月の少年のSecret book   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
ことりちゃん、誕生日おめでとう。
楽しんでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。


記憶14 南ことり

とある休日。南家、ことりの部屋にて。

 

「海未ちゃん、ゆーくん、新しい衣装を作ったの。見てもらえないかな?」

「もちろんです」

「うん、いいよ」

 

(みなみ)ことりが、幼馴染みである園田海未(そのだうみ)と悠里に自分で作った新しい衣装を見てほしいとお願いしてきた。

 

ちなみにもう1人の幼馴染みである高坂穂乃果(こうさかほのか)にも見てほしかったのだが、彼女は和菓子屋の店番があり都合がつかなかった為、残念ながらこの場には居ない。

 

「これなんだけど」

「!? こ……これは!?」

「…こりゃまた……」

 

そう言って彼女が海未と悠里に見せたのは、ちょっと丈が短い衣装だった。どうかな? と笑顔で感想を求めることり。

 

「…………ことり、この上着、丈が短くありませんか?」

「うん。いつもより少し短めにしてみたんだ。おへそが見えるようになってるの」

「…スカートもちょっと短すぎなのも何か理由があるの?」

「足が綺麗に見えるバランスを考えると、これくらいがいいかな、って」

 

海未と悠里の質問に答えることり。

 

「いけません! おへそは隠れるように、スカートは膝丈くらいまでにしないと! これでは風邪を引いてしまいます!」

「みーちゃん。それは最早、学校制服の基準だってば……」

 

真面目に答える海未に突っ込む悠里。

 

「でもこれ、スクールアイドルの衣装だよ?」

「スクールアイドルだからと言っても、限度があります。これは流石に短すぎです」

 

それに何より、これでは、あまりにも恥ずかしすぎます! と答える海未。なんとも彼女らしい意見だ。

 

「そうかなぁ? 海未ちゃんなら似合うと思うんだけど」

「僕も似合うと思うんだけどなぁ……」

「そ、そう言われましても……」

 

はてさて。どうしたものか。そんな時だった。

 

「ねぇ、海未ちゃん。お願い!」

 

ことりが上目遣いでお願いしてきたのだ。

 

「海未ちゃんを思って作ったんだ。だから、一度でいいの。袖を通してくれないかな?」

「うっ……」

「ねぇ、だめ?」

「……(あっ、みーちゃんが動揺してる。これはもしかしたら、もしかすると……?)」

 

このまま押し切れば、もしかしたら海未は袖を通してくれるんじゃないかと悠里は感じていた。昔もだいたいこんな感じだったしと思いながら。

 

「もう、ずるいですよ、ことり……!」

「え? じゃあ……」

「今回だけですからね」

「やったぁ!」

 

結局、海未が根負けする事になったのであった。

 

「あ、その衣装に袖を通すなら、これも袖を通してくれないかな? ことちゃんにも袖を通してほしいんだけど」

「「?」」

 

そう言って悠里は持ち込んできた大きめのケースを取り出し、ケースの中を開く。

 

「これなんだけどさ」

「わあ~♪ 可愛い~♪」

「こ、これは……」

 

ことりと海未に見せたのは、3着のドレスだった。オレンジ、青色、白の3色で、装飾もそれぞれ違っていた。

 

「3人に似合うかなと思って、作ってみたんだ。ほのちゃんも居れば良かったんだけど……」

「え? これ、ゆーくんが作ってくれたの?」

「うん。仕上げ前だから、とりあえず袖を通してもらえると嬉しいかな」

 

なんでも悠里曰く、先週あたりにピアノが上手で現在は知人とバンドをしてる衣装担当の幼馴染みから、次の衣装を考えてるんだけど、どんなのがいいかな?と連絡があり、一緒にショッピングモールにある生地屋に行ってきたのが切っ掛けらしい。

 

「それで、そこの生地屋でいい感じの色の生地を見つけてさ。それで作り始めたって訳」

「先週って言ってたけど……作るのにどれくらい掛かったの?」

「深夜テンションで作った時もあったから覚えてない。……嫌だった?」

「もう。それを言われたら、断れないじゃないですか……」

「……む~、ゆーくんにお話したいけど、ひとまず許してあげます」

 

そんなこんなで、ことりと海未は悠里が作ったドレスに袖を通す事になるのであった。

 

余談だが、穂乃果に自分が作ったドレスを着たことりと海未の写真を送信したところ、『穂乃果には~!?』と予想通りの反応が返ってきたので、ことりの家に彼女を呼んで軽い騒ぎになるのは別の話。




読んでいただきありがとうございます。
なんとか間に合って良かったです……(苦笑)
次回の投稿は、ランジュちゃんの誕生日になると思います。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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