指揮官があなたを意識する権利:100ダイヤ 作:一ノ瀬0512
原作:ドールズフロントライン
タグ:アンチ・ヘイト ドールズフロントライン 少女前線 ドルフロ Zastava M21 Zas M21 カルカノM1891 カルカノ姉 MDR ほのぼの ギャグ 一発ネタ アンチ・ヘイトは念のため
そしてイメチェンした指揮官をみたMDRはあることを思いつきます。
仕事はできるけど見た目がだらしない指揮官にオシャレ戦術人形筆頭のZastava M21(以下ZASM21)とカルカノM1891が指揮官のイメチェンをするお話です。
そしてイメチェンした指揮官をみたMDRはあることを思いつきます。
筆者メイン作品の「AK-12の禁止リスト 連載版」とは完全に別物です
ここはグリフィンS18地区。どこにでもある平凡な基地だ。
とある日の午後、指揮官は基地の中庭で本を読んでいた。ここ十数日間、日の当たる時間はデスクに縛り付けられ、書類仕事をさせられていて、日の光を浴びることができなかった。昨日の深夜に書類仕事から解放され、今日は休暇を取り、久々に日光を満喫している。
この日は少々肌寒いが日の光は自分を癒やしてくれるようで心地いい。読みかけていたダン・ブロウンの小説、『モナリザコード』ものページも進む。
主人公とヒロインがイギリスの貴族の元を訪れたところで指揮官の元にも誰かが訪れた。
太陽のような明るく、聞くものまで元気になる声の女性と、どこか現実味のない別次元の世界を生きているような不思議な雰囲気がする声の女性だ。
「こんな所にいたんですね。探しましたよ」
「休みの日は部屋で寝ていると思ったんですが、読書をたしなむとは意外ですね」
話しかけてきたのはカルカノM1891とZasM21だ。
なにか用事でもあるのだろうか。把握している限りでは、彼女たちも休みのはずだ。街まで行くのに車でも出してほしいのだろうか。
「私たち、二人で話してたんですよ。指揮官の見た目をどうにかしようって」
指揮官は暴力で顔の形を変えられるのかと身構えたが、どうやら服装と髪形をどうにかしようとしたいらしい。
指揮官の容姿は悪くはないが、髭は中々剃らず、髪の毛は伸ばしっぱなしで後ろに束ねているだけ。私服も五年ほど前にユニカロで買ったものをずっと着ている。仕事中はグリフィンの制服で、休日は疲れをいやすためずっと寝ててあまり外に出ない。本は通販で買って補給物資と一緒に届くから街に出る必要もない。よって服が傷まないから買いに行く必要もない。
「そう言われてもな。服とかよくわからないよ。それより読書の続きがしたい」
指揮官はそう答えるも彼女たちにとってその答えは予想済みである。彼女たちは持ってきたファッション雑誌やヘアカタログを見せ、指揮官の見た目を整えたいと言い出した。
指揮官としてはめんどくさくて断りたかったが、カルカノM1891に右手を、ZasM21に左手を握られ「あなたのオシャレした姿を見てみたい」と言われる。
彼女たちにそう言われると断りづらい。それだけではなく、彼女たちの指についている誓約の指輪の感触が指揮官の手に伝わるように握ってくるのである。
指揮官は本を閉じ服のことはさっぱり分からないと言った。
ZasM21は「大丈夫、指揮官は天井のシミでも数えててください。後は私たちがなんとかしますから」
それは意味が違うと思いながらも指揮官は彼女たちに連れられ、基地を出た。
- 某セレクトショップ -
Zasの案内で着いたのは某セレクトショップ。店員はもちろん、客もオシャレでその中で地味な私服の指揮官はかなり浮いている。普段の指揮官であればこのようなところは近づかない。
ZasM21とカルカノM1891が洋服を選んでいく。指揮官はサイズ確認のための試着はするが、サイズに関すること以外一切聞かれない。可愛くもないのに着せ替え人形のようになっていた。
彼女たちは上下数着ずつ選び、会計手続きをした。支払いは指揮官なのだが、その金額を見て目をつぶしたくなった。
昼食をはさんで次はシューズショップに寄り、ここでもサイズ以外は一切聞かれず、数足を購入し、最後はヘアメイクのショップに連れていかれた。指揮官は美容院に連れていかれると思っていたが、それはZasM21とカルカノM1891が行うと。確かに、ZasM21は元ファッションデザイナーだし、カルカノM1891も自分で洋服を作ったりしているから散髪くらいお手の物なのだろうと納得した。実際は違うのだが。
ワックスやヘアスプレー、シャンプーを買ったらそのまま基地へ戻る。
基地に戻り買ったシャンプーで頭を洗うように言われ指揮官がシャワー室に入るとZasM21も着いてきた。髪の毛くらい一人で洗えると言ったが、指揮官の洗い方だと髪の毛汚れは落とせているが頭皮によくない洗い方をしていると。お互い服を脱ぎ、指揮官は頭を洗われた。
