シンフォギアの世界に転生し……って、こいつかよ!?   作:ボーイS

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生きてます\( 'ω')/


三十八話 物語は僕の意思を無視するようだ……

 えーっと。昨日マリアちゃんから話を聞いたその翌日です。

 

 掻い摘んで言えば、マリアちゃんは自分の中にフィーネがいていつ自身の心を殺して表に出てくるか分からない。だから自分の意思が残っている間に月の落下を止めたいんだそうですね。そんな文字に起こせば二、三行で終わりそうな言葉を長々と二時間くらい話していましたよ。何故か面接官か何かになった気分でしたねぇ。

 説得しながら色々マリアちゃんの話を聞いていたのですが、結局僕はマリアちゃんに協力する事にしました。え、何故アニメ通りのマリアちゃんが傷つくような選択肢を選んだのに止めもしなかったのかって?それは……おや。どうやらウェルタイムが終わるようです。それでは終わる前に深呼吸をば。すー……

 

(いやいや。あんな切歌ちゃんでもマリアちゃんが嘘ついていると分かるような分かりやすく目が左右に動いているの初めて見ましたよ。目が泳ぐってあの事を言うんですね。なんですか本当は僕に何か気づいて欲しかったんですか?残念ながら僕にそんなアイコンタクト解読能力なんてありませんよ。途中からでしたが言葉が詰まる事も五十回くらいありました。どれだけ隠し事が下手なんですか!しかも二時間のうち一時間五十分くらいは「あれ、その話さっきしなかったっけ?」って思うような、同じ事を言葉を変えて何度も言っていただけでしたし)

 

 ああ。落ち着いたら(?)昨日の僕を殴りたくなってきました。

 

 話している時にF.I.S.とアメリカが現在進行形で積極的に落下してくる月の対策を練っている事をマリアちゃんには説明しましたよ。アニメ通りなら自分勝手な大人たちを信用出来なかった結果、周りに流されたとはいえ行動を起こしていましたからね。もしかしたら考え直してくれるかと思ったんですよ。

 実際アメリカ政府は子供たちのために自分の命すら犠牲にする勢いで事態の収拾にあたっています。これで大人を信じられないと言われたら逆に何をしたら信じてくれるのか聞きたいレベルですよ。その事は月の落下の事を知っている事からおそらくナスターシャから聞いているでしょう。こういった事は僕よりも先にナスターシャに相談しそうですし。

 なのにマリアちゃんは頑なに自分にフィーネが宿ったと言い続けて自分が月の落下を止めたいと言っていました。僕が色々とアニメを無視した動きをしたため本当にマリアちゃんの中にフィーネが宿ってしまったのか、それとも何か別の理由があるのか分からなくなり、混乱してしまった僕は思わずマリアちゃんに協力する事になってしまったのですよ。

 

(フィーネがマリアちゃんの中に宿ったのは真実なのか?だとしてもあまりにも焦り方が妙なんですよね)

 

 フィーネが宿った云々の話の時は嘘ついているのが丸わかりな焦り方だったんですが、マリアちゃんが責任を負うような事はしなくても良いと伝えるとそれだけは絶対に譲れないと真剣な眼差しで僕を見てきました。あの時はアニメの頼れるイケメンマリアさんの顔でしたよ。ちょっとキュンと来てしまいましたね。

 故に、そこまで分かりやすい感情の差が生まれている要因が全く分かりません。僕個人の勘ではフィーネに関してマリアちゃんの言っている事が嘘だと言っているんですがねぇ。何故月の落下を止めるために無理矢理にでも動き出そうとしているのか全く見当がつかない。何がマリアちゃんをそこまで突き動かしているのか……。

 

「……マリアちゃんに協力する事を約束した以上本気で事に当たらないといけませんねぇ。可能ならマリアちゃん自身が傷つかないように行動したいものですが……」

 

 本来の歴史ではすでに亡くなっているはずのセレナちゃんと奏さんが生きている以上何がきっかけで物語が大きく崩壊するか分かりません。半端な気持ちでいればとんでもない事になる可能性がありますからねぇ。

 今のマリアちゃんもアニメのマリアさんと見た目は同じでもセレナちゃんが生きているのに加えて幼少期から僕を含むF.I.S.の職員たちに愛されて来ているので比較すれば精神面に大きな余裕はあるでしょう。

 しかし、それ故に本来セレナちゃんが亡くなった事でマリアちゃんが得るはずだった覚悟とか決意が弱くなっている可能性も大いにあります。それが今後の物語に決定的な痛手を負わせるものでなければ良いのですが……。

