ランジュちゃん、誕生日おめでとう。
楽しんでいただけると嬉しいです。
それではどうぞ。
とある平日の放課後。
「…ランジュってさ、休みの日はどう過ごしてるの?」
「あら! ランジュの休日の過ごし方が知りたいの?」
「ふと気になって」
悠里の疑問に
ちなみにまだ部室にはまだ誰も来てない。廊下を歩いてたところ、嵐珠に捕まってしまい、みんなが来るまでの間。悠里に話し相手になってほしいと彼女にお願いされたので、今に至る。
「いいわよ、教えてあげる。無問題ラ! なんと言っても、素敵な場所の開拓よ!!」
「へぇ~……」
彼女曰く、同好会のみんなを色んな場所に連れていってあげたいからだとの事。
「あっ、でも……みんなの方がこの辺は詳しいんだろうけど……」
「まあ……そうかもね。僕もこの辺について詳しいか?って聞かれたら、ある程度ってしか言えないだろうし」
それこそ嵐珠が言ってた通り、同好会のみんなの方が詳しいだろう。
「それが終わったらジムね。まあこれは当たり前だから言うまでもないかしら?」
「ジム? ……まさか休日必ず行ってるの?」
「ええ!」
少しドヤ顔で言う嵐珠。
「……ランジュ、膝枕するから、こっちに横になって」
「ふぇっ!?」
珍しく戸惑ってる嵐珠を無視して、彼女に膝枕をしてあげる悠里。
「今から耳かきしてあげるから、大人しくする」
「!?」
悠里の口から『耳かき』という単語を聞いた嵐珠は膝枕をされた状態で、お前どうした!?とばかりな表情で彼を見上げた。
「じゃあ先ずは右耳からやるから、動かないでね?」
「……今日の悠里、強引ね」
「強引で結構。ランジュにはこれくらいで充分です」
素っ気ない感じに答える悠里だが、これは嵐珠にだけ……正確には一部の幼馴染みにしか見せないので、これはレアである。
「ストイックなのはいい事だけど、休まないで、倒れたら意味ないんだからね?」
「別に倒れたりは……」
「あれ? 昔、休まずにトレーニングして、倒れかけたの誰だっけ?」
「…………ランジュです」
耳かきをされながらも、悠里に指摘され、痛い所を突かれた嵐珠は否定もせず、素直に認めた。
「解ってるならよろしい。話しは少し変わるけど……ランジュ、寂しかった?」
「ほ、ほんとに急にどうしたの? そもそもなんでそう思うのよ?」
「毎回、ランジュと会う度に、僕に対して微妙に遠慮してる感じがあったから」
「……」
その言葉を聞いた嵐珠は黙ってしまう。あ、これは図星だなと確信した悠里。
「はい。右耳終わり。次は左耳をやるから、僕のお腹の方に頭をごろんってしてね」
「…はあ~い……」
軽いお説教も混じってる為、嬉しさと反省に思いながら、嵐珠が言われた通りに頭を向けようとした時……
「ん……」
「ふぇっ!?」
嵐珠の左頬に当てられた非常に柔らかな感触、マシュマロより柔らかい……この正体は……
「…これで許して?」
「ラ、ラァ……」
それは悠里の唇だった。自分が今、彼に何をされたか理解してる嵐珠は衝撃のあまり、言葉が上手く出なかった。
「…言っておくけど、今のは誰にでもやる訳じゃないからね? ランジュ、何か僕に言いたい事は?」
「み、みんなが来るまで……悠里に甘えてもいい……?」
「それでランジュが気が済むなら、全然いいよ。甘えても」
そう言うと嵐珠は悠里のお腹に顔を埋め始めながら、滅多に出さないような声で甘えだした。こういう時は昔みたいに素直で甘え上手になってもいいんだけどなと思う悠里なのであった。
読んでいただきありがとうございます。
なんとか間に合って良かったです……(苦笑)
次回の投稿は、歩夢ちゃんの誕生日になると思います。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。