シャワールームを出てドライヤーで髪の毛を乾かそうとしたがとめられ、ZasM21に髪の毛を乾かされた。
指揮官も普段自分で頭を洗って髪の毛を乾かすのと明らかに違っているのが分かった。
そしてカルカノM1891の部屋でヘアカットをおこなった。どのような髪形にするかなどは一切聞かれなかった。仮に聞かれたとしても指揮官には答えられない。
どこから持ってきたのだろうか。パーマを当てられる機械でパーマまで当てられた。液体の感触が気持ち悪いがカルカノM1891に頑張ってくださいねと言われて必死に我慢した。
パーマをあて、髭も整えられ、部屋の洗面台でシャンプーし、髪の毛を乾かしてワックスを付けられた。
「指揮官、だいぶ見違えましたね。Zas、お洋服持ってきてください」
カルカノM1891の呼びかけにZasM21が入ってきて服を着せられる。それだけではなく手にはマニキュアが塗られる。男なのにネイルなんてと言ったが、これは男性用らしく、女性は手元も見るからと言い含められた。
「これで終わりました」
カルカノM1891が鏡を持ってきて、指揮官は初めて自分がどう変わったか見る。
「これが、自分・・・・・・」
初めて化粧した女の子のような感想を思い浮かべた。仕事と読書以外無頓着だった自分とは大違いだ。なんだろう、仕事ができる指揮官という感じがする。
心なしか背筋もまっすぐになっている。
指揮官のリアクションに二人も満足そうにし、三人で基地を一周することにした。
二人が説明しても数名から身分証を見せるまで指揮官だと信じてもらえなかった。コーヒーを飲みながらこちらをみたFALは口をあんぐりあけたまま停止した。
そこにMDRがやってきた。最初は二人が新しい男を連れ込んだと騒いだが、指揮官だと分かるとまた別の方向に騒ぎ始めた。
「すごいよ、指揮官。イケメンじゃん。オンラインサロンとか開いたら人スゴイ集まりそうだよ。写真撮っていい?グリフィンの広報用アカウントとかで使っていい?」
指揮官はオンラインサロンの意味がよく分からなかったが、MDRの誉め言葉に気をよくして写真は好きに撮っていいし、その写真を広報で使ってもいいと言った。
その言葉でMDRは走ってカメラを取りに行った。戦場でもきっとここまで速くないと言わんばかりの速度で。
そして戻ってきたMDRに写真を撮られた。
・・・数日後
あの後から彼女たちに教わりながら身だしなみには気を使うようにしている。基地の人形達にも好評だ。この指揮官。元々仕事はできる。そして指揮官にするなら仕事ができるだけより仕事ができてイケメンな方がいいに決まっている。
指揮官はMDRが写真を撮っていたことを思い出した。広報で使ってもいいと言ったが、どのようなことに使われているか確認していなかった。
彼女が運営している広報用アカウントを確認すると固定欄に「オンラインサロン解説」との記載があった。
そんなものを開設した覚えはない。指揮官はリンク先に飛んでページを確認した。そこには指揮官の写真やそれを利用したコラージュ写真。そして『私はこの方法でグリフィン指揮官になりました。その方法教えます』という詐欺の見本のようなファイルがある。お金を払ってファイルをダウンロードすれば指揮官になる方法がわかるらしい。
基地で使うガラケーの購入費の寄付を願うもの・・・・・・どう考えてもMDRしか使わないだろう。いろいろな形で寄付を願っている。最後の方になるとジョークとしか思えないものもあった。
『指揮官があなたを意識する権利:100ダイヤ』
これを見て指揮官はMDRのことを意識しながら部屋を出た。制裁を下すために。
MDR「ミギャー!」
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用語・キャラ解説
ダン・ブロウン:実在の小説家の名前をちょっと変えた
モナリザコード:その作家の作品の名前をちょっと変えた
ユニカロ:某ファストファッションの名前をちょっと変えた
この作品はフィクションであり、実在の物とは一切関係ありません。
指揮官:顔は悪くないし仕事はできるが休日はだらしない
ZasM21:指揮官と誓約したオシャレ戦術人形
カルカノM1891:指揮官と誓約したオシャレ戦術人形
MDR:広報も務めるオチ担当人形
最後まで読んでいただきありがとうございます。
私のメインは下記の作品です。少し変わった戦術人形達のほのぼのしたお話です(作者主観)
「AK-12の禁止リスト 連載版」
https://syosetu.org/novel/222350/
この作品もAK-12の禁止リストも感想ください。