 

(取り敢えずは破棄する予定だった準備を再度整えなくては。僕の知るアニメ通りの流れなら不測の事態は起きないはずですがどうなるのか分かりませんからねぇ……)

 

 頭が万力で絞めつけられるように痛くなるのを感じながら色々計画の修正を考えます。

 マリアちゃんがフィーネとして動き出す事を決意してしまっている以上、神獣鏡とネフィリムを盗み出さないといけないのですが……どうやって盗もうか。というよりマリアちゃんとまだ出てきていないナスターシャは神獣鏡とネフィリムがフロンティア起動に必要な事を知っているのでしょうか?

 

(あーくそ。日本がもう少し協力的だったらもっと簡単にフロンティアを起動されたかもしれないのに!なぁんでマリアちゃんが重荷を背負わなければならないんですかねぇ?)

 

 そりゃ、ネフィリムの時同様僕しか今後の展開を知らないから考えられる事なので、未来なんて分からないこの世界の人からしたら仕方の無い事なんですがね。誰が神獣鏡の起動に未来さんが必要と分かるのか、フロンティア起動に忌まわしき存在であるネフィリムを再起動させないといけないと分かるのですか!

 しかもXVのシェム・ハの事を考えて未来さんとビッキーには神獣鏡の光線で浄化してもらわないといけませんし。え、シェム・ハ復活を阻止できるかもしれないのに何故わざわざそんな事をするかですって?だってもし未来さんの身体以外でシェム・ハが復活したらビッキーが浄化されていないので詰みですよ?その前にビッキーの体内からガングニールの欠片を消さないと続くGX編でどのみちビッキーが危ないですし。というか侵食されて亡くなってしまう可能性もありますし。

 僕の発言権だけであのGEDOUを始末、じゃない、亡き者にできるのなら良いかもしれませんが、その場合でも別の誰かがシェム・ハを復活させるというなんとしてでもアニメ通りの流れにしようとする謎パワーが発動するかもしれませんしね。

 考え出したらキリがないので取り敢えずアニメ通り行動してればなんとかなるかもしれません。そんなか細い希望に賭けるしかないのが歯痒いですねぇ。

 

(ふむ。神獣鏡はナスターシャとマリアちゃんに任せるとして、問題はネフィリムですか)

 

 装者であるマリアちゃんなら適当な名目で神獣鏡のギアペンダントに近づくタイミングはあるでしょう。肝心な「適当」の部分はきっとナスターシャがなんとかしてくれるでしょう。うん。

 ですが大の問題はネフィリムですよ。なんせF.I.S.内ではあれを「特一級危険聖遺物」として厳重に保管されていますからね。そりゃ、当時のF.I.S.の施設の八割くらい使えなくして死傷者もかなり出た事件の元凶ですから当たり前です。

 しかも再びネフィリムが復活して暴れる可能性を考慮して新素材で出来た隔壁を何重にも、それこそ弦十郎さんやGEDOUレベルの超人でなければ越えられない程の最早過剰と言えるレベルで封印されていますからね。中に入るには簡単ではありません。まぁ、もしネフィリムが復活したらそれでもただの時間稼ぎにしかならないでしょうけど。

 

(ん〜……偽物とすり替える用意や監視カメラに細工するためのプログラムは既に出来ていますがまずどうやってネフィリムに近づくか。僕が局長レベルの権限の持ち主なら簡単なんですがねぇ)

 

 既にG編の事を考えて工作用の偽物やプログラムは作ってはいるんですよ。アニメ通りならウェル博士が盗み出すのは分かっていた事なので色々用意は完了しています。昨日マリアちゃんの話を聞いて急いで破棄しようとした計画を掘り出して用意は完了しています。時期的にも動き出すのそろそろなのでね。

 ただ、警戒レベル高すぎて一介の研究員よりちょっと偉い程度では近づくどころか扉さえ開けてくれないでしょう。というか局長レベルの権限でもそう簡単に出入り出来ない可能性は高い。なんせ稼働して物の数分で軍隊が必要なレベルまで成長した化け物ですからね。正直前世のアニメの記憶が無ければこのまま封印しておきたい代物ですよ。だぁれが好き好んであんな化け物を持ち運ぼうと思うんですかねぇ!ウェル博士の正気を疑いますよ!

