侑ちゃん、誕生日おめでとう。
楽しんでいただけると嬉しいです。
それではどうぞ。
とある日の平日の金曜日の夜。上原家にて。
「ふわ~♪ 悠里さんの毛並み、さらさらですぅ~……♪」
「……」
「ほんとだ~♪ しかもゆうりん、いい匂い~♪」
「……(こんな事になるなら、変身しなければよかった……)」
「うわ~♪ ぷにぷにだ~♪」
「ぷにぷにぷにぷに……♪」
「ほわ~……♪」
「…侑ちゃんはなんで首筋付近を触るのさ?」
そして盛大なじゃんけんに勝ち、悠里を膝の上に乗せてご満悦な少女、
「え? だって、他のみんなも触りたそうだったし……悠里を膝に乗せれるだけでも満足というか、なんというか……」
なるほど。つまり彼女なりに他の4人に気を遣ってあげてたという訳か。
「……別に撫でるなり、なんでもしてもいいけどさ」
「な、なんでも!? じゃあ猫ちゃん悠里と一緒にお風呂に入るのもあり?」
「おバカ。前提として、仮にも僕は人間だし。侑ちゃんは何考えてるのかな?」
「あん♡ 悠里の柔らかい肉球が……」
何やら侑がぶっ飛んだ事を言い出したので、悠里は彼女の頬にてい!とばかりに肉球を押し付ける。
「「「「……」」」」
「こら、そこの4人。それもありかもみたいな表情をしない。入らないからね?」
歩夢、愛、せつ菜、嵐珠の4人が真剣な表情をしながら考えてたのが、見え見えだったので、悠里は念押しで止める。
「せめて他の事にしてね? 内容によるけども」
悠里がそう言うと、5人は何をしてほしいか考える。
「ハグするのはありかしら?」
そう言ったのは嵐珠。
「…え? ハグ? ランジュが嫌じゃなければ別にいいけど……」
「きゃあっ! 嬉しい♪」
すると嵐珠は悠里をハグしながら、頬擦りをし始めたのだ。
「ランジュ。雑に扱うな!」
「きゃん♡ 悠里のにくきゅーが……これはこれで幸せ……」
そして雑に扱う嵐珠の頬にてい!と肉球を押し付ける悠里。
「はいはーい! 愛さんは、ゆうりんに背中を踏み踏みされたーい!」
「愛ちゃんは猫をなんだと思ってるのかね? …まぁ、いいや。とりあえずうつ伏せになって」
猫を飼ってる人だと、ありがちな要望だなと思った悠里は、愛がうつ伏せになるのを確認した後、彼女の背中に飛び乗った。
「……」
「あっ♡ これ、ちょ~ヤバい……」
「変な声を出すほどかね? この辺とか凝ってそうだね……ほっ!」
「~~っ!?」
「あ、愛さんがスクールアイドルらしからぬ表情になってます……」
「それ以前に女の子がしちゃいけない顔になってる……私も同じ事されたら、愛ちゃんと同じになるかも……」
悠里は愛の背中に乗ってる為、彼女の表情は視えないが、せつ菜と歩夢曰く、ヤバい表情をしてるそうだ。何故か侑と嵐珠も顔を赤くしてる……
「……」
「…おーい。愛ちゃーん、生きてるー?」
「だ、大丈夫だよー……」
とりあえず愛は大丈夫なようだ。彼女の身体がビクンビクンとしているが。本人が大丈夫と言ってるのなら、大丈夫なんだろう。
「せつ菜ちゃんは何してほしい?」
「え? 私ですか?」
「歩夢ちゃんと侑ちゃんは悩んでるし、流れ的にね?」
流れ的にせつ菜に訊く悠里。
耳を澄ますと、隣で歩夢と侑が『やっぱり悠里くんと……ごにょごにょ……』とか『いやいやここは悠里とみんなで……』とか言ってるのが聞こえたが、気にしてはいけない。
「えっと……じゃあ、私の肩に乗ってほしいです!」
「肩?」
「はい! アニメでそういうシーンがあったので!」
アニメ好きな彼女らしい要望だった。
「まぁ、それくらいなら……それじゃ、失礼して……」
「ふおおおおおおお♪ これです! これですよ!! 私が求めてた癒しは~~♪ 悠里さんの肉球と毛並みの感触が……♡」
早速せつ菜の左肩に飛び乗る悠里。喜びのあまり、せつ菜が興奮しているようにも見えるが。
「それで? 歩夢ちゃんと侑ちゃんは何にするか決まったかい?」
「「一緒にお風呂に入ってほしい」」
「真顔で何言ってんの? しかもダメって言ったじゃん」
やはりぶっ飛んだ発言をした歩夢と侑に、悠里は呆れながら突っ込むのであった……
余談だが、嵐珠が『じゃあ昔みたいに一緒に寝るのはダメかしら?』と余計な事を発言した為、その時の出来事について、悠里が他の4人から『お話』させられるのは別の話。
読んでいただきありがとうございます。
なんとか間に合って良かったです……(苦笑)
ちなみに今回の誕生日回の時系列は、今年書いた歩夢ちゃんの誕生日回の続きだったりします。
次回の投稿日は愛ちゃんの誕生日になります。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。