ことりちゃん、誕生日おめでとう。
今回は、ある方から『列車で旅行する話を書いたらどうでしょうか』というメッセージを頂いたので、その後のやり取りで登場キャラと旅行回の設定を送って頂きました。
……なので、今回ばかりは注意事項を。
列車で旅行回は初めての試みですので、至らない点が多々あったり、色々とおかしくね?という点もあるかもしれません。そこは温かい目でよろしくお願いします。
あと今回は、あのオリキャラも出ます。
それではどうぞ。
とある日の夏休み。
「……旅行?」
「うん!」
「…いや、うんじゃなくて……」
「穂乃果ちゃん、ゆーくんが困ってるよ……」
「そ、そうだよ? 悠里さんに説明とかしないと……」
そう言ったのは、
「ゆうちゃんの学校も夏休みだよね?」
「……まぁ、そうだけど……」
「じゃあ行こう!」
「……」
うん。会話になりそうで会話にならない。
「えっとね? 穂乃果ちゃんの家が和菓子屋さんなのは、ゆーくんも知ってるでしょ?」
「うん」
「そこの常連さんから、札幌の観光フリーパス?を貰ったんだって」
ことりが悠里に説明する。彼女曰く、和菓子屋に通ってる常連さんが『札幌の観光フリーパス』なるものをくれたらしい。
「それで……そのフリーパスの期限が夏休み期間までなんです……」
「なるほどね。花陽ちゃんも今聞かされた感じ?」
「あ、あはは……」
花陽が悠里の質問に苦笑いしながら返す。どうやら2人も今聞かされたばかりらしい。
「…特に夏休み期間は予定も入ってないし、行くのは構わないけど……」
「ほんと!?」
「……というか、ほのちゃん、夏休みの宿題とか進んでるの?」
「…………」
夏休みの宿題と悠里が言うと、穂乃果は目を逸らした。
「…まぁ、宿題云々は置いておいて。みーちゃんや他の人達も行くんでしょ?」
「
「私も
ここには居ない
「……で、ここに居る3人が旅行に行く……と?」
「そう!」
つまり言い出した穂乃果、ことり、花陽の3人である。そこに悠里という感じらしい。
「旅行って言ってたけど、何日くらい?」
「えっと、穂乃果ちゃんと花陽ちゃんと話したんだけど……とりあえず……4日くらい?」
「…みーちゃんがこの場に居たら、無計画って言うだろうね……」
「あ、あはは……」
悠里の言葉に苦笑いすることり。確かに海未ならそう言うのが想像できた。
「あ、あの……」
「…花陽ちゃん、どしたの?」
「札幌って事は、北海道ですよね……交通費とか……どうしましょう?」
「あー、その辺は大丈夫。交通費くらい、僕がなんとかするから」
花陽が遠慮がちに言う。仮にも北海道まで行くのだ。しかしそこは悠里が大丈夫だと言った。
「…あ、僕の学校の後輩1人、連れてってもいい? 主に花陽ちゃんがリラックスできるように」
「え? 私?」
「うん。当日、楽しみにしててね?」
首を傾げてる花陽に悠里はそう言うと、自前のノートを取り出して、さっそく旅行に行く予定を4人で立てる事に。
◇
「……という訳なんですよ、南先生」
「あらあら。また急な話ね~」
場所は変わって理事長室にて。悠里はことりと一緒に、彼女の母が居る理事長室に訪れていた。
「それで? 穂乃果ちゃんと小泉さんは?」
「2人は準備とかを優先してもらって、先に帰らせました」
そう。穂乃果と花陽には旅行の準備等で先に帰ってもらっているので、ここには居ない。
「仮にも旅行とはいえ、北海道に行く事には変わりないので、親の許可がやっぱり必要かなと思って……」
「旅行に行くのは、私も反対しないわ」
「え? お母さん、いいの?」
意外にもあっさりと許可を出す母を見て、ことりは思わず聞き返してしまう。
「ええ。悠里くんが一緒なら安心できるし。ちなみに4人で行くの?」
「…いえ、僕の学校の後輩1人も連れて行こうかなと。なので、5人ですね」
「悠里くんの後輩……という事は、
「そうですね。僕にとっては弟ような子です。こんな事もあろうかと藍音学院の在校生の資料があるので、見ますか?」
「あら。用意がいいわね。お願いしてもいいかしら?」
「……(ゆーくん、いつも持ち歩いてるのかな?)」
鞄の中から資料を1枚取り出す悠里を見て、持ち歩いてるのか?と、ことりは思った。
「……」
