月の少年のSecret book   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
愛ちゃん、誕生日おめでとう。
楽しんでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。


記憶27 宮下愛

とある平日の朝。虹ヶ咲学園(にじがさきがくえん)の校門前にて。

 

「あ、おーい! しずくー!」

「愛さん! おはようございます!」

 

同じスクールアイドル同好会に所属してる後輩の桜坂(おうさか)しずくに、声を掛ける宮下愛(みやしたあい)

 

「モーニン! いつもより早いんじゃない?」

「ええ。今日はオフィーリアのお散歩の後すぐに来たんです」

 

オフィーリアとはしずくの愛犬の名前。ちなみに犬種はゴールデンレトリバーである。

 

「あれ、愛さん今日は髪型がいつもと違いますね? 凄く素敵です」

 

愛の髪型がいつもと違う事に気がついたしずく。俗に言うお団子ヘアーになっていた。

 

「えへへ、ありがと~!」

 

今日は自分でも上手くできたと思ってる自信作!と上機嫌に答える愛。

 

「愛さんてヘアアレンジをよくしてますけど、どこで覚えるんですか?」

「ん? 雑誌とか動画でだよ。最近は動画が多いかな」

 

ヘアアレンジは雑誌や動画で覚えてると答える愛。実際にやってるとこ見ると分かりやすいしと付け足しながら。

 

「そうなんですね。私も挑戦してみようかな……」

「うんうん、やってみなよ。しずくは髪の毛が長いから、色んなアレンジできそう」

 

2人でそんな話をしていると……

 

「…あ、愛ちゃんとしずくちゃん」

「ゆうりんじゃん! モーニン!」

「悠里先輩、おはようございます!」

 

愛としずくの姿を見かけた悠里が声を掛けてきた。この時間に彼と遭遇するのはかなり珍しい。

 

「ゆうりんとこの時間に会うとか珍しいね?」

「えっとね……」

「わんっ!」

 

悠里の思ってる事を返事をするかのように、2人が彼の足元を見る。そこには一匹の犬が居た。

 

「…お察しの通り、愛犬のメラルのお散歩」

「わあ~♪ 可愛いです~♪ あの、触ってもいいですか?」

「全然いいよ」

「ありがとうございます♪」

 

真っ先に反応したのは、犬好きなしずくで悠里が触ってもいいよと言うと、彼女はメラルと同じ視線になって触りだした。

 

「この子、見た事ない犬種ですね。もしかしてミックス種ですか?」

「うん。ポメラニアンとパピヨンのミックス種。ちなみに僕のリュックの中で愛猫のメルが寝てるんだけど……ほら」

「あ! ほんとだ! ゆうりん、猫も飼ってるんだね!」

「うん。メルもノルウェージャンフォレストキャットとメインクーンのミックス種なんだ」

 

悠里が背負ってたリュックには、一匹の猫の姿が。小さな窓から、ぐっすりと寝てるのが確認できた。

 

「にゃ~♪」

 

すると人の気配でも感じたのか、愛猫のメルが起き、リュックの中から顔を出した。

 

「…ちょうどいいタイミングで起きたね。よく眠れた?」

「んにゃ~」

「良き枕でぐっすりですって……枕なんてあったけ? ああ、手作りクッションの事ね? それは良かったよ」

 

起きるや否や、普通に愛猫と会話を始める悠里。

 

「わわんっ!」

「大型犬の匂いがします。この(かた)も何か飼っていらっしゃるんですかだって? …しずくちゃんって、大型犬とか飼ってたりする?」

「あ、はい。ゴールデンレトリバーを飼ってます」

「だそうだよ、メラル」

「わんっ! わふっ!」

「そうなんですか。触り方が凄く手慣れていたので。…要は個人的に気になったって事ね」

 

今度はメラルの質問に答え、しずくに確認をとる。そして再び愛犬と会話する悠里。

 

「凄い、会話が成り立ってる……悠里先輩って、動物とお話ができるんですか!?」

「正確には特定の動物とだけどね? 小さい頃からの体質みたいなものかな。信じられないかもしれないけど」

「でも実際、ゆうりん、昔から野良猫とかとお話してたよね? あとご近所さんの家に居た言う事を聞かない犬を手懐けてたりとか……」

「あー、あったね。あの地域の猫とは今でも情報交換とかしてるよ?」

「いいなあ~……私も悠里先輩みたいに、オフィーリアとお話してみたいです」

 

悠里が特定の動物と会話できるのは愛も知ってる為、一例を挙げる。それを聞いて羨ましがるしずく。

 

「そういえば愛ちゃん、今日はいつもと髪型が違うね? 似合ってるよ」

「ありがと~!(えへへ~♪ ゆうりんに褒められた~♪)」

 

髪型を悠里に褒められて嬉しそうな表情をする愛。

 

「…それにしてもヘアアレンジか。僕も()にはやってみようかな……」

「ゆうりんが……」

「ヘアアレンジ……」

「「……((全然想像がつかない(です)……!))」」

 

ボソッと呟く悠里。ヘアアレンジに挑戦する彼を想像する愛としずく。だが何故か全くと言っていいほど想像がつかなかったが……

 

しかも彼は偶にと言ったので余計に気になる2人。

 

「ウィッグ……使うのもありかな……」

「「……((ウィッグ!?))」」

 

しかもウィッグを使うかと言う始末。

尚、この一言で、授業に集中できなくなってしまう愛としずく。

 

余談だが、愛のスマホにヘアアレンジをした悠里の写真が送られ、同好会に所属してるメンバー全員が驚愕の表情をするのは別の話。




読んでいただきありがとうございます。
なんとか間に合って良かったです……(苦笑)
次回の投稿日は、穂乃果ちゃんの誕生日になります。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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