ブラッククローバー 氷の四つ葉の魔法騎士   作:皐月の王

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遅くなりましたー海底神殿編開幕です!



海底神殿編
新たな任務


「水着を買いに行く……ですか?」

 

「そうよ!ノエルが一枚も持ってないと言うし、私も新しいの買いたいしで、荷物持ち頼みたいのよね」

 

次の任務の話を聞いたその後にバネッサに荷物持ちを頼まれていたリオン。ちなみに、ラックとマグナとゴーシュはその選択肢から除外、フィンラルはどこかに出かけている。アスタはノエルが恥ずかしがったので却下ということで、白羽の矢が立ったのだ。

 

ちなみに、リオンは新しく覚えた氣とマナスキンでなにか出来ないかと、頭の中で模索していた最中だった。なので、正直に言えば断りたかったが、それは別に急ぐ事でも無いので……

 

「分かりました。荷物持ちでいいなら付き合いますよ」

 

「あっりがとう!!!ほら行くわよ!ノエル!!!」

 

「分かったわよバネッサ!」

 

こうして黒の暴牛の三人は水着を買いに行く。リオンは荷物持ちだが……。

 

「長ぇなぁ……」

 

水着の店はほぼ女性物ばかりで男物の水着なんて数点しか無かった。リオンはそれを見て暇を潰したり、氣と魔力の応用について考えていた。氣を使うことで気配に鋭くなったことや予測ができるようになった。が、リオンはまだ何かを掴めるのではないかと考えていた。そんな思考の海に浸っている時に

 

「きゃあああ!!!」

 

ノエルの悲鳴が聞こえた。だが、外敵の気配は無いことは氣で察知しているのでリオンは動かない。

 

「何やってんだか……」

 

すると扉がすごい勢いで開けられて金色の夜明け団のクラウス達が入ってきて、クラウスが鼻血を出しながら仰向けに倒れた。クラウス以外にも、ユノとミモザも居た。

 

「水着……」

 

「そうよ、金色の坊や」

 

「坊や?」

 

バネッサがユノの方に歩み寄り説明する。

 

「明日海に行くんだけど、ノエルが水着持ってないから買いに来たのよ。わたしの貸すと言ったのに」

 

「あんな布面積小さいの着れないわよ!!」

 

ノエルは怒る。バネッサから提示された水着は紐と言われても文句が言われてもおかしくないものである。

 

「それに男性の意見兼荷物持ちでリオンにも来てもらっているのよね」

 

「えぇ!?リオンさんもいるのですか!?」

 

ミモザがバネッサの言葉に顔を赤くする。ユノは指さして

 

「ほら、あそこで男物の水着を見てる」

 

ユノの指さした方にはまだ終わらないかと男物の水着を見ていたリオンが居た。リオンは内心観念して

 

「奇遇だな。こんなところで会うなんて」

 

「り、リオンさんも明日海に行くのですか?」

 

「まぁ、任務だからな。まぁ、何事もないことを祈るばかりだよ」

 

リオンは頷きながら答える。ミモザは魔宮でのリオンの戦いを思い出して言う

 

「そうですね……何事も無く任務が終わればそれに越したことはないですものね」

 

「そうなんだよな……。まぁ、初めて行く海だし。楽しみといえば楽しみなんだよな」

 

「初めての海ですか……」

 

それを聞いたミモザは、水着姿のリオンを想像して顔を真っ赤に染めた。

 

「///」

 

「だ、大丈夫か?顔真っ赤だけど?」

 

リオンは心配そうにミモザの顔を覗き込む。ミモザは近くなったリオンの顔に口をパクパクさせながら

 

「だ、大丈夫ですわ!!!私は大丈夫です!!」

 

「いや、すげー顔赤いぞ?熱があるんじゃねぇか?」

 

おでこをくっつけて熱を確かめるリオン。さらに近くなったリオンの顔にミモザの顔はさらに赤くなりついには……

 

「きゅ〜……」

 

「お、おい!?大丈夫かミモザ!?」

 

「……ありえねー」

 

一連のやり取りを見ていたユノはため息をしてジト目でリオンを見ていた。

 

 

――――――――――――――――――――

 

翌日、黒の暴牛団は団長を除いたメンバーが起きていた。今から任務に向かうのであった。向かう場所は王貴界のリゾート地・ラクエ。フィンラルは一度も行ったことは無いため全員箒で行く事になった。

 

「で、ノエル。なんで、お前が俺の方に来るんだよ?」

 

「別にいいじゃない。私王族だし、貴方と同期よ?光栄に思いなさい!」

 

「はいはい、落とされないようにしっかし箒握っておけよ?」

 