 

(何をしようにもまずはネフィリムを手に入れなくては。シンフォギアを使ったマリアちゃんなら余裕で盗めるでしょうけど……出来るならマリアちゃんにはなるべく無理をさせたくありませんねぇ)

 

 自分は年長者だからと頑張っているだけでマリアちゃんもセレナちゃん並みに争い事が苦手ですからねぇ。現在のアニメと環境が違い過ぎて保育士とか凄く似合いそうなくらい小さい子たちにも好かれていて更に優しくて良い娘なので余計にこの役目は辛いでしょうね。ここにネフィリムを盗むために研究員の誰かを傷つけたとなればメンタルブレイク不可避ですよ。セレナちゃんが生きている事と環境が良い事への弊害がここに出てますよ。言わば本来セレナちゃんが亡くなった事による強化イベントを逃している状態ですね。自分で言ってこの考えに反吐がでますが。

 

「……まぁ考えても何ですし、取り敢えずは行ってみますか」

 

 計画の修正をしようにもネフィリムが現在どのような状態か分かりませんし、まずは見に行ってみますか。警備員や担当員の話を聞けば盗み出す糸口が見つかるかもしれませんからね。

 

 という訳でネフィリムが管理という名の封印されている場所に直行、する前に一度部屋に戻って念のためかなり前に作っておいた監視カメラへの細工プログラムの入ったUSBとネフィリムレプリカ(3Dプリンターで作った本物そっくりなネフィリム)を懐に隠しておく。白衣の下だから分かりにくいけどこの大きさ凄く邪魔だな!

 

 そのまま懐にネフィリムレプリカを隠したまま目的の場所に向かいます。そこは施設の中でも一般の研究員が入れる地下区画から更に下の区画です。ネフィリム暴走事件の後から入った人はまずここの場所を知らないでしょう。なんせネフィリムがもし復活した際、時間稼ぎの隔壁を突破された際にそれでも避難が間に合わない時の時間を稼ぐために区画ごとネフィリムを生き埋めにするために自爆装置が付いているという凄く危険な区画ですからね。それでどれだけ時間が稼げるか。

 

 この区画の存在を知っているのは当時生き残った研究員の極一部で、ほとんどはネフィリムを別の場所に移して然るべき手段を持って破棄されたと聞かされているはずです。

 まぁ、ネフィリムの危険性を考慮して本当に破壊する方法で話は進んでいたのですが、実際問題ネフィリムコアは既存の方法での破棄は見つかりませんでした。下手に刺激して暴れる可能性もありましたしね。その辺り僕のアニメ知識にもありませんでした。ウェル博士が丁寧に扱っていたのは覚えていたんですが……多分そんなに頑丈じゃなかった気がするんですがねぇ。

 

(──っと。ここですね)

 

 考え事をしていると目的地に到着しました。

 目の前には実に機械的な扉が設置されており、その中へ入ると一人の見知った男性研究員がPCをいじったり監視カメラを確認しています。更に部屋の奥にはダイナマイトでも傷つかないほどの頑丈さが売りの扉があり、その奥にはネフィリムが封印されているんですよ。でもその扉を何重にもする事で更に強度を増しているようなんですが、それでもネフィリムは突破してくるでしょうねぇ……

 

「こんにちは」

「ん?おお!ドクターではありませんか!」

「お久しぶりです。ところで、何故一人なんですか?」

「ああ。本当は四人なんですが一人は親戚の結婚式があるらしく今日は休みなんですよ」

「それはめでたいですね」

「ええ。そして二人は昼食のために先にとってもらっているのです。昼食に行った二人が帰ってきたら今度は交代で私が昼食に、といった風にやっているんです」

「なるほど」

 

 さすがに休眠状態のネフィリムとはいえ一人で監視する訳ありませんよね。心臓に悪いですよ。

 それにしても……なかなかタイミングが良いではありませんか。

 

「それで、ドクターはいったい何故ここに?」

「いやなに、ネフィリムがどうなっているのか気になりましてね。中に入ってもよろしいですか?」

 

 まぁ無理でしょうけどね。さすがにF.I.S.内で顔が広い僕でも事が事なのでそんな簡単に入る事は出来ないでしょう。なのでこれはちょっとした話の切り口です。ここから他の方の勤務時間や今のような昼食交代のおおよその時間、そして隙を見せそうな研究員が担当する日はいつなのかなど後日ネフィリムを盗む計画を立てるための情報を出来るだけ聞き取らなくては。

 ですがあまり突っ込んだ話をすると怪しまれてしまいます。そうなれば無用な警戒を与えてしまう可能性もなきにしもあらず。何処から計画が発覚するか分からない以上必要最低限の情報を聞き出さなくては。

 

「ええ。良いですよ」

「ですよね。そんな簡単に……なんですって?

