心を閉ざした少年と少女 ANOTHER STORY 作:お風呂場の蓋
夜見「こいしさん、マントと仮面だけ部屋に置かせてくれないか?」
私がお兄ちゃんの手を引きながら食堂に向かって走っていたら、お兄ちゃんは食堂の一歩手前でそう言った。
「うん、いいよ」って返事をして手を離してあげると、お兄ちゃんは自分の部屋に入って少しするとマントと仮面を外した姿で出て来た。
夜見「すまないな、早くご飯を食べたかっただろ?」
こいし「わかってるなら、ほら!早く早く!」
夜見「そんなに急がなくても、ご飯は逃げないから大丈夫だ」
私は再びお兄ちゃんの手を引いて食堂の扉を開けると、お空が足をプラプラを揺らしながら席に座ってた。
空「あれ、さとり様とお燐は?」
夜見「あぁ、そろそろ来ると思うぞ」
お空は4人で食堂に来たと思ったのかお姉ちゃんとお燐はどうしたのか訊いてきて、それにお兄ちゃんが答えると丁度お姉ちゃんとお燐が食堂に来た。
さとり「さぁ、温かい内にいただきましょう」
こいし「うん、そうだね」
私達はお姉ちゃんの言葉を聞くとそれぞれ自分の席に座って、手を合わせてみんなでいただきますをしてご飯を食べ始めた。
しばらく私達は楽しく会話をしながらご飯を食べていたんだけど、途中でお兄ちゃんが思い出したようにポケットに手を入れた。
夜見「あ、そうだ そういや、みんなにこれを配らないと」
さとり「ん、なんですか?」
こいし「えっと、それって…」
燐「ただの紙だよね?」
空「なにそれ、紙がお土産?」
そう言ってお兄ちゃんがポケットから取り出したのはお札くらいの大きさの白い紙の束で、それを見た私達はそれぞれ微妙な反応をした。
すると、お兄ちゃんは微妙な反応をした私達にその紙が何なのか話しながら配り始めた。
夜見「この紙はスペルカードと呼ばれる物の材料らしい」
さとり「スペルカード…聞いたことありませんね」
夜見「まぁ、だろうな 今から説明するよ」
お兄ちゃんはスペルカードの材料…であるらしい物を配り終えると、今度はスペルカードがどんなものなのかを話した。
話を簡単にまとめると、弾幕ごっこと呼ばれる弾幕で戦う勝負とか決闘で必殺技を発動させるために必要になるみたい。
なんだけど、私以外は滅多に地上に出ないし私は地上に出てもフラフラしてるだけだし…
さとり「なるほど…地上ではそんなルールがあるんですね」
燐「うん、わかったけどさ…」
こいし「…うん」
やっぱり、お姉ちゃんとお燐、お空も私と同じことを思ってたみたいなんだけど、お空は空気を読まないで私達が思ったことを口に出した。
空「使うことって無いよね」
さとり「ちょっと!お空!?」
夜見「まぁ、空さんの言う通りだ」
こいし「お兄ちゃん!?いいのそれで!?」
お空が空気を読まないで思ったことを言ったのにも驚いたけど、お兄ちゃんも私達がスペルカードを使うことがないって思ってたことに私は一番驚いた。
それでも、お兄ちゃんが私達にスペルカードを渡した理由があったみたい。
夜見「まぁ、もしも何かあった時の為だと考えてくれればそれでいいさ」
燐「…黒夜さんがそれでいいんなら別にいいんだけどさ」
夜見「さぁ、早く食べないとせっかくの夕飯が冷めるぞ」
お兄ちゃんはそう言うとご飯を食べ始めて、私達もスペルカードの材料を仕舞ってご飯を食べ始めた。
そして、私達はご飯を食べ終えてごちそうさまをした後、私が食器を集めているとお兄ちゃんが声を掛けてきた。
夜見「あれ、夕飯のはこいしさんが?」
こいし「ううん、1人ずつ交代で洗ってるの お姉ちゃん、私、お燐、お空っていう順番でね」
夜見「そうなのか じゃあ、さっさと終わらせるか」
すると、お兄ちゃんは一緒に洗い物をしてくれるみたいだったんだけど、私は慌ててお兄ちゃんのことを止めた。
こいし「いや、お兄ちゃんはいいよ 部屋でゆっくりしてて、腕治ってないでしょ?」
夜見「…そうだな、じゃあ部屋でゆっくりしてるよ」
こいし「うん、それじゃ」
腕を怪我してるお兄ちゃんに洗い物をさせるわけにはいかない、私はそう思ったからお兄ちゃんを止めたけど、その時にお兄ちゃんは少し考えていたように見えた。
多分、お兄ちゃんはそれでも一緒に洗い物をしてくれようとしてたんだと思う。
こいし(さてと、早く片付けようっと)
でも、私はすぐに片付けの方に意識を向けて、キッチンに行って食器を洗い始めた。
そして、私は全部の食器を洗い終えてタオルで手を拭いてからキッチンを出ると、ピンクのパジャマを着たお姉ちゃんが廊下の向こう側から歩いてきた。
さとり「こいし、お風呂よ」
こいし「あれ、もうみんな入ったの?」
さとり「そうよ、早く入ってきなさい」
こいし「うん、わかった」
私が食器を洗ってる内にもうお姉ちゃん達はお風呂に入り終わったみたいで、私はお姉ちゃんに言われた通りに浴室に向かって身体を洗ってから湯船に浸かった。
