海未ちゃん、誕生日おめでとう。
今回から4周目になります。もう4周目かあ……。
4周目の誕生日回は、去年の誕生日回の続きや、その他諸々の話にしようかなと思っています。
楽しんでいただけると嬉しいです。
それではどうぞ。
とある冬の休日。園田家、海未の部屋にて。
「悠里君、お待たせしました。お餅、焼けましたよ」
「わ、美味しそう……」
ちなみに何故、悠里が海未の家にお邪魔しているのかと言うと、お土産を持って行ったら、彼女の両親に上がったら?と言われたのである。
尚、その時の海未の慌てっぷりは凄まじかったが……
「味は何にしますか? お醤油、きな粉、あんこ、色々用意できますが」
「…悩ましいね。せっかくだし最初は、何もつけないでそのまま食べるよ」
割と本気で悩んだ結果、悠里は何もつけないで餅を食べる事に。
「…あ、美味しい。みーちゃんが焼いてくれたからかな? かな?」
「うふふ。褒めても、何も出ませんよ?」
「…えー……ほんとなんだけどな~……」
実際のところ、悠里に褒められて嬉しい海未。彼の前なので、顔に出ないように平静を保っているのが精一杯だ。
「ところで……この餅、もしかして手作り?」
「分かりますか? 実は
食感が市販の餅と違うなと思ったが、やはり手作りの餅だったようだ。
「ですが、たくさんつき過ぎてしまって……どうやって食べ切ろうか、困っていたんです」
「そんなにつき過ぎたの?」
「
「…あー……」
悠里君が来てくれて助かりましたと話す海未。なるほど。あの幼馴染みなら確かに言いそうだ。
「そうだったんだ。僕は餅は好きな方だし、毎日でもいいけどね」
「私も好きです。でも、お餅はカロリーが高いので」
「え? そんなにカロリー高かったっけ?」
「高いんですよ。あれでも」
餅はカロリーが高い事を知った悠里。後でネットで調べてみようと思った。
「最近は毎日お餅、お餅で……もう私がお餅みたいにまん丸になってしまうんじゃないかと心配で」
「…そんな心配ないと思うけど」
心配し過ぎな海未を見て、悠里が相変わらずだな~と思いながらも言う。
「人前に出る以上、常に体型には注意を払っておかないと。私のちょっとした油断で、もしもの事があったら……」
すると徐々に海未の表情は曇り始め、真っ青になっていく。
「ああっ、もうお嫁にいけません!」
「…まさかと思うけど、そうなった時を想像しちゃったとか?」
「…………(こくり)」
悠里がそう訊くと、何も言わないが首を縦に小さく振った海未。自分が餅のようにまん丸になってしまった場合を想像してしまったのだろう……
「大丈夫だよ。みーちゃんにどんな事があっても、僕はみーちゃんの事、
「はうっ……!!」
そう言うと、今度は顔を赤くする海未。
「…どしたの?」
「胸が……苦しくて……」
「……え? もしかして餅が詰まっちゃった!?」
餅が詰まってしまったのか!?と思った悠里は慌てて海未の背中をさするが……
「ち、違いますっ! 悠里君が、突然恥ずかしい事を言うからですっ!」
「…えー、ほんとの事を言っただけなんだけどなぁ……」
「も、もうっ……!!」
一切の悪気のない表情で返す悠里を見て、海未は何も言えなかった。
余談だが、海未の母がお茶菓子を持ってきた際に、先程のやり取りを聞いてもらったところ、『あらあら~♪ それは照れてるだけよ~♪』と教えてもらうのと同時に、海未が慌てふためくのは別の話。
読んでいただきありがとうございます。
なんとか間に合って良かったです……(苦笑)
次回の投稿は、侑ちゃんの誕生日になると思います。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。