心を閉ざした少年と少女 ANOTHER STORY 作:お風呂場の蓋
プロローグ
私はいつも、ただフラフラと放浪していた。
誰かの前を横切っても、横を通り過ぎても、誰も私を見てくれる事なんて絶対になかった。
そんなのは当たり前。
だって、私は無意識で、それが私の能力なんだから。
そんな私は、いつもの様に無意識にフラフラとしていたら、いつの間にか自分の家である地霊殿の前に来ていた。
そういえば、最後に帰ったのはいつだろう?なんて思いながら私は、ゆっくりと玄関を開けて中へ入った。
私はなんとなく2階に上がってみると、廊下でペットと話をしている赤いサードアイが特徴なお姉ちゃんの
そしてペットである黒い猫耳と2本の尻尾が特徴の
さとり「ん?こいし、帰ってきてたのね!」
すると私がいる事に気付いたお姉ちゃんは近付いてきて、いきなり私の首に腕を回して抱きついてきた。
普段はそんな事をしないお姉ちゃんの行動に私は戸惑い、どうしたのだろうと思っているとお姉ちゃんがこんな事を言い出した。
さとり「聞いて、こいし!今日から家族が増えるわよ!」
その瞬間、あぁ、お姉ちゃんがまた動物をペットとして迎え入れたのかと思っていたのだが、燐改めお燐がその増える家族についてこう言った。
燐「こいし様、それも人間の家族なんだそうですよ」
私は自分の耳がおかしくなったのかと疑った。
さっき、お燐は人間の家族って言った?聞き間違い?
私は人間という言葉はきっと聞き間違いなんだろうと思っていたのだが、空改めお空がその言葉は聞き間違いではない事を教えてくれた。
空「でも、不思議だよね さとり様が人間を家族として迎え入れるなんて」
やっぱり、聞き間違いなんかじゃなかった。
本当に、人間の家族が増えるの?なんで?どうして?
私は訳がわからず混乱していたのだが、お姉ちゃんはその人間について新たな情報を追加してきた。
さとり「名前は
私はまた、自分の耳がおかしくなったのかと疑った。
お姉ちゃんの能力を個性って?そんな事あるの?
お姉ちゃんは騙されているのではないかと一瞬思ったが、お姉ちゃんの能力があれば相手が嘘をついてることがわかる筈。
お燐とお空も私と一瞬同じ事を思って、同じ事に気付いたようだった。
さとり「ほら!家族になるんだから、自己紹介しに行きましょう!」
するとお姉ちゃんは私の手を引っ張って、私達をお姉ちゃんの仕事部屋の前まで連れてきた。
さとり「それじゃあ部屋に入ったら、お燐とお空は自己紹介をして そしてこいし、多分あなたの事は見えないだろうから後で自己紹介をしなさい くれぐれも驚かせないようにね」
お姉ちゃんはそう言って、扉のノブに手を掛けて扉を開いた。
その時、私の閉ざされた心は何かを感じていた。
どうも皆さん、お風呂場の蓋です。
[心を閉ざした少年と少女]のこいし目線のプロローグはどうだったでしょうか?
本編では第三者目線の書き方ですが、こちらではこいし目線での書き方にさせてもらっています。
もしよければ、また次回も見てください。