ことりちゃん、誕生日おめでとう。
楽しんでいただけると嬉しいです。
それではどうぞ。
寝台特急カシオペアに乗って、目的地の札幌。とある旅館にて。
「…えっと……この部屋かな?」
「わ~! ひっろ~い!」
「ほんとに広いね~」
自分達が泊まる部屋に着いた悠里、穂乃果、ことりの3人。
ちなみに彗と花陽は別の部屋……要は、二人きりにさせてあげようという3人の配慮である。
あわあわと顔を真っ赤にしている花陽を見るのも面白かったが。
「よいしょっと……夕食の時間まで時間があるし……ほのちゃん、ことちゃんどうする?」
荷物を置いて、2人はこれからどうするのかを訊く悠里。
「う~ん、ことりちゃんは?」
「私はお土産屋さんが気になるかなぁ~」
「じゃあそこにしよっか」
意外にもすぐに決まり、3人は一階にあるお土産屋さんに向かう事にした。
「……」
「「ぎゅ~!」」
途中で何故か穂乃果が悠里の右腕、ことりが左腕に腕を組みながら歩くという光景になってしまった……
しかも2人は上機嫌だ。
「…あのさ、そんなにくっつかなくても……」
「え~? いいじゃん~♪」
「今日くらいは、ことり達にも甘えさせてほしいな♪ もしかして、ゆーくん……嫌だった?」
「別に嫌じゃないけど……」
「「じゃあ、もっとぎゅ~♪」」
悠里がそう答えると、ならいいよね♪と言わんばかりにより腕を組む力を強める穂乃果とことり。
「一応、彗と花陽ちゃんにも声掛けておこうかな。この近くの部屋だった筈だし」
ふと気になったので、3人は先に彗と花陽が居る部屋に寄る事に。
「…おーい、今から一階にあるお土産屋さんに行くんだけど、2人は……」
「へっ……?」
部屋に入ると、そこには第三者から見たら、説明しがたい状況が繰り広げられていた。
何故か花陽が彗を押し倒していたからである。
「あ、あの……その、えっと……こ、こここれは……」
「…花陽ちゃん、とりあえず落ち着こうか?」
あらぬ誤解をなんとか解こうとする花陽を見た悠里は、彼女が何を言いたいのかを察しのでとりあえず落ち着かせる。
「えっと、その……彗ちゃんが座ったまま寝てしまって、そのままだと危ないかなと思って横になってもらおうかなと……」
「…で、そしたら花陽ちゃんが思わず足を滑らせて、今に至るって感じかな?」
「は、はい。そうなんです……うぅ、恥ずかしいよぅ……」
事情を聞いたところ、だいたいの予想が合ってた。
「せっかく彗と一緒の部屋なんだからさ、膝枕でもしてあげたら? それか添い寝とか?」
「ひ、膝枕!? そそそ……添い寝!? この状態の彗ちゃんにですか!?」
「そういえば確か……2人が泊まる部屋にもお風呂があった筈だから、一緒に入らないって誘ってみたら?」
「い、一緒にお風呂!?」
悠里が花陽にそう教えてあげる。
耳を澄ますと、後ろで穂乃果とことりが『ゆうちゃんに添い寝……ごにょごにょ』とか『ゆーくんに膝枕をしてあげて……ごにょごにょ』とか『それってつまり……混浴!? ごにょごにょ』とか言ってるのが聞こえたが、気にしてはいけない。
「せ、せっかくなので……さ、誘ってみます……」
「お、頑張ってね~♪ 今から僕ら、一階のお土産屋さんに行ってくるから」
そしてお邪魔しちゃってごめんね~と言い残して、彗と花陽が居る部屋を後にする3人なのであった。
余談だが、お土産屋さんに着くまでの道中に穂乃果とことりが先程の花陽とのやり取りを聞いて何を思ったのか、『さっきのって私達がゆうちゃん(ゆーくん)に同じ事をお願いしてもありだよね?』と迫られてしまうのは別の話。
読んでいただきありがとうございます。
なんとか間に合って良かったです……(苦笑)
次回の投稿は、ランジュちゃんの誕生日になると思います。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。