こいし(ふぅ、気持ちいいな〜♪)
私は湯船に浸かりながら足でパチャパチャと水面で鳴らして小さな水しぶきを上げながら今日のことを、主にお兄ちゃんのことを色々と思い出していた。
こいし(まさか、お姉ちゃんが人間のお兄ちゃんを家族に迎え入れるだなんて思わなかったな でも、お兄ちゃんを家族に迎え入れたいって思うのはわかる気がする だって、お兄ちゃんは私達の為にお金を稼いできてくれるし、お手伝いしようとしてくれるし、それに…)
私がお兄ちゃんについて色々と思っていると、無意識の内に私はお風呂から出てパジャマを着て濡れた髪をタオルで拭いてた。
そして、髪を乾かし終えた私は自分の部屋に戻る前に一旦お姉ちゃんの部屋に寄った。
すると、お姉ちゃんはベッドの上で本を読んでいたんだけど、扉の音で私が入ってきたことに気付いたみたいで顔を上げた。
さとり「あら、どうしたのこいし?」
こいし「お姉ちゃん、何か書くもの余ってない?」
さとり「書くものって…インクでも無くなったの?」
お姉ちゃんはそう言いながらベッドから立ち上がって机の引き出しの中を探り始めたけど、私が言った書くものは紙とかの方だからお姉ちゃんを呼び止めた。
こいし「お姉ちゃん、私の言ってる書くものは書く道具じゃなくて紙とかの方だよ?」
さとり「紙?紙の方だったら…ちょっと待ってなさい」
お姉ちゃんは私に待ってるように言うと部屋を出て、しばらくしてからお姉ちゃんは厚紙に紙の束が挟まったものを片手に戻ってきた。
さとり「他の紙は仕事に使うから駄目だけど、これなら良いわよ 外の世界から来たものらしいけど大丈夫?」
そして、私はお姉ちゃんから差し出されたものを受け取ると厚紙の表面にはNOTEと書かれていて、中の紙には横に伸びた薄い線が縦に等間隔で並んでた。
こいし「うん、大丈夫だよ ありがとう、お姉ちゃん」
さとり「そう、それなら良かったわ」
私はお姉ちゃんにお礼を言ってお姉ちゃんの部屋から出ようとしたけど、その前にお姉ちゃんが私にあることを訊いてきた。
さとり「ところで、一体それに何を書くつもりなの?」
こいし「ん〜と、ちょっとした日記…みたいなの」
さとり「日記って、今までそんなの書いたことなかったじゃない 何で急に書こうと思ったの?」
こいし「別に、ただ書いてみようって思っただけ」
お姉ちゃんから訊かれたことにひとしきり答えると、お姉ちゃんは何か不思議に思ったみたいだったけど、すぐにいつものお姉ちゃんに戻った。
さとり「…そう、わかったわ ちゃんと毎日書くのよ?」
こいし「うん、頑張るね お姉ちゃん、おやすみ」
さとり「えぇ、おやすみ」
こうして、私は自分の部屋に戻ると早速机に向かって、日記を書きながら今日のことを色々と思い出した。
こいし(えっと、今日は久しぶりに地霊殿に帰ってきたらお兄ちゃんがいて、お兄ちゃんは私達を嫌わない不思議な人間でいつも無表情で、後は…あっ!そういえば怪我しちゃってたんだっけ)
でも、今日のことで思い出せるのはお兄ちゃんのことばかりで一瞬不思議に思ったけど、そもそも私は基本無意識で行動をしているから印象が強かったお兄ちゃんのことばかり思い出すのは当たり前だった。
そして、私の書いた日記の内容は全部お兄ちゃんのことで埋まった日記といえるのか怪しいものになった。
9月15日
今日はお兄ちゃんが地霊殿にきた。
お兄ちゃんは不思議な人で、なんでかいつも無表情だった。なんで無表情なんだろう?いつか聞いてみようかな?
そういえば、今日お兄ちゃんが怪我をしたんだった。早く治るといいな。
こいし(これ、日記っていえるのかな?でも、書いてる内容は今日のことだし…まぁ、いいや!)
こうして、私は日記を書き終えると日記帳を閉じてベッドの中に潜り込んで目を閉じた。
さ〜て、明日は何をしようかな?
は〜い!皆さん久し振りだね、古明地こいしだよ♪
今回のお話は結構短かったのに、前回の投稿から随分と時間がかかったね。
え〜っと、前回の投稿が11月だから…約4ヶ月ぶりの投稿!すっごく遅いね、ふざけてるのかな?
まぁ、本当はただ小説を書くのに結構飽きちゃってるみたいなんだけどね。
実は作者って何かをやろうって思いつきは凄いんだけど、飽き性だからどれも長続きしないみたい。つまり、この小説投稿も思いつきってこと♪
でも、一応小説を書きたいって気持ちはあったみたいだよ。気持ちだけは…ね♪
まぁ、作者の言い訳はこれくらいにして近況報告だけど…4月からは仕事に配属するみたい。
つまり、4月からは更に小説が投稿されるかどうか怪しくなるね。
一応作者としては土日のどちらかを小説を書く日にしようと思ってるみたいなんだけど…あまり期待はしない方がいいかもね。
ということで、今回はここまで!次の投稿は何ヶ月後になるかな?
それじゃあ、次回までバイバ〜イ♪