歩夢ちゃん、誕生日おめでとう。
楽しんでいただけると嬉しいです。
それではどうぞ。
とある日の平日の金曜日の夜。上原家にて。
「んん~! 歩夢の用意してくれた紅茶とクッキー、すっごく美味しい!」
「勉強したあとですから、余計に美味しく感じますね。歩夢さん、ありがとうございます!」
「ふふ、このクッキー、悠里くんと侑ちゃんの3人で昨日買いに行ったんだ。とっても美味しいから食べてもらえてよかったよ」
ちなみに現在この場に居ないが、
「なになに~? それってデート?」
「ち、違うよ! もう、愛ちゃん、からかわないで! ……でも、結果的にデート?になる……のかな……」
ニヤニヤしながら歩夢をからかう愛。あの時は侑も一緒だったとはいえ、悠里とのデートになるんだろうか?と逆に呟く歩夢。
「歩夢さんと侑さんが一緒の時の悠里さんって、普段どんな事をしているんですか?」
せつ菜にそう聞かれ、自分や侑と居る時の悠里について考える。
「どんな……って、昔と変わらず自由気ままだよ。一緒に遊んだり、買い物に付き合ったりするくらいだもの。優しいところも変わってないし、心配症過ぎるところも」
「あー、確かに。家の手伝いで肩が凝った~って愛さんが言った時も、ほら言わんこっちゃない! 肩揉んであげるからそこに座って!ってすごい勢いでやってきたよ」
「私も目が疲れているかもって言ったら、僕も人の事あんまり言えないけど、目を休ませた方がいいよ、と心配してくれました。よく効く目薬まで教えてくれたんですよ」
悠里は意外と『心配症』という言葉を聞いて、愛とせつ菜も心当たりがあるのか、2人もその時の事を話す。
「ふふ、悠里くんらしいなあ。昔っからそうなんだよ。自分の事より人の事なんだよね」
この前、2人でお出かけした際に、待ち合わせ場所の駅で20分遅れて来た悠里が道中で困ってる人を助けてた事を愛とせつ菜に話す歩夢。
「ゆうりんって、子供に好かれやすいからね~。赤ちゃんを連れたお客さんが来た時に、その赤ちゃんが泣いちゃったんだけど、ゆうりんが遊んであげてたんだよねー♪ 店の中、和んでたよ」
「悠里さんが幼稚園でバイトしてるって、侑さんから聞かされた時は驚きましたが……愛さんの話を聞くと子供に好かれる理由も納得ですね」
「あはは……」
その話を侑から聞いた時、4人が驚いたのは今でも憶えてる。試しに想像してみたが、違和感はなかった。
寧ろ、似合ってるというより、似合いすぎと2年生組の5人が思った程。
「でも、悠里くんの優しさに触れちゃうと、私も侑ちゃんもつい甘えちゃうんだよね」
特に歩夢は悠里のさり気ない優しさが好きなのだが。
「チョー分かる! ……あ~もう! あのさ、やるべき勉強はしっかりやったしさ、今日はここで終わりにして……3人が帰ってくるまで、ゆうりんトークといこうよ!」
「あはは、それいいですね! 私も話したい事がたくさんあります!」
愛の提案にせつ菜も乗り気なそうだ。
「じゃあまずは……残りが少なくなった紅茶のおかわり、だね!」
そう言いながら歩夢は早速、紅茶のおかわりを用意するのであった。
余談だが、悠里達がコンビニから帰ってきた際に、侑と嵐珠が『悠里の猫状態がすっごく可愛かった』と聞かされ、説明するのが面倒になった悠里が変身してあげた結果、誰の膝に乗せて悠里を愛でるのかで盛大なじゃんけんが勃発するのは別の話。
読んでいただきありがとうございます。
なんとか間に合って良かったです……(苦笑)
とりあえずこれで2年生組の誕生日回、全員3周目が無事に終わりました。
次から4周目になります。
次回の投稿は、海未ちゃんの誕生日になると思います。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。