オリ主が神様の力によって呪術廻戦の世界で五条さんに転生したようです。

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n番煎じかもしれませんが思いついてしまったので。
超短めですが勢いのまま書いてしまいました。


五条さんの能力は並の次元を超えている

 

「――ぐがっ!」

 

 苦悶の声をあげながら「敵」が倒れる。蹴り上げた足を下ろしつつ、それを冷めた目で見つめた。周囲から歓声が上がっているが、俺はなんの感慨もわかない。この体に転生してからそれなりの年月が経ったせいか、近頃はもうすっかり慣れてしまった。

 

 捻くれた思考を自覚しつつ周囲を素早く確認する。再びこちらに向かってくる敵は――3人。

 

 それなりの修練を積み重ねてきたのだろう。確かな戦術的意図、計算された見事な布陣、一瞬のアイコンタクトで意思を疎通する連携。流石はプロだ。だが、この身体のスペックの前にはそのどれもが無意味だ。

 フェイントの2人には目もくれず、一瞬で本命との距離を詰める。何故わかったと驚愕に染まる敵の顔。……すまんな、頭が良いのも「五条」スペックなんだ。

 

「ちくしょう!」

 

 地に倒れ伏しながらもギリギリのところで敵が無理やりターゲットを逃がす。その意地だけは認めてやってもいいが、それすらも無意味だ。

 ターゲットが逃れるのを目視してからの急激な方向転換。常識で考えれば間に合うはずもないその行為だが、五条スペックならば余裕を持って追いつくことができてしまう。ターゲットを確保しようとした敵の仲間よりも先にそれに触れ、そのまますれ違い様に足さばきで敵を惑わす。俺の体術についていくことができず、通り過ぎると同時に敵が2人ともドサリと倒れた。

 

「ば、化け物野郎が……」

 

 言葉通り、まるで人間ではないモノを見る目をしながら、震える声で敵が呟く。まあ、気持ちはわからなくもない。呪力なんぞは一切使ってないが、五条スペックはこの世界でただ1人「次元を超えている」のだ。プロとはいえ一般人では相手にもならない。とはいえ、手を抜いてやるつもりはない。

 

「知ってるさ。だがまあ、俺の後ろには守らなくちゃいけないものがあるんでな。悪く思わないでくれ」

 

 同時に鳴り響く、戦いの終わりを告げる無慈悲な音。直後、喜びを爆発させた仲間たちがむらがって抱きついてくる。

 

「五条さん!」「五条さんならやってくれると信じてました!」「やっぱり世界最強です、五条さんは!」「やりましたね五条さん!」

 

 

「これで俺たち――ワールドカップ優勝ですよ!」

 

 

 喜びに浸り、涙すら流している仲間たちに申し訳ないと思いつつ、ふう、とため息を吐いて天を見上げる。見えるはずもないが、空の上にいるであろうクソッタレな神様に向けて心の中で思いっきり毒づいた。

 

 ――確かに呪術廻戦の世界で五条さんに転生させてくださいって言ったけど、なんで五条勝なんだよ馬鹿野郎!

 

 

 ……口には出せない想いが溢れてきて涙が出ちゃう。眼鏡を外して涙を拭った瞬間の写真は、翌日の一面で「あの冷静沈着な守護神五条もW杯優勝には涙」という見出しをつけて使われていた。

 

 

 




若干叙述トリック風味を目指しました。
反省はしていません、またやるかもしれない(

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