リオンの箒は皆について行くように飛ぶ。リオンはその間も氣でできることのひとつのヒントを得ていた。

 

(自分にも向けることが可能……これ)

 

「リオン!ほかの皆は降りて行ったわよ!早く降りなさい!」

 

気づいたら他の団員は降下しており、眼前に広がるは果てがない地平線先まで水で構成された海だった。その光景に圧倒されながらもリオンも後に続き降下する。

 

「え?ああ」

 

何事も無くラクエに辿り着く。そのあとは水着に着替えて皆は海を楽しむんだが、リオンは……

 

「……暑い」

 

木陰で座り込んでいた。(マナ)が濃いラクエでは年がら年中暑い気候なのだ。その影響もあり、暑いのが苦手なリオンは騒ぐことが出来ないでいた。

 

「マナスキンでもやれば変わるか?いや、強魔地帯じゃねぇんだから。素で耐えないとな……。フェンリル……出てきて冷やしてくれ」

 

『情けないことを言うな。それに、私も暑いのは好かん』

 

フェンリルは姿を表さず、魔導書の中にいる。平時はそうすることになった。一々姿を晒す理由もないし、いざという時で良いだろうフェンリルが言い出したのだ。因みに、黒の暴牛の面々には顔合わせを済ましている。

 

だが、団長の猛獣を見慣れている皆からの反応は以外に薄かったためフェンリルは拗ねてしばらくは出てこなかった話がある。

 

「何そんなところで休んでるのよぉ?暑いの嫌いなのぉ?」

 

「バネッサさん……。ええ、見ての通り暑いの苦手なんで……」

 

「なっさけない事言うじゃないのよぉ!ほら、こっちに来なさいよ!」

 

「あー、本気で勘弁してくだ……」

 

リオンが逃げようとしたタイミングだった。

 

「おい、オマエら人が仕事してんのに何遊んでんだコノヤロー」

 

ドスの効いた聞き覚えのある声が聞こえたと思った瞬間、危険を察知して避ける前に、拳骨がリオンの頭に突き刺さり、地面に顔面を埋められる。そして、団員全員が埋められ、生首状態にされる中、リオンは反対に埋められる状態になった。

 

「ハイ、バカヤロー共 注目〜〜〜。オマエらが戯れている間に情報掴んで来ましたー。海底神殿はこの海の下にあるのは間違いねーみてぇだが……。(マナ)によって起こる海流が強すぎて普段は上等な魔道士でも近づけねーみてぇだ。だが、満月の夜のみ例外的にが弱まり、行ける可能性が出る」

 

((((あ……あの団長が真面目に仕事してる!?))))

 

「テメーら本気で殺すぞ?テメェもさっさと抜け出せや!」

 

ヤミ団長の理不尽な蹴りがリオンを襲い、結果的に脱出は出来たが……

 

「あっ……加減し損ねた。アイツ、ノビたな」

 

「何やってんの団長!?」

 

リオンは白目を剥き気絶していた……。

 

「つまりだな、ノエルがその海底神殿にオレたちを連れていく役になったんだ」

 

「なるほど……」

 

目が覚めたリオンはマグナから説明を聞き、大まかな流れを理解した。

 

(期限は一週間、なら、新しい魔法も作れそうだな。それに、氣とマナスキン、オレの考える通りに出来るとしたら……)

 

リオンは少し考えて、ひとつの可能性に辿り着き、それを一つの方法として確立すべく動き出す。

 

「こい、フェンリル」

 

その一言で氷の精霊たる魔狼が姿を現す。

 

「うお!?急に出すんじゃねぇよ!リオン!」

 

「マグナ先輩」

 

「ああん?」

 

真面目なトーンにマグナは怪訝そうな顔でリオンを見る。

 

「ちょっと新魔法の特訓に付き合ってくれません?マグナ先輩くらいにしか、今からする事を頼れないんで」

 

リオンとその傍らに立つフェンリルを見る。自分より凄い後輩。四葉と精霊に選ばれた規格外の後輩。普通なら見下されてもおかしくないと考えるが、リオンの目は尊敬する先輩をただ真っ直ぐに見ていた。それに応えないのは男じゃないとマグナは笑い

 

「いいぜ後輩!先輩を頼った心意気、応えない訳には行かねぇよな!」

 

マグナは立ち上がり、リオンの背中を叩く。そしてリオンの前に立ち

 

「何突っ立っているんだ!行くぞ!」

 

「はい!」

 

リオンの挑戦が始まる。氣とマナスキンの技術を使った新たな領域への……。

 

 

 

 

 

オリジナル精霊(氷精霊)について

  • サポート重視の氷精霊フラウ
  • 単独戦闘能力も高い氷精霊フェンリル
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