月の少年のSecret book   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
愛ちゃん、誕生日おめでとう。
短いかもしれませんが、楽しんでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。


記憶3 宮下愛

とある日の虹ヶ咲学園(にじがさきがくえん)の学食にて。

 

「あ! いた! ゆうりん! デートしよ~♪」

「……はい?」

 

学食でお弁当を食べようかなと思った矢先、宮下愛(みやしたあい)に声をかけられてた言葉を聞いて、手が止まる悠里。

 

「あ、ここ座ってもいい?」

「うん、いいよ」

 

早速と言わんばかりに悠里の隣に座る愛。

 

「も~、ゆうりんってば、すぐにどっか行っちゃうんだもん。愛さんけっこう捜したんだよ?」

「……僕そんなにほいほいと何処にも行かないけど?」

 

まず虹ヶ咲(ここ)の生徒じゃないしと愛に付け足す悠里。

そもそも悠里が虹ヶ咲学園に出入りしているのは、ちゃんと理由があるからだ。

 

具体的には、悠里が通ってる藍音学院の理事長が書類を虹ヶ咲学園の理事長に渡してほしいという、お使いをよく頼まれるからである。

 

そして虹ヶ咲学園の理事長から『悠里くんなら、校内を自由に出入りしてもいいわよ♪』という許可を貰っただけである。

 

なので自分が虹ヶ咲学園の校内のどこかに居るとしたら、学食がある場所くらい。

 

「……というか、デートって何? そうなった経緯を知りたいんだけど」

「ふっふっふ~……知りたい?」

「乙女の秘密云々はあるかもしれないけど、経緯を知る権利くらいはあると僕は思うの」

 

そんな思わせぶりな笑みを浮かべてられても困るし、悠里としては経緯を知りたい。

 

「実は()()()()、それはそれはもう盛大なじゃんけんをしてたんだ~♪ さっきまで♪」

「……で、愛ちゃんが勝って今に至るって事?」

「そゆこと♪」

 

なんでも愛を含んだ2年生組の5人で悠里との放課後デートに誘う人を決める為に盛大なじゃんけんを先程までしていたと言う。

 

「おっ、ゆうりんのお弁当、今日は和風料理が多いね?」

「……実を言うとこれ、昨日作った夕飯の余り物。と言っても肉じゃがと里芋の煮物だけどね? ……食べる?」

「食べる食べる~♪」

 

愛がそう言うと、そこには煮物をこっちに向けている悠里の姿が。

 

「……えっと、ゆうりん? 何してるの?」

「何って食べさせてあげようとしてるんだけど?」

「~~~~っ!!?」

 

澄まし顔で愛の質問に答える悠里。それを聞いた愛の顔は真っ赤である。

 

「はい、愛ちゃん。あーん……」

「あ、あーん……」

「美味しい?」

「……(ちょっ、ちょっと待って。なんでゆうりんそんな平気そうな顔なの……愛さん恥ずかしいよ……)」

 

美味しいかと悠里に聞かれ、首を縦に振る愛だったが、正直に言って恥ずかしさのあまり、味なんて分からなかった。

 

余談だが、自分達以外にも生徒が居た事に後から気付き更に恥ずかしさを覚える愛なのであった。




読んでいただきありがとうございます。
なんとか間に合って良かったです……(苦笑)
次回の投稿は、穂乃果ちゃんの誕生日になると思います。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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