「今見ていただいてる資料の子を、今回の旅行に連れて行こうと思ってます。……というか、連れていきます」
「……悠里くん、いくつか質問いいかしら?」
「はい。なんでしょう?」
渡された資料を読んでいた母は、真剣な表情で悠里に質問を求めた。
「この子、あの
「養子じゃないですよ。
「……そうよね。昔、
「…母さんのドヤ顔が目に浮かびます」
「それには凄く同感ね……」
いつも以上の溜息を吐く母を見たことりは、正直状況が追いつかなかった。
「ことり。相手が年下だからって、明星家の人に失礼のないようにね?」
「え!? う、うん……(お母さんの目が怖い……)」
表情は穏やかだが、目が完全に鋭い目状態になってる母に、ことりは内心ビビりまくっていた。
「そういえば、交通費はどうするの?」
「その辺は大丈夫です。僕がなんとかするので……」
「それはダメよ」
めっ!と悠里に指摘する母。流石にそこは看過できないのだろう……
「えっ、だって……列車で行く訳ですし、値段が値段なので、流石に僕が払いますよ……」
「絶対ダメよ。それに関しては私が許さないわ。交通費は私が出します!」
ちなみにそこから数時間、ことりの母にお小言を言われる悠里なのであった。
◇
そして迎えた旅行当日。某駅にて。
「すみません~! 遅れました~」
「あ! 花陽ちゃん、こっちこっちー!」
「ま、間に合った……」
待ち合わせ場所に居た穂乃果とことりを見つけた花陽。走ってきたのだろうか、肩で息をしていた。
「ことりと穂乃果ちゃんも今着いたばかりだから、大丈夫だよ? お茶飲む?」
「あ、ありがとう……」
「あ! ゆうちゃんから連絡きたよ! もう駅に着くって!」
花陽がことりからお茶を受け取ると、穂乃果が悠里から連絡がきたとの知らせが。
「…あ。いたいた。みんなおはよー」
すると件の悠里がやって来た。
「ゆうちゃん、おはよう!」
「おはよう、ゆーくん」
「お、おはようございま…………え?」
悠里に挨拶した花陽は、彼の隣にいる人物の姿を見るなり、目が点になり……
「……ん、おはよ、花陽ちゃん。あと遅れたけど、ただいま」
「す、すすす……
「……ん、
「はぁあああああ……!!」
顔を真っ赤にして驚きの声を上げてしまった。
彗と呼ばれたハネた茶髪のショートヘアが特徴のその人物は、未だに顔が真っ赤な花陽の様子に首を傾げてるが。
また夏だというのに、何故か長袖の黒いブレザーとプリーツスカート、白のカッターシャツ、赤色のネクタイを着用しており、黒タイツも履いていた。上着を着崩しており、ネクタイも緩めてる為か少しだらしない印象にも見える。
「初めまして。今日は旅行に誘っていただきありがとうございます。
「高坂穂乃果だよ! こっちこそ、よろしくね!」
「南ことりです。よろしくね?」
ペコリと丁寧に穂乃果とことりに自己紹介と挨拶をする彗。
「…とりあえずみんなで窓口に移動して、受付の人に一応確認やら何やらしてもらおっか」
今回乗る予定の列車は、寝台特急カシオペアだ。
「……ん、乗車中に変な人やめんどくさい人に絡まれなきゃいいけどね」
「…余程じゃない限り大丈夫だと思うよ。基本的に電車好きの人達は、優しい人が多いから」
「……ん、それは言えてる」
もし何かあったら、悠里と彗でなんとかするつもりだ。
「…それじゃあ行こっか?」
「「「「はーい」」」」
とりあえず今は時間厳守……という訳ではないが、余裕をもって行動する事にしようと決めた5人なのであった。
読んでいただきありがとうございます。
なんとか間に合って良かったです……(苦笑)
この話の続きは、来年の穂乃果ちゃんの誕生日回に乗車中の話と続き、ことりちゃんの誕生日回に次の目的地等を、再来年の穂乃果ちゃんの誕生日回に続く……といった感じで何回かに分けて投稿予定です。
……自分の文才力がもっとあればなぁ(遠い目)
次回の投稿は、ランジュちゃんの誕生日になると思います。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
※最後にオリキャラの簡単なプロフィールです。
容姿イメージ:『艦隊これくしょん』の若葉
誕生日:12月18日、いて座
身長:157cm
血液型:A型
一人称:僕