月の少年のSecret book   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
歩夢ちゃん、誕生日おめでとう。
楽しんでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。


記憶40 上原歩夢

とある日の休日。上原家にて。

 

「歩夢ちゃん? おーい、歩夢ちゃーん、入るよ?」

 

ドアをノックする。気配はするが返事がない。とりあえず幼馴染みが居るであろう部屋に入る悠里。

 

「うーん……、こうかな、こう……?」

 

そこにはスマホを自分に向け写真を撮る……いわゆる自撮りを何故かしてる最中の上原歩夢(うえはらあゆむ)の姿があった。

 

「…歩夢ちゃん?」

「うわあっ! えっ、悠里くん、いつの間に!?」

 

ここで歩夢、悠里が居た事に気づく。

 

「…あ、ごめん。一応、何度か声をかけたんだけど反応がなかったから……」

「そ、そっか。びっくりした~。私の方こそ気づいてなくてごめんね」

「ううん、全然。そういえば、スマホと睨めっこしてたけど……何かあったの?」

 

お互いに謝りつつ、さっきのあれは何だったのかと歩夢に訊く悠里。

 

「えっ!? な、なんでもないよ……?」

 

その質問に明らかに目を泳がせながら答える歩夢。

 

「歩夢ちゃん、とりあえず僕の目をよく見て言って? なんで逸らすのかな~?」

「うっ、それは……その……分かった。でも笑わないって約束して?」

「それはもちろん」

 

そして観念したかのように話す。

 

「あの、自撮りを練習したくて……」

「…えっ、自撮り?」

 

どうやら先程の光景は自撮りをしていた事で合ってたらしい。

 

「うん。ファンクラブのみんなから、私の自撮り写真が欲しいって言われたの。だけどいざ撮ろうとしたら、上手くいかなくて……」

「……あー、そういう事ね」

 

理由を聞いて納得する悠里。実際、歩夢だけに関わらず、虹ヶ咲学園(にじがさきがくえん)に所属する生徒の中には誰かのファンクラブが存在するのを耳にした事があるからだ。

 

「ちなみにさっき撮ってた自撮り写真見せてくれない?」

「だ、だめ! 全然上手く撮れてないし……悠里くんに見せるの恥ずかしいもん」

 

案の定な反応だった。彼女の性格上、写真といえど恥ずかしいものは恥ずかしいのだろう。

 

「…じゃあ僕の自撮り写真も歩夢ちゃんに見せてあげるよ。それならどう?」

「え?」

「今なら僕の出来る範囲で、歩夢ちゃんのお願い事も聞いてあげるよ」

 

なので悠里も自分のスマホに一応保存してある昔の自撮り写真を見せてあげようと歩夢に提案する事にした。ついでにお願い事を聞くというオマケも付けて。

 

「悠里くんにお願い事って、その……出来る範囲ならなんでもいいの?」

「今回ばかりはなんでもいいよ」

「もう一声、何か欲しい……」

「え~? じゃあ僕の自作スイーツを歩夢ちゃんに食べさせてあげる……とか?」

「うう~、そういわれたら断れないじゃない……はい」

 

そしてお互いの自撮り写真を見せ合う事になり、悠里が写真についての感想を言うと歩夢がチラチラとこちらを何度も見ながらも『なんでもいいって言ってたし今日くらいは……』等、これはとんでもないお願い事が連発してくるんだろうなと悠里は思うのであった。




読んでいただきありがとうございます。
なんとか間に合って良かったです……(苦笑)
とりあえずこれで2年生組の誕生日回、全員5周目が無事に終わりました。
次から6周目になります。
次回の投稿は、海未ちゃんの誕生日になると思います。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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