指がジンジンするのと服がパキパキになったぐらい」

 

駆け寄る三毛猫を優しく撫でる春日部耀。

 

グリフォンが何かを彼女に言っているが、鷲獅子のギフトを持たない私には分からない。

おそらくは賞賛などの言葉だろうとは思うが。

 

「いやはや、大したものだ。このゲームはおんしの勝利だの。………ところで、おんしの持つギフトだが。それは先天性のものか?」

「違う。父さんに貰った木彫りのおかげで話せるようになった」

「木彫り?」

 

先天性のものだとしたら、私の世界だったら魔術師の良い研究材料にされそうだが。いや、そんなものを作れるだけで十分研究材料にされそうか。

というか、今気付いたが、私何もしていない!

自分の力がどの程度通用するのか試す良い機会だキリッ、とか言ってたのに何もしないでゲーム終わってた!

ヤバイ。そう思ったら物凄く恥ずかしくなってきた。

 

「にゃにゃー」

「ほほう………彫刻家の父か。よかったらその木彫りというのを見せてくれんか?」

 

頷き、白夜叉にペンダントにしていた木彫りとやらを手渡す春日部耀。

手の平大のそれを見つめていたかと思うと、急に顔を顰める白夜叉。

 

「複雑な模様ね。何か意味はあるの?」

「あるけど知らない。昔聞いたけど忘れた」

「忘れちゃダメでしょうが……明らかに大事なものなんだから…」

「………これは」

 

十六夜と黒ウサギも鑑定に参加する。

表と裏を何度も見直し、その表面の幾何学模様をなぞる。

 

「材質は楠の神木…?神格は残ってないようですが…この中心を目指す幾何学線……そして中心に円状の空白……もしかしてお父様の知り合いには生物学者がおられたりしませんか?」

「うん。私の母さんがそうだった」

「生物学者ってことは、やっぱりこの図形は系統樹を表してるのか白夜叉?」

「おそらくの……ならこの図形はこう……この円形が収束するのは…いや、これは…これは、凄い!!本当に凄いぞ娘!本当に人造ならばおんしの父は神代の大天才だぞ!まさか人の手で独自の系統樹を完成させ、しかもギフトとして確立させてしまうとは!コレは正真正銘“生命の目録”と称して過言ない代物だぞ!」

 

興奮したように話す白夜叉。

 

「系統樹って、生物の発祥と進化の系譜とかを示すアレ?でも母さんの作った系統樹の図はもっと樹の形をしてたと思うけど」

「うむ。それはおんしの父が表現したいモノのセンスが成す業よ。この木彫りをわざわざ円形にしたのは生命の流転、輪廻を表したもの。再生と滅び、輪廻を繰り返す生命の系譜が進化遂げて進む円の中心、即ち世界の中心を目指して進む様を示しておる。中心が空白なのは、流転する世界の中心だからか、はたまた生命の完成が未だに視えぬからか、それともこの作品そのものが未完成だからか。ーーーーうぬぬ、凄い。凄いぞ。久しく想像力が刺激されたぞ!実にアーティスティックだ!おんしさえよければ私が買い取りたいぐらいだの!」

「ダメ」

 

すぐさま、拒絶の言葉を発する春日部耀。

 

「で、それはどんなギフトなんだ?」

「それは分からん。今分かっとるのは異種族と会話ができるのと、友となった種から特有のギフトを手に入れることが出来る、ということぐらいだ。これ以上詳しく知りたいのなら店の鑑定士に頼むしかないの。それも上層に住む者でなければ鑑定は不可能だろう」

「え、白夜叉様でも鑑定出来ないのですか?今日は鑑定をお願いしたかったのですけど」

「よ、よりによってギフト鑑定か。専門外どころか無関係もいいところなんだが…」

 

白夜叉としては、おそらくゲームの賞品として今日訪ねてきた理由というか、依頼を受けようとしていたのだろうが、どうやら専門外の依頼で困っているらしい。

 

それにしても、他人の困った顔を見ると何だか気分が高揚してくるのは、気のせいではないだろう。

ひょっとして、イリヤの影響なのかな?




というわけで、耀とグリーのギフトゲームはカットです。
あそこをキッチリ書くのはなかなかしんどそうだったのと、無くても平気だろうと思ったからです。
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