 

 んん〜僕の聞き間違いかな?なんか「消しゴム貸して!」「いいよ!」的な軽い感じで入っても良いと言われた気がしたんですが。

 

「えっと……本当に良いんですか?」

「?だから入っても構いませんよ」

「……一応理由を聞いても?」

「理由と言われましても……ドクターはネフィリムの起こした事件の被害者であり当事者。私はすぐに退避しましたが、強化ガラス越しでも凄まじい恐ろしさでした。イヴさんを助けるためとはいえ先に逃げた我々よりも間近であの恐ろしい怪物が暴れる姿を見た貴方ならアレを悪用なんてしないでしょうからね!はっはっは!」

「ア、ハイ」

 

 うわ、ウェル博士の好感度高過ぎい!全くこれっぽっちも疑われてない!?余計に良心の呵責があああ!!!

 いやいや、F.I.S.の施設をほぼ全損させ、現在既に記録上廃棄処理されたはずの超極秘で超危険な存在である特一級危険聖遺物に認定されているネフィリムをなんの知らせもなくいきなりやってきた僕が突然ネフィリムの様子を見たいって言ったら普通怪しむでしょうよ!なんで警戒すらしてないのですか!?どんだけウェル博士の信頼度高いんですか!?

 

「どうかなさいましたか?胸なんて抑えて」

「い、いいえ!なんでもないですよあはは……」

「そうですか。あ、すいませんが私少しお手洗いに行って来ますのでついでにその間のネフィリムの監視もお願いできますか?」

「(超ご都合的な展開だな!?)わ、分かりました……」

「よろしくお願いしますね」

 

 ニコニコしながらもちょっと急足で男性研究員は部屋を出て行きます。昼食に行ったという二人が帰ってくるまで我慢でもしてたんでしょうね。我慢は身体に毒ですよ。はっはっは。

 とはいえ。

 

(なぁんですかこの漫画みたいなご都合的な展開は!ありがたいですけど!!!)

 

 もう恐ろしくなりますね。

 監視もいる事を考えて短期間でネフィリムを手に入れる方法なぞ無いに等しいですし、最悪強行手段に出るしか無いと色々計画を練っていたのにそれが良い意味でパァになりましたよ。今後の準備に余裕が出来て僕にとってはありがたいんですが……なんですかね本当に。こう、見えざる手によって僕のやる事を都合良く、そしてスムーズに動かされているみたいで気持ち悪いですよ。アダムやシェム・ハと関係無いですよね?不安です……。

 

「ま、まぁ。この展開は好都合。やるべき事をさせてもらいますかねぇ」

 

 僕は早速ネフィリム・コアが厳重に保管されている部屋に入ります。さっきの男性研究員の方が予めロックを解除してからトイレに行ったみたいなので拍子抜けするくらいアッサリ中に入れましたよ。中に入るため色々プランを立てていたのに全て無駄だったとは……泣けてきますよ。

 軽く涙が出そうになるのを我慢して部屋の中枢に備え付けられた強化ガラスで出来たボックスのロックを外します。その他にも防衛システム的なのも存在していましたが、それらのロックも既に解除してくれていますね。それだけ信頼されているのにこれから裏切るんだと考えると胃に穴が開きました(過去形)。

 そっと開けば中にはお目当てのネフィリム・コアがあります。妙な脈動とかもなく、宝石のような赤い部分も今は完全に光が失われて赤錆っぽくなっています。これだけ見たらただのコンクリートの破片の中に錆びた鉄が埋め込まれたようなガラクタですね。というかアニメで出てきたネフィリム・コアってこんな色でしたっけ?あ。あれは小型とはいえ一応復活した後のコアだからなんですかね?分かりません……

 

「……というか、これ素手で触れて大丈夫ですかね?」

 

 いきなり動き出して僕に寄生してくるとか無いですよね?アニメでも確か暴走ビッキーに乱暴に引き抜かれた後のコアをウェル博士は素手で持っていたのでそんな機能はない……はず。

 恐々と軽くネフィリムを指先でつつきます。うん。反応は無し。大丈夫だ。問題ない(自分に言い聞かせ)。

 

 問題ないと判断した僕は白衣の下に隠していたネフィリムレプリカとすり替えて部屋を出ます。大きさはほぼ同じですが重いなこれ。重さも相まって更に歩きにくいな!

