月の少年のSecret book   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
穂乃果ちゃん、誕生日おめでとう。
楽しんでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。


記憶12 高坂穂乃果

とある冬の休日。和菓子屋、穂むらの前にて。

 

「ふふっ、こんな感じかな~?」

 

店の前で積もってる雪で試行錯誤をしながら、高坂穂乃果(こうさかほのか)は何かを作ってる最中だった。

 

「うん! この辺りで一番可愛い雪だるま! なんか可愛すぎて、ことりちゃんと海未ちゃん、ゆうちゃんもびっくりしちゃうね♪」

 

それは雪だるまだった。なかなか可愛らしい出来映えに幼馴染みの表情を想像する穂乃果。

 

「確かに可愛いですね」

「わあっ!? 海未ちゃん、ことりちゃん!」

 

聞き覚えのある声に思わず驚く穂乃果。そこには海未とことりが居た。

 

「もう! 私がびっくりさせたかった~! さっきメッセしたばかりなのに、来るの早すぎだよお。…あれ? ゆうちゃんは?」

「ゆーくん? 穂乃果ちゃんからメッセを貰った時には、もう先に着いてるって連絡きてたよ?」

「ええっ、そうなの!?」

「はい。穂乃果が楽しそうに雪だるまを作ってると連絡があったので……」

 

ことりはそう言うのだが、穂乃果は件の悠里の姿を見てない。しかも海未によると自分が雪だるまを作り始めた時に一度、彼から写真付きのメッセージが送られてきたとの事。

 

「この写真なんですが……」

「あれ? 私が雪だるまを作り始めた写真だ……」

 

写真をよく見ると、角度的に自分達が立っているすぐ傍の玄関の斜め脇から撮ったようだ。

 

「にゃ~」

「わあ~♪ 猫ちゃんだ~♪」

「可愛い~♪」

「確かに可愛いですね。それにしてもなんだか悠里君に似てますね」

 

そこに1匹の猫が現れた。体の色はミントグリーン色で、瞳の色は青紫色だった。どことなく雰囲気が悠里に似ていた。

 

「それは光栄だね。まあ本人なんだけど?」

「「「へ?」」」

 

すると猫が喋ったのだ。突然の事に目が点になる穂乃果達。

 

「こんな毛並みの色をした猫なんて、滅多にいないし……冬だからバレないからいいかなって思って、この姿になったけども」

 

しかも聞き覚えのある声……口調しかり、ちょっとだけ表情がぽやーっとしてる感じ、なんか悠里っぽい。

 

「もしかして……ゆうちゃん?」

「ピンポーン♪」

 

穂乃果がそう言うと、猫はそう言いながら、瞬く間に猫から人の姿に変わった。それは紛れもなく悠里だった。

 

「…びっくりした?」

「え、ええっ!? な、なんで!? ね、猫ちゃんが……ゆ、ゆうちゃんに……!?」

「あ、あわわ……」

「ことちゃん、大丈夫? 手を貸そうか?」

 

驚きのあまり、うまく口が回らない穂乃果。ことりに至っては腰を抜かしてしまってる。

 

「みーちゃん、そんなに驚く事かね?」

「誰だって驚きます。私だってびっくりしたんですからね? もう……」

 

反応が遅れてただけらしく、海未も驚いていたようだ。

 

「ほのちゃんって、昔から雪が降るたびに、雪だるまを作るでしょ? しかも『作るならこの辺りで一番可愛いのを作りたい』なんて言って、熱中し過ぎた結果、毎年風邪をひいてたもんね?」

「む~。だから今年も一番可愛い雪だるまを3人に見せようと思ってたんだよ~」

 

悠里の言葉に頬を軽く膨らませる穂乃果。

 

「今年は風邪ひかないようにね?」

「ひかないもん~!」

「何故でしょう……また毎年のように穂乃果が風邪をひく未来しか見えません……」

「海未ちゃんまで酷い~!」

 

海未にまでそう言われて地団駄を踏む穂乃果を宥めることり。

 

「じゃあ穂乃果ちゃんが作ってくれた雪だるまにお友達を作ってあげよっか♪」

「穂乃果、作るなら手抜きはしませんよ!」

「それなら僕は雪うさぎでも作ろうかな」

 

そして4人は穂乃果のリクエストで『穂むらの看板雪だるま』を作るのであった。

 

余談だが、雪だるまを作り終えた後、穂乃果が悠里に先程の猫状態にもう一回なってよ~とせがまれ、仕方なく悠里が変身してあげた結果、彼女達のアニマルセラピーになってしまうのは別の話。




読んでいただきありがとうございます。
なんとか間に合って良かったです……(苦笑)
次回の投稿日は、せつ菜ちゃんの誕生日になります。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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