愛ちゃん、誕生日おめでとう。
楽しんでいただけると嬉しいです。
それではどうぞ。
とある冬の休日。宮下家、愛の部屋にて。
「んー。みかん美味しー」
「…こたつでのんびりとみかんを食べるというのがまた良き」
「そうそう! 冬の醍醐味って感じ! 偶には部屋でゆっくり過ごすのもいいもんだよね」
「休日に部屋でぬくぬく過ごすってのが良いよね」
「だよね。それに、ゆうりんと二人きりでいられるのが何より幸せだなあ(うわあ~!? ゆうりんの前だからって恥ずかしい事を言っちゃったよぉ……)」
現在の状況に浮かれてしまってるせいか、悠里の前で普段言わない本音も言ってしまった愛。これは恥ずかしい。
「…………そ」
「あ、赤くなってる。ふふっ、ゆうりんのそういうところ、愛さん好き~」
すると珍しく悠里が照れた。けっこうレアなので、こういうのも含めて、愛は彼の事が好きなのだが。
「あっ、みかんこれで最後の1個だ」
「…ありゃ残念。でもちょっとだけお腹空いてるんだよなあ……」
「それじゃあもんじゃ食べない?」
最後の1個のみかんを見て、お腹空いてると呟く悠里にもんじゃ焼きを作ってあげようか?と誘う愛。
「…え、いいの?」
「もっちろん! 海鮮とか、ゆうりんが好きなやつだって焼いちゃう!」
「好きなやつ……愛ちゃんの手作りもんじゃ好き♪」
「ふえっ!?」
不意打ちで悠里にハグをされ、声が裏返ってしまった愛。実はコレ、自分を含めた2年生組5人は一度はやられた事がある。
寧ろ、ハグされるのは全然ウェルカムなのだが。
「ゆ、ゆうりん……う、嬉しいのは分かったら、と、とりあえず下に行こうか。ね?」
「うん」
ハグから解放された愛は、悠里と一緒に下に向かう際もドキドキしっぱなしだった……
◇
「手作りもんじゃ、美味しかった……」
「どういたしまして。あんな美味しそうに食べてくれたら、こっちも作った甲斐があったよ。海鮮だけに!」
もんじゃ焼きを食べ終わり、愛の部屋に戻ってきた2人。
「ふみゅ……あ、ごめん」
「あははっ、大丈夫。ゆうりんがそれだけリラックスしてくれてるって事だもん、嬉しいよ。そうだ! 眠いならアタシが膝枕してあげよっか?」
悠里の眼が眠そうだったのを見た愛は膝枕を提案した。
「…それは愛ちゃんに悪いというか……」
「いいの、いいの。だってお休みだもん、アタシがゆうりんをバッチリ癒してあげる!」
ちょっと強引かもしれないが、こうでもしないと悠里は休まなそうというのを愛は知っていた。
「愛さんの膝枕、遠慮しないで~」
「え、でも……」
「膝枕、嫌?」
「…そうじゃなくて……、ホントにいいの?」
「寧ろ、やりたいのー! ほら、早く!」
多分、自分に気を遣ってるんじゃないか?と理解した愛はそんな事なく、寧ろ、やりたいと返す。
「…えっと、じゃあ少しだけ……」
「はい、どーぞ♪」
観念したのか、遠慮がちに寝転がりながらも愛の膝に頭を乗せる悠里。
「すう……すう……」
「寝ちゃった。よっぽど疲れてたのかな~、……でも、頑張り過ぎも良くないからね? アタシ達が知らないところで、ゆうりんが頑張ってるの知ってるんだから……」
数分もしない内に寝始めた悠里の髪を撫でながら、いつもありがとうと呟く愛なのであった。
読んでいただきありがとうございます。
なんとか間に合って良かったです……(苦笑)
次回の投稿日は、穂乃果ちゃんの誕生日になります。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。