 次に予め用意していた監視カメラの細工プログラムの入ったUSBを使って監視カメラに細工します。とは言っても、本当は秘密裏にここに来て僕がネフィリムとネフィリムレプリカをすり替えた瞬間の映像を丸っと切り取り、監視カメラの映像データを捏造する簡単なプログラムだったんですがね。

 ですがあの男性研究員の方は僕が部屋の中に入ったのを知っています。みんなからの僕の信頼度から考えて無理矢理誤魔化すのも無理では無いでしょうが、あの人に悪いのでちょっとプログラムをいじって僕が居る映像はそのままで入れ替えた瞬間だけ切り取りました。これで記録上、僕は「ネフィリムが保管されている部屋に入ったが何もしなかった」という映像が出来上がるというわけです。こういったプログラムは専門外でしたが、そこまで難しくなくてよかったですよ。

 

(これで一応任務終了、ですかね?)

 

 監視カメラのデータの改竄も済み、後はここから立ち去るだけ。なんですが、まだあの男性研究員の方が帰って来ないため帰れません。今帰ったら怪しいでしょうしね。取り敢えずは帰って来るまで待たないと。

 

(……まだ休眠状態とはいえ懐にネフィリムを仕舞うのは怖いですねぇ!)

 

 動き出すのはまだ早いと分かっていても一度目の前で暴れたネフィリムの姿を思い出すと震えてきますよ。セレナちゃんの命を賭けた絶唱がなければあの場にいた全員、いやあの場にいなかった他の研究員やレセプターチルドレンたちの命もありませんでした。ネフィリムを倒せるのなら核兵器や弦十郎さんでもアダムやキャロルちゃんでもなんでも良いですが、どれをとっても動き出す前にどれだけの命が失われたか。

 そんな危険な物のコアが僕の懐に丸裸の状態であるんですよ?生きた心地がしない。冷や汗が止まらないいい!

 

 生きた心地がせず、冷や汗流しすぎて軽い脱水症状になりかけたくらいでさっきの男性研究員と恐らく昼食に出ていたという二人の研究員が帰ってきたので僕は挨拶を少しした後急ぎ足で自室に戻ります。いやほんと懐に爆弾抱えてるような物なので怖いですよ!

 戻っている途中でセレナちゃんが生き残って本来のアニメの流れから逸脱してしまった事によってネフィリムがこのタイミングで復活してしまう可能性もあると思いついてしまって心臓が止まりましたよ(過去形)。怖っ、マジで怖っ!!!

 

 なんだかんだで無事(?)ネフィリム・コアをゲットできました。ちょっとここまで都合が良すぎる気はしますがこの際気にしません。運が良かったという事にしましょう。うん。気にしたらダメ。

 まぁ、まだどうやってF.I.S.から出るのか、そもそもあのヘリのような飛行機を何処で手に入れるのかとかまだまだ考える事は山ほどあるので安心は出来ませんがね。というかネフィリムを起動させる場所とか復活させたあとのネフィリムを何処にどうやって保管するかとかも考えねばなりません。半端な素材の檻ではいくら幼体のネフィリムの力でも突破される可能性もありますからね。

 それでも、一番厄介そうなネフィリムの入手は出来たので気が楽ですよ。

 

(まったく。頭脳労働専門ですがこれは僕の専門外なんですけどねぇ。とりあえずいち段落ついて──あ)

「──何故ネフィリムがいるのかマリアちゃんたちに何の説明もしてなかったああああ!!!

 

 フロンティアの起動とシステムの掌握にネフィリムが必要とはいえ、マリアちゃんとセレナちゃんにとってのトラウマを使うそれらの理由を何一つ説明していない事を思い出した僕は厄介事の種がまた一つ増えて胃が消失しました(過去形)。




シリアス「(呼んだ?)」
作者「呼んでねぇ!……おや。なんだこの手紙?」ペラ
ギャグ「(実家に帰らせてもらいます)」
作者「行くなギャグうううぅぅぅ!!!」
シリアス「(呼んだだろ?)」
作者「だから呼んでねぇ!!!だから帰りやがれくださいお願いします!!!」



※途中の見えざる手〜という部分は単にウェル(オリ)にとってアニメだったシンフォギアの世界に入ったせいで自身が「アニメの中の人物」となり、物語通りになるように作者(私)に都合よく動かされているような感覚を未来を知っているため第三者目線で見ているような状態なのでアダムやシェム・ハは関係無いです。
………ウェル(オリ)め、私を感じ取っているな!?
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