侑ちゃん、誕生日おめでとう。
楽しんでいただけると嬉しいです。
それではどうぞ。
ある日の放課後。
「えっと……この道を真っ直ぐみたいだね」
「うん。そうみたい。でもどんなファミレスなんだろう?」
「けっこう噂になってるみたいだからね~」
「どんなファミレスなのか楽しみです!」
「ランジュも楽しみだわ!」
なんでも、ただのファミレスではないらしい。
クラスメイトから聞いた話なのだが、色んな有名人が来たり、通常のファミレスでは取り扱ってないメニューがあるとの事。また有名人が来ると厨房が暑苦しい程、騒がしいとか……
そんな事を考えてると件のファミレスに着いた。
「いらっしゃいませー。お客様何名様でしょうか~?」
「5人です」
「5名様ですね。禁煙席と喫煙席のほうはどうされますか?」
「禁煙席でお願いします」
「かしこまいりました」
侑の答えに店員は空いてる禁煙席を確認してきますので、お名前を書いてお待ちくださいと言って席を確認しに行った。
「こちらの席へどうぞ」
案内された場所には、10人は普通に座れそうな珍しい席。ご注文がお決まりになりましたら、そこのボタンでお呼びくださいと言って店員はその場から去っていく。
「うおー! こここ……これはあのアニメのコラボメニュー! こっちも捨てがたいですね!」
「『禁断のアイスクリームステーキ』って何かしら?」
「見た事がないメニューがたくさんあるねー? 愛さんはこの『星型の王子のクレープ』が気になるかなー?」
「たこ焼きもある。歩夢、ここってファミレス……だよね?」
「私もそう思いたい……かな?」
メニュー表を見ると軽食の欄に、やけに目立つ個性的なメニューを発見してしまった侑と歩夢。一方でせつ菜、嵐珠、愛は興味津々だが。
「……『許してちょーよ的な道化なフランスパンセット』ってなんでしょうか?」
「海未ちゃん、こっちには『キュートで虚言でナーンテネッ!なマカロンセット』って書いてあるよ……」
すると侑達の隣の席に座ってた同年代くらいと思われる3人の女子高生の内の2人が、メニュー表を見て自分達と似たような事を言ってるのが聞こえた。もう1人ははしゃいでいるが。
「ん? あれって、ゆうりんじゃない?」
「「「「え?」」」」
「あそこ」
愛が指差す方に視線を向けると、確かに悠里の姿があった。彼は藍音学院の制服を着てるので、かなり判りやすい。
せっかくだから声を掛けようかなと侑が思った時……
「あ! ほんとだ! おーい、
「「え?」」
隣の席に座っていた橙色のサイドポニーの少女が手を振りながら声を悠里に掛けたのだ。同時に自分の名前も呼ばれた気がしたので、うっかり反応してしまう侑なのであった。
ちなみにこの後、軽い修羅場化したのは言うまでもない。
例えば……
「海未ちゃんだけずるーい! 穂乃果もその日、一緒に喫茶店に行きたかったよー!」
「その日は店番があるって言ってたじゃないですか!?」
「悠里、どこの喫茶店?」
「…侑ちゃんが前に教えてくれた場所」
更にプライバシー保護の為に伏せておくが、修羅場が収まった矢先、店員に案内されていた『とびだせエゴサーチ』と『迷宮のジェリーフィッシュ』、『慈愛の女神』と『不動のスキルマ』の4人に声を掛けられた悠里が普通に返事をした途端、8人の少女に再び問い詰められるのは別の話。
読んでいただきありがとうございます。
なんとか間に合って良かったです……(苦笑)
次回の投稿日は愛ちゃんの誕生日になります。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。