穂乃果ちゃん、誕生日おめでとう。
楽しんでいただけると嬉しいです。
それではどうぞ。
寝台特急カシオペアの列車内にて。
「…こんなに広い車内に僕らが座れる座席とか、あるのかな……?」
「…ん、僕も少し心配になってきた……」
自分達が座れる席を探しながら呟く悠里と彗。
「うわ~! ここ本当に列車かな~? 雰囲気がすごーい!」
「ことり……今乗ってる列車、テレビでしか見た事ないから……正直、実感が……」
「わ、私もテレビでしか見た事ないかも……」
「…あ、この座席、空いてる。ここに座ろっか」
「わーい! お弁当とお菓子、早くみんなで食べよ~!」
「「「「え……?」」」」
すると偶然にも、5人全員で座れる座席を見つけたので、一行はそこの席に座る事にしたのだった……
ちなみに花陽が彗の前で借りてきた猫のように大人しくなってしまい、何を勘違いしたのか彗が花陽に自分が作ったお弁当を彼女に食べさせ、彼女を羞恥に覚えさせてしまうのは余談である。
穂乃果とことりも悠里によって、似たような事をされるのだが、それも余談である。
◇
「「「……」」」
座ってから、20分くらい経っただろうか……? ことり、花陽、彗は早起きで疲れてたのか、寝てしまった……
ちなみに花陽は彗の肩に寄り添う形で寝ており、ことりは悠里の左肩に寄りかかって綺麗な寝息を立てていた……
「ん~……」
そしてここにも。
今にも悠里の肩を枕にして寝落ちしないよう、必死に格闘する穂乃果の姿がそこにあった。
「ほのちゃん、眠いなら寝ててもいよ? 目的地に着くまで時間はまだあるし」
「……ゆうちゃんとお話できなくなるから……やだ~……」
「そんな今にも眠そうな表情で言われてもね……」
今の穂乃果の表情は、ほんのちょっとでも気を抜いたら寝落ちしてしまうくらいのレベルだった。
正直言って……心配だ。
「…しょうがないなぁ……ほら、ほのちゃん」
「んえ…………?」
なので悠里は穂乃果の身体をゆっくりと自分の膝まで誘導させる。
俗に言う膝枕だ。
「……やわりゃかい……ふみゅ……」
「はいはい、そのまま楽にしててねー、耳かきしてあげるから」
穂乃果の言葉を軽く流しながら、悠里は腰に付けているサイドポーチから耳かきを取り出し準備をする。
「……ほにょか………おバカじゃ……ない……もん……」
「別にバカにしてないから。大人しく寝てなさい」
「……む~…………いいもん、かっ……てに……甘える……から……」
ガタンゴトン、ガタンゴトンと揺れる列車の音。
「…………」
「…寝るの早っ。さーて、やるか……」
まだまだ旅行は始まったばかり。
穂乃果の耳かきが終わったら、今度は反対側で寝ていることりに耳かきをやってあげようかなと思う悠里なのであった……
読んでいただきありがとうございます。
なんとか間に合って良かったです……(苦笑)
次回の投稿日は、せつ菜ちゃんの誕生日になります。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。